この記事では、映画『東京暮色』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『東京暮色』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0028448
製作年 | 1957年 |
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上映時間 | 140分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | 小津安二郎 |
キャスト | 原節子 有馬稲子 笠智衆 山田五十鈴 |
製作国 | 日本 |
映画『東京暮色』の登場人物(キャスト)
- 沼田孝子(原節子)
- 康雄の妻。娘を連れて実家に戻る。康雄とうまくいっていない。明子を可愛がっている。
- 杉山明子(有馬稲子)
- 孝子の妹。周吉と2人暮らし。真面目で優秀な学生。母親のことを知らない。
- 杉山周吉(笠智衆)
- 孝子と明子の父親。次女の明子と2人暮らし。銀行で働いている。穏やかな性格で子煩悩。
- 相島喜久子(山田五十鈴)
- 周吉の前妻。雀荘で女将をしている。
- 川口登(高橋貞二)
- 明子の友人。素行の悪い遊び人。
- 木村憲二(田浦正巳)
- 明子の恋人。川口とは遊び仲間。どこか間の抜けた呑気な男。
- 竹内重子(杉村春子)
- 周吉の妹で、孝子と明子の叔母。せっかちでおしゃべり。
映画『東京暮色』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『東京暮色』のあらすじ【起】
仕事終わりに一杯ひっかけて帰宅した周吉を、長女の孝子が出迎える。こたつには孝子の幼い娘が眠っていた。
周吉は孝子の夫のことを尋ねるが、孝子は素っ気ない返事をする。夫の元に帰ろうとしない孝子に、周吉は何かあったのか聞き出そうとするが、孝子は軽く受け流すばかりだった。周吉は孝子の夫に会って話をする、と伝えるが、孝子は拒否する。
周吉は妹の重子と鰻屋に行く。周吉は重子から、次女の明子が金の無心に来たことを知った。重子は、訳も言わずに金を借りようとする明子に不信感を抱き、一銭も貸さなかったという。周吉は様子のおかしい明子を心配する。
明子は友人である遊び人の部屋を訪れ、恋人の木村の居場所を尋ねた。明子は友人たちから、自分を探していた人間の話を耳にするが、人違いだろう、と気にも留めなかった。
周吉は夜遅くに帰宅した明子に、重子に金を借りに行ったことを問い詰める。明子はもう済んだことだといい、そそくさと部屋に戻ってしまった。
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映画『東京暮色』のあらすじ【承】
明子は遊び人のグループと共に、喜久子の経営する雀荘に遊びに行く。喜久子は初対面の明子のことをよく知っており、明子は不思議に思った。喜久子は明子の家や仕事を聞き出す。
帰宅した明子は、自分たちのことをよく知っていた喜久子のことを、孝子に話した。明子は直感で、喜久子が自分たちを捨てた母親なのでは、と考えていたが、孝子は明子の考えを一蹴する。
明子は、恋人の木村が行きつけにしている店を何軒か周るが、一向に足取りが掴めなかった。ようやく木村を見つけた明子は、少し話がある、と木村を連れ出す。
明子の妊娠を知った途端、行方をくらませた木村に、明子は怒っていた。木村は、本当に自分の子どもなのか、と明子に疑いの目を向け、明子は泣き出してしまう。
傷心した明子は夜遅くに喫茶店に入り、不審に思った刑事に補導される。
周吉には内緒で、孝子は警察署に明子を迎えに行った。帰宅した2人を周吉は呼び出し、明子を問い詰める。周吉は明子の育て方を間違えた、と頭を抱えた。
映画『東京暮色』のあらすじ【転】
周吉の家に重子が訪ねてくる。重子は明子の見合い相手の写真を、周吉に見せた。周吉と孝子は、重子が外出先で元妻の喜久子を見かけたことを聞く。重子は喜久子が雀荘を経営していることまで知っていた。
孝子は喜久子の雀荘を訪ねる。喜久子は孝子の訪問を喜ぶが、その様子を見た孝子は複雑な表情を浮かべた。孝子は喜久子に、明子には真実を黙っているよう告げ、足早に喜久子の元から去る。
喜久子は共同経営者から、室蘭で店を開こうと提案された。
明子は産婦人科で密かに中絶手術を受ける。
帰宅した明子は、孝子の幼い娘を見て自責の念に駆られていた。孝子は重子が持ってきた見合い写真のことを話すが、嫁ぐつもりはない、と明子は拒否する。
ひとりになった明子は、静かに涙を流した。
映画『東京暮色』の結末・ラスト(ネタバレ)
明子は雀荘に木村を探しに行くが、木村は新宿に出かけてしまったという。明子は雀荘に孝子が来たことを知り、急いで帰宅する。
明子は孝子を部屋に呼び出し、雀荘に行ったことを問いただした。孝子は喜久子が母親であることを打ち明ける。明子は周吉と喜久子が別れた理由を尋ね、喜久子が使用人の男性と不倫した末に、駆け落ちしたことを知る。
明子は周吉の娘ではないのではないか、という疑念が離れなかった。周吉に事実を問いただそうとする明子は、疑念を言い淀み、家を飛び出した。
明子は喜久子を外に呼び出し、2人きりで話をする。明子の父親は間違いなく周吉だ、と喜久子は話し、明子は泣き出す。明子は喜久子のような母親にはならない、と吐き捨ててその場を去った。
喜久子の言葉を信じられず絶望した明子は、列車に飛び込んで自殺を図る。何とか一命を取り留めた明子は、死にたくない、と呟いた。周吉と孝子は明子を励ますが、明子は息を引き取る。
子どもには両親の愛情が必要だと、明子の死で思い知った孝子は、夫の元に帰ることを決意した。
映画『東京暮色』の感想・評価・レビュー
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映画『東京暮色』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『東京暮色』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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