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映画『タキシード(2002)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『タキシード(2002)』の概要:ジャッキー・チェンが、ハイテク機能を駆使して作られたスーパータキシードを着用し、世界征服を狙う飲料水メーカー社長の陰謀を止めようとする。話の内容はさておき、ジャッキー・チェンのアクションは楽しめる。

映画『タキシード』の作品情報

タキシード

製作年:2002年
上映時間:99分
ジャンル:コメディ、アクション
監督:ケヴィン・ドノヴァン
キャスト:ジャッキー・チェン、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、ジェイソン・アイザックス、デビ・メイザー etc

映画『タキシード』の登場人物(キャスト)

ジミー・トン(ジャッキー・チェン)
しがないタクシードライバーをしていたが、その運転技術を買われ、クラーク・デブリンの専属運転手として雇われる。怪我をしたデブリンから依頼され、スーパータキシードを着てデブリン氏になりすます。
デル・ブレイン(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)
CSAの有望捜査官。ジミーをデブリンだと思い込み、一緒にバニング社の潜入捜査を開始する。
クラーク・デブリン(ジェイソン・アイザックス)
CSAの凄腕捜査官。ハイテク機能を搭載したスーパータキシードを着用し、多くの悪党と戦ってきた。バニング社の悪巧みに気づいたため、命を狙われる。
ディードリッヒ・バニング(リッチー・コスター)
飲料水を売るバニング社の社長。急激な脱水症状で細胞を破壊するバクテリアを開発し、それを世界中の貯水池にばらまいて世界征服をしようと企んでいる。シェリルという恋人がいる。
スティーナ(デビ・メイザー)
CSAの捜査官でデブリンの部下。ジミーの運転技術を確かめ、彼をスカウトする。
シムズ博士(ピーター・ストーメア)
バニングに雇われ、殺人バクテリアを開発している博士。バクテリアを世界各国の貯水池に繁殖させるため、アメンボを利用しようとしている。

映画『タキシード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『タキシード(2002)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『タキシード』のあらすじ【起】

大手飲料水メーカー・バニング社の飲料水生産工場へ潜り込んだCSAの捜査官は、“デブリンを送ってくれ”と本部に連絡した直後、何者かによって殺害される。捜査官は頭を覆ったビニールに水を注入され、溺死に見せかけて殺害された。

ニューヨークでタクシードライバーをしている中国系移民のジミー・トンは、画廊の女性職員に恋をして、デートに誘うタイミングを見計らっていた。しかし、画廊前の路上で自転車に乗ったマッチョな男とトラブルになり、さんざん痛めつけられる。

警察が来て騒ぎが収まり、タクシーに戻ったジミーは、女性客に“化粧が終わるまでに目的地へ着いたら料金を2倍払う”と言われる。見事な運転技術を見せたジミーに、女性は破格の報酬でクラーク・デブリンの運転手に雇うことを告げる。

翌日、言われた通りデブリンの屋敷にやって来たジミーは、デブリンの専属運転手として働き始める。昨日の女性は、スティーナというCSAの捜査官で、デブリンの部下だった。デブリンは何をやらせても一流で、女性にもよくモテる。ジミーは、そんなデブリンに憧れを抱く。デブリンもジミーの人柄を気に入り、ジミー専用のスーツを用意するようスティーナに頼んでくれる。しかし、特別ケースに入った自分のタキシードだけには決して触れないよう、ジミーに強く警告する。

捜査官の遺体を検死した女性捜査官のデル・ブレインは、これが単なる溺死ではなく殺人だということを見抜く。遺体の肺に残っていた水の中からは、特定不能のバクテリアが検出される。

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映画『タキシード』のあらすじ【承】

ジミーの運転する車で食事に出たデブリンは、車に爆弾を仕掛けられる。この爆弾は、無人のスケボーが車に追いついた時点で爆発する仕組みになっていた。

ジミーはスケボーを振り切ろうと猛スピードで車を走らせるが、ついに追い詰められ、車は爆発する。2人は車外へ脱出したが、デブリンは頭部に重傷を負ってしまう。デブリンは、いつもつけている腕時計を操作して免許証を書き換え、自分の身元をわからなくする。

救急車で搬送されたデブリンは、腕時計をジミーに渡し、“ウォーター・ストライダーを探せ”という謎の言葉を呟き意識を失う。しかし英語が得意でないジミーは、“ウォルター・ストライダー”と聞き間違える。デブリンが握っていたメモには、アメンボの絵が描かれていた。

バニング社の社長であるディードリッヒ・バニングは、本部に社員を呼び、自社製の飲料水を飲ませる。その飲料水には、シムズ博士の開発した殺人バクテリアが混入されており、極度の脱水症状を起こした社員は干物のようになって死んでしまう。

