映画『ザ・ロード(2009)』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ザ・ロード(2009)」のネタバレあらすじ結末と感想

ザ・ロード(2009)の概要:突然の大災厄により壊滅した世界。男とその息子は、飢えと寒さを凌ぎながら、一縷の希望を胸に南を目指して旅を続ける。絶望的な状況でも善人でいることを誓った親子の旅路を描いた、ディストピア・ロードムービー。

ザ・ロードの作品情報

ザ・ロード

製作年:2009年
上映時間:112分
ジャンル:ヒューマンドラマ、アドベンチャー
監督:ジョン・ヒルコート
キャスト:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース etc

ザ・ロードの登場人物(キャスト)

男(ヴィゴ・モーテンセン)
崩壊した世界で、一人息子と共に旅を続ける男性。息子の安全を第一に考えており、命をかけて様々な危機を乗り越えてきた。荒れ果てた世界しか知らない息子に、正義や善性について説き、文字や文化などを教育している。
少年(コディ・スミット=マクフィー)
男の息子。父と共に南を目指して旅をする。純粋で優しく、絶望的な環境にあっても、世界に対して肯定的な考えを持っている。父の教えにより、善人でいることを心がけており、他者に対して憐れみと感謝の心を忘れない。
妻(シャーリーズ・セロン)
男の妻。世界が崩壊した直後に少年を出産した。残酷な世界に耐えられず自殺願望に駆られ、男と息子を残して一人で家を出た。
老人(ロバート・デュバル)
親子が旅の途中で出会う老人。老齢のため、目はほとんど見えなくなっており、上手く食事することもできない。災厄後、悲惨な状況下で家族を亡くしている。食料を分けて手助けした少年に感動する。
退役軍人の男(ガイ・ピアース)
父親と死別し、一人になった少年に声をかける男性。男と少年を理性ある人間達だと認め、協力を申し出るために家族と共に親子の跡を追っていた。
退役軍人の男の妻(モリー・パーカー)
元軍人、息子、娘と共に荒廃した世界を生き抜いてきた女性。ずっと親子の身を案じていた。
盗人(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)
病気の少年が眠っている間に、親子の持ち物を全て盗み出す男性。盗みを働きつつも、良心に従って少年を傷つけることはしない。

ザ・ロードのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・ロード(2009)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ザ・ロードのあらすじ【起】

突然の大災厄に見舞われ、世界は崩壊した。空は常に灰色に曇り、気温は下がり、地上では至る所で炎が燃えさかっている。過酷な環境に追い込まれた人々は、餓死するか、凍え死ぬか、もしくは人喰い達の餌食になって次々と命を落としていく。

曇天の下、ある親子は、古ぼけたカートにありったけの荷物を積み、徒歩で旅を続けてる。親子は何とかして飢えや寒さを凌ぎ、ひたすら歩を進める。男は、美しかった頃の世界を知らない少年に、本を読み聞かせて文字を教え、勇気や正義についての話を聞かせて教育している。

男の妻は、少年を身ごもっている最中に大災厄を迎えた。妻は、崩壊した世界で子供を出産して育てることをずっとためらっていた。

一軒の小屋で、親子は、首を吊った複数の自殺者達の遺体を目にする。男も少年も死体に慣れている。

男は、二発の弾が入った銃を所持している。男は少年に、自分が少年を守れなくなった場合には銃で頭を撃ち抜いて自殺するよう、指導している。

ある日、人喰い集団が近づいてくる気配を感じた男は、カートを放り出して少年と共に森に逃げ込む。集団の一員が親子を発見し、少年を連れ去ろうとする。男は一員を射殺し、少年はショックのあまり呆然となる。親子は森に隠れたまま一夜を明かし、翌朝カートのもとへ戻るが、持ち物は全て奪われている。

ザ・ロードのあらすじ【承】

生前、男と気持ちがすれ違うようになった妻は、二発の弾が入った銃でまず少年を殺し、その後自分を撃って自殺しようと考えていた。精神的に限界を迎えた妻は、ある夜、人喰いに殺されるか災害に巻き込まれて死ぬために、制止する男を振り切って身一つで家を出て行った。

父親が初めて他人を殺した衝撃から、少年は無口になる。男は、人喰い達は悪人で、自分は少年を救うために善人として正しいことをした、と少年に説明する。少年は、母と一緒に自分も死ぬべきだったと口にする。

