映画『ザ・ファントム(1996)』の概要:1936年に誕生したコミック・ヒーローを忠実に映画化。ジャングルの奥地に住み、犯罪者を退治する正義の味方、ファントム。伝説のドクロを巡り、独裁者を目論む悪党との壮絶な戦いが始まった。
映画『ザ・ファントム』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:サイモン・ウィンサー
キャスト:ビリー・ゼイン、クリスティ・スワンソン、トリート・ウィリアムズ、ジェームズ・レマー etc
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映画『ザ・ファントム』の登場人物(キャスト)
- ファントム / キット・ウォーカー(ビリー・ゼイン)
- ベンガラ島のジャングルに住む正義の味方。黒いマスクに紫の全身タイツという姿で白馬に乗り、狼を連れて悪党を退治している。400年生き続けていると言われ、人々からは亡霊(ファントム)や不死身などと呼ばれている。キット・ウォーカーという名でニューヨークに住んでいたことがある。
- ダイアナ・パーマー(クリスティ・スワンソン)
- ニューヨーク出身の美女。大学時代にキット・ウォーカーとは恋人同士だった。現在は国連で働き世界中を飛び回っている。ドラックスの悪巧みを調べるため、ベンガラ島に行く。
- ザンダー・ドラックス(トリート・ウィリアムズ)
- ニューヨークを牛耳る大富豪。警察や犯罪組織と深い繋がりがある。超自然的パワーを発するツガンダのドクロ(金・銀・ひすいの三種類)を手に入れて、独裁者になろうとしている。
- サラ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)
- ドラックスに雇われてダイアナを誘拐する女盗賊。ファントムと対決して一目惚れをする。
- クイル(ジェームズ・レマー)
- 海賊シン一族の末裔。蜘蛛の巣の入れ墨がある。かつてファントムの父と対決し、戦利品で手に入れたベルトを身に着けている。
- カバイ(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)
- 魔の海域にある、地図に存在しない島に住むシン一族の頭領。ツガンダのドクロのうち、「金」を所有している。
映画『ザ・ファントム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ザ・ファントム』のあらすじ【起】
その昔、海賊のシン一族に父親を殺された少年がいた。命からがらベンガラ島に辿り着くと村人からドクロの指輪を授かり、悪と戦うヒーロー、ファントムとなった。
現代(1930年代)。ベンガラ島のジャングルを、クイル率いる盗賊団を乗せたジープが走る。道案内をさせられている村の子供は、森には「生きた亡霊」がいるから危険だと警告。彼らはそれを無視して洞窟に入り、ヒスイ色の宝物「ツガンダのドクロ」を見つけて盗んだ。
そこに正義のヒーロー、ファントムが現れ、盗賊を次々と退治。吊り橋で宙吊りとなったジープから子供を救出するが、ドクロはクイルに奪われてしまった。
ファントムは棲み家で書物を調べ、ツガンダのドクロは金・銀・ヒスイの三種類揃うと超自然的なエネルギーを発することを知る。そこに父親の亡霊が出現。ドクロを奪われたことを知ると、悪事を阻止せよと息子に命じた。
ニューヨークのロングアイランド。ダイアナ・パーマーは新聞社を経営する伯父が開いた、チャリティー・パーティに顔を出した。そこに大富豪のドラックスも来場。彼は警察や犯罪組織と密接な繋がりがある黒い噂の絶えない男で、伯父は強い不快感を示した。
映画『ザ・ファントム』のあらすじ【承】
ダイアナの伯父はドラックスが超自然的パワーなるものを手に入れて、独裁者になろうとしているという情報を掴んでいた。ダイアナは伯父に代わって調査をするため、ベンガラ島に向かう。しかし、島行きの飛行機は海賊に襲われ、強制着陸させられる。
