映画『トロールズ』の概要:世界一惨めな生き物であるベルゲンは幸せになるため、ハッピーな生き物であるトロールを食べる「トロールフェス」を開催した。しかし、トロール達に逃げられてしまう。トロールはペピー王を中心に、新たな街を作った。
映画『トロールズ』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、アニメ
監督:マイク・ミッチェル
キャスト:アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイク、ゾーイ・デシャネル、クリストファー・ミンツ=プラッセ etc
映画『トロールズ』の登場人物(キャスト)
- ポピー(アナ・ケンドリック)
- トロールのお姫様。楽観的な性格で、歌とダンスが得意。正義感が強く、他人を信じやすい。
- ブランチ(ジャスティン・ティンバーレイク)
- トロール。良く言えば堅実的、悪く言えば皮肉屋な性格。ある出来事をきっかけに、歌うことをやめた。
- ブリジット(ゾーイ・デシャネル)
- ベルゲン。城で働く雑用係。密かにグリスル王に思いを寄せている。他のベルゲンとは違い、心優しい性格をしている。
- グリスル(クリストファー・ミンツ=プラッセ)
- ベルゲン。父王の後を継ぎ、ベルゲン・タウンの王となる。変装したブリジットに思いを寄せる。トロールを食べたことが一度もない。
映画『トロールズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トロールズ』のあらすじ【起】
トロールは歌と踊りとハグが大好きなハッピーな生き物である。ある日、ベルゲンという世界一惨めな生き物に姿を見られてしまう。ベルゲンは幸せが欲しくなり、トロールを食べた。すると、幸せを感じることができた。ベルゲンは年に一度集まってトロールを食べるお祭り、「トロールフェス」を始めた。
今年のトロールフェスが開催された。王室専属の料理人(通称、シェフ)が捕まえたトロールの管理を行っていた。ベルゲンの国の王子様・グリスルは、今日が初めてのトロールフェスだった。シェフはトロールの姫であるポピーをグリスルに与えた。だが、それは偽物だった。捕まっていたトロール達は皆、逃げ出していた。トロールの国王であるペピー王は、トロール達が1人も逃げ遅れないよう尽力を尽くした。そのお蔭で、全員逃げ切ることができた。
トロールを逃がしたシェフは、ベルゲン・タウンの地を追放される。トロールを食べることができなかったグリスルは、幸せになれるか不安を抱く。すると、父王から幸せになることは一生ないと言われる。一方、トロール達は新たな地に街を築こうとしていた。
20年後。ポピーは父の功績を称え、パーティーを開いた。盛り上がる中、トロールのブランチはベルゲンに見つかるかもしれないと皆に忠告した。ブランチはトロールの中でただ1人、ベルゲンの存在を恐れ続けていた。
パーティーで花火を打ち上げたせいで、シェフに見つかってしまう。トロール達はシェフに次々と捕まっていった。ペピーは年を取っており、救出に行くのは不可能だった。助かった仲間達と共に移住しようとする中、ポピーは自分が救出に向かうと名乗りを上げた。しかし、父に反対される。
映画『トロールズ』のあらすじ【承】
ポピーはベルゲンに詳しいブランチに助けを求めた。しかし、協力を拒まれてしまう。ポピーはブランチの隠れ家に助かったトロール達を連れていった。隠れ家の人口を増やし、ブランチが家から出て行きたくなるよう仕向けたのだ。その後、ポピーは1人でベルゲン・タウンに向けて旅立った。
ポピーは不安を抱くが、歌を歌って自分を鼓舞し旅を続けた。しかし、蜘蛛の巣に絡まり、蜘蛛に襲われそうになる。ポピーの危機を救ったのは、ブランチだった。ポピーの目論み通り、家にいられなくなったのだ。
ポピーは楽観的で、トロールを無事に救出できる想像しかしていなかった。反対にブランチは心配ばかりしており、ベルゲンに捕まって食べられることを危惧していた。ポピーとブランチは意見が合わず、度々衝突する。
ポピー達はトンネルの前で、雲の不思議な生き物クラウド・ガイに声を掛けられる。クラウド・ガイはトンネルの正しい道順を知っている様子だった。ブランチはクラウド・ガイを怪しむが、ポピーに道を教えてもらった方が良いと言われ渋々承諾した。しかし、クラウド・ガイにからかわれ、腹を立てる。怒ったブランチはクラウド・ガイを追いかけ、いつの間にかトンネルを抜けていた。
