映画『トムとジェリー 火星へ行く』の概要:ワーナー・ブラザーズの大人気アニメシリーズ「トムとジェリー」の長編映画第3弾。どたばたコンビのトムとジェリーが宇宙へ飛び出し、火星人の侵略から力を合わせて地球を守る!
映画『トムとジェリー 火星へ行く』の作品情報
上映時間:75分
ジャンル:アドベンチャー、アクション、コメディ、アニメ
監督:ビル・コップ
キャスト:ジェフ・ベネット、コーリー・バートン、ブラッド・ギャレット、トム・ケニー etc
映画『トムとジェリー 火星へ行く』の登場人物(キャスト)
- トム(ビル・コップ)
- 大きな灰色の猫。小さな生き物を捕まえて食べるのが大好きで、ネズミのジェリーは天敵。意地悪だが、間抜けで怖がり。獲物のはずのジェリーの身を心配することも。
- ジェリー
- 小さなネズミ。賢く勇敢で、トムに追い回されてもへっちゃら。火星人の伝説に残る「グループ様」に、よく似た姿をしている。
- ピープ(キャサリン・フィオーレ)
- 火星人の女の子。全身緑色で、赤い服を着ている。ジェリーに負けず劣らず勇敢で、頭も良い。正義感が強く、人間のことも守ろうとする優しい性格。
- スパイク(フランク・ウェルカー)
- トムと同じ家に飼われている犬。獰猛で、トムを目の敵にしている。大好きな骨を優雅な食卓で楽しみたいのに、いつもジェリーに邪魔される。
映画『トムとジェリー 火星へ行く』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トムとジェリー 火星へ行く』のあらすじ【起】
鳥のさえずりが響く平和な町で、猫のトムとネズミのジェリーが住む家だけが、今日もどたばた大騒ぎだ。トムはジェリーを執拗に追い回すが、いつもあと少しのところで逃げられ、返り討ちを食らってしまう。賢いジェリーは、犬のスパイクを使ってトムをこらしめることくらい朝飯前だ。
家の中にとどまらず、庭へ、そして町に飛び出した二匹の追いかけっこが辿り着いたのは、町はずれにある国際宇宙センターだった。折しも、今日は初めての火星探索に向かう宇宙飛行士ビフ少佐とバズ少佐のお披露目日。晴れやかな舞台とは知らず、緑のペンキを頭からかぶり、赤いカーテンを引きずったトムが壇上に躍り出てしまう。
集まっていた人々は、緑の火星人襲来かと大騒ぎ。しかし、よく見ればただの猫とネズミだ。記者会見を台無しにされたブリストル司令官は、怒ってトムを基地から追い出してしまった。すばしこいジェリーは倉庫に辿り着き、水を一滴垂らすだけでご馳走になる粉の宇宙食を見つけた。それをつまみ食いしようとしたところ、倉庫いっぱいの宇宙食粉に水をかけ、爆発させてしまう。センターは再び大騒ぎだ。
ブリストル司令官は、倉庫に入り込んだネズミ駆除のため、先ほど追い出したトムを呼び戻した。重大任務に、トムは張り切ってジェリーを追いかけ、二匹は小型ミサイルに乗っての空中戦まで繰り広げる。しかし、ミサイルはだんだんと失速し、ついに墜落してしまう。二匹が落ちたのは、発射寸前の火星探索ロケット「マーズ1」だった。
映画『トムとジェリー 火星へ行く』のあらすじ【承】
トムとジェリーがロケットにいるなど誰も気づかず、発射は成功、ロケットは無事に大気圏を抜けた。相変わらず追いかけっこを続ける二匹が飛行制御室に入り込み、危うく太陽に突っ込みそうにもなるが、光の速さでロケットは火星に辿り着く。
ようやく、人類初の火星上陸だ。今回の任務は、生命体がいないと確かめることだった。ビフとバズは初めての火星に感動し、周囲をちょっと見て回り、そそくさとロケットに戻って火星を出発してしまう。何しろ、彼らの報酬はたった20ドルなのだった。
