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映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の概要:リリー・フランキーが母親との人生を書いたノンフィクションである。オトンに懲りたオカンが、ボクを連れて実家の筑豊に引っ越した後、オカンとの生活が始まった。個性派俳優オダギリジョーと樹木希林の豪華な共演や、親子ならではの愛情が募るヒューマンドラマ。

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映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の作品情報

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

製作年:2007年
上映時間:142分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー、青春
監督:松岡錠司
キャスト:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子 etc

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の登場人物(キャスト)

ボク(幼少時代:谷端奏人 / 小学生時代:田中祥平 / 中高生時代:富浦智嗣 / 大人:オダギリジョー)
オカンや親戚からまーくんと呼ばれている。3歳の頃からオカンと生活してきたが、高校からオカンと離れて暮らし、堕落した生活を送る。生活が安定してきた頃に、オカンを東京に呼び出し再び暮らすことになった。ヒラグリ、イソヤマ、タマミと友達で恋人のミズエがいる。頼りがいがなくふらふらしているが、心優しくオカンが大好き。
オカン(若い頃:内田也哉子 / 現在:樹木希林)
ボクの母親。ボクが3歳の頃、オトンに懲りて家を出て行き実家の筑豊に引っ越した。妹のお店を手伝い、実家を出た後は内職の仕事をしていた。ボクが大学生の頃、自分のお店を持った。東京に来てからはヒラグリ、イソヤマ、タマミ、ミズエたちと友達になる。自分のことよりもボクのことを1番に考え愛し続けた。
ヒラグリ(勝地涼)
ボクが高校時代に出会った友達。家業を継いで美容師をしていたが、ダンサーを目指して上京する。ダンサーの夢が破れた後は、ボクと一緒に住んでいた。ボクと一緒に住んでいた家を出た後に、自分のバーを持った。オカンのことが大好きでオネエっ気がある。
ミズエ(松たか子)
ボクの彼女。ヒラグリのバーで出会い、ボクと付き合うことになった。オカンのことが大好きで、弱気になっているオカンを励まし続けた。
イソヤマ(平山浩行)
ボクの友達であり、仕事仲間。客観的に物事を見ることができ、ボクの体の心配をする。オカンのことが大好き。
タマミ(伊藤歩)
ボクの友達であり、仕事仲間。外交的で明るく、前向きな発言でボクを慰める。オカンのことが大好きで、いつもにこにこしている。
オトン(小林薫)
ボクの父親。酒癖と女癖が悪く、自由気ままな性格。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のあらすじ【起】

1966年のある明け方、3歳のボクは小倉のばあちゃんの家に住んでいた時、オトンが酔っ払って帰ってきた。目が覚めたボクは、オトンに焼き鳥の串を食べさせられ、キョトンとした顔で写真を撮られた。

オトンに懲りたオカンは、ボクを連れて実家の筑豊に引っ越した。そこは、繁華街の小倉とは違い、1日8本の運行しかない古い小さな炭鉱町だった。ボクは友達と思いっきりはじけて遊んでいたが、少しくらいの分別はわきまえていた。

夜中にオカンが姉達を呼んで花札を楽しんでいた時、ばあちゃんが寝られないと怒ってきた。花札を辞めオカンが変装して踊っている時、再びばあちゃんが怒った顔をして襖を開けたが、変装しているオカンを見て笑ってしまっていた。

そのことを思い出した顔をしながら、オカンはお見舞いに来たボクを見つめていた。大人になったボクは、文章を書く仕事やラジオの仕事をしていた。原稿を取りに来たイソヤマと、オカンのぬか床と着替えを持ってきたタマミがやって来た。ボクとタマミは、オカンの苦しい抗がん剤の治療について話していた。

ある夏休みの日、ボクはオカンとオトンの間での取り決めが分からなかったが、学校の長い休みに入るとオトンのいる小倉へ一人で向かうことになっていた。部屋で寝ているオトンを起こさないように、こっそりと紙と色鉛筆を持ち船を書いていた。そこにやって来たオトンは、正面から船を見たことがないボクに、船の模型を作ってくれた。未完成のまま渡されたが、ボクはとても嬉しかった。

オカンが化粧して準備をしているのを見たボクは、どこへ行くのかオカンに聞き、一緒について行くことになった。オカンは、妹のお店で手伝いをしている時に出会った男性と会っていた。ゲームをしていたボクはオカンを見失い、ぐるぐるぐるぐるオカンを探した。オカンを見つけたボクは、オカンへ抱きついた。翌朝、オカンは先祖代々受け継がれているぬか床を混ぜていた。ボクは昨日の男性について問いかけたが、オカンはオトンが好きかと聞いてきた。ボクはうんと答えたが、オカンの背中は寂しそうだった。

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映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のあらすじ【承】

