この記事では、映画『マッチ工場の少女』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『マッチ工場の少女』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0078642
製作年 | 1990年 |
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上映時間 | 68分 |
ジャンル | コメディ ヒューマンドラマ |
監督 | アキ・カウリスマキ |
キャスト | カティ・オウティネン エリナ・サロ エスコ・ニッカリ ヴェサ・ヴィエリッコ |
製作国 | フィンランド |
映画『マッチ工場の少女』の登場人物(キャスト)
- イリス(カティ・オウティネン)
- ヘルシンキのマッチ工場で働く少女。母、義父と一緒に暮らしているが、二人とも働かず家事も押し付けられている。
- アールネ(ヴェサ・ヴィエリッコ)
- 街のディスコでイリスと出会う。一流企業に勤めるエリート。イリスに遊びのつもりで近付き、弄んだ末に捨てる。
- イリスの母(エリナ・サロ)
- 娘のイリスにだけ働かせて生活費を掠め取っている上、家事まで押し付けている毒母。
- イリスの義父 (エスコ・ニッカリ)
- イリスの母の再婚相手。自分は働きもせず、我が物顔でイリスの家に居座っているヒモ男。
- イリスの兄 (シル・セッパラ)
- 早々に両親に見切りをつけて家を出たイリスの兄。家庭の事情を知っているだけに、イリスのことを心配している。
映画『マッチ工場の少女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マッチ工場の少女』のあらすじ【起】
イリスは、ヘルシンキのマッチ工場で働きながら、母と義父の三人で暮らしていた。義父は働きもせず、イリスの稼ぎを当てにしていた。母も家事を全てイリスに押し付けていたが、イリスは文句一つ言わず黙ってそれに従っていた。
イリスも年頃の少女。たまに化粧をしてディスコへ遊びに行き、恋もしたいと思っていた。しかし、稼ぎを家に入れなければならないので気の利いた服も買えず、声を掛けてくれるような男は誰もいなかった。毎日家と工場の往復、たまに息抜きもするとはいえ彼女はいつも孤独だった。
ある給料日、イリスは仕事から帰る途中にたまたま見かけたドレスがどうしても欲しくなり、給料をはたいて買ってしまう。イリスはドレスを両親に見せるが、給料を使ってしまったと知った義父は怒ってイリスを殴り付けた。母にもドレスを返してくるように言い付けられてしまう。
イリスは返品にはいかず、そのままドレスを着てディスコに繰り出す。派手なドレスのイリスに気付いたアールネという男に声を掛けられ、イリスは生まれて初めてダンスに誘われる。いいムードになり、そのまま二人はアールネの家で一夜を共にした。
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映画『マッチ工場の少女』のあらすじ【承】
翌朝、アールネは寝ているイリスの枕元に金を置いて、さっさと仕事に出掛けてしまう。目覚めたイリスは、「どうかお電話ください」と自分の連絡先だけ残して部屋を後にする。
イリスは初めての恋に舞い上がり、アールネからの連絡を待っていた。しかし、一向に電話は掛かって来ない。誕生日に1人で自分用の誕生ケーキを注文して食べていたイリスは、虚しくなって来て涙を流す。居ても立ってもいられなくなったイリスは、アールネの家を訪ねる。彼は冷たい態度を取るが、明日家に行くと告げられてイリスは嬉しくなる。
イリスは母と義父にもアールネのことを話す。アールネとイリスがくっつけば、家に入って来る稼ぎが増えると思った両親は、いつになく身なりを整えてアールネを出迎える準備をする。
アールネは約束通りやって来るが、一流企業に勤める彼にとって一家の暮らしは貧相そのものだった。その後、二人はレストランへ出掛けるが、アールネはディスコで出会った日のことは一夜限りの遊びで、イリスに全く愛は無いと告げる。イリスはショックを受け、黙って店を出て行った。
映画『マッチ工場の少女』のあらすじ【転】
失恋したイリスは悲しみに暮れながら、また元のつまらない毎日の生活を送っていた。そんなある日、イリスは自分が妊娠していることを知る。彼女はアールネと過ごした夜に、彼の子を妊娠していたのだ。
イリスはすぐにアールネへ手紙を出し、妊娠したことを伝える。しかし、彼から帰って来た手紙には、子供を堕ろせという冷たい一言だけ書かれており、小切手が同封されていた。絶望して放心状態で町に飛び出したイリスは、車に撥ねられて流産してしまう。
入院しているイリスの元には義父がやって来た。彼はイリスのせいで母親が病気になってしまったと言い出す。そして、イリスの気持ちを推し量ることも一切なく、家から出て行けと言い放った。イリスは仕方なく荷物をまとめ、自分のことを心配してくれている兄の住むアパートに置いてもらうことになる。
イリスは続け様に手酷い仕打ちを受け、これまで溜まっていた鬱憤が爆発する。彼女は薬局で殺鼠剤を買って来ると、それを水に溶かして瓶に詰め替え毒薬を仕立てた。それを持って、イリスは憎き者達への復讐へと繰り出す。
映画『マッチ工場の少女』の結末・ラスト(ネタバレ)
手始めにイリスはアールネを訪ねて、彼の部屋に上がり込んだ。話をするフリをして酒を要求し、アールネが目を離している隙に彼のグラスに毒薬を混入させる。イリスが小切手を突き返して出て行った後、アールネは毒入りの酒を口にして死亡する。
その後バーに入ったイリス。彼女の憎しみは全ての男に向けられ、声を掛けて来た見ず知らずの男のグラスにも毒を盛って殺してしまう。
イリスは最後に実家に向かった。母親の帰りを待ち家に入ったイリスは、豪勢な食事を作った。そして、残っていた毒を全て料理に混ぜて両親を毒殺した。イリスは別の部屋で音楽を聴きながら煙草をふかした後、両親の最期を見届けてから家を出て行く。
翌日、イリスは何事もなかったように、いつもと変わらない様子で淡々と働いていた。マッチ工場へ二人組の警察官がやって来る。イリスはそのまま警官に、殺人の容疑者として連行されていった。
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映画『マッチ工場の少女』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『マッチ工場の少女』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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