映画『東京の英雄』の概要:連れ子を連れて嫁いだ先の男が、突然詐欺事件を起こして蒸発してしまう。なりふり構わず、女手一つで残された息子達を育てた女。しかし、母が売春宿を経営していること知った息子達は、母を軽蔑するようになる。
映画『東京の英雄』の作品情報
上映時間:63分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:清水宏
キャスト:岩田祐吉、吉川満子、藤井貢、桑野通子 etc
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映画『東京の英雄』の登場人物(キャスト)
- 根本寛一(大人:藤井貢/ 少年時代:突貫小僧)
- 母親がおらず、父親に育てられた男。後妻としてきた春代を、本当の母親のように慕う。真面目で、大学を卒業後新聞記者になる。優しい心を持っていて、春子のことを庇う唯一の人間。
- 根本嘉一(岩田祐吉)
- 男手一つで寛一を育てる。しかし、春子と再婚した直後に投資詐欺事件を起こし、蒸発する。
- 春子(吉川満子)
- 子供二人を連れて、嘉一のもとに嫁ぐ。嘉一が蒸発し、女手一つで子供達を育て上げる。売春宿を経営していたことが息子達に知られ、軽蔑されてしまう。芯があり、強い意志を持つ女。
- 加代子(桑野通子)
- 春子の連れ子。結婚するも、春子の素性がバレて破談になってしまう。家を出て、娼婦として銀座の街を流すようになる。凛とした姿が魅力の女性。
- 秀雄(大人:三井秀男/ 少年時代:爆弾小僧)
- 春子の連れ子。春子の仕事を知り、家を出ていく。その後、チンピラに成り果てる。
映画『東京の英雄』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『東京の英雄』のあらすじ【起】
空き地で遊ぶ子供達。野球をしようと提案する少年に、もう父の帰宅時間だから嫌だと言う別の少年。何人もいた少年達は徐々に減っていき、寛一という少年だけが残ってしまう。
家へと帰った寛一は、どうしてうちの父親はいつも帰りが遅いのかと女中に聞く。彼女は、偉くなれば偉くなる程色々と忙しくなるのだと答える。
寛一の父親である根本嘉一は、龍現山金鉱発掘資源募集をする事務所で働いていた。なかなか思ったように資金が集まらないと、嘉一は嘆く。
寛一は、いつものように友達と空き地で遊んでいた。父の帰りが早い他の子供達に寛一は、遅くに帰ってくればくるほど偉いんだと自慢をする。その後、子供達は父親の自慢大会を始める。
家に帰ってきた嘉一に女中は、いつも帰りが遅くて寛一が寂しがっていたと伝える。仕事が落ち着いたら、後妻のことも考えようと嘉一は言う。
嘉一は、新聞の求縁欄に妻の募集を載せる。そして、すぐに後妻が決まる。嘉一は寛一に、後妻のことについて話す。春子という名前の後妻は、二人の子供を連れてくるのだと嘉一は説明する。
映画『東京の英雄』のあらすじ【承】
春子の子供達と初めて会った寛一。子供達のよそよそしい態度に、これから兄弟になるのだからと言って寛一は叱りつける。
結婚してすぐ、嘉一は龍現山金鉱発掘事業の投資詐欺事件を起こす。そしてそのまま蒸発してしまう。
警察が事情聴取のために、春子のもとを訪れる。何も知らなかった春子は、何も思い当たる節はないと答えるだけだった。警察が去った後、春子は泣き崩れる。もし嘉一が帰ってこなくても、子供達だけは立派に育てると春子は決意する。
家を売り、引っ越した春子達一家。引越し先の近所の人達は、春子のことを品のある女性だと噂していた。春子は、お金を稼がなければならず、仕事を探し始める。
新たに仕事を始めた春子。子供達には、クラブに勤めていると話す。そこは、偉い人が休みに来る場所なのだと説明する。
仕事が忙しいと言って、帰宅が遅くなる春子。寛一は、きっと偉くなったのだと言う。しかし、寂しさから寛一の妹の加代子が泣き出してしまう。
映画『東京の英雄』のあらすじ【転】
十年の歳月が経つ。加代子は、いつの間にか結婚相手を見つけていた。式を終え、加代子はめでたく嫁ぐことになる。
ある日、加代子は嫁ぎ先に追い出されて自宅に帰ってくる。迎えた春子が、どうしたのかと聞く。加代子は、それは春子が一番よく知っていることだと答える。実は春子は、クラブに勤めていると嘘をつき、外国人相手の売春宿を経営していたのだ。春子はそれを、子供達にずっと隠していたのだった。春子は加代子に、兄達には黙っていて欲しいと言う。
加代子の破談話を怪しむ寛一と、弟の秀雄。ついに加代子は、家出をしてしまう。
秀雄にも隠し事がバレてしまった春子。秀雄は春子に強く迫る。春子は、私を信じていれば良いのだと秀雄を諭す。
落胆した秀雄は、踊り場に行った後、夜遅くに帰宅する。そんな様子をみて、寛一は秀雄を慰める。
秀雄は春子の店へと足を運ぶ。そこで春子を見つけた秀雄は、春子に怒りをぶつける。こんなお金で勉強したくなかったと、秀雄は春子に嘆く。涙を流す春子をよそに、秀雄はその場を立ち去る。
映画『東京の英雄』の結末・ラスト(ネタバレ)
家を出てしまった秀雄。残ったのは、寛一だけだった。寛一は、優しく春子を慰める。そんな寛一は、大学を卒業して新聞記者になる。立派に育った寛一の姿を見て春子は、嬉し涙を流す。自分のしてきたことを告白しようとする春子を、寛一は止める。立派に自分を育ててくれた春子は、日本一の母親だと寛一は春子に伝える。
寛一は、銀座の街を取材しているときに加代子に出くわす。加代子は、銀座の街で娼婦をしていた。その後、久しぶりに兄弟三人で集まる。秀雄は、チンピラに成り果てていた。そんな秀雄を、寛一は殴り飛ばす。
寛一の初めての夜勤の日に傷害事件が起き、寛一は急いで現場へと向かう。そこで伝えられた被害者の名前は、義弟の秀雄の名前だった。
病院へと急いだ寛一。重体の秀雄は、ベッドに横たわっている。秀雄は、自分はある人物に用心棒として雇われていたのだと言う。それは、再び詐欺を働こうとしていた父親の嘉一だった。そして、秀雄はゆっくりと息をひきとる。
嘉一の会社に行き、嘉一に強く迫る寛一。彼は父親に、自決を要求する。
結局、嘉一の悪事は世間に公表され、嘉一は捕まってしまう。それを親孝行だと思い、寛一は春子に全てを伝える。春子は、そんなことしてもらうために大学へ行かせたのではないと泣くのだった。
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