親子は一軒の屋敷を見つけ、窓から侵入する。男は地下室への入り口を発見し、鍵を壊して地下へ降りる。地下室には、生きたまま食料にされている人々が監禁されており、親子は、ここは人喰い達の住居だと気付く。親子が、助けを求めて縋り付く人々を振り切って床上へ逃げ出したところへ、人喰い達が戻ってくる。食料の人間達が騒ぎ出したタイミングに、親子は屋敷を抜け出して庭に隠れる。親子は悲惨な食人行為の様子を耳にする。

親子は男の生家に立ち寄り、男は少年時代の思い出に浸る。少年は、向かいの建物の中に、子供の姿を見る。少年は、確実に人がいたと父に訴えるが、男は、少年が孤独のあまりに幻覚を見たのだと考えている。

親子は、ある空き家の庭で、食料や物資が豊富に貯蔵されている地下壕を発見する。親子は空き家の風呂に入って髪を切り揃え、新しい衣服に身を包んで満腹になるまで食べる。しばらくの間、親子は地下壕で安定した日々を送る。

ある日、地下壕の上から犬を連れた人間の足音が響いてくる。地下壕が安全ではないと判断した男は、持てる限りの食料を袋に詰め、少年と共に急いで地下壕を去る。

ザ・ロードのあらすじ【転】

親子は、どこへともなく向かう老人に出会う。男は老人を放って先へ進もうとするが、少年は老人を助けると言って譲らない。老人は、声をかけながら食料を渡してきた少年の優しさに感動する。親子は、老人を夕食に招待する。

焚き火に当たりながら、老人は身の上話を語る。老人は、少年はこの世の最後の希望だと考え、やがてくる最後の時に備えろと男に忠告する。翌朝、老人は親子とは別方向へ旅立っていく。

人喰いの一団がたむろする地域に足を踏み入れてしまった親子は、ある家族が人喰い達に惨殺される場面を目撃する。一団から逃れるため、親子は森の中を走り抜ける。突如、地割れが起こり、親子は倒れた木の隙間に入って一命を取り留める。体調が悪化し、男は吐血を繰り返すようになる。

親子は、浜辺に到着する。海は青く澄んでいると思っていた少年は、現実の暗い灰色の海を前に落胆する。その夜、親子は浜辺に野宿する。突如、少年は嘔吐し発熱する。翌朝、物資を探すため、男は寝込んだ少年を浜辺に残して沖の廃船に泳いで渡る。

男が留守の間、一人の盗人がテントに近付き、親子の持ち物全てを盗んで逃走する。浜辺に戻った男は、少年を担いで盗人を追う。

男は盗人に銃を向け、自分達の持ち物を奪い返し、盗人が身につけているもの全てを取り上げる。少年は父親の行為を非難し、盗人に服を返して食料を与えると主張する。少年に説得され、男は裸の盗人を放り出した場所へ戻る。盗人は姿を消しており、少年は奪った衣服と食料をその場に置いておく。

ザ・ロードの結末・ラスト(ネタバレ)

海岸沿いの小さな町で、少年は生きたコガネムシを発見する。コガネムシが飛び立った瞬間、建物に潜んでいた人物が親子に向かってボウガンを放つ。足を射られた父親は、建物に照明弾を撃ち込んで相手を射殺する。男は自力で矢を抜き、ホッチキスで傷を塞ぐ。

重傷を負い、体調が一層悪化した男は、自分の死期が近いことを悟る。男は、少年が一人でも生きていけるよう、遺言のようなアドバイスを与える。親子は浜辺で横になり、一夜を明かす。

翌朝、少年が目を覚ますと、男の体は既に冷たくなっている。少年は、男の遺体のそばで泣きながら一昼夜を過ごす。少年は男をブランケットで覆い、男の銃を手に海岸を彷徨う。

少年は、自分の方へ向かってくる一人の男性に気付く。退役軍人の男性は少年に声をかけ、ずっと親子の跡を追っていたのだと話す。男が死んだことを知った退役軍人は、一人でいるか、自分と一緒に来るかと、少年に選択を求める。退役軍人が善人であることを確認した少年は、男の遺体に別れを告げ、退役軍人についていく。

退役軍人の妻、子供達は、少年を暖かく迎え入れる。家族は一頭の犬を連れている。少年は、一家と共に新たな旅に出る。

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