デブリンの屋敷へ戻ったジミーは、禁断のタキシードに手を通す。すると、身体中に電流が走り、ジミーの体が勝手に動き始める。そのタキシードは、内ポケットにハイテク機器を仕込んだスーパータキシードで、デブリンに託された腕時計の指令モード通りに動くようになっていた。ジミーは、わけのわからないまま破壊モードやダンスモードを押してしまい、部屋中をめちゃくちゃにする。

映画『タキシード』のあらすじ【転】

CSA作戦本部では、有能なデルをデブリンと組ませて、バニング社の内偵を始める。デブリンの姿を見たことがなかったデルは、ジミーをデブリンだと思い込み、2人で捜査を始める。ジミーはタキシードを着て、現場へ向かう。最初の仕事は、本部近くの塔の上から会議の内容を盗聴することだった。

バニングは、世界中の飲料水メーカーの社長を本部に呼び、バニング社が開発した浄化装置と交換に、会社の株を半分譲るよう迫っていた。従わないと恐ろしいバクテリアが水を汚染し、世界中が大変な危機にさらされるとバニングは語る。

塔の上にいた2人は、用心棒達に発見され、ジミーは後方から襲われる。ジミーは、タキシードを戦闘モードにして戦い、デルもそれなりに健闘する。用心棒達は撃退したものの、ジミーは塔から落ちてしまい、デルはさっさと車で逃げる。しかしジミーはタキシードのおかげで生きており、デルの後を追って車に乗り込んでくる。

デルとジミーはさらなる情報を求め、バニングが出席するパーティーへ潜入する。厳重な警備を突破し、裏口から会場のクラブへ入った2人は、楽屋でジェームズ・ブラウン(以下JB)を発見する。しかし、何気にジミーに触ったJBは、タキシードに投げられてしまい、意識を失う。ジミーは仕方なく、腕時計をボーカルモードにして、JBの代わりにステージへ立つ。

ステージは大好評で、ジミーはバニングの恋人のシェリルに気に入られる。ジミーはシェリル、デルはバニングを誘惑し、新しい情報を聞き出そうとする。しかし、バニングの用心棒がデルの正体を見破り、バニングにそれを伝える。何も知らないジミーはシェリルとホテルの部屋へ入り、デルはプールサイドでジミーを待つ。

ジミーは、シェリルにタキシードを脱がされ、丸腰になってしまう。そこへ用心棒達がやってきて、ジミーと格闘になる。プールサイドにいたデルも、用心棒達に襲われ、殺されかける。ジミーはスボンだけ着用して用心棒を撃退し、デルを救い出す。デルはひどい目にあったが、バニングが自宅に研究室を持っているという情報だけは聞き出していた。

映画『タキシード』の結末・ラスト(ネタバレ)

バニングの自宅パーティーに潜入したジミーとデルは、緑の怪しげな液体を持った男たちを追う。彼らが姿を消した場所には小さなプールがあった。そこでデルが偶然飛び込み台に乗り、地下の研究室へと続く入り口を見つける。

研究室のコンピューターを調べたデルは、あのバクテリアが極度の脱水症状を誘発する殺人バクテリアであることを知る。しかし、このバクテリアをどうやって世界各地の貯水池へ運ぶつもりなのかがわからない。各地の貯水池は、相当厳重に管理されており、バクテリアそのものを人工的に水へ混入することは不可能だった。

その時、スティーナから電話があり、デルはジミーが偽物だと知る。デルはトイレでジミーに銃を突きつけ、タキシードを脱がせて現場から追い出す。その後、バニングに捕まったデルは、タキシードをネタにバニングを誘惑し始める。

デブリンの屋敷へ戻ったジミーは、デブリンが呟いた言葉が“ウォーター・ストライダー”で、アメンボのことだったのだと気づく。バニングは、アメンボの足に細菌を付着させ、それを世界中に飛ばそうとしていた。ジミーは、スティーナが用意してくれていた新しいスーパースーツを着て、もう一度研究室へ戻る。

研究室では、スーパータキシードを着たバニングとスーパースーツを着たジミーの戦いが始まる。細菌の付着したアメンボの孵化まで残り5分となり、デルはコンピューターに水をかけて、女王アメンボが放たれるのを防ぐ。バニングは手動で天井のハッチを開け、女王アメンボが入った水槽を落とし、割れた水槽から女王アメンボが飛び出す。ジミーはデルを守りながら女王アメンボを捕獲し、バニングの口めがけてそれを投げる。女王アメンボを飲み込んだバニングは、あっという間に干からびて死んでしまう。

任務を終えたジミーは、CSAの捜査官に採用される。ジミーは、回復したデブリンやデルに手伝ってもらい、画廊の女性職員に近づこうとするが、木っ端微塵に振られてしまう。落ち込むジミーにデルが声をかけ、2人は仲良くコーヒーを飲みに行く。

