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映画『世界は今日から君のもの』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『世界は今日から君のもの』の概要:『結婚できない男』『梅ちゃん先生』などの脚本を手掛けたことで知られる、尾崎将也による2作目の監督作品。引きこもりだった少女が、周りの人との関わりを通して少しずつ前進していく物語を描いている。

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映画『世界は今日から君のもの』の作品情報

世界は今日から君のもの

製作年:2016年
上映時間:107分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:尾崎将也
キャスト:門脇麦、三浦貴大、比留川游、岡本拓朗 etc

映画『世界は今日から君のもの』の登場人物(キャスト)

小沼真実(門脇麦)
5年間の引きこもりを経て、バイトをしながら生活している。人と話すのはあまり得意ではないため、挙動不審になることも。矢部や恵利香との関わりを通して、イラストレーターとしての道を歩み出す。
矢部遼太郎(三浦貴大)
真実のバイト先のゲーム会社で制作部のディレクターを務めている。真実の絵の才能を見出し、新作ゲームのイラストを依頼する。
小沼英輔(マキタスポーツ)
真実の父親。引きこもりの経験を持つ真実の将来を心配しており、バイト先を探すなどして協力している。
安藤恵利香(比留川游)
サバイバルゲームで真実と知り合い、その後再会した。矢部の元恋人。家に帰りたがらない真実を自宅に泊めてくれる。真実の絵を見て感激し、その才能を生かせるよう応援してくれる。
美佳(YOU)
真実の母親。真実が高校生のときに英輔と離婚し、以来2人とは別居している。真実は自分がいなければ何もできないと思っていて、絵の才能も認めようとしない。

映画『世界は今日から君のもの』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『世界は今日から君のもの』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『世界は今日から君のもの』のあらすじ【起】

小沼真実は、アパートの1室に父親の英輔と2人で暮らしている。高校生のときに両親が離婚し、母親の美佳とは別居中である。真実は幼い頃から人付き合いが得意ではなく、高校の途中から5年間引きこもっていた。父親がリストラされたことを機に、他人と話さなくて済むという理由から工場でバイトを始めていた。しかしある日、休憩中海に落ちて怪我を負ったためクビになってしまう。

ゲーム好きである真実のために、英輔が見つけてきた次のバイトはゲームのデバッカーだった。ゲームをひたすらやって、バグを探す仕事だ。出勤初日、真実はディレクターの矢部が電話をしているのを目撃する。キャラクターのイラストについてイラストレーターに修正を依頼しているところだったが、順調ではない様子だった。電話を終えた矢部は、キャラクターの資料を落とし、それに気づかぬまま社内へと戻っていった。

真実がその資料を拾ったが、矢部には返せずじまいだった。帰宅した真実は、矢部が電話で言っていた内容を思い出しながら、キャラクターのイラストを修正していく。引きこもっていた5年間、真実はずっと漫画や図鑑の絵を模写して過ごしていたため、その画力は確かなものだった。イラストを完成させると、メールに添付して矢部に送った。

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映画『世界は今日から君のもの』のあらすじ【承】

翌日、矢部は見知らぬアドレスからメールが来ているのに気がつく。開いてみると、そこには自分の希望通りに修正されたキャラクターのイラストがあった。別のキャラクターについても修正指示を書いてメールしてみると、翌朝には完璧に修正されたものが届いているのだった。

ある日、制作部主催のサバイバルゲームが行われることになり、じゃんけんで負けた真実も参加することになってしまった。制作部の参加メンバーには矢部もいた。2つのチームに分かれ、ゲームが始まる。途中、制作部の後輩からイラストの送り主がわかったという連絡が入った。先ほど知り合ったばかりの真実の名前を聞いて、矢部は驚いた。

一方、真実は相手チームの一員、矢部の元恋人である恵利香に追われていた。矢部と付き合っているのだと勘違いされたためだった。初心者の真実は追い詰められ、あまりの迫力に気を失って軽傷を負う。

矢部が真実を家まで送り届け、怪我をさせてしまったことを英輔に謝った。そして、イラストを修正したのが真実であることを確かめようとするが、真実は黙りこんでしまう。娘の特技がイラストだということを知らない英輔は矢部を疑う。やがて、真実は今までに描き溜めたイラストを部屋の奥から取り出し、矢部と英輔に見せた。

映画『世界は今日から君のもの』のあらすじ【転】

矢部がディレクターを務めるゲームのイラストを担当することになった真実。矢部にほのかな恋心を抱いていた真実は、期待に応えようと早速取り掛かる。しかし、今まで模写しかしてこなかったため、自分自身の絵を描こうとしてもまったく浮かんでこないのだった。

1週間後、進捗具合を心配した矢部が家まで様子を見にきた。何も描けていなかった真実は矢部に合わせる顔がなく、隙を見て外へ抜け出す。公園で座っているところを追いかけてきた矢部に見つかってしまい、描けないということを伝えた。困り果てる矢部を置いて、真実は再び逃げ出した。

