映画『地球は女で回ってる』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ
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映画『地球は女で回ってる』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『地球は女で回ってる』の概要:監督ウディ・アレンが自ら主演を務め、ニューヨーク在住の性欲に溺れた作家を描いた一作。私生活をモデルにした小説で成功したハリー。しかし、関わる女性たちには愛想をつかされネタが無い中でスランプを迎えていた。

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映画『地球は女で回ってる』の作品情報

地球は女で回ってる

製作年:1997年
上映時間:96分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ウディ・アレン
キャスト:ウディ・アレン、エリザベス・シュー、ジュディ・デイヴィス、ビリー・クリスタル etc

映画『地球は女で回ってる』の登場人物(キャスト)

ハリー・ブロック(ウディ・アレン)
自伝小説で一時代を築いた小説家。しかし、実生活も仕事もスランプになり、鬱とも葛藤している。元妻や恋人に責められ、自分の人生を後悔しながら新作を書き始める。
フェイ(エリザベス・シュー)
ルーシーと不倫中にハリーが出会った女性。ハリーのファンだったことから声をかけた。師弟関係だと思っていたハリーに、結婚の報告をして初めて好意を持たれていたと知る。
ジョーン(カースティ・アレイ)
精神科医のハリーの2番目の妻。唯一ハリーとの間に子供を授かっている。精に開放的すぎるハリーと子供を引き離そうと必死な女性。
ジャネット(エイミー・アーヴィング)
ハリー3番目の妻であり、ルーシーの姉。妹との浮気を知りながら、うつ状態のハリーを見放せずにいた。
ルーシー(ジュディ・デイヴィス)
ジャネットの妹であり、ハリーの不倫相手。小説に事実を書かれ、体裁が悪くなりハリーの家に乗り込んできた女性。
リチャード(ボブ・バラバン)
ハリーの古くからの友人。小説の世界と現実の境界線が見えなくなっているハリーと偶然再会する。病院に付き合ってくれたお礼に、表彰式に同席することにする。

映画『地球は女で回ってる』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『地球は女で回ってる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『地球は女で回ってる』のあらすじ【起】

穏やかな天候のある日、外でバーベキューをしている家族に隠れて不倫中のケンとレスリー。妻に見つかるのではないかという背徳感を楽しむケン。お愉しみが最高潮に達する直前、盲目の祖母がレスリーを探しに室内に入ってきてしまった。祖母には見えないのを良いことに適当にあしらいながら、二人は最後まで愉しむのだった。

という実体験を基にした小説を書いたハリー。もちろん名前は変えているものの、ルーシーは自分がモデルだとすぐに気づいた。さらに夫・マービンや姉・ジャネットにも気付かれてしまったと怒り散らすルーシーはハリーの家に乗り込んできたのだった。

新たな女性が現れ、2年前にルーシーとジャネットを捨てたハリー。それなのにマービンとの性生活やジャネットへの嫉妬心まで赤裸々に書かれた小説は発行されてしまった。他人の苦悩を金に換えたとハリーを罵倒するルーシーは目の前で自殺しようとする。しかしそんな勇気はなく一度銃を降ろすのだった。

怒りの矛先はハリーに移動する。銃を向けられ焦ったハリーは、過去のトラウマや不眠症を明かし命乞いをする。そして過去に書いた最初の結婚に関する自伝小説の話を始めるのである。

妻に飽きてしまったハーヴェイは身の回りにいる女性を抱きたいと思うようになっていた。婦人靴店で働いていた頃、同僚から娼婦を買った話を聞いたハーヴェイ。早速、交通事故で生死を彷徨メンデルの部屋を借り、名前を偽ってアジア系の娼婦を買った。満足し欲張ろうとしたハーヴェイを死神が迎えに来るという内容だった。

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映画『地球は女で回ってる』のあらすじ【承】

この短編の話のおかげでルーシーは面白がって銃を置いた。命拾いしたハリーだったが、精神科に通い恋愛トラブルに見舞われ続ける成長しない自分に嫌気がさしていた。しかし、自伝小説がヒットし母校が表彰式に招待を受けていたハリー。同席する家族も友人もいないことを卑下し、うつ病は悪化する一方であった。

その小説は、ひたすらに名優ロビン・ウィリアムズがピンボケになってしまうというものだった。機材が原因でもなく、日を増すごとにぼやけていくロビン・ウィリアムズ。家族が眼鏡で視界を矯正してくっきりとした姿を確認するという結末の物語。それは周囲が自分に合わせるべきだというハリーの心の歪みの象徴ではないかと、指摘を受けるのだった。

別れた妻・ジェーンに息子を表彰式に連れていきたいと交渉しに行ったハリー。しかし、参観日に9歳の息子と性の話をしていたことを友人・ベスから聞いていたジェーンは断固拒否するのだった。

精神科に通う小説家・エブスタインは、3人目の担当医・ヘレンと結婚した。幸せな2年間を過ごしたが、子供を授かってからヘレンは凶変した。ユダヤ主義こそ美だというヘレンは全てに礼を捧げ、しまいには別の患者と新たな関係を築いたという。

