映画『#生きている』の概要:謎のウィルスが猛威を振るい、ゾンビ化した人間たちにより世界が一変してしまった。自宅に籠り生き延びようとする青年と、向かいのマンションで闘っていた女性の生きざまを追う一作。
映画『#生きている』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、ホラー
監督:チョ・イルヒョン
キャスト:ユ・アイン、パク・シネ、チョン・ベス、イ・ヒョヌク etc
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映画『#生きている』の登場人物(キャスト)
- オ・ジュヌ(ユ・アイン)
- 学校にも行かず、自宅に籠りオンラインゲームに明け暮れていた青年。ある日目覚めると世界は一変し、一人自宅に取り残されてしまった。
- キム・ユビン(パク・シネ)
- ジュヌが住むマンションの向かいの棟に住んでいた女性。ジュヌと同じく自宅に一人取り残されていたが、キャンプ用品を駆使して生き延びていた。
映画『#生きている』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『#生きている』のあらすじ【起】
学校にも行かず、昼夜ずっとオンラインゲームに明け暮れているジュヌ。目を覚ました時には、家族は家に誰もおらずダイニングテーブルに「姉さんと一緒に何か買って食べて」と母親から書き置きと食事代が置かれていた。
冷蔵庫に入っていた炭酸水を飲み干して、オンラインゲームを始めたジュヌ。ゲーム仲間たちがチャットで「嘘だろ?」と言い出すとニュースでは「凶暴化した人々が、住民を襲い続けている」と緊急速報が流れていた。
悲鳴が聞こえベランダから外を見下ろしたジュヌは、逃げ惑う人たちを目の当たりにする。母親を探していた少女は、母親と抱き合った直後襲いかかっていた。身震いするジュヌ。廊下の方から酷い物音がすることに気付き、そっとドアを開けると隣人が飛び込んで来てしまった。仕方なくトイレを貸したジュヌ。ニュースでは「謎のウィルスに感染し凶暴化した人間が食人行為をしている」と報道がされている。
凶暴化した人物の特徴として「目の充血」が挙げられると知ったジュヌ。トイレから出てきた隣人は、話している最中に様子が急変。目が充血し、ジュヌに襲いかかる。何とかドアから廊下に追い出したジュヌだが、隣人が他の住民に襲われるところを目の当たりにするのだった。
映画『#生きている』のあらすじ【承】
家族と連絡が取れず不安なジュヌ。外は危険だと判断し、冷蔵庫で玄関を塞ぎ部屋に籠った。母親から「ジュヌ、生き残って」とメッセージを受け取ったジュヌはポストイットに「生き残らねば」と記し、家族写真に貼りつけた。
家のことを何もしてこなかったジュヌは、食料の買いだめをしていなかったことを後悔する。ネットの通信も次第に弱くなり、不安は募る一方だった。SNSで助けを求める多くの投稿を見つけたジュヌは、「#生き残らねば」とつけて自らの状況を伝えた。
家に籠って10日目を迎えたとき、ニュースで「自宅待機」を推奨する報道が続く中インスタント麺のCMが流れてきた。ジュヌは衝動に負け「最後の晩餐」と決めていたカップ麺を食べてしまった。父親が大事にしていたウィスキーも飲み干してしまい、精神的にも肉体的にも追い込まれ始めた。
15日目。奇跡的にスマホにメッセージが届く。母親からの音声メッセージで姉と一緒に父親の会社に逃げ込んでいることを知り安堵するが、そのメッセージには家族がゾンビに襲われる様子まで録音されていた。絶望したジュヌが部屋から出てみると、廊下はゾンビだらけであった。
ジュヌが首を吊って自ら命を絶とうとした時、向かいのマンションから赤いレーザーが当てられた。驚いたジュヌはロープを外し、ベランダから外を覗くとそこには一人の女性の姿がある。自分以外にも生存者がいることを喜んだジュヌは手を振り続けた。ユビンと名乗る女性とハンドサインで会話をしたジュヌは、翌朝一緒に部屋を抜け出す約束をするのだった。