一方のトムとジェリーは、火星に上陸したとたんに追いかけっこを繰り広げ、気が付けば火星に置き去りにされていた。トムは宇宙飛行士達が散らかしていった物資を独り占めし、ジェリーがくつろぐことすら邪魔をする。
怒ったジェリーがトムを罠にはめていると、突然、ジェリーの前に緑の女の子・ピープが現れた。背丈はジェリーと同じくらいで、緑のペットを連れている。驚いていると、同じ緑の男達が続々とやって来る。彼ら火星人は、ジェリーを古い巻物に出てくる伝説のグループ様だと考えた。
ピープが男達を止めるのも空しく、ジェリーは全知全能のグループ様として祭り上げられ、城下町トレドへと担がれていく。そこは、シング陛下の治める町だ。シング陛下もまたジェリーをグループ様と認め、町を挙げての大宴会が始まった。
映画『トムとジェリー 火星へ行く』のあらすじ【転】
その宴の場に、巨人出現のニュースが舞い込んだ。巨人とは、町を見つけ、入り込んできたトムだった。彼は小さな火星人達の暮らしを物珍しく観察しているうちに、町の建物を次々破壊してしまった。シングの城まで瓦礫の山としてしまい、火星人は怒り心頭だ。トムにレーザー銃を向けて縛り上げると、溶岩の肉食獣テッドの元まで連行した。
トムを、テッドの住む溶岩の池へ落とすよう頼まれるジェリー。ジェリーがためらっているうちに、宇宙飛行士達のロケットを監視していた火星人の科学者によって、ジェリーがグループ様でも何でもないことを見破られてしまった。神様から一転、トムと同じくエイリアンとして囲まれるジェリー。絶体絶命の二匹を救ったのは、ピープだった。
火星人達にとって、地球は生命体のいないはずの星だった。その地球からの侵略者出現に、シングは慌てて地球侵略の命を出す。ピープは二匹を連れて隠れていたが、他の火星人より早く地球に向かい、人間を助けなければと考えた。円盤を一機乗っ取った三匹は、他の円盤を出し抜き、一足早く宇宙へ飛び出した。
シングは負けじと無敵ロボを出してくるが、無敵ロボは故障中。メンテナンスが必要だ。一方、トムとジェリーが乗った円盤も途中でエンストを起こし、あっけなく他の円盤に追い抜かれていく。
映画『トムとジェリー 火星へ行く』の結末・ラスト(ネタバレ)
地球では、平和にマーズ1の帰還セレモニーが行われていた。火星に生命体はいなかったと、意気揚々として報告するビフとバズ。その背後に、たくさんの円盤が迫っている。人間たちは恐怖で逃げ出そうとするが、よく見ればネズミサイズの火星人に、おもちゃのような円盤だ。笑って手を出すビフ。しかし、恐ろしいのは火星人のレーザー銃だった。レーザーを浴びたビフは、一瞬で灰になる。
逃げ惑う人々がどんどん灰にされ、セレモニー会場はパニックに陥った。そこへもう一機の円盤が現れ、人を襲う円盤を次々に退治していく。エンストで遅れて到着した、トムとジェリーとピープの円盤だ。さらに、ピープは灰になった人を元に戻すレーザー銃を持っていた。
こうして火星人は退治され、めでたしめでたし、と思いきや、シングの無敵ロボもようやく地球に辿り着いた。無敵ロボは掃除機を操り、あっという間に人々を吸い込んでいく。トムとジェリーも円盤を吸われ、元の家に吹き飛ばされた。しかし、ピープは勇敢にもロボによじ登り、人を助けようとする。それを見たジェリーは犬のスパイクの骨をロボの中に放り込み、怒り狂ったスパイクをロボにけしかけた。そしてピープと協力して人々を救い、ロボはスパイクに壊され、トムが震えている間に地球は守られた。
トムとジェリーは、改めて地球のヒーローとして表彰された。町には平和が戻ったが、トムはロボを乗っ取ったスパイクとの追いかけっこだ。そんなトムを尻目に、ジェリーはピープとの円盤デートを楽しむのだった。
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