映画『ロキシー 美しき復讐者』の概要:ヴィンセントは路上で襲われていた女性・ロキシーを助ける。ロキシーは3日前に兄が殺され、ギャングの一味に追われていた。ヴィンセントは実家の農場でロキシーを匿うことにした。2人は次第に惹かれ合っていくが、ギャングに居場所がバレてしまう。
映画『ロキシー 美しき復讐者』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ゲイリー・マイケル・シュルツ
キャスト:エミール・ハーシュ、ゾーイ・クラヴィッツ、エモリー・コーエン、ゾーイ・ドゥイッチ etc
映画『ロキシー 美しき復讐者』の登場人物(キャスト)
- ロキシー(ゾーイ・クラビッツ)
- ギャングの一味に追われている女性。3日前に兄が殺されている。偶然出会ったヴィンセントに助けられる。
- ヴィンセント(エミール・ハーシュ)
- 知り合いでもないロキシーを手助けする。何か秘密を抱えている様子。暴力性を内に秘めている。
- JC(エモリー・コーエン)
- ヴィンセントの兄。新しく自動車修理工場を開こうとしている。ケイトという恋人がいる。
映画『ロキシー 美しき復讐者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ロキシー 美しき復讐者』のあらすじ【起】
ヴィンセントは路上で男性に襲われている女性・ロキシーを助けた。ロキシーにバス停まで送って欲しいと頼まれ、承諾した。道中、ロキシーは3日前に兄が殺されたことを話した。兄の家には、先程ロキシーを襲っていた男性・コーデルがいた。兄が死んだ日から、ロキシーはコーデルに追われていた。ヴィンセントは警察に通報することを勧めるが、無意味だと言われる。コーデルはギャングの一員で、警察は頼りにならなかった。
ヴィンセントはロキシーを実家の農場に誘うが、拒まれてしまう。ヴィンセントは気が変わったら自分か兄のJCを頼るようロキシーに伝えた。ロキシーは承諾し、ヴィンセントと別れて去っていった。
ヴィンセントはJCに会いに行き、久しぶりの再会を喜んだ。JCは自動車修理工場を新しく開店させようとしていた。一緒に経営しようと誘われるが、ヴィンセントは拒んだ。それならせめて開店準備を手伝ってくれと言われ、ヴィンセントは承諾した。
行くところがなくなったロキシーは農場を訪れた。ヴィンセントはロキシーを受け入れ、部屋を与えた。ロキシーは逃亡生活に参っている様子だった。JCは荷物も持たず怪我を負っているロキシーの素性が気になった。訳ありの女性を連れて来たのではないかと心配し、ヴィンセントにロキシーのことを尋ねた。しかし、交通事故に遭って困っていただけだと言われる。
映画『ロキシー 美しき復讐者』のあらすじ【承】
ロキシーはJCの恋人・ケイトのツテを頼り、バーでの仕事を見つける。ある日、元彼のダリルがケイトにちょっかいを出し、JCと険悪な雰囲気になる。ヴィンセントは喧嘩を止め、バーのマスターはダリルとその友達を店から追い出した。ヴィンセントはダリルが危険な男だと判断し、関わらないよう兄に忠告した。しかし、JCの怒りは収まらない様子だった。
ロキシーとヴィンセントは一緒に遊園地に出かけたりドライブに出かけたりして交流を深め、少しずつ惹かれ合っていった。そんなある日、ダリル達の手によってJCの車が壊されてしまう。怒ったJCはダリルの車に細工を施した。
ロキシーはヴィンセントの車の中で兄の住所が書かれたメモを見つける。ヴィンセントを問い詰めると、雇われて男の家を見張っていただけだと言われる。ヴィンセントは見張っていた男がロキシーの兄であることは知らず、ギャングとは何の関わりもないと弁明した。しかし、ロキシーはヴィンセントのことを信じられなくなる。
ヴィンセントはJCと口論になってしまう。表面上は仲良くしていた2人だったが、実は確執を抱えていた。ヴィンセントは母の介護を行い、助けてくれなかった兄に腹を立てていた。一方、亡くなった母の埋葬をしたのはJCで、助けて欲しいときに家にいなかった弟に腹を立てていた。
映画『ロキシー 美しき復讐者』のあらすじ【転】
JCがダレン一味に襲われ、酷い怪我を負う。怒ったヴィンセントはダレン一味を襲撃し、二度と兄を襲わないよう脅しをかけた。ヴィンセントはJCと話し、和解した。その後、ヴィンセントはロキシーにも会いに行った。しかし、和解することはできなかった。ロキシーは町を出ようとしていた。ヴィンセントの傍にいたい気持ちがあったが、信じ切れずにいた。
ギャング一味に居場所がバレてしまい、JC、ケイト、ロキシーは捕まってしまう。ヴィンセントは銃を持って救出に向かうが、撃たれてしまいロープで吊るされる。ギャングのボスであるシュガーは残忍な男で、喚くJCを切りつけるよう部下に指示を出した。ロキシーの兄が殺されたのは、シュガーの金を盗んだからだった。シュガーはロキシーが金の在処を知っていると思っていた。しかし、ロキシーは金のことなど何も知らなかった。シュガーはロキシーの言葉を信じず、ケイト達を処刑していった。
シュガーは部下にロキシーの後始末を任せ、立ち去った。その後、ヴィンセントの首を吊っていたロープが切れた。ヴィンセントは辛うじて生きており、ロキシーを襲っていた男を倒した。ヴィンセントは自分のせいだと悔やみ、ドライブインシアターに埋めてある黒いバッグを探すようロキシーに伝えた。そして、ロキシーの腕の中で亡くなった。
映画『ロキシー 美しき復讐者』の結末・ラスト(ネタバレ)
ロキシーは愛する人達の死を悲しみ、復讐するために武器を手に取った。遺体にガソリンを掛け、家ごと燃やした。その後、ロキシーはドライブインシアターを訪れた。「ロキシー&ヴィンセント」と彫られた木の下を掘り起こすと、黒いバックが出てきた。中には大金とヴィンセントが書いた手紙が入っていた。手紙を読み、ロキシーの兄の家から金を盗んだのはヴィンセントであることが判明する。ヴィンセントは盗みを考え直し、引き返しているところでロキシーと出会ったのだった。手紙には真実と共に、傷つけたことへの謝罪とロキシーへの愛が綴られていた。手紙を読んだロキシーは、涙を流した。
ロキシーはギャングのアジトを襲撃し、一味の男達を次々と始末していった。しかし、シュガーに反撃され、痛めつけられる。シュガーはロキシーに襲われても余裕の態度を崩さなかった。ロキシーはお金を持っていることを話して油断させ、頭に刺していたピンを使ってシュガーの目を突いた。そして、銃を使って止めを刺した。
ロキシーは体中血まみれだった。疲れた表情でアジトを立ち去り、車を運転した。
映画『ロキシー 美しき復讐者』の感想・評価・レビュー
物語の最初はロキシーの影が薄く、ヴィンセントが主人公のような描かれ方だった。しかし、物語の終盤で急にヴィンセントが死に、ロキシーにスポットが当てられる。何とも不思議な描かれ方だった。そして、ヴィンセントのせいで辛い目に遭ったにも関わらず、ロキシーがギャングの一味に立ち向かっていった気持ちがあまり理解できなかった。全てを終わらせたかったのかもしれないが、それにしても後味が悪い終わり方だった。(MIHOシネマ編集部)
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