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映画『天国から来たチャンピオン』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『天国から来たチャンピオン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『天国から来たチャンピオン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『天国から来たチャンピオン』の結末までのストーリー
  • 『天国から来たチャンピオン』を見た感想・レビュー
  • 『天国から来たチャンピオン』を見た人におすすめの映画5選

映画『天国から来たチャンピオン』の作品情報

天国から来たチャンピオン

製作年:1978年
上映時間:101分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ラブストーリー
監督:ウォーレン・ベイティ、バック・ヘンリー
キャスト:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、ジャック・ウォーデン etc

映画『天国から来たチャンピオン』の登場人物(キャスト)

ジョー・ペンドルトン(ウォーレン・ベイティ)
アメリカンフットボールの選手。ボジションはクォーターバック。スーパー・ボウルへの出場を決めた矢先、交通事故に遭う。正義感が強く、不屈の精神を持っている。
ベティ・ローガン(ジュリー・クリスティ)
故郷の公害問題に抗議するため、ファーンズワースの元を訪れた女性。解決に尽力してくれたジョーに惹かれるようになる。
マックス・コークル(ジャック・ウォーデン)
ジョーが所属するチームのトレーナー。ジョーのことを可愛がっていて、ファーンズワースの体で行う特訓にも協力してくれる。
ジョーダン(ジェームズ・メイソン)
天国への中継駅の駅長。背広姿の老人。ジョーが望む肉体探しに協力する他、様々なアドバイスをしてくれる。
ジュリア・ファーンズワース(ダイアン・キャノン)
ファーンズワースの妻。夫との仲は上手くいっていないようで、秘書のアボットと愛人関係になる。すぐに酒を飲みたがり、アボットに止められている。
トニー・アボット(チャールズ・グローディン)
ファーンズワースの専任秘書。愛人のジュリアと共謀し、執念深くファーンズワースの殺害を企てる。

映画『天国から来たチャンピオン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『天国から来たチャンピオン』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『天国から来たチャンピオン』のあらすじ【起】

ジョー・ペンドルトンは、ラムズというアメリカンフットボールチームでクォーターバックとして活躍している。膝の怪我も治り、調子は上々だった。その日はジョーの誕生日で、チームのトレーナーを務めるマックスが自宅まで祝いに来てくれた。それまでのスタメンであったジャレスに代わり、スーパー・ボウルにはジョーの出場が決まったことをマックスが伝えると、ジョーは喜んだ。しかし、その後自転車で出かけたジョーは事故に遭ってしまう。

ジョーは背広姿の案内人に連れられ天国への中継駅に来ていた。自分の死を受け入れられないジョーは駅長のジョーダンに抗議した。すると、ここに連れて来られたのは案内人の手違いで、実際のジョーの寿命はもう50年あることがわかった。ジョーは案内人と共に地上に降り、自身の肉体に戻ろうとするが、すでに火葬された後だった。死亡が未確認の状態であれば、その人物の体に乗り移ることができる。ジョーダンは候補の人物の元へジョーを連れていくが、フットボールができる肉体を求めるジョーはなかなか首を縦に振らない。

何人目かの候補は、大富豪ファーンズワースだった。彼は、妻のジュリアとその愛人であり自身の専任秘書であるトニー・アボットの共謀で殺害されたところだった。ジョーは彼の体にも難色を示すが、そこへベティ・ローガンという女性が訪ねてくる。彼女は、ファーンズワースに故郷の公害問題についての抗議をしに来たのだった。ベティを助けたいという気持ちに駆られたジョーは、少しの間だけファーンズワースに乗り移ることにする。大量の麻酔をかがせたのにも関わらず生きているファーンズワースを見て、ジュリアとトニーは愕然としていた。

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映画『天国から来たチャンピオン』のあらすじ【承】

数日後に控える重役会議に向けて、ジョーは猛勉強を開始した。テレビからは、ジャレスが活躍しているとのニュースが流れてくる。重役会議当日、ジョーは公害問題を解決するべく精錬所の建設計画を打ち切ることを宣言した。

ベティがファーンズワースの屋敷までやってきた。彼女の訴えに応じ、精錬所の建設を取りやめたジョーにお礼を言いにきたのだった。ジョーとベティはお互いに惹かれ始めていた。ジョーはファーンズワースの体のままでいたいと案内人に伝える。フットボールができる肉体探しに奔走していた案内人は憤慨するが、最終的に納得した。ジュリアとトニーの2人はその後もファーンズワースを殺害する計画を立てていたが、失敗に終わっていた。

ファーンズワースの肉体でスーパー・ボウルに出場することを決意したジョー。トレーニング道具を取り揃え、マックスを屋敷に呼び寄せた。これまでの経緯を説明し、自分がジョー・ペンドルトンであると打ち明けるも、まったく信じてもらえない。ジョーでなければできないことを実演したり、知り得ない事実を話したりして、ようやく状況を理解してもらえた。

