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映画『ナイト・ウォッチャー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ナイト・ウォッチャー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ナイト・ウォッチャー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ナイト・ウォッチャー』の結末までのストーリー
  • 『ナイト・ウォッチャー』を見た感想・レビュー
  • 『ナイト・ウォッチャー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ナイト・ウォッチャー』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0050726

製作年 2020年
上映時間 90分
ジャンル サスペンス
監督 マイケル・クリストファー
キャスト タイ・シェリダン
アナ・デ・アルマス
ジョン・レグイザモ
ヘレン・ハント
製作国 アメリカ

映画『ナイト・ウォッチャー』の登場人物(キャスト)

バート(タイ・シェリダン)
ホテルでフロントとして働いている青年。自閉症スペクトラムを抱えているため、コミュニケーション能力に難がある。
エセル(ヘレン・ハント)
バートの母親。障害を持っている息子のことを献身的に支える。時折、そのサポートが過剰になることがある。
エスパダ刑事(ジョン・レグイザモ)
ホテルで起きた事件を追う優秀な刑事。事件を追うに連れて、バートのことを気にするようになる。
アンドレア(アナ・デ・アルマス)
バートの働くホテルの女性客。ひょんなことからバートと打ち解けて、コミュニケーションを取るようになる。
ペレッティ刑事(ジョナサン・シェック)
ホテルで起きた事件の被害女性の夫。エスパダ刑事の同僚。事件の犯人を追う中で、バートのことを気にするようになる。

映画『ナイト・ウォッチャー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ナイト・ウォッチャー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ナイト・ウォッチャー』のあらすじ【起】

青年バートはショッピングモールで人々を観察し、ホテルの客室映像をモニターで見て、映像内の人物の表情や言葉を真似ている。母エセルが食事を届けるが、バートは無反応。バートがいる部屋の前に食事を置いて立ち去るエセル。

バートは食事後、ホテルマンの制服を着て勤務先のホテルに向かい、マネージャーのベンソンとぎこちなく会話する。夜間のフロント業務中、一人の女性客が現れ、バートは彼女に要求とは異なる部屋の鍵を渡す。彼女が部屋に入ると、バートはタブレットを取り出して、部屋の中を監視する。バートは異なるアングルのカメラを複数部屋に隠し置きしていたのである。

彼女の部屋に男が入る様子を観察中に同僚ジャックが現れ、バートは急いでタブレットの画面を閉じ、ぎこちない会話を続けるのであった。ジャックから変な動画を見ていたのかと言われるが、バートは否定する。

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映画『ナイト・ウォッチャー』のあらすじ【承】

バートは女性客を観察し、監視カメラで部屋内を見ていると、女性が男と口論し暴力が発生。バートは警察に連絡しようとするが止め、現場に向かう。銃声を聞いた同僚ジャックが駆けつけると、バートが女性の死体の隣で座っていた。バートは映像のメモリカードを回収するが、1枚を落としてしまう。

エスパダ刑事がホテルに来て事情聴取を行う。バートはアリバイを話すが、エスパダは疑問を持つ。バートは自身の障害を明かし、エスパダに詳しく説明する。その後、死んだ女性は同僚のペレッティ刑事の妻であることが分かる。刑事が去った後、バートは監視映像を見て、犯人のタトゥーに気づく。

新しいホテルで働き始めたバート。アンドレアという女性に出会い、関心を持つ。アンドレアは彼女の弟もバートと同じ障害だったと話し、バートに好意的な様子。バートは徐々に彼女との距離を縮める。一方で、バートが落としたメモリカードは警察に渡る。エスパダ刑事はバートの盗撮と目撃について考える。

映画『ナイト・ウォッチャー』のあらすじ【転】

別の日に、バートはショッピングモールを訪れ散髪店へ行くなど身だしなみを整える。その後バートは、アンドレアの部屋を見張る。そしてアンドレアが事件の日のタトゥーの男と会っていることに気が付く。

エスパダ刑事はバートを疑い、彼の自宅のパソコンを押収する。一連のエスパダ刑事の行動に対して、バートの行動が攻撃的になる。その後バートの指紋が事件現場にあったものと一致していることが判明する。エスパダ刑事はバートが犯人と確信し、バートを激しく詰問する。それに対してバートは黙ったままで何も語らないのであった。

