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映画『スリー・キングス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スリー・キングス』の概要:湾岸戦争直後のイラクを舞台に、サダム・フセインが隠した金塊の場所を記した地図を入手した米軍兵士達が金塊奪還に挑む姿を描いた戦争風刺映画。デヴィッド・O・ラッセル監督作品。

映画『スリー・キングス』の作品情報

スリー・キングス

製作年:1999年
上映時間:115分
ジャンル:戦争、コメディ
監督:デヴィッド・O・ラッセル
キャスト:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、アイス・キューブ、スパイク・ジョーンズ etc

映画『スリー・キングス』の登場人物(キャスト)

アーチー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)
特殊部隊の少佐で2週間後に退役を控えている。つまらない日常に戻るのが嫌で、金塊を奪還して一山当てようとする。
トロイ・バーロー(マーク・ウォールバーグ)
父親になったばかりで、家族との再会を待ちわびている。金塊奪還中にイラク軍に捕まり、拷問に掛けられる。
チーフ・エルジン(アイス・キューブ)
空港の荷物係として働いていたことがあり、鞄の強度について詳しい。投球も優れており、爆弾を投げてヘリコプターを墜落させる。
コンラッド・ビッグ(スパイク・ジョーンズ)
トロイのことを尊敬しており、トロイのようになることに目指している。高校を卒業しておらず、少し間が抜けている。

映画『スリー・キングス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スリー・キングス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スリー・キングス』のあらすじ【起】

1991年3月の湾岸戦争の終結を迎え、従軍していたトロイやコンラッドは仲間達とドンチャン騒ぎをする。一方、アーチーは女性記者のお守りをさせられていた。翌日、トロイとコンラッドは捕虜の身体検査をしていて、捕虜がお尻に地図を隠していたのを発見する。チーフと航空写真を分析して、地図の場所がサダム・フセインの地下壕であることを突き止める。しかし、そこに女性記者を通じて地図の情報を聞きつけたアーチーが現れる。アーチーは地下壕にはクウェートから奪った金塊があるはずだと言い、皆で奪うことを提案する。

4人は、射撃遊びをしながら地下壕のある村に向かい、途中で地下壕制圧の練習をする。村に着いた4人はイラク兵が守っていた要塞に突入する。イラク兵は抵抗せずに要塞を明け渡す。だが、そこには金塊はなく、イラク兵の1人は別の村にあると主張する。4人の姿を見た村人は助けを求めるが、4人は手持ちの食料を渡しただけで村を後にする。しかし、アーチーは途中で村にあった井戸が怪しいことに思い当たる。

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映画『スリー・キングス』のあらすじ【承】

4人は村に戻り、井戸に隠されていた入り口から地下壕に侵入する。そこにはクウェートからの盗品が山積みになっていた。地下壕の別の部屋にはフセイン政権に対する反逆者が大勢捕らわれていた。アーチーはイラク兵に案内させて、地下壕の奥に隠されていた大量の金塊を見つけ出す。4人は丈夫なヴィトンの鞄に金塊を詰め替え、トラックに積み込む。しかし、そこで反逆者達とイラク兵の間で揉め事が起こる。見て見ぬ振りが出来なくなったアーチー達はイラク兵と銃撃戦となり、反逆者を車に乗せて村から逃げる。

イラク軍は催涙弾で攻撃を仕掛け、アーチー達の車両は横転してしまう。反逆者達の仲間が救出に現れて、皆を地下の隠れ家に連れて行く。しかし、皆からはぐれたトロイだけがイラク兵に捕まってしまう。コンラッドはアーチーのせいでトロイが捕まったと責め立てる。要塞の地下室に幽閉されたトロイはそこで携帯電話を見付ける。トロイはその携帯電話で米国の妻に連絡を入れ、妻に米軍の基地に自分の居場所を知らせるように伝言を頼む。

映画『スリー・キングス』のあらすじ【転】

米軍の基地でもアーチーやトロイが所在不明になっていることを把握し、大佐が居場所を探すように命じる。反逆者達は大量の金塊も地下の隠れ家に運び入れる。アーチーはトロイを捜し出すことにし、反逆者達に協力を求める。反逆者のリーダーは自分達をイラン国境まで護衛することを条件に引き受ける。一方、トロイは拷問室に連れて行かれる。そこでイラク兵は米軍の爆撃で息子を失った話をし、トロイを拷問する。

アーチー達は反逆者達と武装して移動し、イラク軍の脱走兵達と合流する。アーチーは脱走兵から車を買い取って、高級車を何台も入手する。そして、高級車で車列を組んでトロイが捕らわれている要塞を目指す。一方、米軍にもトロイの妻からの伝言が届く。イラク兵は石油のために米国が戦争に介入したと言ってトロイの口に石油を流し込む。アーチー達は作戦を練り、戦争に負けて怒っているフセインが乗り込んでくるとの伝令を出した上で、イラク国旗をはたびかせた高級車で要塞に向かうことにする。嘘の伝令を信じたイラク兵の一部は要塞を捨てて逃げ出す。

映画『スリー・キングス』の結末・ラスト(ネタバレ)

アーチーとチーフが要塞の中に入り込み、チーフは中で捕らわれていた人民を助け出す。一方、外で待機していたコンラッドはヘリコプターから襲撃されてしまう。チーフが爆弾をヘリコプター目掛けて投げて、撃墜させる。一方、アーチーは拷問室を見付け、トロイを助け出す。トロイが外に出たところで、コンラッドが茂みに潜んでいたイラク兵に撃ち殺されてしまう。さらにトロイも撃たれて負傷する。

アーチーは要塞にあった無線で仲間に連絡し、基地から米軍の車両をこっそり運び出させる。そしてその車両に反逆者達を乗せてイラン国境を目指す。しかし、そこに米軍の大佐が兵士を連れて現れ、アーチー達は静止させられ、反逆者達もイラク側で拘束されてしまう。仕方なくアーチーは金塊を見付けたことを大佐に話す。そして金塊の場所を教える代わりに反逆者達をイランにまで連れて行くように頼む。大佐はそれを受け入れ、反逆者達は無事に国境を越える。アーチー達は名誉除隊となり、米国でそれぞれの生活を始める。

映画『スリー・キングス』の感想・評価・レビュー

金塊探しということでアクションやアドベンチャーを期待して見ると肩透かしを食らうかもしれない。湾岸戦争を舞台に石油目当てで米国が軍事介入したことやフセインに立ち上がったイラク人を途中で見捨てたことが風刺を込めて描かれている。拷問されたトロイが自分の妻子が空爆されるところを想像する場面があり、非常に印象的だ。ただ、デヴィッド・O・ラッセル監督の他作品に比べると面白さに欠けている。(MIHOシネマ編集部)


ジョージ・クルーニーにマーク・ウォールバーグと豪華なキャストが出演しているにもかかわらずあまり評価の高くない今作。金塊というワードに期待しすぎていざ見てみると、思っていたのと違う…と感じてしまうのかもしれません。
私も、ジョージ・クルーニーが出演しているので勝手に『オーシャンズ11』をイメージしてしまいハラハラドキドキの…なんて展開を期待してしまいましたが、今作は風刺の込められた戦争映画なのである意味とても真面目で、金塊を探すワクワク感なんてものはありません。
期待しすぎずに見るのがおすすめです。(女性 30代)

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