映画『ちびまる子ちゃん(1990)』の概要:まる子のクラスには、大野君と杉山君という男の子がいた。2人はとても仲が良く、お互いのことを支え合っていた。だが、体育大会で喧嘩をしてしまい、仲直りをしないまま時間だけが過ぎていった。
映画『ちびまる子ちゃん』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:コメディ、アニメ
監督:芝山努、須田裕美子
キャスト:TARAKO、屋良有作、鈴木みえ、富山敬 etc
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映画『ちびまる子ちゃん』の登場人物(キャスト)
- さくらももこ(TARAKO)
- 通称まる子。小学3年生。ドジなところがあり、周囲に呆れられることがよくある。朝が弱く、母親に叩き起こされている。
- 大野君(山口勝平)
- まる子のクラスメイト。歌が上手く運動神経が良い。父親が転勤することになり、東京へ引っ越すことが決まる。
- 杉山君(水原リン)
- まる子のクラスメイト。大野君の親友。常に大野君と行動を共にしている。乱暴者だが、困っている人を放っておかない優しい一面もある。
映画『ちびまる子ちゃん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ちびまる子ちゃん』のあらすじ【起】
小学3年生のさくらももこは、皆から「まる子」や「まるちゃん」のあだ名で呼ばれていた。クラスで席替えが行われ、まる子は大野君と杉山君と同じ班になった。大野君達は乱暴なところがあり、まる子は憂鬱になる。友人のたまちゃんはまる子を心配した。
掃除の時間になり、まる子は大野君、杉山君、佐々木さん、浜崎君と校庭の草むしりをすることになった。まる子は大野君に、急いで掃除道具を取ってくるよう指示される。まる子は自分だけ散々な目に遭うことにウンザリしながらも、大野君達を怒らせないために指示に従った。大野君と杉山君は偉そうなところがあった。だが、2人は協力し合い、誰よりも早く掃除を行っていた。
学校の授業で、「わたしの夢」という題で書いた作文を読むことになった。大野君は杉山君と、杉山君は大野君と、世界中を船で旅することが夢だと語った。2人の絆は強く、お互いがいればどんな状況でも恐怖を感じないと思っていた。話を聞いたまる子は、怖いものがなさ過ぎて海賊になってしまう2人の姿を想像した。
運動会について話し合いが行われ、白組の隊長は大野君に副隊長は杉山君に決まった。そして、たまちゃんは得点係に決まり、まる子は応援の旗を作る係に決まった。男子は障害物競争と騎馬戦、女子は借り物競争と玉転がしに出場し、出し物として皆で沖縄民謡を踊ることになった。練習のため、毎朝7時30分までに学校に来ることになった。
映画『ちびまる子ちゃん』のあらすじ【承】
まる子は寝坊してしまい、走って学校に向かった。教室に到着するが、皆既に練習を行っており誰もいなかった。遅刻したのはまる子だけだったため、杉山君は罰として運動場を3周走るよう指示した。まる子は朝からずっと走っていたため、疲れ果ててしまい授業中に居眠りしてしまう。
帰り道、まる子とたまちゃんはクラスメイトのブー太郎が、杉山君と大野君に弟子にして欲しいと頼んでいる姿を目撃する。大野君達は弟子など要らないと突っぱねるが、ブー太郎は諦めなかった。まる子達はブー太郎が可愛そうになり、口添えをしてあげた。大野君達は根負けし、ブー太郎を弟子にした。
運動会当日。まる子は借り物競争に出場した。お題は「紐靴」だったのだが、なかなか見つからなかった。困っていると、大野君が紐靴を見つけ、杉山君を経由してまる子に渡した。そのお蔭で、まる子は2位になった。まる子の母は大野君達に感謝した。お礼を言われた大野君は照れくさそうにしていた。
男子の騎馬戦が始まった。大野君と杉山君のお蔭で白組は優勢だったが、大野君が敵に囲まれてピンチに陥ってしまう。大野君は杉山君に助けを求めるが、杉山君が駆けつける前に敵に帽子を取られてしまう。大野君は助けに来てくれなかった杉山君を責め、喧嘩してしまう。白組は勝利したが、まる子は大野君達のことが心配で少しも喜ぶことができなかった。
映画『ちびまる子ちゃん』のあらすじ【転】