映画『トロールズ』のあらすじ【転】
ポピー達はベルゲン・タウンに辿り着く。街にいるベルゲンは皆不幸そうだった。ポピーはまだトロールが食べられていないことに気づき、救出を急いだ。一方、シェフは城に戻り、王室料理人の座に返り咲いた。そして、トロールフェスを復活させ、王座を乗っ取ろうとしていた。
グリスルはトロールの数が足りないことを指摘した。シェフはグリスルを大人しくさせるため、トロールのクリークを無理矢理食べさせた。それを目撃したポピーは、ブランチの制止も聞かず仲間の救出に向かった。ブランチも仕方なくポピーについて行った。その途中、シェフに虐げられている雑用係のブリジットの姿を目撃する。ブリジットはグリスルへの思いを歌い、気づいてもらえないことを嘆き悲しんでいた。
ポピー達は籠に閉じ込められていた仲間を救出するが、ブリジットに見つかってしまう。ポピー達はグリスルへの恋を応援する代わりに、クリーク救出の手助けを求めた。ブリジットは承諾した。しかし、ブランチが歌を歌わないことで、ブリジットは不安を抱いて泣いてしまう。ポピーは歌って欲しいと頼んだ。しかし、ブランチは歌うのを拒んだ。
ブランチが歌を歌わないのには理由があった。幼い頃、ブランチは歌うのに夢中で、祖母の危険を知らせる声が耳に届かなかった。祖母はブランチを助け、ベルゲンに捕まってしまったのだった。ポピー達はブランチを抱き締めて励ました。ブランチは協力する代わりに、歌は歌わないことを宣言した。他のトロールは歌を歌いながら、ブリジットを綺麗に着飾った。
映画『トロールズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ブリジットは雑用係である身分を隠し、グリスルと会った。グリスルはブリジットを気に入り、一緒に食事に出かけた。そして、トロールフェスに招待した。その時、クリークが食べられておらず、グリスルの遊び相手としてペンダントの中に閉じ込められていることが分かった。
ブリジットはグリスルとスケートをして楽しいひと時を過ごした。しかし、そこにシェフが現れ、正体がバレそうになる。ブリジットは慌ててその場を逃げ出した。グリスルはブリジットが忘れていったローラースケートの片方を見つける。
ポピー達はブリジットと別れ、クリークを救出しに行った。しかし、シェフに見つかり、捕まってしまう。実は、クリークは自分の身を守るため、仲間を裏切っていた。隠れ家の場所まで教えており、ペピー達も捕まってしまう。
ポピーは皆を守れなかったことで落ち込んだ。希望を失くしたトロール達の体は、色を失くし灰色に変わっていった。ブランチは歌を歌い、ポピーを励ました。すると、ポピーの体に色が戻った。ポピーはブランチと歌を歌った。ポピーはブランチのお蔭で、再び元気を取り戻した。
ブリジットは自分の危険も顧みず、トロール達を逃がした。しかし、ポピーはブリジットのことを放っておくことができなかった。ポピーは仲間と一緒にローラースケートに乗り、ブリジットの元に戻った。そして、ブリジットがグリスルとデートをした相手であることを明かした。ポピーはトロールを食べなくても幸せになれるのだとベルゲン達に教えた。グリスルはトロールを食べたことはなかったが、ブリジットといるだけで幸せを感じていた。
ベルゲン達はトロールの歌に合わせて一緒に踊り、盛り上がった。シェフはトロールを捕まえようとするが、反撃され城を追い出されてしまう。シェフの鞄の中には、クリークの姿もあった。ポピーは女王となり、ブランチとハグをした。
映画『トロールズ』の感想・評価・レビュー
トロール達の歌う姿と踊る姿がとにかく可愛かった。歌声も美しく、音楽を聞くために見るのも良いと思う。ストーリーもおもしろくて、大人が見ても楽しめるアニメだと感じた。ただ、「トロールを食べる」という言葉のインパクトが強く、そこは衝撃的だった。ベルゲンは不気味な見た目をしているのだが、ブリジットやグリスルは何度も見ていると愛嬌があって可愛く思えた。最後にシェフやクリークが懲らしめられ、ポピー達が幸せになるところまで描かれていたのが良かった。(MIHOシネマ編集部)
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