この記事では、映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:マーク・ローレンス
キャスト:サンドラ・ブロック、ヒュー・グラント、デヴィッド・ヘイグ、アリシア・ウィット etc
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』の登場人物(キャスト)
- ジョージ・ウェイド(ヒュー・グラント)
- 大手不動産企業ウェイド社のCEO。頼りなく、有り余る金と権力をくだらないことに使うこともしばしば。気に入った容姿の女性を雇うなど、女性関係でも問題が多い。Iタワー建設のため公民館を取り壊すつもりだったが、ルーシーとの出会いで考えを改めはじめる。
- ルーシー・ケルソン(サンドラ・ブロック)
- ハーバード大出身の女性弁護士。両親から反体制の精神を受け継ぎ、ウェイド社の心無い取り壊し事業に真っ向から反対している。公民館取り壊しを考え直すという条件で、ジョージの顧問弁護士となるが、次第にジョージに惹かれてゆく。
- ジューン・カーバー(アリシア・ウィット)
- ルーシーの後任として、顧問弁護士の職を得た女性。名門大出身で頭がよく、美人。ジョージにしばしばモーションをかけている。ルーシーとは互いに対抗心を燃やしている。
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のあらすじ【起】
ニューヨークの歴史的建造物であるブルックリン劇場が、ウェイド社の地区開発のため取り壊されようとしていた。ハーバード大出の弁護士ルーシー・ケルソンは、取り壊しに反対して座り込みを行うが、劇場は取り壊されてしまう。ウェイド社は、人々の憩いの場である公民館も取り壊し、その一帯に高層の「Iタワー」を建てようとしていた。
ウェイド社の御曹司でCEOのジョージ・ウェイドは、女たらしで有名だ。美人弁護士を雇っていたが、弁護士のミスが続き、とうとう兄から名門大出身の弁護士を雇うよう言い渡される。そんな折、ルーシーが公民館取り壊しをやめるよう、ジョージの元へ直談判しに来た。弁の立つルーシーを見たジョージは、彼女を顧問弁護士として雇おうと考える。入社すれば公民館取り壊しを考え直すし、資金も自由に使ってよいと言われ、ルーシーはウェイド社の顧問弁護士として働くことを決める。信念には反するが、公民館取り壊しを阻止するためだ。彼女は早速持ち前の有能さを発揮してジョージを感心させ、本採用となった。

映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のあらすじ【承】
仕事の中には、頼りないジョージのプライベートにかかわるような世話も含まれていた。あるときにはルーシーはジョージのマットレス選びに付き合わされ、またあるときには夜中の電話相手。約1年共に働くうち、いつしかジョージは、ルーシーに絶大な信頼を寄せるようになっていた。
ジョージの離婚調停。ジョージの妻は自分も浮気をしていたことを棚に上げて、さらなる賠償金を求めてきた。ルーシーは交渉しようとするが、ジョージは今後一切請求しないことを条件に、賠償金に10万ドルを上乗せした。
その2か月後。友人の結婚式に参列していたルーシーは、突然ジョージから電話で呼び出される。式を抜け出しホテルへ駆けつけるが、用件は服を選んでほしいというだけのものだった。我慢の限界に達したルーシーは、顧問弁護士をやめることを決意する。恋人に相談しようにも、彼は仕事で出張中。新しい勤め先を探すが、どこもジョージの差し金で、ルーシーを雇ってくれない。ルーシーに説き伏せられ、ジョージはIタワー建設まで働くこと、後任を探してくることを条件に、退職を受け入れた。ルーシーは喜びのあまりジョージにハグをする。
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』のあらすじ【転】
ジョージがルーシーの実家にやってきた。ルーシーの両親もルーシーと同じく反体制運動家だ。ジョージとルーシーは、家の屋上で親の思い出話に花を咲かせる。