中学一年生になったボクは、オカンの実家を離れ二人で暮らすことになった。ボクはオトンと一年振りに会った。オトンは一人で暮らしており、引っ越しに必要な物を持って行けと言った。中学二年生を過ぎた頃、ボクはここではない他の場所へ行きたいと思うようになり、また、オカンを自由にしてあげたいという気持ちが生まれていた。高校受験が近付いてきたボクは、この街を出ることを決心した。高校受験に合格したボクは、オカンと離れ大分の高校に行くことになった。電車の中でオカンが作ってくれた弁当を食べ、その中に入っていた手紙には、ボクを強く励ます文章が綴っていた。ボクは電車の中で涙を流した。

大人になったボクはラジオの仕事をしていた。仕事終わり、ボクはイソヤマとタマミと飲んでいた。酔っ払っていたボクに、イソヤマは飲みすぎだと注意した。翌日、オカンのお見舞いにきたボクは、オカンにオトンが来ることを伝えた。

高校生になったボクは、のびのびと堕落した一人暮らしをしていた。高校三年間でボクは、モルモン教徒の女の子に失恋したり、ヒラグリという経路の違った友達ができた。ボクは、オカンのお金で買ったたばこを、ヒラグリと吸いまくっていただけだった。

オトンが来ると知ったオカンは、ヒラグリに髪を切ってもらっていた。ボクは、オカンの写真を撮りながらオカンとヒラグリの昔話を聞いていた。ヒラグリはボクに、一番辛いのは中川くんなのにごめんね、と謝って帰っていった。

大分から戻り受験を控えたボクは、ひそかに東京の大学を受験しようと考えていた。オトンと会ったボクは、オカンを置いて東京に行っていいのかと、悩みを相談した。オトンは、東京にはいろんな人やたくさんの世界に触れることができるため、行くべきだと背中を押した。家に帰ると、オカンがボクのためにご馳走を用意していた。オカンは、ボクが東京にいくことを知っていたのだ。

翌年、ボクは東京の武蔵野にある大学へ入学した。ボクは、オトンと未完成の東京タワーが写っている写真を見ながら、完成している東京タワーを見つめていた。大学生のボクは、友人たちと飲んだり、麻雀したり、パチンコしたりと、高校生活同様堕落した生活を送っていた。久しぶりに再会したヒラグリは、家業を継いで美容師をしていたのだが、ダンサーを目指して上京していた。そして当然のように、ボクの家に居候してきた。ボクはオカンに電話をし、このままだと卒業できないことを伝えた。別の日、オカンから電話が鳴り、店を持つことにしたから留年しなさいと伝えられた。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のあらすじ【転】

一年後、ボクは大学を卒業することができた。就職をしなかったボクと、ダンサーの夢が破れたヒラグリは、まだ東京にしがみついていた。住む家を探していたボクとヒラグリは不動産屋へ行き、講談社で働いていると嘘をつき家を借りた。仕事をせず伸び切った生活をしていたボクは、サラ金のカードだけが増えていった。お金がなくなったボクは、オカンにお金を送ってほしいと電話した。オカンは、筑豊のばあちゃんの体調が良くないから一度帰ってきなさいと言った。電話を切り麻雀をしていたボクは、目の前にいる幼少時代のボクに何のために東京へ行ったのか、問いかけられていた。

筑豊のばあちゃんが亡くなったと電報が届いた時、ヒラグリが家を出て行った。家賃が払えなくなり途方に暮れていたボクは、オカンの妹からオカンが癌の手術で入院していることを初めて聞いた。ボクは表参道に部屋を借り、イラストレーターを目指すエノモトという男と一緒に住むことになった。怠けていた生活をしてきた反面、絵や字をひたすら書いた。その頃オカンも、諦めずにお店に出て働いていた。

筑豊のばあちゃんの家に戻ってきたオカンは、本を出していたボクに電話をかけた。ボクはがむしゃらに働き、借金を返済することができた。ヒラグリも自分の道を見つけ、小さなバーを開くことができていた。ボクは、ヒラグリのバーで出会ったミズエと付き合うことになった。

ボクはミズエに、オカンの話ばかりをしていた。ミズエは、オカンに会いたいと言ってくれた。ボクは、オカンに電話をし東京へ来て一緒に生活しようと伝えた。15歳のときにオカンと離れてから15年、再びオカンと生活することになった。オカンが東京に来てから、ボクの友達はオカンの料理に魅了され、毎晩ご飯を食べに来ていた。ボクの友達は、オカンの友達となっていった。ある晩の日、いつものように友達とご飯を食べているとき、酔っ払っていたオカンは、オトンとの出会いを話した。ボクは、いろんなことが上手く回り始めていると感じていた。