特訓を重ねたジョーは、ラムズを買収し本格的な練習に参加することにする。チームのメンバーは金持ちの道楽と呆れ気味で、初めのうちは練習の雰囲気は険悪だった。だが次第にジョーの実力を認めるようになり、ジョーはクォーターバックとしてスーパー・ボウルへの出場を決めた。

映画『天国から来たチャンピオン』のあらすじ【転】

ジョーは、ラムズのメンバーとベティが所属する環境保護団体の人々を屋敷に招待した。一通り客人をもてなすと、ベティと2人で庭を散歩し始める。そして、ジョーはベティにプロポーズをし、ベティは了承した。そこへ案内人が現れ、もうすぐファーンズワースの肉体にはいられなくなると告げた。ジョーはベティとの別れを惜しみ、別の姿で現れるかもしれないということを仄めかした。

屋敷へ戻ろうとするジョーの元へジョーダンが現れた。ファーンズワースの体にいるのは少しの間だけと言ったのはジョーなのだから、その決まりは守るべきだと諭される。ちょうどそのとき、屋敷の中からトニーがジョーに向けて発砲し、倒れたジョーは井戸へと落ちていった。ファーンズワースの肉体から抜け出したジョーは、再びジョーダンと共に乗り移る先を探すことになった。

世間では大富豪ファーンズワースの失踪事件として大々的に取り上げられることとなった。スーパー・ボウル当日、捜査のため警察が屋敷を訪れた。ジュリアやトニー、使用人たち、ベティ、マックスらが一堂に集められる。しかし、刑事の取り調べはまったく的外れで真相に近付く気配はなかった。少ししてジョーとジョーダンも合流した。テレビではスーパー・ボウルが中継されている。ジャレットが負傷し、雲行きが怪しくなってきたところだった。

映画『天国から来たチャンピオン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョーとジョーダンは試合会場へ移動する。この怪我が原因でジャレスが亡くなることを知らされたジョーは、彼の体へ乗り移ることを決める。ジャレスの肉体に入ったジョーは起き上がり、誰もが驚く中試合に復帰した。その後ジョーは大活躍し、決勝点を決めた。

一方、屋敷では井戸からファーンズワースの上着が発見された。ジュリアはトニーの仕業だと言い始め、2人の間で罪のなすり合いが始まる。テレビ中継でジャレスの復活を見たマックスは、彼がジョーであると確信し会場へ駆け付けていた。

マックスと抱き合って勝利を喜ぶジョーの元へ、ジョーダンが現れる。そして、ジョーとしての記憶をすべて失い、これからはジャレットとして生きていくことになるのだと告げると、姿を消した。

仲間と祝杯を交わしたマックスは、ロッカールームにジョーを呼びに来た。しかし、そこに現れたジョーはもうジャレットになっていた。自分をジョーと呼んで話し掛けてくるマックスをジャレットは訝しみ、酔っ払い扱いする。初めは信じられずにいたマックスも、ジャレットの目も見て、もうジョーはいないことを悟った。優勝祝いのパーティーに向かうジャレットを見送り、マックスは一人ロッカールームに残ってジョーに思いを馳せた。

ジャレットが外へ出ようとしたとき、ベティがマックスに会いにやってきた。初対面のはずのベティに、ジャレットは会ったことがあるような気がしていた。ベティも、ジャレットの口調に懐かしいものを感じた。ジャレットはパーティーに行くのをやめ、コーヒーを飲みに行こうとベティを誘う。2人は並んで歩き出し、会場を後にした。

映画『天国から来たチャンピオン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ファーンズワースの殺害という物騒なことを企てるジュリアとトニーだが、ファーンズワースが生きていることに驚愕する様子やバレバレの愛人関係を隠そうとするところがコメディタッチでとても面白く、憎めない2人だった。他にも全体的にコメディ要素が多いが、ラストシーンでは寂しいような心温まるような不思議な気持ちにさせられる。記憶は失われてしまっても、ジョーがベティに抱いていた愛情は残っていたのかもしれないと思った。(MIHOシネマ編集部)


ウォーレン・ベイティが監督・脚本・主演を務めた今作。案内人のミスで天国に連れてこられてしまった主人公という、かなりファンタジーな展開で70年代らしい独特の雰囲気がすごく心地よかったです。
『フィールド・オブ・ドリームス』が大好きなので夢みたいな夢のお話かなあと思っていたら、こちらは夢というよりももう一度自分の人生をやり直すストーリーなのでファンタジーの中にリアルを感じられました。
他人のミスに怒るのではなく、もう一度自分の人生を自分で切り開いていこうとするジョーが本当に素敵で、心が暖かくなりました。(女性 30代)


まさかの「天国の手違い」という設定に最初は驚きましたが、軽妙なタッチで描かれるストーリーにどんどん引き込まれました。新しい肉体で夢を追うジョーの姿がとても健気で、応援したくなる!最後は少し切ないけど、前向きなラストに心が温かくなりました。(20代 男性)


死後の世界を扱っているのに、全く重たくなく、明るい気持ちで観られるのが良かったです。コメディとファンタジーのバランスが絶妙で、ワレン・ベイティのチャーミングな演技に癒されました。ロマンチックな要素もあって、女性にもおすすめです。(30代 女性)


