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映画『父の初七日』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『父の初七日』の概要:2012年日本で公開された台湾映画で台湾の執筆家エッセイ・リウが自身の作品を映画化した。父親の葬儀を巡った家族のやり取りをユーモアたっぷりに仕上げた作品。

映画『父の初七日』 作品情報

父の初七日

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ワン・ユーリン、エッセイ・リウ
  • キャスト:ワン・リーウェン、ウー・ポンフォン、チェン・ジャーシャン、チェン・タイファー etc

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映画『父の初七日』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『父の初七日』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『父の初七日』のあらすじを紹介します。

台北の都会でOLとしてキャリウーマン生活をしている主人公アメイ。
彼女の父親が亡くなった。
道士の叔父が決めた葬儀の最適な日取りは7日後。
この物語はこの7日の間に起こることを綴っている。

式の進行はこの叔父の言う通りにしないといけない。
泣けと言われれば柩にすがって大泣き。
「ご苦労さん」と言われればおしまいなのだ。

泣き女という職業の人を雇うこともでき、彼女らは化粧も崩れない。
また、甥はカメラ系の勉強をしており卒業制作にしたいと一連の流れをビデオにおさめたり。
しまいには遺影もCG加工処理。

決められた儀式はてんこもりでこなしていくのが精一杯な家族たちだったが、7日後がついにやってきた。
火葬した遺灰を川に流す人々。
散々悲しみ、泣いたこのあとは穏やかな日常が再び戻ってくるのだ。

しかし4ヶ月後、仕事で空港にいたアメイはアナウンスの声が父親の声に聞こえてその場で号泣してしまう。
知らないところで一人頑張って耐えた彼女は、はじめて父のいない寂しさを痛感するのだった。

映画『父の初七日』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『父の初七日』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

文化の違いが面白い

何の波も無い、ただ静かに亡くなった父親を火葬するまでの7日間を描いた作品である。
日本の風習とはちがい、初七日のことではない。
台湾では道士が葬儀を取り仕切る決まりがあり、占いのようなもので火葬まで何日置いておくかがきまる。
たまたまこの父親は7日後だったため、このようなタイトルになったのだ。
また葬儀で泣く仕事があったりと台湾との文化の違いが非常にコミカルに描かれている。
内容としてはドラマティカルなことが起こるわけでも、とりたてて事件が起きるわけでもないので人によっては退屈かもしれないがそれがこの作品の魅力である。

ラストのシーンは静かに感動

火葬がおわるまで娘はひたすら悲しみ、終わった頃には涙も枯れているそんな状態。
その後仕事で海外の空港にいるわけだが、そこで聞いたアナウンスが父親の声に聞こえる。
『お疲れ様でした』そう言っていた。
心の緊張がとれたように泣き崩れる娘。
このシーンが何故かリアルで、肉親の死をはじめて受け入れたそんな風に感じられた。
ストーリーも演出も至ってシンプルなのだが、こういうラストの方がぐっとくるものなのかもしれない。

俳優が良い

亡き父親を演じていたのがジャッキー映画によく出ていた俳優だ。
香港映画のあと、台湾映画に出演することが多い彼だったが憎めない笑顔と頼りない雰囲気が魅力のおじさんだ。
この映画は彼が父親を演じたことで寂しくなりすぎず、コミカルな映画に仕上がったのではないだろうか。
あまりシリアスな本気モードで製作していたら、本当に寂しく悲しいだけのものになっていたのだろう。

この映画は全体のバランスも取れていて、見ごたえもあり、さらに静かに見ることができ大人向けの映画である。


文化の違いはあるものの、日本も台湾も故人を偲び気持ちよく送り出してあげようという考え方は同じなのかなと感じました。
泣きのプロはちょっとやり過ぎかなとは思いますが、誰かがすすり泣くような声を聞くと連られてスイッチが入ってしまうことってありますよね。その辺のユーモアとリアルのさじ加減がとても良くて色々な感情になりながら楽しんで見られました。
亡くなった人のことを忘れないであげること、思い出してあげることが故人へ出来る最後のことなのかも知れません。(女性 30代)

映画『父の初七日』 まとめ

題材が面白い作品。
日本でもお葬式という映画があったがそれに誓いだろうか。
タブーのような題材ではあるが、コミカルに演出したことにより文化の違いもすんなり受け入れることができ映画と言うよりドキュメンタリーを見ているような雰囲気もある。
思わず泣き笑いしてしまう、そんなほんわかした映画であり日本人にも多くの人が心を癒されることが予想される。

台湾映画ならではの作風であり、見る価値のある映画だ。
誰もが経験する肉親との別れ。
その場は気を張っているため気がつかないが、自分でも知らないところで無理をしてしまうのだろう。
ラストの描写でこの映画が良いものであると決定づけている。

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