映画『#生きている』のあらすじ【転】
一度は寝坊してしまったジュヌ。翌朝は約束の7時よりも早く起きて、ユジンの様子を伺うが空腹で動けそうになかった。その様子を見たユビンはボールを使ってロープを渡そうとするが上手くはいかない。ジュヌはドローンを駆使してロープを渡し、バックを行き来させて食料を分けてもらうのだった。
ユビンが投げたボールを伝い、ゾンビがマンションの塀を登ろうとしていることにジュヌは気付く。ドローンを使いユビンを助けたジュヌ。その夜、生き抜くために他の部屋から物資を調達しようと試みた。ハラハラしながら隣の部屋に入り込んだジュヌは、冷蔵庫から食料をもらい、寝室にあったレシーバーを手に入れた。大好物の「ヌテラ」を見つけ喜んだのもつかの間、別の部屋から来たゾンビに襲われてしまう。間一髪で自宅へ逃げ込んだジュヌは、レシーバーの一つと食料をユビンにも送るのだった。
翌朝、ジュヌはレシーバーから聞こえるユビンの声で目覚めた。二人は一緒にインスタント麺を調理しながら、少しだけ悲惨な現実から逃れた。雨音のような大きな音が鳴り始め、水を溜めようと外を見たジュヌは大量のゾンビが移動していることを知る。
生き残るために部屋を出る決意をした二人。ずっと向かいのマンションを観察していたユビンは、ジュヌのマンションの8階だけゾンビがいないことを告げる。まず自分の部屋を出て、ジュヌのマンションを目指したユビン。カマを使い襲いかかるゾンビをなぎ倒しながら勇敢に突き進むユビンの姿を見たジュヌ。ピンチになったユビンを救い出し、共にエレベーターに乗り込むのだった。
映画『#生きている』の結末・ラスト(ネタバレ)
静まり返った8階に着き、ドアが開いている部屋がないか探し回る二人。一体のゾンビが来たことに焦った二人は必死にドアを叩き、助けを呼んだ。すると一番奥の扉が開き、二人は滑り込むのだった。
自分達以外にも生存者がいたことを喜ぶジュヌ。男は水や食料を振る舞い、「もうすぐ助けが来る」ということを教えてくれた。安堵しきったジュヌだが、棚に哺乳瓶があることに気付いたユビンは「お子さんがいるんですか?」と男の家族の安否を尋ねた。男は言葉を濁すように「子どもが…2人来た」と言ったとき、ジュヌは眠り込んでしまう。
ユビンも体に力が入らなくなり、男に囚われてしまった。ユビンが閉じ込められた部屋には、ゾンビ化した男の妻が繋がれている。男は変わり果てた妻のために食料を与えるつもりだったのである。目を覚ましたジュヌは男に向けて銃を構えた。男は手元のロープを離し、妻を自由にしてしまう。ユビンの悲鳴が響き渡った。
静かになった部屋のドアを男がそっと開けると、妻が襲いかかり男の首元に噛みついた。なんとか生きながらえたユビンは銃を拾い上げ、苦しむ男とその妻を撃ち殺すのだった。生きる希望を失いつつあるユビンは、「人間であるうちに殺して欲しい」とジュヌに銃を渡した。その時、外でヘリコプターが飛んでくる音がした。
二人は多くのゾンビをせき止めながら、屋上へ向かう。何とか屋上へ到着した時には、ヘリコプターの姿が見えなくなっていた。さらに多くのゾンビが屋上へとたどり着いてしまった。絶体絶命の状況に二人が覚悟を決めたとき、突如浮上してきたヘリコプターに救助された。それはジュヌがSNSに投稿した救助要請がきっかけになったのである。
映画『#生きている』の感想・評価・レビュー
独特の表情の揺らぎが印象的なユ・アイン。今作でも大げさすぎず、緊迫感を伝えてくれた。日本ではあいにく劇場公開に至らず、Netflixでの配信のみで鑑賞できる今作。2棟のマンションのみで繰り広げられるゾンビパニックだが、こじんまりした印象には収まらず約100分間があっという間に過ぎていく。ネットやドローンといった家電を駆使するジュヌと、アナログな仕掛けでその身一つを武器に戦うユビンの違いもまた魅力的であった。(MIHOシネマ編集部)
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