映画『隣のリッチマン』の概要:ニックとティムは会社の同僚であり、親友同士でもあった。ニックは空想家で、ある商品を思いつく。それは、糞を消してしまう夢のようなスプレーだった。ティムは完成するはずがないと馬鹿にしていたが、実験は成功しスプレーが完成した。
映画『隣のリッチマン』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:バリー・レヴィンソン
キャスト:ベン・スティラー、ジャック・ブラック、レイチェル・ワイズ、エイミー・ポーラー etc
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映画『隣のリッチマン』の登場人物(キャスト)
- ティム・ディングマン(ベン・スティラー)
- 生真面目な性格。大金持ちになったニックに嫉妬し、自暴自棄になって家族と職を失う。
- ニック・ヴァンダーパーク(ジャック・ブラック)
- ティムの同僚で親友。空想家。明るく陽気な性格をしており、人の話を聞かない。“フンこらホイ”という名の糞を消し去るスプレーを発明し、大金持ちになる。
- デビー・ディングマン(レイチェル・ワイズ)
- ティムの妻。ティムとの間に2人の子供がいる。
- ナタリー・ヴァンダーパーク(エイミー・ポーラー)
- ニックの妻。ニックとの間に2人の子供がいる。あまり学識はないが、大金持ちになった後州議会に立候補する。
- Jマン(クリストファー・ウォーケン)
- バーでティムと出会う。盗みなどの犯罪を平気で行う。
映画『隣のリッチマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『隣のリッチマン』のあらすじ【起】
ニックとティムは会社の同僚で、親友同士でもあった。家も近いことから、ティムの車で一緒に通勤をしていた。家庭環境も似ており、それぞれ妻と2人の子供がいた。
ニックが人事査定表を持って、憤慨しながらティムのオフィスを訪れた。“集中力”の評価だけ悪いのが納得できなかったのだ。だが、ティムはニックが空想家なのを知っており、理解できる評価だった。そして、“集中力”だけ評価を上げれば、昇級できるようになるとアドバイスを送った。
ティム達が一緒に帰宅していると、道路で犬の糞を片付けている飼い主の姿があった。それを見たニックは、ある商品のアイデアを思いつく。それは、犬の糞を消すスプレーだった。それから数日後。ティムはニックに、研究員と共に商品の開発を行っていることを打ち明けた。ニックは空想だと馬鹿にして話をまともに聞かなかったが、2人の妻達はすごい発明だとニックを褒めた。
ニックは開発資金として4000ドル必要なので、半分負担してくれとティムに頼んだ。だが、ティムは現実に糞を消すのは不可能だから今すぐ止めろとニックに忠告した。しかし、商品は見事に完成し、道路にあった糞にスプレーを吹き掛けると跡形もなく消えてしまった。ニック夫妻は歓喜に沸くが、ティムだけが1人苦々しげに糞の消えた道路を見ていた。
映画『隣のリッチマン』のあらすじ【承】
18か月後。
ニックは“フンこらホイ”の名前で商品を売り出し、CMも流れるほど商品はヒットしていた。ニック達家族の生活はまるで変わり、執事まで雇うようになった。しかも、ニックの妻であるナタリーは、政治に詳しくないのに州議会に立候補する気だった。ティム夫妻は違いに圧倒され、ニック達の話を聞いてるしかなかった。帰宅後、ティムの息子がパパに、建設予定のプールがニックの家よりも小さいのか尋ねた。ティムはつい叱ってしまい、肩を落としながら息子の部屋を出た。妻のデビーが2000ドル払えばよかったのにと呟いた言葉が、さらにティムに追い打ちをかけた。