エスパダ刑事はアンドレアのことも調べる。バートがアンドレアを監視していると、アンドレアがペレッティ刑事と言い争い始めることに気付く。バートは彼女を助けようと部屋に駆けつける。ペレッティ刑事は去った後だったが、なぜバートが部屋に来たのか疑問に感じるアンドレア。バートは、監視のことを全て打ち明ける。アンドレアは、バートのもとを去るのであった。

映画『ナイト・ウォッチャー』の結末・ラスト(ネタバレ)

エスパダ刑事は、アンドレアが泊まったホテルの部屋に訪れると、そこには彼女の血がついたタオルと、バートが仕掛けたカメラがあった。一方でバートは、映像のハードディスクがないことに気づく。アンドレアはペレッティ刑事の車に乗り、犯罪の証拠となる動画のハードディスクを彼に渡す。バートは自室で考え込み、ベッドの上に事件の証拠となる拳銃が置かれていた。またバートは自分が無実であることを示す盗撮動画がないことに気づく。アンドレアは、バートを犯人に仕立てようとしたのである。

エスパダ刑事がバートの部屋に押し入ると、そこには殺害現場を映した動画と共に、バートの手紙が置いてあった。手紙にはエスパダに謝罪し、すぐに証拠を渡すべきだったと書かれていた。エスパダ刑事はバートの計画に驚きつつも、彼がアンドレアの作戦に乗りながらも真犯人を捕らえようとしていたことを理解する。

その後、アンドレアとペレッティ刑事の車が警官に停められる。その後バートの方が1枚上手だった、とアンドレアは気付かされるのであった。

映画『ナイト・ウォッチャー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

予想外のサスペンス展開に惹き込まれました。主人公バートのASDという設定がストーリー全体の緊張感を高めており、彼の純粋さと社会とのズレが絶妙に描かれていました。犯行現場を“見ていた”のに何もできなかったという無力感、それを伝えられないもどかしさが胸を打ちます。アンドレアとの関係性が曖昧なまま終わるのもリアルでした。(20代 男性)


映画としては静かで地味な印象だけれど、じわじわとくる心理サスペンスの良作。バートの視点で描かれる世界がとても不安定で、それが逆にリアリティを生んでいました。アンドレアとのやりとりにはハラハラしましたが、彼女もまた秘密を抱えているという展開には驚きました。派手さはないけど、考えさせられる作品です。(30代 女性)


主人公の“観察者”としての立場がサスペンスとリンクしていて非常に面白かったです。カメラ越しに人間を理解しようとするバートの姿に、どこか切なさと恐怖の両方を感じました。アンドレアとの微妙な距離感と、信頼と裏切りの境界がとてもスリリングでした。派手なクライマックスはないけれど、じわじわくるタイプの映画です。(40代 男性)


女性としては、アンドレアの存在に複雑な思いを抱きました。彼女はバートに優しく接しているようでいて、どこか計算も感じられる。ラストで彼女がバートを裏切るように見えて、でも彼を守ろうともしていたようにも見えて…真意が読めないのが怖くて印象に残りました。とても静かだけど心を揺さぶられる映画です。(30代 女性)


映画のテンポは遅めだけど、それがかえってバートの内面世界とマッチしていたと思います。犯人を明らかにするミステリーというより、彼の“成長”や“人との繋がり”に重点が置かれていた印象。最後に自分で警察に映像を渡すという選択をしたのが、彼の変化を象徴していて胸を打ちました。(50代 男性)


社会から少し外れた場所で生きる人間の視点が丁寧に描かれていたのが印象的でした。バートの観察癖や録画行動は一歩間違えれば不気味だけど、映画では彼の“理解したい”という純粋な欲求として表現されていて、共感できました。アンドレアとの交流が、彼の世界を少し広げていたことに救いを感じました。(20代 女性)


視覚的に凝った演出は少ないけれど、その分ストーリーの本質に集中できる作品。バートが社会とどう関わっていくかを描いた人間ドラマでもありました。事件の解決よりも、彼の“告白”と“自立”がクライマックスになっているのが良かったです。淡々としたラストもリアリティがあり、心に残りました。(40代 男性)