恋人と別れたルーシーを、ジョージはクルージングに誘う。ルーシーは酔いつぶれてしまったが、ジョージに対する恋心が、彼女自身も気付かぬうちに芽生え始めていた。
ルーシーの後任として、ジューン・カーバーが面接を受けにきた。学歴も申し分なく、おまけに美人な彼女を見て、ルーシーはなぜだか気が進まない。しかし、ジョージはすぐに彼女を気に入り、採用を決めてしまう。ルーシーはついジューンに対抗心を燃やしてしまう。
渋滞中に近くのキャンプカーに千ドル払ってトイレを貸してもらうなど、金を浪費するジョージに対し、ルーシーはもっと自分の権力を正しい方向に使ってほしいと願う。ルーシーがジョージの元で仕事をするのは、Iタワー起工式の原稿執筆で最後だ。ジョージは、兄が当初の予定通り公民館を取り壊すつもりだと知る。
起工の前祝いパーティーでドレスアップしたルーシーを見て、ジョージは見とれ、言葉を失ってしまう。ルーシーとジョージは2人きりになったが、そこへジューンがやってきた。公民館取り壊しを知ったルーシーは、ジョージと喧嘩別れしてしまう。ジューンはジョージにホテルまで付き添い、ペントハウスでヌードチェスを始めてしまう。しかし、そこへルーシーがもう一度話し合おうと戻ってきた。2人の下着姿を見たルーシーは、ホテルから立ち去った。気付くとルーシーの目には涙が溢れていた。
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』の結末・ラスト(ネタバレ)
ルーシーの退職日。ルーシーは備品のホチキスを持ち帰ろうとしてジューンと掴み合いの喧嘩になってしまう。ジョージは思わずルーシーを給湯室まで引きずり、そのような態度だからモテないんだとダメ出しをしてしまう。ルーシーは深く傷つき、会社を去った。
起工式。ルーシーは別の弁護士事務所で働き始めていた。そこへ、起工式にいるはずのジョージがやってくる。ジョージは起工式でのスピーチを見てほしいと頼み、そのスピーチの中でルーシーを愛していることを告白し、公民館の保存を約束した。ルーシーはうまい返答が見つからず、ジョージはそのまま事務所を出て行った。
ルーシーは同僚に促され、自分の気持ちに気付いた。慌てて事務所の外に走り出るが、ジョージの姿はない。思わず涙を流すルーシーだったが、人ごみの中にジョージを見つけ、追いかけた。2人は抱き合い、ジョージはしゃべろうとするルーシーの口を閉じさせ、キスをした。ジョージは会社を辞めたことを告白する。しかしルーシーは、上司と部下の関係でなければうまくやれると返すのだった。
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
主人公が仕事を辞めるまでの2週間の物語。2週間の間にとてもたくさんの出来事が起こり、気持ちも揺れ始める。
キャストも豪華で、とても楽しんで見ることができるのではないだろうか。頭の回転が早い主人公の発言や行動はとても滑稽で、思わず笑ってしまうシーンがとてもたくさんある。
いつもせわしなく働いている彼女をイライラさせる、手のかかる上司だが、実は好意を抱いていたのだと気づいてしまった二人をつい応援したくなってしまう。(女性 30代)
ダメ男っぷりが板につくヒュー・グラントと姉御肌のサンドラ・ブロック姉さんの絶妙なカップリングが最高に良かったです。ストーリーは王道のラブコメディーなので普通に面白く、深く考えずに安心して見れるのでサクッと楽しめる作品です。優柔不断で何も決められないダメ男ジョージが笑わせてくれ、ヒュー・グラントにピッタリの役でした。ちなみに、トランプさんが出ていたことにビックリ、野球選手の新庄さんもチラッと出ていました笑。(女性 30代)
ヒュー・グラントは御曹司でダメ男、サンドラ・ブロックがハーバード卒の熱血弁護士を演じているラブコメ作品です。ヒュー・グラントの服を自分で選べないダメっぷりには笑うしかありません。軽快なラブコメディなので、楽しく観れますし、サンドラ・ブロックのファッションもおしゃれで真似したくなります。
