映画『タイムマイン』の概要:ジョージ・ギブスは元生徒が行っている、「ハイパー・タイム」についての研究を手伝っていた。それは、周囲が止まって見えるようになる効果があった。画期的な発明なのだが、息子のザックはそれよりも車に興味を抱いていた。
映画『タイムマイン』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:SF、アクション、コメディ
監督:ジョナサン・フレイクス
キャスト:ジェシー・ブラッドフォード、フレンチ・スチュワート、ポーラ・ガーセス、マイケル・ビーン etc
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映画『タイムマイン』の登場人物(キャスト)
- ザック・ギブス(ジェシー・ブラッドフォード)
- 高校生。生徒のことばかり気に掛ける父に不満を抱いている。車に興味があり、購入を検討している。
- ゲイツ(マイケル・ビーン)
- 分子安定器を生み出そうと、ドップラーを閉じ込めて研究させている。
- アール・ドップラー(フレンチ・スチュワート)
- ジョージの元生徒。本来は若い青年なのだが、「ハイパー・タイム」を長時間使用したせいで、40代ぐらいの姿になってしまう。
- フランチェスカ(ポーラ・ガーセス)
- ザックが通う高校に転校してきた。父は領事館で働いている。バレエを習っている。度胸があり、活発な性格。
- ジョージ・ギブス(ロビン・トーマス)
- 科学会では有名な人物。大学の教授。ザックの父親。口下手。
映画『タイムマイン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『タイムマイン』のあらすじ【起】
ジョージ・ギブスは大学で科学を教えつつ、元生徒のドップラーが行っている「ハイパー・タイム」について研究を手伝っていた。それは、周囲が止まって見えるようになる効果があった。この技術を使えば、難しい手術も可能になるのだ。だが、息子のザックは父の研究には興味がなかった。ザックは父に車が欲しいと訴えた。
ザックはベネズエラからの転校生に一目惚れをし、街を案内すると声を掛けた。だが、下心がバレてしまい、言葉でちくりと刺されてしまう。ザックは諦めて友人であるミーカーズの元に戻った。ザックは家に帰ると、父に車の購入の許可を求めた。しかし、父はドップラーとの研究に掛かりっきりで、真面に考えてくれなかった。ザックは腹を立て、その場を立ち去った。ジョージは妻に諭されザックに会いに行くが、何て言えばいいのか分からなかった。代わりに学会の日程表と宿泊先を記した紙を渡した。
ゲイツはある研究を行っていたが、政府にバレてしまい中止を言い渡される。政府側は敵の手に落ちることを危惧していた。もし、敵がゲイツの研究している物を手に入れれば、大統領の湯船に原子爆弾を仕掛けることも可能だった。ゲイツは納得できなかったが、研究の全てを政府に明け渡すよう命令される。ゲイツは憤慨しながら、研究所に戻った。そこでは、ドップラーを閉じ込め、分子安定器の研究を行わせていた。しかし、機密事項にも関わらず、ドップラーはある腕時計を恩師に送っていることが判明する。
ザックは家にあったガラクタを片付けている最中に偶然腕時計を発見し、それをポケットの中に入れて学校に向かった。ザックがミーカーズと歩いていると、不良生徒のディトとその友人に絡まれてしまう。ディト達はDJコンテストに出場予定のミーカーズのことをからかうと、偶然通り過ぎたフランチェスカの元に行き絡みだした。ザックは助けに行こうとするが、フランチェスカは飲み物をディトに掛け、自分で撃退していた。ザックはそのままフランチェスカに声を掛けようとするが、ディトに突き飛ばされてしまう。フランチェスカはザックが助けようとしてくれたことに気づいていたため、声を助けて起こした。ザックは昨日失礼な態度を取ったことを謝罪し、放課後会う約束をした。
映画『タイムマイン』のあらすじ【承】
