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映画『ザ・インシデント』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ザ・インシデント』の概要:2011年に製作されたパニックホラームービー。トロント映画祭でも注目を浴びた。精神科保護施設で停電が起こり、職員や料理人のバイトをするバンドマンたちが、患者たちによる暴動に巻き込まれる。

映画『ザ・インシデント』 作品情報

ザ・インシデント

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:85分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:アレクサンドル・クールテ
  • キャスト:ルパート・エヴァンス、ケニー・ドーティ、デイヴ・レジーノ、マーカス・ガーヴィー etc

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映画『ザ・インシデント』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『ザ・インシデント』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・インシデント』のあらすじを紹介します。

サンズ精神科保護施設で調理のバイトをしながら、売れないインディーズバンド活動をしているジョージ、マックス、リッキーの3人。
彼らは、突然暴れだす患者を前にして、動揺を隠せないことも多かった。

その日、ジョージは夜中のライヴに出演し、早朝からはバイト先で食事の材料を受け取る予定が突然入っていた。
食事を配った後、施設で停電が起こり全員が閉じ込められる。
グリーンという患者にそそのかされて薬を飲んでいなかった患者たちの暴動が起こり、警備員や施設職員は武器を奪われ殺されてしまう。

残されたジョージ、マックス、リッキー、そしてコックは調理室に避難する。
リッキーは食材保管庫に立てこもり、他の3人は外部に助けを求めて施設から脱出すべく、職員オフィスを目指す。
ようやく警察に通報できたが、到着まで1時間はかかると言われた3人は絶望する。

やがて食料庫から引きずり出されたリッキーは殺され、マックスも瀕死の重傷を負う。
オフィスも危険だと判断し、マックスを抱えて移動するコックとジョージだったが、あまりの惨劇に唖然としたジョージは殴られて気絶。
その隙にコックはひとり逃げるのだった。

気が付くとジョージは縛り付けられグリーンから拷問を受ける。
マックスはジョージの目の前で無残に殺され、ジョージも命の危機に晒される。

映画『ザ・インシデント』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ザ・インシデント』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

まるで怖すぎる脱出ゲームのようなパニックムービー

まるで収録スタジオを外から見ているようなの冒頭シーンでは、楽器の演奏ではなく精神科保護施設の調理室で料理をしているバンドメンバーとコックが。
停電によって閉じ込められた病院内で、薬を飲んだふりをしていた患者全員が暴れだし、患者と職員の立場が入れ替わって虐殺が始まる。
そんな過酷な脱出劇とグリーンという男の目的が謎を呼ぶ新感覚パニックホラーだが、グロテスクなシーンやアンモラルな描写の多さが気になる作品でもある。

悲鳴とナイフの音だけで密室の中で起こっている出来事を想像させるという、嫌でも最悪の事態を連想させる場面の多さには驚愕。
また、白衣を着た職員かと思って話しかければ下半身が下着姿で患者だと発覚したり、薬を飲んで落ち着いている患者だと思い通りすぎようとすれば全く違うなど、驚かせ要素も豊富。

謎が謎のまま終わるストーリー

予備電源も使えない病院という環境や、薬を飲んでいるか確認しない職員、なぜか鍵がかからない部屋など、設定にはツッコミどころが満載。
ひとりだけ早く出勤させられ、届いた鶏肉を受け取ると頭付きで、血塗れの正体不明の肉が入っているなどという点は何かのフラグになっているようで、全く関係してこないという不気味さだけを出すための部分もツッコミどころのひとつ。

コックが呼んだ警察によって間一髪で救われたジョージが、今まで目の前にいたはずのグリーンの遺体を発見するなど、謎も多い。
病院で目覚めると、調理をしている自分や亡くなったバンドメンバーの幻覚が見え、さらには患者の姿も見えるというラストは衝撃。
結局、ジョージと対峙したグリーンは極限状態のジョージが生み出した幻だったのか、白い部屋で目覚めたジョージは“患者側”になる運命なのか、それともジョージは元々患者だったのか、謎だけが残ったまま終わるのが不気味な作品。


「失神者続出」と言う文字に惹かれて鑑賞しましたが、ああ、そういう意味での失神か…と納得してしまいました。てっきり恐怖のあまり失神してしまうのかと思いましたが、原因であり一番の見所はグロテスクで過激すぎる描写でしょう。それが私たちが考える一線を越えてしまっているので、耐えられない人も多いと思います。
終始驚かせたり、不快にさせるシーンの連続ですが観客をびっくりさせることに一生懸命でストーリーが微妙だったのが残念です。結局あの惨劇は何だったのかよく分からないまま終わってしまうのがモヤっとしました。(女性 30代)

映画『ザ・インシデント』 まとめ

グロテスクなシーンの多さが気になる作品で、最悪な場所で用を足すシーンなど、吐き気を催す場面が嫌と言うほど映されており、食事中と食事の前後に見るのは勧められない作品だ。
1989年という設定ではあるが、精神科保護施設が舞台ということもあって、そういった部分でも嫌悪感を覚える場合もあるだろう。

残酷描写が得意でホラー系脱出ゲーム好きな場合は楽しめるであろう作品。
謎を残したまま終わるので、何度も見る勇気がある場合は自分なりの謎解きをするのも楽しい。
序盤の、スタジオを調整室から見るように映されたキッチンと、終盤での同じ映し方をしたキッチンのシーンの感じ方の違いは素晴らしく、内容こそグロテスクでアンモラルだが、独特の映像には見入ってしまう。

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