1番の見どころは後任の面接シーンと、最後のスピーチ原稿を添削しているところです。この2シーンで登場人物が3人とも全く一緒なのも面白いです。王道のラブコメかと思ったら、細かい演出にも注目できる作品です。(女性 30代)
ルーシーとジョージの関係が、最初はビジネスパートナーなのに、少しずつ惹かれ合っていく過程が自然で良かったです。特に、ルーシーが辞職を決意するあたりから、ジョージの焦りが露骨になっていくのが可愛くて笑えました。ラストの告白シーンは、思わずニヤニヤしてしまいました!(20代 男性)
サンドラ・ブロックとヒュー・グラントの掛け合いが本当に絶妙!テンポよく進む会話劇に、終始笑わされました。ラスト、二人がお互いに必要な存在だと認め合うシーンは王道だけど、やっぱり感動。ロマンティック・コメディの王道を押さえた、安心して観られる作品でした。(30代 女性)
ジョージのだめっぷりが本当に愛おしい!最初は自己中心的だけど、ルーシーのおかげで少しずつ変わっていく様子が微笑ましかったです。ルーシーもルーシーで完璧じゃないところがリアルで、共感できました。終盤の告白シーンはちょっと泣きました。(10代 男性)
軽やかなテンポで進むラブコメながら、しっかりとキャラクターたちの成長が描かれていて見ごたえがありました。特に、ジョージがルーシーを単なる秘書としてでなく、一人のかけがえのない存在として大切に思うようになる変化が丁寧でした。(40代 女性)
ありがちなラブコメかと思いきや、脚本の完成度が高くて驚きました。特にルーシーがジョージを甘やかしてしまう構図がリアルで面白かったです。ジョージの不器用な告白も最高でした。おしゃれなニューヨークの街並みも、作品の魅力を引き立てていました。(30代 男性)
ラブコメって予想できる展開が多いけど、それでもこの映画はキャラの魅力で最後まで飽きなかったです!サンドラ・ブロックのちょっとコミカルな演技と、ヒュー・グラントの天然っぷりの相性が抜群。ラストはハッピーエンドらしくスカッとしました。(20代 女性)
久しぶりにロマンティック・コメディらしいロマンティック・コメディを観た気分でした。仕事のパートナーシップから恋愛に発展する流れが自然で、観ていてすごく心地よかったです。終盤、ジョージがルーシーを引き留めるために奮闘する姿に胸が熱くなりました。(50代 男性)
映画『トゥー・ウィークス・ノーティス』を見た人におすすめの映画5選
ユー・ガット・メール
この映画を一言で表すと?
顔も知らないまま心を通わせる、優しくロマンティックなラブストーリー!
どんな話?
匿名のメールのやり取りを通じて恋に落ちた二人が、実は現実ではライバル関係だったという、運命的な恋を描く物語。温かなやり取りと現実世界のすれ違いが胸をくすぐります。
ここがおすすめ!
都会の喧騒の中で生まれる小さな奇跡を、優しく、コミカルに描いています。『トゥー・ウィークス・ノーティス』と同様に、軽やかなやり取りとじわじわ育つ恋の流れが好きな方にぴったりの作品です!
ラブ・アクチュアリー
この映画を一言で表すと?
さまざまな形の愛を、クリスマスを背景に描く感動オムニバス!
どんな話?
ロンドンを舞台に、様々な人々の恋や友情、家族愛が交差するクリスマスまでの数週間を描く群像劇。笑いあり、涙ありのハートフルなエピソードが詰まっています。
ここがおすすめ!
登場人物それぞれのエピソードが温かく心に残る作品です。軽やかなラブコメ要素と、ちょっと切ないリアリティが『トゥー・ウィークス・ノーティス』を気に入った方にもぴったり!
プラダを着た悪魔
この映画を一言で表すと?
仕事に生きる女性の成長と、人生の選択を描くスタイリッシュドラマ!
どんな話?
ファッション業界の超一流雑誌で、厳しい上司の下で働くことになった若い女性が、キャリアと自分自身の生き方について葛藤する姿を描きます。スタイリッシュな映像も魅力。
ここがおすすめ!
バリバリ働く女性のリアルな悩みや成長が描かれていて、ルーシーと重なる部分も。仕事と恋愛、自己実現に迷う人にはたまらないストーリー。ファッション好きにもおすすめです!