ファントムはジャングル・パトロールの隊長宅を訪れ、ダイアナが誘拐されたことを知る。誘拐したのはドラックスに雇われた女海賊のサラであった。ファントムは海賊船に潜入してダイアナを救出し、水上飛行機を奪って脱出する。
飛行機はジャングル上空を飛行中に燃料切れとなるが、ファントムとダイアナは墜落直前に白馬に飛び乗って助かった。2人を追っていた海賊の一味は、ファントムの仲間のロープ族によって捕らえられる。
ファントムは自宅の洞窟にダイアナへ連れて行き、黒真珠の首飾りをプレゼントする。ダイアナはそこに待機していたパトロール隊長に、ドラックスに関する書類を渡す。そこにはシン一族のシンボルである、蜘蛛の文様が描かれていた。
映画『ザ・ファントム』のあらすじ【転】
ニューヨーク。ドラックスはヒスイのドクロを海賊から受け取ると、警察署長や闇組織のトップを招集。残りの金と銀のドクロを集めて超自然的パワーで独裁者になると宣言し、収集を手伝うよう指示する。荒唐無稽だと出て行く男がドラックスに殺害され、他の者たちは彼に従わざるを得なくなる。
ファントムはダンディなトレンチコート姿で、ダイアナの伯父の新聞社を訪問する。ダイアナは彼を見て驚いた。それは6年前に突然姿を消した、大学時代の恋人キットだったから。ダイアナは彼の正体がファントムだとは気付いていなかった。
キットは銀のドクロが世界歴史博物館にあることが分かると、タクシーで直行。展示ケースからドクロを取り出そうとしたが、そこに現れたドラックスに横取りされる。ヒスイと銀、2つのドクロを近づけると超自然的パワーが発生。地図上に金のドクロのありかを示した。
キットは拘束されるものの、ファントムに変身して敵を退治し、エレベーターを伝って脱出する。ドラックスたちは金のドクロがある地図上にない島に向けて出発。ダイアナは人質として同行させられ、ファントムは警察に追われながらも後を追った。
映画『ザ・ファントム』の結末・ラスト(ネタバレ)
飛行機は地図にない島に着陸。ファントムは飛行中、飛行機の底に隠れていた。ドラックスたちは上陸早々、海賊カバイ・シンを筆頭としたシン一味の分派に捕らえられる。
ドラックスはカバイが金のドクロを所有しているのを見て、手を組もうと持ち掛けた。カバイは煩わしく感じて大砲を発射する。その場が騒然となった時を見計らい、ファントムが登場。シン一族を退治してダイアナとサラを潜水艦に避難させた後、カバイを退治した。さらにクイルと対決。クイルはファントムの父を殺した男であったため敵討ちを果たし、父のベルトを取り戻した。
ドラックスは三種類のドクロを合体させ、強力なレーザービームを発射。すると、四つ目のドクロであるファントムのドクロの指輪も反応し、ビームを出す。両者ビーム対決の結果、ファントムのビームが勝り、ドラックスの体は燃え尽きてしまう。シン一族のアジトは崩壊してしまった。
全てが終わり、ファントムはダイアナに自分は21代目ファントムであると明かした。ダイアナは彼がキットであると気付いており、口づけをする。彼女は再びベンガラに戻ることを誓いながら、島を離れるのだった。
映画『ザ・ファントム』の感想・評価・レビュー
白馬に乗った全身紫タイツの正義の味方。原作のファンだったビリー・ゼインが頼み込んで主役の座を射止めたそうだ。肉体改造でムキムキの体を作り、細かい仕草までファントムになり切って様々なアクションーンに挑んだが、興行的には大コケとなる。しかしこの出演が、あの「タイタニック」でローズのフィアンセ役を射止めるきっかけになったという。
この映画には根強いカルトファンが多い。Amazonプライムビデオの海外レビューを見ても、やらせかと思ってしまうほど高評価で、その人気ぶりを窺い知ることができる。ビリー自身もこの作品に対する愛着が強く、2021年1月にはファントムファン向けのオンラインイベントに登場して、ファンを大事にしている。1936年の原作を忠実に再現した独特の世界を、ぜひ楽しんでもらいたい。(MIHOシネマ編集部)
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