映画『天才マックスの世界』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『天才マックスの世界』の概要：ウェス・アンダーソン監督の青春コメディ。高校生のマックスは人並外れた頭脳を持ちながら、課外活動の掛け持ちが忙しくて落第寸前となっていた。思いを寄せる美人教師を振り向かせるため、奇想天外の行動に出る。

映画『天才マックスの世界』の作品情報

映画『天才マックスの世界』をフルで無料視聴できる動画配信一覧

※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス（VOD）の公式サイトでご確認ください。

映画『天才マックスの世界』の登場人物（キャスト）

マックス・フィッシャー（ジェイソン・シュワルツマン）

名門私立ラシュモア校に通う風変わりな高校生。15歳。頭脳明晰なのに課外活動を20近く掛け持ちして落第寸前。初等部の新任教師クロスに恋をする。

ハーマン・ブルーム（ビル・マーレイ）

ラシュモア校に息子を通わせる父親。頭のいいマックスに興味を持ち、彼の奇想天外な計画に協力する。ベトナム戦争に行ったことがある帰還兵で、今は大きな工場を持つ会社経営者。

ローズマリー・クロス（オリヴィア・ウィリアムズ）

ラシュモア校初等部の新任教師。一年前に夫を亡くした未亡人。マックスに思いを寄せられ、風変わりなアプローチを受ける。

バート・フィッシャー（シーモア・カッセル）

マックスの父。理髪店を営んでいる。妻はマックスが幼い頃に病死。息子を陰で見守っている。

ダーク・キャロウェイ（メイソン・ギャンブル）

ラシュモア校に通うマックスの親友だが、年齢はかなり年下で子分のような扱い。マックスの課外活動では書記や助手として働いている。

ネルソン・グッケンハイム校長（ブライアン・コックス）

ラシュモア校の校長先生。マックスを奨学生に推薦した張本人だが、成績がだだ下がりでがっかりする。野球グランドに勝手に水族館を作ろうとしたマックスに退学を言い渡す。

映画『天才マックスの世界』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『天才マックスの世界』のあらすじ【起】

名門私立ラシュモア校に通うマックスは、ちょっと風変わりな高校生。奨学生になるほど人並外れた頭脳を持ちながら、演劇部、養蜂クラブ、フェンシング部、ラクロス部など20近くの部活動に熱心になり過ぎて、落第寸前となっていた。マックスは校長先生に呼び出され、落第したら退学だと言い渡される。

マックスは図書館で借りた本の提供者を探しに行き、初等部の新任教師クロス先生に一目惚れをする。マックスは休憩中の彼女にちょっかいを出したり、彼女のためにラテン語の授業の再開を求める嘆願書の署名活動をした。

マックスは同級生の父親ブルームの過激な持論に共感して以来、彼と親しくなっていた。ブルームもまた、出来の悪い自分の息子よりも、賢いマックに興味があった。

マックスはクロスの教室の水槽の魚に餌をやりながら、彼女のために校内に水族館を建設しようと思い付く。海洋生物について勉強し、ブルームに協力を求め、建築業者も手配して張り切る。しかしクロスからは、あなたは恋愛対象ではないと言われてしまう。

映画『天才マックスの世界』のあらすじ【承】

マックスが演出した芝居は大盛況となった。その夜マックスは、ブルームとクロスの3人で夕食を食べるはずだった。ところが、クロスが男友達を連れて来たためマックスは酒で大荒れとなり、せっかくのディナーを台無しにする。

ブルームはマックスに頼まれて、クロスに謝罪をして手紙を渡した。その手紙は水族館着工の記念式典の案内。式典当日、校内に業者が入ってグランドの木を伐採していると、この計画を初めて知った校長が怒り心頭で現れて、伐採を即中止する。マックスは校長にこっ酷く叱られて、ラシュモア校を退学になった。

マックスは様々な人種が通う公立校へ転校。授業が終わるとラシュモア校のクロスに会いに行った。彼女はマックスに夫と似ていると言い、養蜂クラブの創立者は夫であることを明かした。

その後、マックスは公立校でも充実した学生生活を送り始める。一方、クロスとブルームは急接近していた。2人のデートをマックスの親友ダークが目撃。それを聞いたマックスは、ブルームに対して怒りを露わにするのだった。

映画『天才マックスの世界』のあらすじ【転】

離婚危機となったブルームは家を追い出され、ホテル暮らしを始めた。マックスはその部屋に蜂の大群を投入するという嫌がらせをする。激怒したブルームはマックスの自転車を破壊。するとマックスもブルームの車のブレーキを壊すが、警察に通報されて逮捕される。

釈放されたマックスがラシュモア校に入ろうとすると、ダークから石を投げ付けられた。彼はマックスがママといやらしい関係にあるという嘘を鵜呑みにしていたのだ。

マックスは校長にクロスの不倫を伝えに行くが、クロスはすでに辞表を出していた。クロスに会って愛の告白をするマックスは、彼女から童貞のくせになどと非難されて熱が冷める。帰りにラシュモア校の生徒と喧嘩し、一発で張り倒された。

その後、マックスは学校を辞めて父の理髪店で手伝いをしていた。父は手伝いをしてくれるのは助かるが、もう学校には行かないのかと息子を心配する。閉店間際にダークが来店。石を投げたことを謝り、ラシュモア校の校章とマックスの名前入りのサバイバルナイフをプレゼント。さらに、校長が脳卒中で入院したことを伝えた。

映画『天才マックスの世界』の結末・ラスト（ネタバレ）

マックスは校長の見舞いに病院へ。顔面麻痺で会話もできなかった校長が、マックスの声に反応して入院後初めて声を発した。マックスはブルームとも再会する。結局妻とは離婚したが、クロスとはあれ以来会っていないと言う。

雨の日の夜、マックスは交通事故に遭ったと傷を見せながらクロスに家に入り、なぜブルームと別れたのか尋ねた。傷の手当をしてもらいながらキスをしようとするが、偽物の血であることがばれて家を追い出される。

マックスは「ブルームの海洋生物観察センター」の建設を計画して起工式にクロスを呼ぼうとしたが、彼女は来なかった。ベトナム戦争を舞台とした芝居を上演し、ブルームとクロスの席を隣同士に用意する。2人は久しぶりに再会してよりを戻した。芝居は火炎放射器を使ったリアルな演出で盛り上がり、スタンディングオベーションで幕を閉じる。

その後のパーティー。マックスは同級生の女の子とダンスを踊った後、眼鏡を外して大人びた顔をして、クロスとのダンスを楽しむのだった。

映画『天才マックスの世界』の感想・評価・レビュー

独特の世界観と細部にこだわった演出でファンの多い、ウェス・アンダーソン監督の初期の作品。マックスは風変わりな天才で騒動ばかりを起こすのに、何故か周りから愛されてしまう不思議なキャラクターだった。ウェス監督常連の俳優も登場しており、主役の2人以外にも、ルーク・ウィルソン（なぜかオペ用の服）やインド人のクマール・パラーナさんも出ていて思わず笑ってしまった。見終わった後、不思議と心が温かくなる作品だった。（MIHOシネマ編集部）