映画『冬冬(トントン)の夏休み』の概要:小学校を卒業したばかりの少年が、妹と一緒に祖父の村で夏休みを過ごす。そこで出会う様々な人達との交流。そして母の容態の変化。侯孝賢監督自身の体験をモチーフにした一作。
映画『冬冬(トントン)の夏休み』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ホウ・シャオシェン
キャスト:ワン・チークアン、リー・シュジェン、グー・ジュン、メイ・ファン etc
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映画『冬冬(トントン)の夏休み』の登場人物(キャスト)
- 冬冬(王啓光)
- 小学生の男子。叔父の昌民と祖父のもとへ夏休みを過ごすために向かう。村の子供達と仲良くなり、夏を彼らと遊んで過ごす。母の容態を心配しながらも、その夏を元気に過ごす。男で集まって遊ぶのが好き。
- 婷婷(リー・ジュジェン)
- 冬冬の妹。冬冬と一緒に祖父の家に向かう。村の子供達と遊ぶが、女だと言うことで仲間外れにされる。寒子に心を許し、仲良くなる。仲間外れにした兄達の服を川に捨てる程に気の強い女の子。
- 昌民(陳博正)
- 冬冬の叔父。碧雲との間に子供ができるが、父に怒られ家を出て行く。強盗犯の友人を匿った罪で警察に捕まる。
- 阿正國(顔正國)
- 冬冬が訪れた村に住む子供。集団のリーダー的存在で、冬冬を誘って一緒に遊ぶ。ヤンチャな少年。
- 碧雲(林秀玲)
- 昌民の恋人。昌民の子供を妊娠し、村を出て昌民と共に暮らす。口数の少ない物静かな女。
- 寒子(楊麗音)
- 冬冬の訪れた村で暮らす女。障害を持っている。子供達からは変な女と呼ばれ、腫れ物扱いをされている。優しい心を持っていて、婷婷と心を通わせる。
映画『冬冬(トントン)の夏休み』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『冬冬(トントン)の夏休み』のあらすじ【起】
小学校を卒業した冬冬は、家族と一緒に母をお見舞いするために病院へ向かう。お見舞いを終えて病院を後にした冬冬は、叔父の昌民に連れられて祖父のいる銅羅へと向かう。妹の婷婷も一緒に銅羅に行き、夏休みを過ごす予定なのだ。
昌民と昌民の彼女の碧雲、そして冬冬と婷婷の四人で電車に揺られながら銅羅へと向かう。途中、婷婷がお漏らしをしてしまったり、叔父が電車に乗り遅れてしまったりと様々なハプニングが起こる。
銅羅駅についた冬冬と婷婷は、はぐれてしまった叔父を待つことにする。そこで冬冬は、その村の子供達と仲良くなる。そこへ叔父が到着し、無事に再会を果たす。
祖父のいる診療所へと到着した冬冬達。祖父達は嬉しそうに冬冬と婷婷を迎える。そこへさっき出会った村の子供達が冬冬を訪ねてくる。冬冬と婷婷は村の子供達に連れられて、遊びに出かける。
子供達はそれぞれに亀を所有していて、レースをして遊んでいる。その後、みんなで川へと向かう。
映画『冬冬(トントン)の夏休み』のあらすじ【承】
川遊びをする子供達、しかし、女である婷婷は仲間に入れてもらえないでいた。怒った婷婷は、子供達の服を全て川に流してしまう。さらに、子供達の一人である阿正國が連れて来た水牛が行方不明になってしまう。子供達は裸で家まで帰る羽目になってしまう。
家に戻った婷婷は一人で人形遊びをしている。その頃、水牛を追った阿正國が行方不明になってしまった。村の人達で探しに出ると、阿正國は橋の上で寝ていたのだった。
祖父は冬冬に昔の写真が入ったアルバムを見せる。二人は楽しそうにそれを見て話し込んでいる。
再び村の子供達と遊びに出た冬冬と婷婷。そこへ寒子という女がやってくる。村の子供達は寒子のことを変な女だと噂している。寒子は時々人を殴るのだと阿正國は言う。
昆虫採集に出かけた村の子供達は、トラックを襲う二人組の強盗犯を目撃する。その後冬冬は、昌民と碧雲と一緒にビリヤードをして楽しむ。昌民と碧雲は、冬冬を一人にしてイチャイチャし始める。
映画『冬冬(トントン)の夏休み』のあらすじ【転】
ある日、碧雲が母親に連れられて冬冬の祖父の診療所へとやってくる。碧雲は妊娠したのだ。そこへ昌民が帰ってくる。祖父は昌民を見つけると、怒って斧を持ち出す。祖父は昌民に、二度と戻ってくるなと言って昌民のスクーターを叩き壊す。
村の子供達と遊びに出かけた婷婷は、またもや仲間外れになってしまう。彼らを追いかける婷婷は線路で躓く。そしてそのタイミングで電車が近づいてくる。轢かれる寸前、寒子が婷婷を助け出す。寒子は婷婷を背負って歩いていく。それを見ていた冬冬は婷婷に降りろと言うが、婷婷は降りようとはしない。寒子はそのまま歩いて行き、家の前で婷婷を降ろして去って行く。
冬冬は、家を出て行った昌民の家を訪れる。昌民は碧雲と一緒に暮らしていた。二人はひっそりと結婚していたのだ。ある日、二人の結婚式が行われる。そこには冬冬の姿もあった。
冬冬は母に手紙を書く。一人で昌民の結婚式に参加したことを記し、早く元気になってと
と励ましの言葉を書く。
映画『冬冬(トントン)の夏休み』の結末・ラスト(ネタバレ)
冬冬が昌民の家を訪れる。するとそこにはかつて目撃した強盗犯の二人がいた。驚く冬冬に昌民は、彼ら二人は幼い頃からの友人だから匿っているのだと言う。しかし後日、昌民は強盗犯を匿ったことで警察に捕まってしまう。
祖父のもとに、冬冬の母の容態が悪いという連絡が入る。祖父母は病院のある台北へと出かけようとする。その頃、婷婷が拾った小鳥を寒子のところへと持って行く。死んでしまった小鳥を巣に返そうと木に登る寒子だったが、落ちて意識を失ってしまう。
寒子は診療所に運ばれ、祖父に看病される。冬冬は、婷婷のせいで祖父が台北に行けなくなったと責める。
冬冬が、容態の良くなったという母親に手紙を書く。そこには近況が書かれていた。寒子が意識を失った翌日、彼女は無事に意識を取り戻した。昌民は祖父が警察に話をし、無事に釈放された。町の男達に弄ばれていた寒子の様子を見て、寒子の父親に避妊手術を進める祖父。しかし、寒子の父親はそれを承諾しない。祖父は寒子のことを不幸だと冬冬に語る。
台北から冬冬の父親が迎えにくる。冬冬と婷婷は皆に別れを告げ、車に乗り込むのだった。
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