朝食の席でティムとデビーが口論していると、浮かれたニックが家を訪ねてくる。ニックの馬がティムの家で糞をして庭のリンゴを食べていたが、ティム達は迷惑だとは言えなかった。ティムはニックが所有する高級車でゴルフに行くことになり、馬鹿でかい宮殿のような家と高級車を見て表情を曇らせた。しかも、ニックが度々贈り物をくれるので、余計に惨めに感じた。
デビーはニック達との違いに耐えられなくなり、子供達を連れて出て行ってしまう。ティムは苦々しい気持ちを抱えたまま仕事に行き、1人で淋しい食事を食べる生活を送った。ある日、所長に呼び出しを受けたティムは、人事査定表の“集中力”の評価が落ちていることを指摘される。原因を聞かれ、今までの鬱憤が爆発して所長に対して怒鳴ってしまう。
ティムは鬱々としたままバーに向かい、クビになったことをバーテンダーに話した。すると、客の1人であるJマンに声を掛けられる。ティムはJマンに苦しい胸の内を吐き出した。Jマンはティムの気持ちに共感し、ニックの家を引っ掻き回せばいいとアドバイスを送った。その時、ティムはプール工事を業者に頼んでいたことを思い出し、タクシーを使って急いで家に帰った。
映画『隣のリッチマン』のあらすじ【転】
夜になり、ティムは酔っ払いながらニックの家を眺めていた。そこには回転木馬や馬のための家まであった。ティムはささくれた気持ちのまま、落ちていた弓を拾い上げると矢を放った。すると、運悪くニックの馬に当たって死んでしまう。ティムは激しく動揺しながら、急いでプール工事のために掘られた穴の中に馬を埋めた。
次の日、ニックの車を届けに、Jマンが家を訪ねてきた。ニックがJマンに昨夜のことを話していると、デビー達が帰ってきたため急いでJマンを部屋に隠した。デビーは今の生活に満足しなくてはいけないと思い直し、家に戻って来たのだ。ニックは昨夜のことを話そうとするが、Jマンが部屋から出てきて、パイプがあったのでプール工事ができなくなったと嘘を吐いた。
ニックは馬がいなくなったことに気付き、取り乱しながら探していた。ティムは真相を話さず、見ていないと嘘を吐いた。次の日、ティムはデビー達にクビになったことを言えず、出勤する振りをして車に乗り込んだ。すると、そこにニックが現れる。ニックは夜通し馬を探していたらしく、見つからないと泣いていた。チラシも作り、賞金5万ドルの懸賞金まで付けていた。
ティムはJマンに会い、ニックに真相を話すことを伝えた。だが、Jマンは親友を不幸に突き落すぞと話し、引き止めた。そして、代わりに馬を掘り起し、発見者として名乗りを上げるとニックを説得する。ニックは馬を掘り起こす間、家族と共にJマンの別荘で過ごすことになる。その頃、ナタリーが州議会に立候補したせいで、有権者達の間で消えた糞はどこに消えたのか論争が起っていた。
映画『隣のリッチマン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ティム達が山奥を進み道なき道を進むと、Jマンの別荘があった。しかし、別荘とは名ばかりの、只の廃屋だった。何とかその場所で就寝していると、Jマンの使いの男が訪ねてきた。Jマンが呼んでいるらしく、ティムは家に戻った。Jマンは馬の引き揚げ作業が上手くいかずイライラしていた。しかも、ニックから電話が掛かってきて、ナタリーが家を出て行き落ち込んでいるので来て欲しいと頼まれる。ティムはJマンにロープなどの指示を出すと、ニックの家を訪ねた。ニックはナタリーから馬のことや糞の行方などを責められ、喧嘩したことを話した。ティムはニックを寝かしつけると、急いで家に戻りJマンと車で馬を運んだ。適当な場所で馬を捨てようとしたが、いつの間にか車の屋根に括り付けていた馬が落ちていた。豪雨だったため探すこともできなかった。
ニックはティムが無職になったことと不満を抱えていたことを知り、ローマの事業に共同経営者として誘った。ティムは給料も折板だと言われ乗り気になる。デビー達に見送られながら、ニックと共に飛行機に乗り込んだ。無事にローマに到着すると、町で“フンこらホイ”を使ってアピールした。CMも流れ商品は飛ぶように売れた。