映画『タキシード』の感想・評価・レビュー

単なるタクシードライバーがハイテクなタキシードを着て活躍するという作品。

本作ではジャッキー・チェンが演じるジミー・トンは普通の男で、カンフーなどできないけど、ドライビングテクニックは優れている設定である。

元々、ジャッキーは車の運転に興味を持っていて、それを反映させた設定かもしれない。

ハイテクなタキシードを着てから本来のカンフーアクションだけじゃなく、ジャッキーの持つコミカルな動きを上手く取り入れています。

更にヒロインとしてジャッキーのサポートをするジェニファー・ラブ・ヒューイットは美しく、コミカルな演技もちゃんとこなしていました。

やはり、終始に渡るジャッキーのコミカルなアクションは最後まで飽きさせない作品である。(男性 30代)


ジャッキー・チェン主演のスパイアクション映画。平凡な青年がひょんなことから超高性能なタキシードを身に纏い。超人的能力を発揮し、世界存亡の危機に立ちむかう。

ジャッキー作品としてはSF、スパイの要素を組み込んだ作品。作中ではどんなことも可能にしてしまうという「タキシード」の超人的能力をジャッキー自身のアクション、スタントで表現しているのは流石。ハリウッド製作の作品になるがジャッキー・テイストがふんだんに盛り込まれている。(男性 20代)


他のジャッキー・チェン主演映画と同じでアクションとコメディです。シリアスなシーンはほとんどありません。気軽に何も考えずに見れる作品です。
見どころは『ラストサマー』に出ているジェニファー・ラブ・ヒューイットとハリー・ポッターシリーズのシリウス・マルフォイ役の俳優でしょうか。ストーリーは単純で頭に残りにくいですが、この2人が出演していて映像に華があります。
やはり、ジャッキー・チェンは『ラッシュ・アワー』が一番面白いです。(女性 30代)


いつもの強いアクションスターというイメージのジャッキー・チェンかま、珍しくもスーツを着なければ、普通の人という設定が新鮮である。ジェニファー・ラブ・ヒューイットのお茶目さがとにかく可愛くて、コメディを真面目にこなしているところが更に笑いを誘う。ジャッキーとの掛け合いにも終始笑いっぱなしであった。
カンフーアクションの出番が少なく、今までのジャッキーが主役の映画とは雰囲気も異なるが、気軽に楽しめる作品だ。(女性 20代)


ジャッキー・チェン主演ということでコミカルでクスッと笑える描写が多く、敵も世界征服を企む「飲料メーカー」というなんとも可愛らしい設定なので安心して見ていられました。
超高性能タキシードに身を包んだジャッキーと戦うのに残虐で極悪非道な悪役を期待している人にはかなり物足りないと思いますが、家族で楽しみながら見るには十分なキャラクター設定でしょう。
ジェニファー・ラブ・ヒューイットが本当に可愛くて、それだけで見る価値があるなと感じました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. ひとみしり より:

    予備知識無しで観たので、肩透かしをくらったかんじです!ジャツキーのタキシードアクション?が私にはいまいちでした。いつものちやんとしたアクションが見たかったです!

  2. 匿名 より:

    ジャッキーのコメディアクションが好きなので、ストーリーはある程度目をつぶるか、という感じである。というのは、ストーリー展開に無理がある。飲料水会社の社長が世界征服?というし、デブリンはジミーに触ってはいけないと言っていたタキシードなのに、「タキシードを着てウォルターという人物を探せ」と言わせてしまう。普通の市民を秘密組織が巻き込むことはしないかと。まあ、コメディなので辻褄合わせはいらないのかもしれない。

  3. 匿名 より:

    ジャッキーの映画は笑いとアクションが見もの。このタキシードはジャッキーをハリウッドのスターに押し上げた作品だが、今までのものと少し違和感を覚えてしまう。今までのジャッキー作品は彼の生身の体当たり作品がほとんどである。が、この映画は特撮を使っているからかもしれない。カンフーよりもコメディ色が強いということだろう。このタキシードを着たらだれでも超人的な動きができるという設定で進むこのストーリーだが、ジャッキーの魅力を引き出すことはできているのだろうか。カンフー的動きもコメディ色も中途半端な気もする。

  4. 匿名 より:

    ジャッキーのコメディ路線をちょっとスマートにして、今回はジャッキーのカンフーやアクロバット的なところもあまり出さず、タキシードをハイテク武器にしての奇想天外の面白映画という感じ。ハリウッドのヒーロー要素を少し足した感もある。だが、ちょっといつもと違うのが物足りない感で残ってしまった。最初に出てくる画廊の美女設定はラストにきて必要なのかと思ったが、あまり関係なく肩透かしで残念。そしてそのままフェードアウト的な終わりといい物足りなさはあるが、気軽に楽しめる作品。

  5. 匿名 より:

    ジャッキーの香港映画には、OO7のように必ずお相手役の女性が出てくる。しかも、お相手の女優陣は相当半端ないアクションを求められる気がする。ハリウッド映画なのでお相手は女優でなく俳優かと思いきや「ラストサマー」のジェニファー・ラブ・ヒューイットだった。彼女にとってはまさに体を張った演技。