この記事では、映画『女神の継承』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『女神の継承』の作品情報
出典:https://www.video.unext.jp/title/SID0076803
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 130分 |
ジャンル | ホラー スリラー |
監督 | バンジョン・ピサンタナクーン |
キャスト | サワニー・ウトーンマ ナリルヤ・グルモンコルペチ シラニ・ヤンキッティカン |
製作国 | タイ 韓国 |
映画『女神の継承』の登場人物(キャスト)
- ニム(サワニー・ウトーンマ)
- タイの東北部にあるイサーン地方の小村に住む祈祷師。先祖代々受け継がれてきた女神の精霊ヤバンが宿っているという。本来は姉のノイが継承するはずだったが、拒否したためお鉢が回ってきた。霊を信じない姉に変わって、霊媒師として生きることを決める。次の後継者としての兆候を姪のミンに感じ取ったことから動向を注視するが、思わぬ事態へと発展してしまう。
- ミン(ナリルヤ・グルモンコルペチ)
- ニムの姪でノイの娘。人材派遣会社に勤めるごく普通の今時の若者。母と同様に霊的なことは全く信じておらず、ニムのことも内心馬鹿にしている。父ウィローの死を境に、言動に異変が現れ、挙動不審、多重人格的な奇行が目立ち始める。
- ノイ(シラニ・ヤンキッティカン)
- ニムの姉でミンの母。禁止されている犬肉の販売店を義母から受け継ぎ営んでいる。ヤバンの継承を巡ってニムとの姉妹仲は良くなかったが、ミンの様子がおかしくなってからはヤバンの存在を信じざるを得なくなりニムに頼るようになる。
- マニ(ヤサカ・チャイソーン)
- ニム、ノイの兄でミンの叔父。妻のパン、幼い息子のポンと共にノイ親娘と同居している。ウィローの葬儀で久しぶりに顔を出したニムを薄情だと詰る。ノイ同様、迷信じみたことには懐疑的だが、ミンがおかしくなり、自分の家族に危害が及びそうになると協力的になる。
映画『女神の継承』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『女神の継承』のあらすじ【起】
タイの東北部にあるイサーン地方。ドキュメンタリーの撮影班は、地元の神・バヤンという精霊が宿る霊媒師のニムを取材するため、この地にやって来た。バヤンは何世代にもわたって一族の女性に宿ってきたとされる。先代はニムの叔母、その次はニムの姉であるノイが継承するはずだった。しかし、ノイはそれを拒否しキリスト教に改宗した。そのためバヤンはニムに宿り、彼女が後継者になったのだという。ニムは縫製の仕事で生計を立てながら、霊媒師として人々の悩みを聞き、心の傷を癒す存在として慎ましく暮らしていた。
ある日、ノイの夫であるウィローが亡くなり、葬儀に向かうニムに同行することになった撮影クルー。ニムはその道すがら、ウィローの一族であるヤサンティア家の男はいずれも酷い死に方をしていると教えてくれる。ウィローの祖父は労働者から投石されて死に、父は経営していた縫製工場に放火したのちに自殺。さらに、ウィローの息子マックもバイクで転倒事故を起こし亡くなっていた。葬儀にはノイの娘ミンと、ニムとノイの兄であるマニとその妻パンも参列していた。
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映画『女神の継承』のあらすじ【承】
葬儀の日以来、ミンの様子がおかしくなる。子供のような態度を取ったり、急に乱暴になったり、まるで多重人格者のような奇行が目立ち始める。やがて彼女は、毎夜悪夢にうなされるようになり、幻聴や腹部の痛みに苦しみ始める。職場での仕事もままならなくなり解雇されてしまった。
「バヤンが次の後継者としてミンに白羽の矢を立てた」と確信したニム。彼女はバヤンの魂をミンに移す儀式を提案するが、霊媒を信じないミンとノイはそれを頑なに拒否する。
しかし、ニムはミンの奇行はバヤンのせいではないと直感する。ミンが兄のマックと近親相姦の関係にあったこと、実際はバイク事故ではなく首を吊って自殺したことを知ったからだ。マックがミンに取り憑いていると思い直したミンは、彼が首を吊った場所で悪魔祓いの儀式を執り行い、霊を成仏させようと試みる。
一方、ミンの奇行はおさまらず、遂に手首を切って自殺を図る。困り果てたノイは、ニムに黙って違う祈祷師にお祓いを依頼するが、ミンの状態は改善されるどころか悪化するばかり。
映画『女神の継承』のあらすじ【転】
ニムの儀式も失敗する。結局マックの霊でもないようだと分かりニムは落胆する。その後、ミンは狂犬のようになって手がつけられなくなり、家で暴れたあとそのまま失踪してしまう。
一ヶ月後、ニムはヤサンティア家の廃工場でミンが倒れているのを発見する。命に別状はなかったが、状態は以前と変わらない。ニムは祈りを捧げるためにバヤンを祀っている山に登るが、何者かによって神聖な石像の首がもぎ取られておりショックを受ける。
もはや自分の手には負えないと判断したニムは、友人である祈祷師のサンティを頼ることにする。彼はミンに複数の霊が取り憑いていると告げる。ウィローの先祖はかつて何千人もの人間を斬首してきた一族で、その霊達の仕業だと説明。さらに人だけではなく、動物や植物の悪霊も取り憑いているという。
サンティと弟子たち、そしてニムはミンの除霊儀式の準備を始める。儀式が始まるまでの数日間、撮影クルーは家に隠しカメラを設置しミンの様子を観察することにする。そこには、ミンがペットの犬を殺して食べたり、冷蔵庫の生肉を貪ったりするなどの異常行動が映し出されていた。
そしてようやく儀式の前日となった日、ニムは自宅で原因不明の死を遂げる。
映画『女神の継承』の結末・ラスト(ネタバレ)
仕方なく、サンティはニム抜きで除霊儀式を執り行うことになる。ミンは儀式が終わるまで部屋に監禁されるが、悪霊に欺かれたパンがドアを開けてしまったため儀式は失敗してしまう。霊に取り憑かれたサンティやマニは飛び降り自殺を図り死亡、サンティの弟子たちも次々と様子がおかしくなり撮影クルーたちに襲い掛かってくる。
混沌とする中、突如ノイがバヤンの憑依を感じたと言い出し、自ら儀式を続けようと祈祷を始める。ノイはミンの除霊を試みるが失敗。逆にミンによって火をつけられ焼き殺されてしまった。その傍らには「ヤサンティア」と書かれ、無数に釘を打ちつけられた藁人形が置かれていた。
残された撮影クルーのカメラには、死の前日に行われたニムのインタビュー映像が収められていた。そこには、儀式の準備が思うように進まず苛立っているニムの姿も映し出されていた。彼女は霊媒師としての立場に苦悩しており、以前から自分にバヤンの霊が宿っていることを確信できなかったと告白していたのだった。
映画『女神の継承』の感想・評価・レビュー
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映画『女神の継承』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『女神の継承』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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