そんな小説について考えながら歩いていたハリー。友人・リチャードに声をかけられて病院に付き添った。その代わりに表彰式の同席を願うが、リチャードには先約があるという。他に頼れる存在として思いついたのはフェイという女性であった。

映画『地球は女で回ってる』のあらすじ【転】

フェイは会って早々に、親友・ラリーと結婚すると話をしてきた。師弟関係でありハリーを尊敬していたフェイ。しかしハリーは一方的に恋心を抱いていたのだった。タイミング悪く表彰式と結婚式は同日で、ハリーはさらに落胆するのだった。

その夜も娼婦を買ったハリー。訪ねて来たのは黒人女性のクッキーだった。心が空っぽだと嘆くハリーの言葉をクッキーはきちんと聞いてあげた。うつ病に同情するクッキーに、追加料金を渡し表彰式に同席してもらう約束を取り付けるのだった。

フェイのことが頭から離れないハリーは、初めて会った日のことを思い返していた。それは、ルーシーとの不倫中、ジャネットに隠れてホテルに会いに行った時のことである。偶然エレベーターが一緒だったハリーにフェイが声をかけてきた。その日のうちに二人は恋に落ちた、はずであった。

翌朝、クッキーと表彰式に向かおうとするとリチャードもやってきてしまった。電話のメッセージを聞いていなかったハリーは、二人とも連れていくことにする。車中で「息子にも見せたかった」とぼやいたハリーに対して、「誘拐するしかない」と冗談交じりにリチャード。しかし、ハリーは実践してしまう。

道中観覧車を見つけたハリーは、遊園地に立ち寄った。この遊園地はジャネットと離婚話をした場所でもある。クッキーはマリファナを吸いに行き、一人になったハリーの前に突如、作中に作り上げたケンが現れ説教を始めるのだった。

映画『地球は女で回ってる』の結末・ラスト(ネタバレ)

現実と過去、妄想の狭間で揺れ動くハリー。急遽姉・ドリーの家に立ち寄った。ユダヤ信徒のマックスと結婚したドリーとは深い確執があるハリー。ドリーをモデルに描いた小説の内容に文句を付けられ、大喧嘩をしてしまうのだった。家を追い出されたハリーたちは、再び車を走らせるが過去の苦い記憶がフラッシュバックする。ヘレンに責められ続けた恐怖の時間はハリーの思考を停止させてしまう。

まもなく大学へ到着するという時、リチャードが息をしていないことに気付いた。緊急事態に戸惑うハリーは、薬を飲もうとしたが自分がピンボケになっていると思い込む。クッキーの付き添いのおかげで表彰式へ向かうことができたハリー。新作の小説の話をしながら、再び物語の中に身を投じてしまった。そこは、地獄の底。フェイと結婚するラリーが待っている。「人生を楽しめ」というラリーの言葉と同時に「誘拐犯」と叫ぶジェーンの声でハリーは現実に引き戻されるのだった。

表彰式を目前に逮捕されてしまったハリー。家族やこれまで関わった女性からも見放され、妄想の中でリチャードを責めるハリーを唯一迎えに来てくれた人がいた。それはフェイとラリーである。結婚式を投げ出してまで来てくれた二人に感謝するハリー。

一人、帰宅するとこれまで書いた物語の登場人物たちが叶わなかった表彰式を開こうと集まっていた。数か月ぶりに幸せな夢を見たハリーは、スランプから抜け出し非現実で人生に適応できない男が小説に救われ成功する話を書き始めるのだった。

映画『地球は女で回ってる』の感想・評価・レビュー

現実と虚構を交差しながら、過去の失態を振り返っていくハリー。まさに「DECONSTRUCTING」。自身を解体していく物語であった。

皮肉と愛情が入り混じった捻じれたセリフが飛び交いリズムを作っていくが、ユーモアはもちろん忘れないのがウディ・アレン。終始ピンボケのロビン・ウィリアムズという名優の贅沢使いを筆頭に、ツッコミどころしかない展開が続く。独自のワールドが繰り広げられるため、苦手な人もいるであろうが少しウェットな笑いが好きな方とウディ・アレン入門編として薦めてみたい。(MIHOシネマ編集部)


ウディ・アレン監督が作る、ウディ・アレン主演の作品はかなりクセが強くて好き嫌いが結構分かれますよね。個人的には、彼の作品は彼が出ていない方が好きなんです。彼が出ていると一言で言ってしまえば「よく分からない」ストーリーになってしまうのでウディ・アレンらしさが好きな人にしか受け入れられないと思うんです。
今作はまさに彼らしさが全開で、自分の好きなこと、得意なことを俳優陣にシェアして観客に見せつけるような「自己満足」の塊だったと思います。
この作品が好きな方はかなり感性の豊かな方なんだろうなと感じました。(女性 30代)

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