映画『タイム・トラップ』の概要:考古学者で教授のホッパーが、ある人物を探しに行って行方不明になった。助手のテイラーとジャッキーは友人達を連れて、洞窟に捜索に向かった。その洞窟内で、不思議な出来事が起きる。
映画『タイム・トラップ』の作品情報
上映時間:87分
ジャンル:SF、アクション、アドベンチャー
監督:マーク・デニス、ベン・フォスター
キャスト:ライリー・マクレンドン、キャシディ・ギフォード、ブリアンヌ・ハウイー、オリヴィア・ドレアギツェヴィチ etc
映画『タイム・トラップ』の登場人物(キャスト)
- ホッパー(アンドリュー・ウィルソン)
- 考古学者。両親が「若返りの泉」の謎を追い、行方不明になっている。ボスという名の愛犬がいる。
- テイラー(ライリー・マクレンドン)
- ホッパーの助手。仲間思いの熱い男。友人のカラに思いを寄せている。頭の回転が早い。
映画『タイム・トラップ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『タイム・トラップ』のあらすじ【起】
考古学者のホッパーは助手の付き添いを拒み、ボスと名付けた愛犬を連れて洞窟に調査に行った。2日後。ホッパーが戻って来なかったため、助手のジャッキーとテイラーは友人のカラとカラの異母姉妹のヴィーヴズと一緒に探しに行くことにした。
ホッパーは70年代に消えたヒッピーを探していた。2人のヒッピーは「若返りの泉」を探しに行き、そのまま行方不明になっていた。ホッパー捜索の同行者に、ヴィーヴズの友人であるファービィが新たに加わった。
ジャッキー達が洞窟に向かうと、古い車が放置されていた。その車の中にあった写真を確認し、ホッパーが探していたヒッピーが彼の両親だったことが判明する。車にはロープが繋がれており、洞窟の中に続いていた。ジャッキー達はそのロープを辿って洞窟の中に入った。
ホッパーは人の後姿を追いながら洞窟の中を探索していた。その時、不気味な物音と悲鳴が聞こえた。ホッパーは慌てて洞窟の外に飛び出すが、そこにいるはずのボスの姿が見えなかった。さらに、自分の車が何年も放置していたかのように錆びれ、植物が絡みついていた。近くにあった車の中を確認すると、ジャッキーの鞄があった。ホッパーはジャッキー達を探すため、ケミカルライトをばら撒きながら洞窟の中を探索した。
映画『タイム・トラップ』のあらすじ【承】
洞窟内を探索していたカラ達は、悲鳴を聞き引き返すことにした。しかし、ロープが切られてしまい、戻れなくなる。しかも、ジャッキーが足を負傷し、彼女を助けたテイラーも指を骨折した。入り口付近で待機しているファービィの仕業を疑うが、崖下から呼びかけても何の返答もなかった。
無線を通じて、ファービィが助けを求めてきた。しかし、彼の声とは全く違う声のように感じ、違和感を抱く。テイラー達は何が起きているのか分からず困惑する。怪我をしているジャッキーをその場に残し、テイラー達は洞窟の探索を行った。
テイラー達は首が折れているファービィと切れたロープを見つける。ロープは何者かが切った形跡があった。テイラー達はその場にあったファービィのカメラを確認した。すると、洞窟内で1時間しか経っていないにも関わらず、動画では数日が経っていた。テイラー達は何が起きているか分からず困惑する。
ファービィはホッパーの車の中から彼の父の日記を見つけていた。ホッパーの妹が病に倒れたため、彼の両親は「若返りの泉」を探したのだった。
カラが岩場を登って外に脱出し、救助を求めることになった。テイラーはカラの身を案じ、SOSを発進するGPSビーコンを渡した。カラは何とか外へと脱出するが、空気が変で息苦しく感じた。何かが爆発したのか、周囲には木も草もなく岩だけで地表がむき出しになっていた。しかも、信号を受信できなくて、GPSビーコンは役に立たなかった。さらに、空には奇妙な物体が浮いていた。
映画『タイム・トラップ』のあらすじ【転】
カラはテイラー達の元に戻った。すると、崖を登ってから 2秒しか経っていないと言われる。カラは持って行ったカメラを皆に見せ、テイラーは洞窟内で撮っていた動画をカラに見せた。すると、洞窟の外では30分経っていたにも関わらず、洞窟内では数秒しか経っていないことが分かった。テイラーはこのことから、ファービィのロープが切れたのは時間の流れによる摩擦だと推察した。つまり、洞窟内では時間の流れが遅いのだ。
