映画『ラスト・ターゲット』の概要:マーティン・ブースのミステリー小説の映画化で、2010年のアメリカ製作作品(原題The American)。ジョージ・クルーニーが孤高の殺し屋を演じる犯罪アクションサスペンス。
映画『ラスト・ターゲット』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:105分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:アントン・コルベイン
- キャスト:ジョージ・クルーニー、ヴィオランテ・プラシド、テクラ・ルーテン、パオロ・ボナチェッリ etc
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映画『ラスト・ターゲット』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
映画『ラスト・ターゲット』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ラスト・ターゲット』のあらすじを紹介します。
恋人までも疑い平穏な暮らしが出来ないジャック(ジョージ・クルーニー)。
スウェーデンで狙撃手に狙われたジャックは返り討ちにし、ローマに逃亡した。
ローマに着いたジャックは、パヴェルという名前の男と接触する。
しかしジャックはローマにいては危険であると睨んだ。
パヴェルは車のキーを渡し、山間の小さな町に行くように言う。
疑り深いジャックは、言われた町の隣の町に行く。
カメラマンのエドワードと名乗り身を隠したジャックは、そこで老いた神父・ベネデットに出会う。
神父はジャックに罪を告白するよう促すが拒絶された。
ある日、パヴェルがジャックに仕事を持ってくる。
マチルダという女性に会い、彼女が納得するような性能の良い銃を作ることだった。
ジャックは腕の良い職人としても有名だったのだ。
そんな中、売春宿に通うジャックはクララという娼婦と知り合う。
最初は疑い自分を殺害しようとしているのでは?と疑うものの、段々と信用していくようになる。
しかしジャックの命を狙っているものは別にいた。
銃を頼まれたクララとパヴェルだった。
そのことに気がついたジャックは、クララとその町を一緒に出ることを決意し彼等に立ち向かう。
見事二人に勝利したジャックだったが、クララとの待ち合わせに向かう車中で自分も撃たれていることに気がついた。
もうクララは目の前というその時、彼は車のハンドルにもたれかかってしまうのだった。
映画『ラスト・ターゲット』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラスト・ターゲット』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
映像の美しさが魅力
本作品は、写真を並べているかのような美しい描写が多いのが特徴的である。
アントン監督と言うのは芸術的な映画を撮ることで知られている。
その噂が立つだけあり、ジョージ・クルーニーの魅力に沿った撮影の仕方が伺え、よりダンディーなクルーニーが拝める。
また静止画のような美しさに留まらず、アクションやハードボイルさに動きをつけて見せてくれる。
孤高の殺しやという設定を、説明なくきちんとバック・グラウンドを感じさせる重みのある主人公を造り上げているのもさすがである。
台詞が少ないのが難点
上記で書いたような魅力がアントン監督の持ち味でもあるが、同時に台詞が少なめだというデメリットも持ち合わせる。
写真や映像美にこだわりがあるためか、他の映画よりもやや台詞が少ないのだ。
もちろん視覚で楽しむのが映画であるが、物語を理解する上では台詞も重要であるのは言うまでもない。
感覚的なもので映画を感じ、頭で想像していくような造りに戸惑いを感じる時もある。
しかしながら映画の緊張感は絶妙。
最初から最後までの緊迫感は、映画をダラダラしたものにせず締めていて良い。
殺し屋としての所作が魅力的
銃を撃つシーンはもちろんのこと、クルーニーが銃を改良したりする場面などは非常に魅力があり、格好が良い。
特にサプレッサーという消音のシステムを作っているときのクルーニーはハードボイルドそのものであった。
職人であり、裏の世界で生きていく男の孤独な世界観を表現できていて哀愁さえ感じさせる。
クルーニーファンはもちろんのこと。
男性に限らず、ハードボイルド映画が苦手な人が多い女性でも違った目線で楽しめる映画になっている。
映画『ラスト・ターゲット』 まとめ
ジョージ・クルーニーと言うと今は日本のCMでも活躍中の2枚目俳優である。
その魅力は言うまでもなく、ダンディーさと上品さ。
さらに知的な雰囲気を持ち合わせたおじ様という感じだ。
このおじ様俳優が見事に見せてくれたハードボイルドさが本作品である。
銃を片手に売春宿に通うクルーニーは、イメージを払拭させる名演技であった。
さらに誰のことも信用しないという設定もイメージに邪魔されず演じきった彼は本物の実力派俳優であることに間違いない。
またこの映画の魅力は登場人物に女性が多いこと。
その彼女らがまた全員美しく、女性として素晴らしいのだ。
この映画に無くてはならない女性陣を見るだけでも価値があると言っても良い。
是非この魅力にはまって欲しい。
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