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映画『透明人間(1954)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『透明人間(1954)』の概要:かつて、軍の命令で透明人間になってしまった男。彼はピエロの化粧をすることで、現実の世界に姿を見せていた。しかし、透明人間の存在が公になり、彼を装った強盗事件まで発生する。最後に彼が選んだ運命とは。

映画『透明人間』の作品情報

透明人間

製作年:1954年
上映時間:70分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:小田基義
キャスト:河津清三郎、三條美紀、高田稔、土屋嘉男 etc

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映画『透明人間』の登場人物(キャスト)

南条(河津清三郎)
ピエロの格好をした、クラブの呼び込み。軍の戦略で、透明人間になってしまう。透明人間を装った強盗が多発したため、新聞記者の小松と共に事件の捜査をする。優しい心の持ち主で、自分が透明人間になってしまったことを悔やんでいる。
矢島(高田稔)
ナイトクラブ黒船のオーナー。透明人間を装い、強盗をする。南条が透明人間だと分かり、協力しようとしない彼を殺そうとする。金に汚い大悪党。
小松(土屋嘉男)
新聞記者。透明人間の捜査をし、南条が透明人間であることに最初に気づいた人間。強盗事件の真犯人を探すため、南条と協力する。真実を求める意志の強い男。
健(植村謙二郎)
黒船のボーイ長。歌手の美代子に入れ込んでいる。オーナーの矢島と協力し、強盗を働く。矢島同様、金に汚い悪党。
美代子(三條美紀)
黒船の歌手。矢島達に脅されて、危険なことに巻き込まれる。南条に何度も助けられ、彼が必要だということに気づく。普段の言動とは反対に、優しい心を思った女。
まり(近藤圭子)
盲目の少女。お爺ちゃんと一緒に住んでいる。同じアパートの南条とは仲が良い。盲目ゆえに、目の前の人間が良い人か悪い人かが分かる。純粋な心を持った少女。

映画『透明人間』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『透明人間(1954)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『透明人間』のあらすじ【起】

場所は銀座。そこである男が車を運転していた。何かを轢いてしまった感覚を覚えた男は、車を止める。しかし、そこには何もなかった。警察や周りの人達も車に近づいてくる。すると突然車の下に、轢かれた男が姿を現す。彼は遺書を持っており、自殺じゃないかと周りは言い始める。

手紙には、自分は透明人間だと書かれていた。透明特攻隊だったことを後悔しているとも書かれていた。その後、彼が透明人間であることが正式に発表される。透明人間は、軍が戦略のために作り出したもので、放射光線の影響によって完成されたものだった。サイパン島で玉砕したと思われていたが、二人の透明人間が生き残っていたことが判明する。つまり、死んだ男とは別にもう一人、透明人間が生き残っているのだ。

東京の人々は、透明人間の存在に怯え始める。事件の目撃者であり新聞記者の小松は、透明人間についての捜査を開始する。

都内にあるナイトクラブ黒船。そこでは、今夜もショーが行われていた。ショーの内容は、話題になっている透明人間を題材にしている。

映画『透明人間』のあらすじ【承】

黒船の歌手である美代子が、クラブのボーイである健に迫られる。そこに、ピエロの格好をしたアルバイトの南条という男がタイミングよく現れる。健は去っていき、美代子は南条に感謝する。

翌日以降、透明人間だと名乗る顔中に包帯をした男達による強盗事件が頻発する。競馬場や銀行などが襲われ、警察は透明人間の捜査に全力を尽くし始める。

南条のアパートには、盲目の少女まりと、まりのお爺ちゃんが住んでいた。南条はまりとお爺ちゃんをいつも気にかけていた。南条の向かいのアパートで、健と美代子が話をしている。健が、まりのお爺ちゃんを利用するというような話をする。健が去った後、美代子が窓辺に座っていたまりに話しかける。まりは、もうすぐお爺ちゃんが大金を手に入れて、目を治してくれるのだと話す。

小松は、膨大な調査の結果、南条が透明人間じゃないかと疑い始めていた。

まりのお爺ちゃんが、黒船のオーナー矢島と健のいる事務所に呼ばれ、何か頼みごとをされている。机には、大金が置かれている。

映画『透明人間』のあらすじ【転】

美代子は、矢島達の不振な動きに気づいていた。その夜、芝浦にある倉庫の番をしていたまりのお爺ちゃんは、包帯をした透明人間に殺されてしまう。

まりはお爺ちゃんの死を悲しみ、泣き続けた。周りの人達も、あんな良い人を殺すなんて酷いと、透明人間を揶揄し始める。その様子を見た南条は、部屋で何かをしようとする。そこへ、小松が姿を現す。昨日から南条を尾行していた小松。南条は驚き、大きな声をあげて小松を威嚇する。全てを知っていると言う小松に南条は、自分が透明人間であることを告白する。それでも小松は、南条が事件の犯人ではないことを知っていると言う。小松は、身の潔白を証明するために南条に協力したいと伝える。

南条は、小松に本当の姿を見せる。南条がピエロのメイクを拭き取ると、姿が全く見えなくなってしまう。

南条と小松が捜査を始める。南条は、まりのお爺ちゃんが大金を得るという話をしていたことを思い出す。小松は、すぐにまりに話を聞きにいくよう指示を出す。

映画『透明人間』の結末・ラスト(ネタバレ)

透明人間の姿のまま、まりのいる部屋を訪れる南条。目の見えないまりには、透明であるかどうかなど関係ないのだ。南条はまりに、お爺ちゃんの預金通帳を見せて欲しいと頼む。さらに色々と聞くと、黒船の人間達が事件に絡んでいる可能性に南条は気づく。

美代子は、矢島と健が透明人間事件の犯人であることに気づいていた。しかし、美代子は矢島達に脅され、麻薬の密売を強いられる。

美代子が密売の現場に行くと、そこに透明人間の姿の南条が現れる。南条は自分の正体を美代子に明かし、彼女を助ける。

南条は美代子を呼び出し、矢島達から離れるように説得する。そして二人は、お互いに必要な人間だと確認する。そこへ矢島達が現れる。

矢島達に連れ去られた南条。拷問を受けるも、矢島達には協力しないと言い張る。矢島は部下に、透明人間の姿のまま自動車の氾濫する道路に南条を投げ込ませる。

矢島達が祝杯をあげているところに、南条が現れる。そして、銃撃戦が始まる。その頃、警察が黒船に到着する。矢島達はその場から逃げ出し、南条もそれを追いかける。

重油タンクのある場所にたどり着いた矢島達。そこに警察も到着する。銃を持って警察達を脅す矢島だが、南条にやられて重油タンクの上から墜落死してしまう。同時に南条も墜落死し、南条の姿が徐々に露わになっていく。美代子は死にゆく南条を、涙を流しながら抱き寄せる。

映画『透明人間』の感想・評価・レビュー

ゴジラ(1954年)封切りから一ヵ月で公開された、後の怪奇人間シリーズの原点と言える作品。キャバレーや美女への私刑など、アダルティック作風は他作品と同様だが、透明人源自身は善人であったりと違いもある。
化粧を落とし、透明人間へと変わっていく特撮シーンは圧巻。
盲目の少女まり、キャバレーの美人歌手の美千代を労り、彼女らを苦しめるギャング達に果敢に立ち向かった透明人間の姿は、本当に暖かく、SFという垣根を超えた人間ドラマとして楽しめる傑作。(男性 20代)

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