ラブストーリーとして観た場合、かなりビターな作品です。アンドレアがバートの純粋さをどこまで理解していたのか、それとも都合のいい関係だったのか…観る人によって解釈が変わると思います。ラストに彼女の正体が明かされた時は驚いたけれど、それでも彼女を信じたバートの姿に人間らしさを感じました。(30代 女性)


犯罪サスペンスとしては控えめですが、ASDの青年が社会や他人とどう向き合うかを描いた点で価値がある作品。セリフが少なくても、バートの表情や仕草に細かく感情が表れていて、演技力の高さに驚きました。アンドレアに好意を抱く過程も自然で、裏切られてもなお彼女を信じる姿が印象的でした。(50代 男性)


個人的にはラストの静けさに衝撃を受けました。バートが誰にも頼らず、自分の行動で真実を明らかにするという選択は、彼なりの成長だったと思います。ミステリー要素だけを期待すると拍子抜けかもしれませんが、人間の孤独やコミュニケーションの不器用さに共感できる人には刺さる映画だと思います。(20代 男性)

映画『ナイト・ウォッチャー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ナイト・ウォッチャー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ナイトクローラー

この映画を一言で表すと?

夜の街に潜むカメラマンの狂気がリアルすぎて息をのむ。

どんな話?

事件現場の映像を撮影しテレビ局に売り込む男が、視聴率のためなら倫理を超えて暴走していく物語。主人公ルイスは冷静にして異常。次第にスリルを求めるあまり、自ら事件に関与しはじめていく。

ここがおすすめ!

観察者であるはずの男が、自らの手で“見せるもの”を作り上げていく過程は、『ナイト・ウォッチャー』のような歪んだ視点に通じるものがあります。ジェイク・ギレンホールの怪演と緊張感あふれる展開は必見です。

her/世界でひとつの彼女

この映画を一言で表すと?

孤独な心がAIに恋をする、静かで切ないラブストーリー。

どんな話?

未来のロサンゼルス。内向的な男性が、人工知能を搭載したOS「サマンサ」と心を通わせる。現実と仮想の境界で揺れ動く愛と孤独を、詩的な映像とセリフで綴る傑作。

ここがおすすめ!

人とのコミュニケーションに不器用な主人公が、見えない存在との心のつながりに安らぎを求める姿は、『ナイト・ウォッチャー』のバートと重なる点が多いです。静けさと感情の豊かさを両立した名作です。

ミスター・ブルックス

この映画を一言で表すと?

完璧な男には、誰にも言えない“もう一つの顔”がある。

どんな話?

理想の家族と社会的地位を持つ主人公ブルックス。しかし彼には連続殺人犯という裏の顔があった。次第にその欲望を抑えきれなくなっていく様子をスリリングに描く心理サスペンス。

ここがおすすめ!

表の顔と裏の顔を使い分ける主人公は、『ナイト・ウォッチャー』のような二面性を持つ人物像に惹かれる人にぴったり。狂気が静かに滲み出す展開に目が離せません。サスペンスファン必見の良作です。

プリズナーズ

この映画を一言で表すと?

子どもを守る父親の正義が、やがて暴走へと変わる。

どんな話?

娘が誘拐された父親が、容疑者と目される青年を独自に監禁して追及する。警察の捜査と並行して描かれる、真実と正義の境界が曖昧になる人間ドラマ。

ここがおすすめ!

自分の正義が暴走し、真実が見えなくなっていく様は、『ナイト・ウォッチャー』のバートが抱える危うさと通じます。重厚なサスペンスと感情の揺さぶりを求める人におすすめ。ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの熱演も見どころ。

記憶探偵と鍵のかかった少女

この映画を一言で表すと?

他人の記憶を“覗く”探偵が出会った、謎多き少女の真実。

どんな話?

特殊な能力を持つ記憶探偵が、ある少女の記憶に潜入し、彼女が抱える秘密を探っていくミステリースリラー。現実と記憶の区別が曖昧になっていく展開がスリリング。

ここがおすすめ!

誰かを“観察”し、内面を知ろうとする構造は『ナイト・ウォッチャー』と非常に近く、登場人物の心の闇に迫る過程にハラハラさせられます。視覚と心理の交差が楽しめる、知的なサスペンスです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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