本当に古き良きハリウッド映画という感じ。奇想天外な設定なのに、どこかほのぼのしていて、安心して観られます。ラストで再び出会うシーンには胸がジーンとしました。ロマンティックだけど甘すぎず、絶妙な後味の作品でした。(40代 男性)


ファンタジーなのにリアリティもあって、意外と深いテーマを感じました。運命とか、チャンスをどう生かすかとか。ジョーの純粋な願いがストレートに伝わってきて、ラストの切なさと希望が入り混じった感じがとても良かったです!(20代 女性)


古い映画だけど、全然色褪せない魅力があります。ストーリーの運び方もテンポがよくて、現代の観客にも受け入れられると思いました。天国のシーンも幻想的で素敵だし、何よりジョーの一生懸命さに元気をもらえました。(50代 男性)


恋愛要素がとても自然に描かれていて、甘すぎないのが良かったです。出会いの運命を信じたくなるようなラストに胸が熱くなりました。ワレン・ベイティの誠実な演技が、ファンタジー設定にリアリティを与えていたと思います。(30代 女性)


初めは奇抜な設定だと思ったけれど、観ていくうちに違和感が消えて、どんどん物語に没入できました。どんな人生でも、与えられた環境の中で夢を追い続けるジョーの姿が感動的。人生に迷ったときに観ると勇気をもらえる映画です。(40代 男性)


死を扱いながらも、明るく前向きな気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした。ちょっとした小道具やセリフにまで遊び心があって、細かいところも楽しい。人生は一度きり、でも希望は続いていく、そんなメッセージが伝わってきました。(20代 女性)

映画『天国から来たチャンピオン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『天国から来たチャンピオン』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ゴースト/ニューヨークの幻

この映画を一言で表すと?

「愛する人を守るために、幽霊となって戦う感動のファンタジーラブストーリー!」

どんな話?

殺害されたサムは、幽霊となって恋人モリーを守ろうとする。自分を殺した犯人を暴き、モリーを救うため、幽霊となった彼が奮闘する。愛と喪失、そして希望を描く、涙なしでは観られない名作ファンタジーです。

ここがおすすめ!

『天国から来たチャンピオン』のように、死後の世界をテーマにしつつ、明るさと切なさを絶妙に織り交ぜています。ロマンス要素も強く、観た後に温かい気持ちになれる一作です。感動系ファンタジーが好きな人に特におすすめ!

ビートルジュース

この映画を一言で表すと?

「死後の世界も超個性的!ブラックユーモアあふれるお化け屋敷コメディ。」

どんな話?

事故で死んだ夫婦が、自分たちの家に住み着いた新しい住人を追い出すため、トリックスター的なゴースト・ビートルジュースに協力を仰ぐ。しかし事態は思わぬ方向に…!ティム・バートン監督の独特な世界観が爆発する傑作コメディです。

ここがおすすめ!

死後の世界をユーモラスかつ独創的に描いた作品として、明るいファンタジーが好きな方にはたまりません!『天国から来たチャンピオン』が好きな人なら、このブラックジョーク満載のセンスにもハマるはずです。

素晴らしき哉、人生!

この映画を一言で表すと?

「もし自分が存在しなかったら?人生の意味を問う永遠の名作。」

どんな話?

絶望の中にいたジョージのもとに、天使が現れ「もし彼が生まれていなかったら」という世界を見せる。人生に悩むすべての人へ贈る、愛と希望に満ちたクリスマス・ファンタジー。

ここがおすすめ!

死や絶望をテーマにしながら、最終的に人生の素晴らしさを称える感動作。『天国から来たチャンピオン』と同じく、あたたかい希望と再生の物語を楽しめます。観た後に心がふっと軽くなる、そんな映画です。

天国から来たわんちゃん

この映画を一言で表すと?

「可愛いワンちゃんが生まれ変わって大奮闘!癒し系ファンタジー。」

どんな話?

悪党に殺されてしまったシェパード犬が、人間の赤ちゃんに転生して再び大好きなご主人を守ろうと奮闘する、ハートウォーミングなファンタジーコメディ。死後も大切な人を守り続けたいという純粋な願いを描きます。

ここがおすすめ!

『天国から来たチャンピオン』同様、死後も愛を届けたいというテーマがとても温かいです。動物好きにもたまらない愛らしいストーリーで、癒されたい人にぴったりの一本です!

リメンバー・ミー

この映画を一言で表すと?

「死者の国で家族の絆を探す、心温まるディズニー・ピクサー作品。」

どんな話?

音楽を禁じられた少年ミゲルが、死者の国に迷い込み、家族の秘密を解き明かしていく冒険を描く。死を明るく肯定的に描きながら、「家族の愛」という普遍的なテーマに迫る心揺さぶる物語。

ここがおすすめ!

天国や死後の世界を、色彩豊かで楽しく、かつ感動的に描いた傑作。『天国から来たチャンピオン』が好きな人には、この温かく希望に満ちたストーリーが間違いなく響きます!大人にもオススメしたいアニメ映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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