検査結果を聞いたボクは、ミズエに手術は難しいことを伝えた。二人で検査結果をオカンに伝え抗がん剤の治療を勧めたが、オカンは難しそうな顔をした。ミズエがオカンを励まし、オカンは抗がん剤の治療を受けることにした。帰りの車の中、ボクとミズエはオカンについて話していたが、オカンに別れたことを伝えていなかったのだ。ミズエは、昔オカンがオトンから貰った指輪を、オカンから譲り受けたことをボクに話した。貰っていいのか悩んでいたが、ボクは受け取ってほしいと言った。

ボクは、オカンが欲しがっていたボクの卒業証書を渡した。そのとき、オトンがオカンのお見舞いに来た。ボクはオトンとオカンを二人にするため病院を出た。オトンは、病室から見える東京タワーを見ながら、たわいのない話をオカンにしていた。

オカンが東京に来て、7年が経っていた。ボクは仕事で帰らないことが多く、飲んでは朝帰りを繰り返し、オカンと会うときは事務的な会話になっていた。ボクとオカンはこの風景に慣れて麻痺していた。ボクはオカンの主治医と話し、オカンが再び入院することを知った。ボクは初めてオカンの手を引いて歩いた。こうしてオカンは、東京タワーの見える病室での生活が始まった。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の結末・ラスト(ネタバレ)

オカンは抗がん剤の治療が始まり、毎日毎日苦しみながら生活していた。ボクは苦しみに耐え続けるオカンの姿を見て、声を殺しながら泣いた。オカンが治療を辞めたいと弱音を吐いているのを見たボクは、オカンを抱き締めもう辞めようと伝えた。ボクは病院の先生から、オカンの寿命があと二、三ヶ月だということを伝えられた。抗がん剤の治療を辞めたオカンは、一時元気を取り戻した。

ボクは、オカンと住む家の引っ越しをしていた。オカンの病室には、筑豊の友達や妹が来ていた。オカンは、みんなと過ごすため病室を出て過ごした。ボクはオカンの妹からオカンが吐いたと電話で聞き、急いで病院へ向かった。ボクは眠っているオカンの頭を撫でながら、楽しかったかとそっと聞いた。起きたオカンは、ボクにご飯を作っているから温めて食べなさいと言って再び眠った。季節は春なのに外では雪が降っていた。ボクは雪を見つめながら涙を流した。

オカンは病室を移ることになり、ボクはその日から簡易ベッドを入れてもらい、毎晩看病をすることになった。部屋にはボクの友達やオトンが集まり、まるで家に居るかのようだった。オカンは口から栄養を摂ることができなくなっていた。オトンとボクがたばこを吸っているとき、ボクはオトンに側で寝てほしいと伝え、オトンはオカンがもう長くないことをぼそっと呟いていた。オトンがオカンの病室で寝ているとき、オカンがボクが出ているラジオを聞かせとオトンに言った。オトンは、ラジオで流れている音楽を聞きながら、昔オカンと踊ったことを思い出していた。

オトンが一旦帰ることになった夜、オカンは苦しみ始めた。ボクは急いで駆け付け、オカンの手を握り励まし続けた。オトンが駆け付けたとき、オカンは意識が朦朧とし始めた。眠っていたオカンが目を覚まし、ボクは手を握りながら心配しなくて大丈夫だと言った。するとオカンの体が浮き始めた。オカンが亡くなった。

オカンのお通夜中に、ボクは原稿の締め切りが近づいていると電話で聞いたが、それどころではないと伝えた。そこに若い頃のオカンが目の前に現れ、原稿を書きなさいと言った。ボクは原稿を書き始めた。原稿を全て書き終えたボクは、オカンの隣で横になっていた。そのときミズエが来て、オカンがボクについて話していたことを伝えた。

お葬式の日、ボクは初めてオトンの涙を見た。お葬式が終わった後、ボクはオカンから預かっていたものを開けた。その中にはボクが赤ちゃんの頃の写真や、手紙が入っていた。ボクは手紙を読みながら泣いた。その後、ボクとミズエはオカンの写真とともに東京タワーに昇った。空は青く澄み切っていた。

映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の感想・評価・レビュー

オカンの強さが胸に突き刺さるほど伝わってきた。また、息子に対する愛情が深く影ながら応援している姿に涙が溢れ出てきた。最後までオカンの看病をし続け、親孝行をしようとしていたボクに共感できた。自由奔放なオトンが見せた涙や、オカンを支えている姿にも感動した。家族や親子とはどういうものなのか、改めて考えさせられた映画である。(MIHOシネマ編集部)


予告動画を見ただけで泣きそうになったので、絶対に泣くだろうなと思いながら見ていた。予想通りの結果になったのだが、泣いたのは悲しいシーンだけではなかった。何気ないオカンとボクのやり取りを見ても、自分の幼い頃を思い出して泣いてしまった。年を重ねて自分が大人になって、初めて母親の偉大さがよく分かる。子供のことばかり心配しているオカンの姿が、自分の母の姿に重なった。多くの人の心に沁み渡る作品だと思う。(女性 30代)

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