映画『TAXi3』の概要:リュック・ベッソン製作・脚本の大ヒットハイスピード・アクション第3弾。暴走タクシー運転手とドジな警察官が、謎の「サンタクロース強盗団」を追って今度は雪山を疾走する!
映画『TAXi3』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ジェラール・クラヴジック
キャスト:サミー・ナセリ、フレデリック・ディファンタール、ベルナール・ファルシー、バイ・リン etc
映画『TAXi3』の登場人物(キャスト)
- ダニエル(サミー・ナセリ)
- 改造プジョー406を乗りこなす、暴走タクシードライバー。車に詳しく頭が切れる。エミリアンと協力し事件解決に臨む。
- エミリアン(フレデリック・ディファンタール)
- マルセイユのドジな警察官。同棲中の彼女ペトラが妊娠しているのに8か月気付かなかった超うっかり者。サンタ強盗団に頭を悩ませている。
- ジベール署長(ベルナール・ファルシー)
- マルセイユ警察署長。エミリアンとペトラの上司。かなり抜けており、毎回大けがをしている。
- キウ(バイ・リン)
- マルセイユ警察の密着取材にやってきた、謎のセクシーな雑誌記者。中国人とスウェーデン人のハーフ。
- リリー(マリオン・コティヤール)
- ダニエルと同棲中の恋人で、妊娠が分かったばかり。車にかかりっきりのダニエルに愛想を尽かし実家に戻ってしまった。フランス軍の将軍を父に持つ。
- ペトラ(エマ・シェーベルイ)
- マルセイユ警察官で、恋人のエミリアンと同棲中。妊娠8カ月で産休中。
- ベルティノー将軍(ジャン=クリストフ・ブーヴェ)
- フランス軍の偉い将軍で、リリーの父親。根っからの軍人魂の持ち主だが、しばしば行きすぎることも。
映画『TAXi3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『TAXi3』のあらすじ【起】
ドジな警察官エミリアンは恋人のペトラと一緒に暮らすようになっていた。しかしエミリアンは仕事のことで頭がいっぱい、そして相変わらずドジばかり。暴走タクシードライバーのダニエルも恋人リリーと同棲していたが、リリーは愛の巣に家具も揃えず一日中車にかかりっきりのダニエルに不満爆発、家を出て行ってしまう。
マルセイユ警察は「サンタクロース強盗団」に手を焼いていた。サンタの仮装をした怪しい男を見つけたエミリアンは、彼に飛びかかる。しかしそれは、潜入捜査していた署長だった。そこにジベール署長をたずねてキウというセクシーな女性記者が現れる。キウは捜査に密着取材をしたいと言う。ジベール署長は大乗り気だ。
またしてもドジを踏んで落ち込むエミリアンの元にペトラがやってきた。ペトラはエミリアンにすでに妊娠8カ月だと告げる。ずっと一緒にいたのに何も気づかなかったエミリアンは、新事実に感動する。一方ダニエルは、家で使用済みの妊娠テストキットを見つけた。薬局でその結果を尋ね、ダニエルはリリーが妊娠していたことを知る。
映画『TAXi3』のあらすじ【承】
サンタクロース強盗団逮捕のため、“スノーホワイト”作戦を命じるジベール署長は机にプレゼントを見つける。それはサンタクロース強盗団からの犯行予告だった。警察は急いで全員出動、銀行へ向かうも、相手は一枚上手。またもや強盗団に逃げられてしまった。
ダニエルはリリーを追って彼女の実家に駆け付けた。将軍の迎えの車を跳ね飛ばしたダニエルは、将軍とリリーを安全運転で医者に連れていく。リリーの妊娠を知りあたふたしているダニエルを見て、リリーは嬉しそうだ。リリーを医者の前で降ろしたダニエルは、猛スピードで将軍を警察に送る。
キウはジベール署長のマッサージにかこつけて、署長のパソコンをハッキングしていた。ダニエルのタクシーが警察に着くと、将軍と入れ替わりにエミリアンがタクシーに乗り込んできた。お互いに父親になることを知り、2人は明け方まで心境を語りあう。するとそこに、怪しいサンタが現れる。2人はバイクに乗ったサンタを尾行することに。
映画『TAXi3』のあらすじ【転】
