映画『隣の女』の概要:かつて愛した恋人が隣の家へ引っ越してきて、平穏だった2組の夫婦の日常は崩壊していく。正気を失うほど男を愛してしまった女の情念がすさまじい。フランソワ・トリュフォー監督作品。1981年公開のフランス映画。
映画『隣の女』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
監督:フランソワ・トリュフォー
キャスト:ジェラール・ドパルデュー、ファニー・アルダン、アンリ・ガルサン、ミシェル・ボームガルトネル etc
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映画『隣の女』の登場人物(キャスト)
- ベルナール・クードレー(ジェラール・ドパルデュー)
- 32才。石油会社のタンカーを作る仕事をしている。トマというまだ幼い息子と妻と3人で幸せに暮らすマイホームパパだったが、マチルドと再会して全てが壊れていく。
- マチルド・ボーシャール(ファニー・アルダン)
- ベルナールが8年前に付き合っていた恋人。ベルナールと別れてから自暴自棄となりつまらない男と結婚したがすぐに離婚。2年前にフィリップと結婚した。
- フィリップ・ボーシャール(アンリ・ガルサン)
- マチルドの夫。グルノーブル空港の航空管制官。マチルドよりだいぶ年上。マチルドを運命の女だと感じ根気強く彼女を口説いた。温厚で心が広い。
- アルレット・クードレー(ミシェール・ボームガルトネル)
- ベルナールの妻。会計の仕事をしている。2人目を妊娠中。
- オディル・ジューヴ(ヴェロニク・シルヴェル)
- 町でテニスクラブを経営する夫人。20年前に失恋して飛び降り自殺を図り、片足を失った。
映画『隣の女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『隣の女』のあらすじ【起】
ベルナールは妻のアルレットと息子のトマと郊外の一軒家で幸せに暮らしていた。ある日、隣の空き家にフィリップ・ボーシャールという中年男性とその妻が引っ越してくる。引っ越し当日、フィリップから妻のマチルドを紹介され、ベルナールは言葉を失う。マチルドはベルナールが8年前に愛したかつての恋人だった。
ベルナールはその事実をアルレットに話すことができず、ただマチルドを避けていた。マチルドは“2人で話がしたい”とベルナールに電話してくるが、ベルナールは拒絶する。何も知らないアルレットはマチルド夫婦を食事に招待する。その日ベルナールは残業だと偽ってジェーヴ夫人の経営するテニスクラブで時間を潰してから帰宅する。
ベルナールとマチルドは近所のスーパーで偶然会い、駐車場で話をする。ベルナールは自分がマチルドに捨てられたのだと思い込んでいたが、マチルドはベルナールを愛しすぎて正気を失いそうだったから消えたのだと説明する。ベルナールにとってもマチルドは本気で愛した女性で、2人は熱いキスを交わす。感極まってマチルドは気絶する。
映画『隣の女』のあらすじ【承】
マチルド夫婦とベルナールはテニスクラブを訪れる。マチルドはそこで絵本の出版関係の仕事をしているロランから声をかけられる。ロランはマチルドが昔絵を描いていた話を聞き、彼女に興味を持つ。ロランと親しげに話すマチルドを見て、ベルナールは先に帰ってしまう。
マチルドはあるホテルにベルナールを呼び出す。2人は過去に苦しいほど愛し合い、結婚まで考えた仲だった。偶然の再会により2人の愛は再び燃え上がっていく。
ジューヴ夫人は昔の恋人から電報をもらい、逃げるようにして旅に出る。その恋人はわざわざニューカレドニアから夫人に会いにくる。しかし夫人は20年前にその恋人が別の人と結婚したことを知って飛び降り自殺を図り、片足を失っていた。恋人はその事実を知らなかった。
今度はベルナール夫婦がマチルドの家に招待され、夕食をご馳走になる。翌日、フィリップは出張へ出かけ、再びマチルドとベルナールは逢引する。ベルナールは今すぐ2人で何処かへ逃げたいと思うほど、マチルドに夢中だった。
映画『隣の女』のあらすじ【転】
しかしマチルドはこのままではいけないと思い始める。ベルナールは仕事を抜け出してまで彼女に会おうとするが、彼女はそれを拒む。そして来週にはフィリップと旅行へ行くのだとベルナールに告げる。
ある夜、フィリップはマチルドの大学時代の写真の中にベルナールがいるのを見つける。マチルドは今思い出したようなフリをして“いとこが彼に夢中で結婚したがっていたが、彼女の親がそれを反対したのだ”と嘘をつく。
マチルド夫婦は旅立つ前に友人や近所の人たちを招いて盛大なガーデンパーティーを開く。当然その場にはベルナール一家もいた。ベルナールはずっとマチルドと2人で会えていないことにストレスを感じており、彼女が夫と旅行へ行くことも不満だった。ベルナールは嫉妬のあまり自制心を失い、人目も気にせずマチルドを執拗に追いかける。パーティーはめちゃくちゃになり、2人の関係は明るみになってしまう。
マチルド夫婦は旅行先で気まずい思いをしていた。正気を取り戻したベルナールは2人目を妊娠した妻のためにもマチルドを忘れようと心に決める。
映画『隣の女』の結末・ラスト(ネタバレ)
旅行から帰ったマチルドもベルナールを忘れようと彼の写真を燃やす。しかしベルナールが自分から離れ始めると、マチルドは彼が恋しくてたまらなくなる。ベルナールの一家が引っ越すらしいという噂を耳にしてマチルドの精神は崩壊し、精神病院に担ぎ込まれる。
医師は彼女を神経衰弱と診断し、病気になることで現実逃避しているのだとフィリップに説明する。生きる気力を失くして衰弱していく妻のため、フィリップはベルナールにマチルドと会ってほしいと頼みに行く。マチルドはベルナールと会っても孤独だった。しかし何とか元気を取り戻したフリをして退院する。そしてマチルド夫婦は引っ越して行った。
ある晩、ベルナールは物音で目を覚ます。空き家のはずの隣の家に人の気配を感じ、ベルナールは室内に入る。そこにはマチルドがいた。ベルナールは迷わずマチルドを抱きしめ、2人はそのまま床に倒れこむ。マチルドは自ら下着を脱ぎ、ベルナールを受け入れる。そしてベルナールの頭に銃口を向け引き金を引く。その後自分の頭も同じように撃ち抜く。
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