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映画『タイムマシン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『タイムマシン』の概要:H.G.ウェルズの名作『タイム・マシン』を原作としたSFファンタジー。恋人の死を防ぐためにタイムマシンを発明した主人公。何度過去に戻っても恋人の死を防げない理由を知るため、彼は80万年後の未来へたどりつくが……。

映画『タイムマシン』の作品情報

タイムマシン

製作年:2002年
上映時間:96分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:サイモン・ウェルズ、ゴア・ヴァービンスキー
キャスト:ガイ・ピアース、ジェレミー・アイアンズ、オーランド・ジョーンズ、シエンナ・ギロリー etc

映画『タイムマシン』の登場人物(キャスト)

アレクサンダー・ハーデゲン教授(ガイ・ピアース)
アメリカの大学教授。恋人を強盗に殺され、彼女の死を防ぐためにタイムマシンを発明する。
エマ(シエンナ・ギロリー)
アレクサンダーの恋人。アレクサンダーとのデート中に強盗に襲われ、死んでしまう。
マーラ(サマンサ・ムンバ)
80万年後の未来に住むエロイ族の女性。学校の教師で、エロイ族の大人の中で唯一、アレクサンダーと言葉が通じる。
ウーバー(ジェレミー・アイアンズ)
80万年後の未来の支配者。きわめて知能が高く、思考をコントロールする力がある。
ボックス(オーランド・ジョーンズ)
2030年の科学博物館で、来館者の質問に答えるA.I.〈人工知能〉。スクリーンに映し出される映像のみで実体はない。
カレン(オメロ・ムンバ)
エロイ族の少年。マーラの弟で、アレクサンダーと仲良くなる。
フィルビー(マーク・アディ)
アレクサンダーの数少ない友人。1890年のアメリカに暮らす。

映画『タイムマシン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『タイムマシン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『タイムマシン』のあらすじ【起】

1899年のニューヨーク。科学者のアレクサンダー・ハーデゲン教授は、スケート場で恋人のエマにプロポーズする。しかしその直後、強盗に襲われ、目の前でエマが殺されてしまった。アレクサンダーは、彼女の死の運命を変えるため、タイムトラベルを決意する。友人のフィルビーが止めるのも聞かず、アレクサンダーは家に閉じこもって研究にのめり込んだ。4年の歳月をかけて、ついに彼はタイムマシンの発明に成功する。

アレクサンダーはタイムマシンで、エマにプロポーズをした日に戻る。彼は強盗に襲われたスケート場を避け、急いでエマを街中に連れ出した。しかし、アレクサンダーが彼女のために花を買っているあいだに、馬車がエマに衝突し、またもや彼女は亡くなってしまった。何度過去に戻ってみても、どうやってもエマは亡くなってしまうだろうとアレクサンダーは気付く。アレクサンダーは、過去を変えられない理由、そしてエマを救う方法を未来の世界に求め、タイムマシンで未来に旅立った。

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映画『タイムマシン』のあらすじ【承】

アレクサンダーは2030年のニューヨークに到着した。月への移住が現実味を帯びてきた時代のようだ。アレクサンダーは科学博物館に立ち寄った。そこには来館者の質問に答えるA.I.(人工知能)のボックスがいた。アレクサンダーはボックスにタイムトラベルについて質問する。しかし彼から返ってきた答えは「タイムトラベルは不可能」。この時代にも答えがないと知ったアレクサンダーは、さらに未来を目指す。

2037年まで進んだ時、周りの様子が一変した。まさにその時、月面爆破で月が崩壊、地球に隕石が降り注いでいたのだ。アレクサンダーは隕石の1つに当たり、気を失ってしまう。その間もタイムマシンは未来へ進み続ける。アレクサンダーが再び目を覚ました時、タイムマシンには80万年後の年号が表示されていた。

80万年後の未来。そこにはかつての文明はなく、エロイ族と言う原始的な種族が木の上を住み家に暮らしていた。英語は学校で教えられてはいるが、すでに死んだ言語で、大人になると皆忘れてしまうのだと言う。アレクサンダーは英語を話せる教師のマーラと、その弟カレンが住む家に身を寄せる。