ザックはフランチェスカの家の庭掃除を手伝うことになった。あらかた掃除が終わったとき、フランチェスカに時間を聞かれたため、ザックはポケットに入れていた腕時計を取り出した。ザックがその腕時計をはめてスイッチを押すと、奇妙な感覚が感じられた。ザックは気づいていなかったが、背後にいたフランチェスカの妹が、ブランコを漕いでいる状態で制止していた。
ザックはゴミ箱の上にいる野生動物を発見する。死んでいるようだったので捕まえてフランチェスカに見せに行くと、突然動き出して暴れ出した。フランチェスカはザックが悪戯を仕掛けたのだと思い怒った。ザックはフランチェスカに水を掛けられそうになったとき、時計のスイッチを押した。すると、フランチェスカが制止した。ザックが腕時計を見ると、「ハイパータイム稼働中」と表示されていた。もう一度スイッチを押すと、フランチェスカが動き出した。ザックはフランチェスカが肩に触れているときに、腕時計のスイッチをもう一度押してみた。すると、2人以外の人や動物が全て止まって見えた。「ハイパータイム」は時間を止める訳ではなく、周囲が止まって見えるほど自分を加速するものだった。そのため、いつもは高速で動いている蜂の羽が、目に見える速さで動いていた。
ザックとフランチェスカはクラブを訪れた。舞台ではディトとミーカーズによるDJ対決が行われようとしていた。ディトは客達を盛り上げていたが、ミーカーズはぎこちなくてブーイングを浴びてしまう。ザック達は腕時計を使い、ミーカーズの体を動かしてカッコいいダンスを躍らせた。そして、逆にディトにカッコ悪いダンスを躍らせた。「ハイパータイム」の解除後、観客は盛り上がり、ミーカーズのダンスに歓声を上げた。対決終了後、ザックは腕時計のことをミーカーズに話した。フランチェスカは車でミーカーズを自宅まで送り届けた後、別れる前にザックにキスをした。
映画『タイムマイン』のあらすじ【転】
ザックが家に帰ると、懐中電灯の明かりが動いていたため、何者かが侵入しているのが分かった。ザックはバットを持って静かに室内に入った。すると、母と妹が制止しているように見えた。ザックは侵入者に攻撃を仕掛けるが、反撃され捕まりそうになる。急いで外に逃げると、いきなり車の中に連れ込まれた。ザックは車の中にいた男(ドップラー)の指示で車を動かし、逃走した。ドップラーが時計を奪おうとしたため、抵抗している最中に「ハイパー・タイム」が解除されてしまう。ザックは一般車両が走る中、追手を撒くため必死に車を運転した。
何とか追手を撒いたが、再びドップラーが時計を奪おうとしたため、揉み合いになってしまう。ドップラーは車外に転げ落ち、ザックは車ごと橋の下の川に落ちてしまう。ザックは病院に運ばれ、目を覚ました。軽い脳震盪だけだったが、車を盗んだ罪で逮捕されそうになる。腕時計は水没していたため、「ハイパー・タイム」が使えなかった。ザックはトイレに逃げ込み、ハンドドライヤーで必死に腕時計を乾かした。そして、追手が来る前に逃げ出した。
ザックはフランチェスカに会いに行き、助けを求めた。その後、ザックはフランチェスカから服と車を借り、一緒に父に会いに行くことになった。ザック達は父が泊まっている部屋を訪ねるが、もぬけの空だった。テレビではニュースが流れており、少年の暴走事件は、FBIの捜査で機密データ窃盗の関与があると報道されていた。その容疑者として報じられたアール・ドップラーは、ザックから腕時計を奪おうとした男だった。しかし、ザックが知っているドップラーはもっと若い人物だった。また、ザックの顔写真も一緒に報道されていた。
映画『タイムマイン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ザック達はドップラーに誘拐され、腕時計を渡せと脅される。ドップラーは受け取った腕時計が濡れて壊れているのに気づき、激しく怒った。フランチェスカは隙を突いて、ドップラーを蹴り上げた。2人はドップラーを拘束すると、何が起きているのか話を聞くことにした。まず、ドップラーが老けているのは、「ハイパー・タイム」を何度も使用したからだった。ジョージを誘拐したゲイツは、分子安定器を作らせようとしていた。そして、ジョージが巻き込まれたのは、ドップラーが腕時計を送って分子安定器を完成させるのに力を借りようとしたからだった。