テイラーはファービィの無線機がいつ壊れたのか疑問を抱き、動画を確認した。すると、テイラーが呼びかけたときには、まだファービィが生きていたことが分かった。ファービィはロープが切れて落下した際に亡くなったのではなく、洞窟内にいた何者かにやられていた。
ヴィーヴズはファービィが撮ったビデオを確認し、洞窟の外では数百年の時が経過していることに気づく。その時、スーツを着た何者かが洞窟内に降りてきて、原始人に襲われた。スーツを着た人物は武器を使って反撃し、原始人を倒した。テイラー達は急いでその場を逃げ出した。
映画『タイム・トラップ』の結末・ラスト(ネタバレ)
テイラー達はホッパーの両親の遺体を見つける。近くには原始人の姿もあった。テイラーは原始人と戦い、カラ達を逃がした。その後、カラはやって来ないテイラーを心配し、引き返した。そして、頭から血を流して倒れているテイラーを見つける。カラがテイラーに縋って泣いていると、スーツを着た人物が現れた。スーツを着た人物はテイラーを治療水の中に入れて救った。
原始人に襲撃され、スーツを着た人物はマスクを奪われてしまう。スーツを着た人物は息ができなくて苦しそうだった。テイラー達は助けようとするが、手遅れだった。その時、スーツを着た人物に襲われた原始人達が眠りについた。スーツを着た人物は機械を使い、人類が火星の植民地化に向けて動いていることを伝えた。洞窟の外では数千年の時が流れていた。
テイラーはホッパーを見つけた。だが、彼は怪我を負っていた。ホッパーの近くには時間に捕らわれたホッパーの妹の姿があった。洞窟全体で泉を守っており、層によって時間が流れる速度は違った。ホッパーの妹がいる場所はゆっくりとした時間が流れており、一度空間に入れば出ることはできなかった。
テイラーはホッパーを救おうとするが、拒まれてしまう。ジャッキー達に呼ばれ、仕方なく皆の元に戻った。そして、ファービィを救うため、彼を治療水の中に運んだ。その時、原始人が襲ってきた。テイラー達はスーツを着た人物が使っていた梯子を使って洞窟の外に出ようとした。しかし、原始人に襲われ、カラだけが洞窟の外に出てしまう。その数秒後、テイラー達はスーツを着たカラに助けられる。
ファービィが水の中から飛び出すと、火星に向かう宇宙船の中にいた。ホッパーや彼の家族も水の中から現れた。ファービィとホッパーは何が起きているのか分からず困惑する。宇宙船の中にはテイラー達の姿があり、家には帰れないが皆一緒にいれることを告げた。
映画『タイム・トラップ』の感想・評価・レビュー
何だかよく分からない物語のまま、力技でハッピーエンドを納得させるような作品だった。原始人と未来人と現代人が争う場面は意味が分からなくてコントのように感じたし、未来人が現代人を救う意味もよく分からなかった。洞窟内と外で時間の流れが違うという設定はおもしろかったので、ストーリーがペラペラで非常に残念に感じた。キャラクターの中では、ファービィが可愛くて良い味を出していたと思う。ただ、意味もなく死んで意味もなく生き返ったように感じて、扱いがちょっと可哀想だった。(MIHOシネマ編集部)
暗闇がそこまで得意じゃないせいか、洞窟を探索しているシーンだけでもちょっと怖く感じた。ホッパー教授を探しに行ったジャッキー達が、色々と危険な目に遭うのだが、初めは殺人鬼でも潜んでいるのかと思った。なので、洞窟の外で数百年の時が経過していることが判明したとき、予想外のストーリーに唖然とした。原始人が現れたり、宇宙船が登場したり、とにかく最後まで驚きの連続だった。自分は上手くストーリーを把握することはできなかったのだが、独創的な作品だったことは間違いない。(女性 30代)
時間の流れが違う洞窟を舞台に家族や大切な人を捜索するうちに、計画に巻き込まれていくというストーリーなのですが、敵と味方の区別が付きにくいので理解するまでに少し時間がかかりました。
洞窟の中と外では時の流れるスピードが違うということは徐々に分かりますが、原始人やスーツの人間たちなど過去・未来の人間が一緒になって登場するのはめちゃくちゃな設定かなと感じます。
最終的には宇宙船に乗って…というよく分からないことになっているので話を壮大にしすぎてしまったのが失敗かなと思います。(女性 30代)
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