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映画『THE CALL/ザ・コール』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『THE CALL/ザ・コール』の概要:2011年公開の映画「The Caller」を原案とし、過去と現在を繋ぐ古いコードレス電話により会話を交わした同い年の二人の女性が互いの運命を変えていく韓国製スリラー。実力派女優パク・シネ、チョン・ジョンソを迎えNetflixで独占配信されている。

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映画『THE CALL/ザ・コール』の作品情報

THE CALL/ザ・コール

製作年:2020年
上映時間:112分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:イ・チュンヒョン
キャスト:パク・シネ、チョン・ジョンソ、キム・ソンリョン、イエル etc

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映画『THE CALL/ザ・コール』の登場人物(キャスト)

ソヨン(パク・シネ)
幼いころに火事に遭い、父親を火事で亡くしたことで母親との確執があった女性。母親の入院を機に幼いころ住んでいた家に戻ると、20年前に生きていた女性と会話する不思議な体験をする。
ヨンスク(チョン・ジョンソ)
1999年にソヨンの実家に住んでいた女性。幼いころに母親を亡くし、養母に監禁されていた。養母から逃げようと電話した時、20年後のソヨンと繋がり会話を重ねていく。
ソンホ(オ・ジョンセ)
ソヨンの実家近くでイチゴ農家をしている男性。久しぶりに帰省したソヨンを迎えに行き、携帯電話を失くしたことを唯一知っている存在。

映画『THE CALL/ザ・コール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『THE CALL/ザ・コール』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『THE CALL/ザ・コール』のあらすじ【起】

母が入院したと知り、久ぶりに帰郷したソヨン。どこかでスマホを落としてしまった。迎えに来てくれたソンホおじさんに携帯電話を借りて一度自分のスマホに電話するも誰も出ない。ソンホおじさんは携帯電話を一日貸してくれると言うが、ソヨンは断り実家の電話から連絡をしてみるのだった。

煩雑に置かれた固定電話を引っ張り出し、スマホに連絡すると拾ったという女性は謝礼を要求してきた。一方的に連絡を絶たれてしまい途方に暮れるソヨン。すると固定電話が鳴り、聞き覚えのない女性の声で「母に殺される」と助けを求められ、すぐに切れてしまった。

母親の手術は難しいと主治医から知らされたソヨン。弱り切った母親は「お父さんのお墓に埋葬してほしい」と頼むが、ソヨンは「隣に眠る資格があると思っているの?」と冷たく返答した。

病院の帰り道、父の墓参りに行ったソヨン。寂しさを抱えながら実家に戻ると、再び女性から助けを求める連絡があった。間違い電話かいたずらだと思ったソヨンだが、女性が言っていた住所は実家の住所と同じであると気づく。

広い家にひとり眠るソヨン。脚には大きなやけどの跡が残っている。突如大きな音がして起きてしまったソヨンは、落ちていた家族写真の額縁を戻そうとしたとき一部だけ壁の後ろが空洞になっていることに気づく。壁を壊したソヨンは地下に降りていく階段を見つけ、その先で一冊の日記を拾った。

日記には1枚の1999年11月26日と記された写真が挟まっていた。そのページには1999年8月27日「霊を撃退するために お母さんが私に火をつける」と書き残されている。翌日ソンホおじさんに写真を見せると、「ヨンスク」と女性の名前を呟くがそれ以上は何も教えてもらえなかった。

映画『THE CALL/ザ・コール』のあらすじ【承】

その後もヨンスクという女性からの連絡は続いた。1999年を生きるヨンスクはソヨンの実家に住んでいて、霊媒師である養母に監禁されていることを知った。ともに28歳のソヨンとヨンスク。ヨンスクが90年代流行した音楽を教えると、ソヨンはそのアーティストが2019年にソロで復帰した曲を電話越しに聞かせる。

実の母親を幼いころに亡くしたヨンスク。ソヨンもまた、母親の不注意により幼いころに父親を火事で亡くしたことを話し、二人は固定電話を通じて距離を縮めていった。

ヨンスクはソヨンという少女が両親と共に家を見に来ていると連絡をした。それは1999年11月21日の出来事である。まだ幼いソヨンはこの時ヨンスクと会っていたのである。電話越しに聞こえる生前の父親の声に驚くソヨン。ヨンスクは「面白いことを考えちゃった。」と告げ、1999年11月27日の火事を未然に防ぎソヨンの父親を生き返らせることを提案した。

半信半疑だったソヨンだが、現実が大きく変わった。ソヨンのスマホが手元に戻り、脚のやけどはなくなっている。そして父と母がともに元気な姿で目の前に現れたのである。ヨンスクに心から感謝し、穏やかな日々を送るソヨン。庭に埋められた缶に2019年のお菓子を入れヨンスクの好きなアーティストの曲を聞かせてあげるのだった。

夢に見たような日々を取り戻したソヨンはヨンスクからの連絡をぞんざいに扱ってしまう。ヨンスクはソヨンに依存し始めていたため、少しずつ壊れ始め本性が見え隠れするようになる。

映画『THE CALL/ザ・コール』のあらすじ【転】

恐怖を感じたソヨンは「オ・ヨンスク」とネットで検索をかけてみた。何も情報はなかったため、ためしに住所で検索をしてみるソヨン。すると「魔除けとして養女を殺害」ニュースがすぐに出てくる。その記事によると、養母によるヨンスク殺害の日時はその夜だった。ちょうどヨンスクからの電話が鳴る。ソヨンは「今日の夜、あなたは死ぬみたい。」と記事のことを伝えた。