映画『タイムマシン』のあらすじ【転】

エロイ族に老人がいないのを不思議に思うアレクサンダーだったが、ある日その謎が解ける。エロイ族たちが地下に住むもう1つの種族、モーロック族に襲われたのだ。長い間、モーロック族は定期的にエロイ族を狩り、食料にしていた。襲撃により、マーラがさらわれてしまう。アレクサンダーはマーラを助けようとエロイ族にかけあうが、エロイ族には戦う意思も、モーロック族の支配を覆す気もなかった。アレクサンダーは、1人でモーロック族の住む地下帝国と向かう。

アレクサンダーはマーラを助けようとするが、モーロック族につかまってしまった。連行されたアレクサンダーは、モーロック族の支配者ウーバーの前に引き出される。ウーバーはすぐれた知能を持ち、モーロック族とエロイ族の思考をコントロールしていた。ウーバーはアレクサンダーにタイムマシンを返し、過去を変えることはできない、このまま元いた時代に戻るようにと勧める。「なぜ過去を変えられないのか」という答えを探していたアレクサンダーに、ウーバーは「恋人が死んだから、君はタイムマシンを作った。恋人が死ぬ運命が変われば、君は過去に戻ることはなく彼女を助けられない」と諭す。過去を変えることは不可能なのだ。

映画『タイムマシン』の結末・ラスト(ネタバレ)

アレクサンダーはウーバーの与えた答えを胸に抱き、タイムマシンに乗り込んだ。しかし、アレクサンダーはエロイ族を救うため、ウーバーともみ合いになる。格闘の末、ウーバーは時間移動のはざまに挟まれ、跡かたもなく朽ち果ててしまった。アレクサンダーはタイムマシンに懐中時計をかませ、マーラを助け出してモーロック族の地下帝国から脱出した。その直後、懐中時計がはさまったタイムマシンはオーバーヒートして暴走、急速な時の流れが地下帝国を包み、モーロック族は全滅した。

アレクサンダーはマーラとともにエロイ族たちの元に戻った。一同は喜んで2人を迎えた。タイムマシンがなくなった今、アレクサンダーは、マーラとともに80万年後のこの世界で一生を終えることを決意するのだった。アレクサンダーはマーラをタイムマシンがあった場所、すなわち1899年に自分の家があった場所に案内する。1899年のニューヨークでは、突然行方不明になったアレクサンダーの気配を、友人フィルビーが感じ取っていた。彼はどこか別の時代で幸せに暮らしているのだと悟るのだった。

映画『タイムマシン』の感想・評価・レビュー

タイムマシンを発明した青年が80万年後の地球を救うため奮起する姿を描くSF作品。

タイムトラベルを基にした作品は数多くあるが、19世紀から未来へタイムスリップするという従来とは逆の考え方は斬新。主人公・アレクサンダーは恋人を取り戻すためタイムマシンを発明し、彼女の運命を変えることしか興味がなかったが未来でエロイ族交流することで未来を救う戦いに身を投じていく。作品の最後で友人・フィルビーが「家族を見つけた」というセリフはまさに生きる目的を見出したアレキサンダーを表現したセリフである。(男性 20代)


死ぬ運命にある恋人を助けるためにタイムマシンを発明し、何度も過去に戻るけれど、その度に違う死に方で恋人が死んでしまうのはとても残酷です。最初から泣きそうになります。
ただ、過去を変えるために未来へ行くという発想はとても斬新で面白いです。未来に行ってからのストーリーは設定が色々現代と異なり、しかも優れた知能がありながら原始時代のような舞台なので1度見ただけでは分かりにくいです。何回か見ると面白みが増す映画だと思います。(女性 30代)


死んでしまった恋人を何とかして救いたいとタイムマシンを開発した科学者。しかし、何度やっても結果は同じで彼女は死んでしまうというのか切なすぎました。その理由は後々明らかになりますが、過去を変えれば現在・未来も変わってしまうと言うタイムトラベルあるあるの法則が今回ばかりは本当にもどかしかったです。
80万年後の未来で生きることと、過去から消えてしまうことは過去を変えることにはならないのか…?と感じましたがそれは愚問ですね。ガイ・ピアースファンにはたまらない作品です。(女性 30代)

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