ホリデイ
この映画を一言で表すと?
運命を変える休暇が導く、心温まるラブストーリー!
どんな話?
傷心の女性二人が家を交換して休暇を過ごし、それぞれの地で新たな恋と自分自身を見つけていく物語。イギリスとアメリカ、二つの世界が優しく交差します。
ここがおすすめ!
心がほっとするような優しいラブストーリー。互いに成長しながら、新しい一歩を踏み出す姿がとても素敵です。『トゥー・ウィークス・ノーティス』の軽やかさと感動が好きな人にぴったり!
27ドレス
この映画を一言で表すと?
結婚式の裏方だった彼女が、自分の幸せを見つけるまでのラブコメ!
どんな話?
常に他人のために尽くしてきた花嫁付添人の女性が、自分の幸せを見つけるまでを描くハートフルな物語。笑いあり、涙ありの王道ラブコメです。
ここがおすすめ!
自己犠牲的だった主人公が自分を取り戻していくプロセスが共感できるし、爽やかに胸キュンできます。『トゥー・ウィークス・ノーティス』のように、強い女性キャラが好きな人におすすめ!
みんなの感想・レビュー
気が強くて素直になれないやり手の女と金持ちで軽薄な男が衝突しながらも徐々に惹かれ合い、最後は互いの想いに気づいて結ばれるという話。このラブストーリーの王道を一歩も横道にそれることなく真っ直ぐに突き進んでいるのがこの作品だ。
最初から結果はわかっている。あとはどれだけ多くのときめきポイントで点数を稼ぐか、それが作品の良し悪しを決めることになる。
本作ではヒュー・グラント演じるジョージが大企業の社長という設定なので、とにかくリッチマン。彼の住まいはグランドホテルのめちゃくちゃ広い特別ルームで、ブティックのようなクローゼットには高級スーツがずらっと並ぶ。高速道路に車を乗り捨てても電話一本で自家用ヘリが迎えに来る。
ところがサンドラ・ブロック演じるヒロインのルーシーはくそまじめな女弁護士なので、彼の金持ちぶりになんて興味がない。“ヘリに乗せられたぐらいでは落ちませんわよ!”とばかりに生意気な姿勢を崩さず、ジョージをムカつかせる。
しかしこういう設定もこれまた王道なので、新鮮さは全くない。ヒュー・グラントのような王子様を求めるお姫様願望の強い女性にはそこがいいのかもしれないが。
ちょっと鬱陶しいぐらい“慈善活動、慈善活動”とうるさいルーシーが、ゴージャスなドレスを着て子供たちへの寄付を集めるパーティーにやってくるというのもラブコメ丸出しで笑ってしまったが、その会場でジョージと言葉を交わしているのがなんとあのドナルド・トランプ氏!ジョージに“やあ、トランプ”と声をかけられていたので、本人そのままの設定で出演していたのだろう。ちゃんとセリフも喋っていた。下手だったけど。
寄付を集めるという名目で、莫大なお金をかけたアホらしいほどド派手なパーティーをやってしまうところがいかにもアメリカの金持ちっぽい。そこに現大統領候補がいるというのもこれまたアメリカっぽい。いいものを見た。
これの何が面白いのかと聞かれるとちょっと困ってしまうような作品だ。こういう軽快なタッチのラブコメにときめきを感じない自分には、向いていなかったということだろう。しかしこれは好みの問題なので、映画の総合評価とは別物だ。
何をやりたいかという狙いは100パーセント伝わる。サンドラ・ブロックもヒュー・グラントもこの作品に相応しいキャスティングだし、ストーリーでわかりにくい点もほぼ皆無。ルーシーとジョージという人物像も怖いぐらいにわかりやすい。だから心に引っかかるものがまるでない。とにかく何もかも印象が薄い。不快にもならないけれど、面白くはない。
個人的には箸にも棒にもかからない映画だと思ってしまったが、女性の支持率は高そう。ターゲットにしている女性層が喜んでいるなら、それでいい。ごちゃごちゃした理屈など要りますまい。