ソヨンの助言の通り、養母はその夜ヨンスクを殺害しに来た。隠れていたヨンスクが殺そうとした理由を尋ねると、養母は「あなたは大勢の人を殺す」と答えた。高笑いをしたヨンスクはナイフを奪い取り、養母を刺殺した。

心配するソヨンからの電話に「解決した」と答えたヨンスクは、家を飛び出し思うままに過ごす。浮かれるヨンスクの元に、若いころのソンホが収穫したイチゴを持って訪ねてきた。家に上がるように誘われたソンホ。イチゴをしまおうと冷蔵庫を開けたとき、黒いビニール袋に入れられた人間の死体を見つけ悲鳴を上げてしまった。

ソヨンの元にもソンホおじさんはイチゴを持って訪ねてきていた。ソヨンがイチゴの果汁を袖にこぼしてしまった時、電話が鳴る。相手はヨンスクではない。命乞いをするソンホに似た声を聞いたソヨンは、袖にこぼしたはずのイチゴの果汁が消えるのを目の当たりにした。両親とソンホがいたはずのキッチンに戻ると、ソンホの姿はない。それどころか両親はソンホの存在を知らないことになっているのだった。

急いでソンホのイチゴ畑を訪ねるも荒れ果てた状態になっていた。派出所を訪ね、ヨンスクがソンホ殺しの犯人として逮捕された記録を見せられたソヨン。1999年の出来事が大きく変わり、ソヨンは殺人の真相をヨンスクに尋ねる。逮捕されることを知ったヨンスクはなぜ警察にばれたのか調べるようソヨンに命令するのだった。

怖くなったソヨンは咄嗟に電話を切ってしまった。腹を立てたヨンスクの元に、タイミング悪く幼いソヨンと父親が訪ねてきてしまう。一方で2019年のソヨンは父親を助手席に乗せ買い物に向かっていた。緊張しながら運転するソヨンがふと助手席を見ると、父親の姿が徐々に消えていくのだった。

ソヨンが帰宅した実家は、ひどく荒れ果てていた。ヨンスクへの怒りを抑えきれないソヨンは「殺してやる」と叫ぶも、ヨンスクは「来れないくせに」とあざ笑う。ヨンスクは幼いソヨンを人質に、自分が逮捕されるまでの過程を調べるように脅すのだった。

映画『THE CALL/ザ・コール』の結末・ラスト(ネタバレ)

ネットで情報を調べ、古物商の老人が凶器のナイフを拾ったことが原因でヨンスクの犯罪が明るみに出たと知ったソヨン。同時に、その日(1999年12月11日)に近場のビニールハウスで爆発事故があったことを知り、ソヨンは嘘をつきヨンスクを事故現場に向かわせた。しかしヨンスクは運よく爆発から逃れる。ソヨンの思惑に気づき、激怒しながら電話をしてくるのだった。

1999年、ソヨンの母親は夫と娘が戻らないことを派出所に相談しに行った。その頃、ヨンスクは古物商の老人を殺しナイフを持ち帰っていた。警官と共に訪ねてきたソヨンの母親を疎ましく思うヨンスク。不信に思いながら夫に電話したソヨンの母親。それはソヨンに繋がり、「お母さん、その家を出て!殺されるわ」と叫ぶ声に母親は戸惑う。その矢先、ソヨンの母親の前で警官は殺されてしまった。

派出所で譲り受けた事件の記録を確認したソヨン。すべての過去が変わってしまい、現実でソヨンの実家は冷蔵庫だらけになっていた。それは2019年まで生き延びたヨンスクが殺人を繰り返している証拠である。電話を受けたソヨンは母親を助けようと動き出した矢先、年を取ったヨンスクが襲い掛かるのだった。

ヨンスクに襲われそうになったソヨンが目を覚ますと何もかもが終わっていた。急いで病院に向かったスヨン。しかしそこには母親の姿はなかった。父親の墓へ向かったスヨンは、墓碑に「1999年12月11日没」と刻まれているのを確認する。涙を浮かべるスヨンに母親が声をかけた。手や首に大きな傷を抱えてはいたが、病気もせず元気に笑いかけている。

安堵したソヨンが母親と一緒に歩きだしたとき、あの家では電話が鳴り響いていた。「調べた?」と相手に問いかけるヨンスク。1999年のヨンソクは2019年のヨンソクと情報交換を始めていたのだ。ソヨンの母親との激しい乱闘により墜落死したはずのヨンスクが再び目を覚ました時、ソヨンの横を歩いていたはずの母親は姿を消すのだった。

映画『THE CALL/ザ・コール』の感想・評価・レビュー

新鋭監督イ・チュンヒョンによる、視聴者をもてあそぶような驚異の一作が日本に届いた。脅威と情報の対峙となり、ほっと胸をなでおろすことができる展開かと思いきや、エンドロール前の衝撃は実に余韻を深めている。時系列をきちんと追いながら見なければならないような構成ではなく、登場人物の行く末で過去の出来事はきちんと追えるのも好印象。未来の自分からの伝言ができるのであれば、何をするだろうか。(MIHOシネマ編集部)

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