ドップラーはザック達と盗み出した工具を使い、腕時計の修理を行った。その後、ザック達はハイパー状態の警備員を通常速度に戻すため、カラーボールの中の塗料を抜き、液体窒素を注入して戦う準備を整えた。
ザック達はドップラーの案内で、ゲイツの施設内に侵入しようとした。しかし、途中でドップラーが恐れをなし、これ以上は無理だと足を止めてしまう。ザックは生徒を信じた師に恩を返せないのかと怒鳴り、失望を露わにした。ザックはドップラーの書いた地図を奪い、フランチェスカと共に建物の中に入っていった。だが、警報器が鳴ってしまう。ザックはフランチェスカと再会することを約束し、自転車に乗って父の元まで急いだ。しかし、ザックとフランチェスカは捕らえられ、ジョージと同じ場所に閉じ込められる。
男は政府の要請で、ゲイツの建物にやってきた。ゲートを開けて研究情報を手放すよう求めるが、ゲイツはそれを拒み、分子安定器のテストを行うため建物ごとハイパー状態にした。ゲイツはタイマーを3分に設定した。テストが終わってしまえば、ザック達は殺されてしまう。その間に逃げる必要があった。
ザックはわざと暴れて、閉じ込められている場所のシャッターを下ろさせた。そして、その中で腕時計を装着した。実は、ゲイツに奪われた腕時計は、壊れている方だった。ジョージはこれ以上使えば死ぬことになると息子の行動を止めようとするが、ザックは皆で逃げるためだと言い腕時計のスイッチを押した。すると、ザックの体は光り、他の分子間をすり抜けられるようになった。超高速で動くことができ、シャッターの外にすり抜けることが可能になったのだ。ザックはその力で外に出ると、水素タンクのバルブを解放した。ゲイツがシャッターを開けると、ジョージが準備していたバーナーの火に水素ガスが引火して爆発が巻き起こった。
ゲイツは怪我を負いながらも、逃げるザック達に液体窒素の玉を撃とうとした。すると、そこにドップラーが現れる。ドップラーはゲイツに液体窒素の玉を撃ち、ザック達を助けた。その後、腕時計は回収され、ゲイツや研究に携わった者達は連行された。ジョージは少し老けてしまったが、無事に家に帰った。ザックは購入した車に乗り、フランチェスカと共に家に帰った。そこには、ジョージが発明した装置によって若返った、ドップラーの姿もあった。
映画『タイムマイン』の感想・評価・レビュー
「ハイパー・タイム」について、完全に時間を止めてしまう訳ではなく、周囲が止まって見えるほど早く動けるようになるという設定が他にはなくておもしろいなと感じた。それと合わせて、「ハイパー・タイム」の副作用のせいで、アール・ドップラーの見た目だけが老けてしまうところもおもしろかった。ドップラー役のフレンチ・スチュワートの演技が素晴らしく、見た目は大人なのにどこか幼い印象を感じさせる人物にきちんと仕上がっていた。(女性 20代)
周囲が止まって見えるほど自分が加速する装置というのが新しくて、なかなかおもしろい設定だなと思った。遅刻しそうなときとか、ぜひこの装置を使ってみたい。でも、副作用もあって、装置を使えば使うほど、実年齢とかけ離れてしまうほど老けてしまうのは恐ろしい。
ザックとフランチェスカが装置を使ったとき、水が流れるシーンが幻想的で素敵だった。
ザックが最後まで諦めずに頑張る姿は、好感が持てた。加速して動くシーンは興味深く、見応えがある作品だった。最後は皆ハッピーな結末で、良かったと思う。(女性 30代)
大人も子供もワクワクするようなガジェットに興奮しながら鑑賞してしまいました。自分以外の人たちが静止してしまうというのは見たことがありますが、周りが止まって見えるくらい自分が超高速で動いているという設定は初めてでとても面白いなと感じました。その能力を使ったせいで老けてしまうというのも分かりやすくてよかったです。
ただその力を自由に使うだけではなくて、科学的な要素を取り入れたりと非常に良くできたシナリオで最後まで面白く見られました。(女性 30代)
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