2人は敵のアジトを見つけ出すが、もうへまをしたくないエミリアンは、念の為近くで確認しようとする。だがエミリアンは足を踏み外してごみ箱に落下、武装したサンタたちにさらわれてしまった。エミリアンはキウから拷問を受ける。
ダニエルから知らせを受けた署長は作戦を開始。署長の作戦が心配な部下のアランは、ダニエルについてきてくれるよう頼む。そこへキウがやってきて、捜査車両に同乗する。ジベール署長の話から脱出計画がばれたことを知ったキウは、仲間に作戦中止を連絡、ローラースケートで脱出させる。署長が自転車で追いかけた隙に、キウは署長の車を奪い走り去る。ダニエルはすかさずそのあとを追いかけ、倉庫にたどり着いた。
そこにはエミリアンと時限装置付き巨大鉄球。キウと一味が車で走り去るのを見たダニエルは後を追うか迷うが、倉庫へ向かい、タクシーでエミリアンを救い出す。2人は一味の手掛かりを探す。タイヤ痕からダニエルは一味がスイスに向かうつもりだと気付き、2人は急いで後を追う。
映画『TAXi3』の結末・ラスト(ネタバレ)
スキー場に着いた2人は一味の車を発見した。ダニエルはタクシーにキャタピラを装備、雪山を登る。一味が使う予定のヘリは、ベルティノー将軍に追跡してもらった。しかしベルティノー将軍の軍用機にジベール署長もついてきてしまったようだ。一味はタクシーに気づきスキーで逃走、ダニエルたちもその後を追う。軍用機からは落下傘部隊が降下、ジベール署長もロープを切って落下していった。
ヘリの元にたどり着いた一味。しかしそこには落下傘部隊が待ち伏せていた。キウをはじめ、サンタクロース強盗団は全員逮捕された。その直後、ジベール署長もパラシュートで降りてきて、1人凍った湖に落ちて行った。そこへペトラからもうすぐ赤ん坊が生まれると連絡が入る。エミリアンとダニエルは署長の救出も忘れ、あわてて病院へ向かう。
エミリアンとダニエルの立会いのもと、ペトラは無事男の子を出産した。廊下に出たダニエルの元に、リリーが現れる。まだ怒っている様子のリリーに、ダニエルは覚悟を決め、結婚を申し込む。その病院には全身に凍傷を負ったジベール署長も運び込まれ、力なく「エミリアン…」とつぶやくのだった。
映画『TAXi3』の感想・評価・レビュー
リュック・ベッソン製作、脚本の人気カーアクションシリーズ第3弾。「サンタクロース強盗団」を追い「TAXi」がアルプスの雪渓を疾走する。
本作では、おなじみのダニエルとエミリアンのコンビだがお互いに彼女が妊娠しており、そのことで苦労する姿が笑え、男女の機微をコミカルにも明確に指摘しているようで共感できる。おなじみのカーアクションもさらに磨きがかかっている。特に雪渓ならではの演出はダイナミック。(男性 20代)
シリーズ作品は飽きられない様に少しずつマイナーチェンジしていくものだが、このシリーズではキャラクターをどんどんバカにするという方向に進んだ。その結果この三作目では登場人物が全員かなりのおバカさんになってしまい、ちょっと収集がついていない。作品としては及第点にも及ばないと感じるが、キャラクターへの愛情が高まっており、それほど腹が立たないのは救いか狙いか。勢いで続けてみれば十分に楽しいだろうがリアルタイムで追いかけていると少し疲れた。(男性 30代)
「バンザーイ!」どうして日本人のイメージはサムライ、スシ、カタナ、バンザーイ!からなかなか抜け出せないのでしょうか。しかも今回の相手は中国人。日本はほとんど関係ないです。それでもお調子者の署長はバンザーイを連発。これでこそ「TAXiシリーズ」ですよね。
敏腕タクシードライバー、ダニエルと彼女のリリー。ちなみにリリーを演じるのはマリオン・コティヤール。そしてダニエルの友人で冴えない警察官のエミリアン。みんな可愛くてちょっとおバカ。こういう作品って頭を空っぽにして楽しめるから最高なんです。
気持ちがもやもやしていても、これを観れば元気になれるはずです。(女性 30代)
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