矢部と英輔から掛かってくる電話を無視して、真実は早足で歩き続ける。何度目かの着信を確認すると、美佳からだった。英輔から状況を聞いて掛けてきたのだ。美佳は、特別な才能なんてないのだから地道にやるようにと真実に告げた。

美佳との電話中、真実は恵利香と再会した。そして、そのまま自宅には帰らず、掃除とゴミ出しをやることを条件に恵利香の家に泊まらせてもらうことになった。翌日から真実は元のデバッカーへと戻り、矢部はこれまで依頼していたイラストレーターに仕事を頼み直した。

恵利香の飲み友達に、かつて引きこもりだったことを知られた真実。数日後、何も知らされないまま呼ばれた場所に行くと、そこは引きこもりに悩む親子に向けた市民講座の会場だった。真実は「無事引きこもりを克服した人」として紹介され、引きこもるに至るまでや外に出られるようになったきっかけについて熱心に聞かれる。初めは質問に答えていた真実だったが、「克服した人」として扱われることに違和感を覚えていた。そして、自分は進歩も克服もできていない「落ちこぼれの引きこもり」なのだと言って会場から逃げ出す。すると、それまで最後列の隅でうつむいていた少女が追いかけてきて、花柄のガラス玉をくれた。

映画『世界は今日から君のもの』の結末・ラスト(ネタバレ)

恵利香の家に戻ると、真実はスケッチブックに向かった。まずは少女にもらったガラス玉の絵を描く。すると描きたい絵が次々と浮かんできて、朝まで描き続けていた。翌朝、寝ている真実の傍にあるスケッチブックを恵利香が発見する。独創的な絵に恵利香は感動し、もう少し溜まったら知り合いのデザイナーに見せると言ってくれた。

真実は近所の神社へ出掛けて色々な絵を描いた。しかし、少し席を外していた隙に何者かにスケッチブックが盗まれてしまう。犯人は真実の才能を妬んだイラストレーターだったが、当初真実は美佳を疑っていた。昔から、真実のやりたいことや得意なことを否定していたからだった。歪んだ愛情で自分を縛ろうとする母と、真実はついに決別する。

それから、真実はイラストレーターの元でアシスタントとして働き始めた。才能があるのだからアシスタントではなく独立すればいいと勧める恵利香に、一歩ずつでいいのだと真実は言う。季節は秋になっていて、真実は銀杏並木を眺めながら楽しそうに歩き出した。

映画『世界は今日から君のもの』の感想・評価・レビュー

真実は5年間の引きこもり生活を経て、外に出られるようになった。職場では絵の才能も認められ、順風満帆のようにも思える。しかし、実際の真実は職場の人と関わることに苦労し、任せられたイラストの仕事も行き詰まってしまう。人とコミュニケーションをとることや、人の期待に応えるということの難しさを改めて感じた。自分を卑下していた真実も物語を通して少しずつ前に進んでいて、最後にはとても前向きになっている。楽しそうな姿を見て、彼女のこれからを応援したくなった。(MIHOシネマ編集部)


本作は、引きこもりだった少女が周囲の人々との交流を通じて成長していく姿を描いた青春ヒューマンドラマ作品。
五年間の引きこもりを経て、そこから自分に出来ることや自分に向いていることを仕事にすることは容易ではないが、自身の確かな実力を信じて前進しようと奮闘する主人公は素晴らしい。
親は何があっても子どものやりたいことを否定してはいけないし、その権利は誰にもないのではないかと思う。
やりたいことが見つからない時、前に進む勇気を貰える作品。(女性 20代)


映画だからと言って変に誇張されていなくて、引きこもりだった小沼真実がもがきながらも生きようとする姿に胸を打たれた。周囲のことを気にせず、少しずつ歩みを進めることは難しいことだけれども大切なことだと思う。門脇麦さんの自然な演技が素晴らしくて、綺麗な女優さんのはずなのに平凡な女性に見えた。
美佳は悪い人ではなくて、どこにでもいるような母親だと思う。娘を心配するあまり、残酷なことを言ってしまう。子供の才能を信じて見守ることは、大事なことなんだろうなと思った。(女性 30代)


「引きこもり」という先入観を持って見られてしまいがちな真美ですが、引きこもりでもそうでなくても世界は平等で自分の才能を生かせるか、自分のことを理解してくれる人に出会えるか、自分を応援してくれる人がそばに居るかが人生を変える大きなポイントではないかと思いました。
出会いや才能によって真実の心が前向きに変化していったのも、物事が良い方向に進んだ要因だと思うんです。1人では抱えきれない悩みや苦悩は誰にでも同じようにあるものだから、それを共有できる人、環境に自分を置いてあげられるように自分自身を大切にしてあげたいなと思わせてくれる作品でした。(女性 30代)

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