Jマンはニュースでティムがニックと共にローマを訪問し、事業が成功していることを知る。Jマンはティムに電話を掛けると、馬の件をばらされたくなければ5万ドル寄越せと脅した。ティムはデビーにJマンのことを相談して、ニックに真実を話すと伝える。だが、お金を失いたくないデビーは、ティムを必死に止めた。
ティムはJマンにお金の件を電話した。だが、Jマンは気が変わり、お金の代わりに共同経営に入れろと脅し、家に行くと話して電話を切った。ティムはニックに会いに行くと、矢を放ちながら説明をした。だが、ニックは話を聞かずに家の中に戻ってしまう。ティムが矢を探しに行くと、ティムの家に侵入しようとしていたJマンの背中に刺さっていた。ティムは恐ろしくなりデビーと車で逃げるが、途中でJマンと鉢合わせしてしまう。しかし、Jマンが怯えているのを感じ、ティムは脅して矢を抜いてあげた。Jマンは逃げるように帰っていった。
その夜、ティムはニックに会い、馬を殺したことを打ち明けた。そして、今まで起った全てのことと、嫉妬していたことを正直に話した。ティムは謝罪し、共同経営者の資格も友達の資格もないと落ち込むが、ニックはそんなティムを許した。
次の日、ティム夫妻とニック夫妻は大集会を行い、ナタリーのために糞の行方についての答弁を行っていた。だがその時、川にニックの馬が流れてきて、辺りは騒然となる。市民が動物の死骸に触れると解剖の義務が発生するため、ニックの馬も解剖されることになる。すると、馬の本当の死因が判明した。それは、薬物を長期摂取したことによる中毒死だった。“フンこらホイ”に使われているバクテリアが、糞と結合することで猛毒物質が発生するのだ。馬はティムの庭に糞をして、デビーが“フンこらホイ”を使って消していた。そして、庭になっていたリンゴを食べたことで毒を摂取していた。
店から“フンこらホイ”が撤去され、ティム達家族とニック達家族の家財がオークションに出されることになる。だが、ティムは新しいアイデアを閃き、ニックにこっそり教えた。
映画『隣のリッチマン』の感想・評価・レビュー
家庭環境が似ていて、会社の同僚でもあるティムとニックだったが、ニックの発明した商品により、それぞれの生活に差がでてしまい、気持ちも離れてしまうティムの状況や、Jマンとの出会いなど、展開が次々と気になる映画であった。馬を刺してしまったシーンや、Jマンを刺してしまったシーンなど、予想を遥かに越える出来事も面白く、虜になっていった。ティムがニックに正直に話しているシーンも見所であり、許したニックの気持ちや素直に心中を話したティムの想いも共感できた。(女性 20代)
本作は、大親友のティムとニックだったが、ある日ニックがペットのフンを消すスプレーを発明したことで大富豪になってしまいギクシャクするという2人の関係性を描いたコメディーヒューマンドラマ作品。
フンをスプレーで消すというアイディアが興味深いが、大親友が大金持ちになって嫉妬するけど仲良くしなければと思うティムの心情には非常に共感した。
ハチャメチャコメディーという感じで、2人の組み合わせが素敵だった。
また、他人を羨んで何も良いことはないという教訓を感じた。(女性 20代)
ニック一家のお金の使い方が、ギャグ漫画のようでおもしろかった。馬を飼ったり家を大きくしたり、うらやましさを越えて笑いになっていた。ティムとニックを演じたのがベン・スティラーとジャック・ブラックというのも良かった。やっぱりコミカルな作品が合うし、演じるのが上手い。
ティムの嫉妬心は理解できる。でも、そのままニックを憎んでしまわずに、きちんと反省したところは安堵した。ティムを許したニックは、心が広くて良い男だと思う。(女性 30代)
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