運動会以来、大野君と杉山君は険悪なままだった。そして、秋が過ぎ、冬になった。まる子のクラスは、クリスマスに行われる合唱コンクールについての話し合いを行った。課題曲は「大きな古時計」。ピアノは花輪君、独唱は山田さんと大野君が行うことになった。まる子は歌詞を見て、悲しい曲だと感じた。
まる子達は朝から歌の練習を行った。いつの間にか学級委員の丸尾君が指揮者になっており、皆に繰り返し練習をさせた。クラスメイト達は不満を言いながらも、毎日合唱の練習を行った。
合唱コンクール当日。まる子は大野君の声に違和感を感じるが、大野君はそんなことないと否定した。まる子はその言葉を信じ、特に気に留めなかった。まる子達のクラスの番になり、皆で舞台に立って歌を歌った。大野君は独唱の部分を歌おうとするが、声が出なかった。すると、杉山君が大野君の代わりに歌を歌った。そのお蔭で、まる子達のクラスは最後まできちんと歌を歌い切ることができた。まる子は大野君をカバーする杉山君を見て、おじいさんと一緒に時計も天国に行ったのだと感じ、「大きな古時計」が悲しい歌だとは思わなくなった。まる子達のクラスは、全校で2位になった。
映画『ちびまる子ちゃん』の結末・ラスト(ネタバレ)
まる子はおじいちゃんと一緒に神社に初詣に出かけた。そして、大野君と杉山君と出会う。大野君は杉山君と、杉山君は大野君と今年も仲良く過ごせるよう祈っていた。まる子も皆元気に暮らせるよう祈った。
冬休みが終わり、学校の授業が始まった。大野君と杉山君の仲はすっかり元通りになっていた。そんな中、父親が転勤することになり、大野君が引っ越すことになる。杉山君は離れることを悲しんだ。大野君も悲しむが、親が決めたことなのでどうすることもできなかった。2人の気持ちはすれ違い、また険悪な関係になってしまう。
まる子は大野君に杉山君と仲直りすることを勧めるが、全然効果がなかった。2人が険悪なまま時が過ぎた。そして、明日いよいよ大野君が転校することになり、お別れ会が開かれることになった。
お別れ会では漫才をしたり手品をしたり、皆様々な出し物を行った。その中で、杉山君はセーラー服を着て登場し、大野君にもセーラー服を着るよう頼んだ。2人は通学帽を被ると、船乗りの振りをした。クラスメイト達も一緒に船に乗っているように演じた。大野君は皆に感謝し、歌を歌った。クラスメイト達は大野君と別れることを悲しみ、涙ぐんだ。
皆に見送られ、大野君は新幹線に乗り込んだ。その際、丸尾君はまる子が作った旗を振って見送った。まる子は恥ずかしくなり、咄嗟に新幹線に乗ってしまう。そのまま新幹線が出発してしまったため、まる子は帰るための切符代を大野君の親に借りることになった。
映画『ちびまる子ちゃん』の感想・評価・レビュー
大人になって改めて「ちびまる子」を見たのだが、子供の頃を思い出して懐かしく感じた。「ちびまる子」らしい笑いと涙に溢れたお話だったのが良かったなと思う。大野君と杉山君は威張って乱暴なところもあるが、物事に対して一生懸命で困っている人を放っておけない優しいところもあり素敵な男の子達だった。大野君達が喧嘩してしまい悲しい場面もあったが、まる子のドジなところが描かれていてとても明るい気持ちにさせてくれた。(MIHOシネマ編集部)
今やサザエさんに次ぐ国民的アニメの映画版。テレビ以上にゆっくりとその世界観に浸ることができる。サブタイトルにあるように筋としては「大野君と杉山君」を軸にしているが、いつもの「ちびまる子ちゃん」の雰囲気から大きく逸脱することはなく、どこかのんびりとのほほんとした時間が流れる。描かれるのはどこか懐かしい、あるいは実際には体験していなくても懐かしいと感じられる小学三年生にとっての「世界」の話。まる子の視点の優しさが、観客の大野君と杉山君を眺める優しさに重なる。温かい作品。(男性 40代)
日曜日の夕方の定番である『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』。私は昔から『ちびまる子ちゃん』の方が好きで、このまま1時間やってくれたらいいのにと思っていました。
今作は、まるちゃんをもっと見たいファンにピッタリの作品でしょう。劇場版だからと言って大袈裟な題材にするのではなくて、アニメで描かれるようないつものストーリーをゆっくり丁寧に見せてくれました。
まる子のドジっぷりは健在ですが、子供だから感じられる純粋な心や大人とは違った視点での考え方にハッとさせられました。(女性 30代)
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