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映画『姑獲鳥の夏』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『姑獲鳥の夏』の概要:直木賞作家である京極夏彦が放つ、超本格ホラーサスペンス。続編が出版されるほどの人気を誇る「拝み屋京極堂」シリーズ。とある医院をとりまく、おぞましい呪いとは。

映画『姑獲鳥の夏』の作品情報

姑獲鳥の夏

製作年:2005年
上映時間:123分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:実相寺昭雄
キャスト:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之 etc

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映画『姑獲鳥の夏』の登場人物(キャスト)

京極堂 / 中禅寺秋彦(堤真一)
拝み屋を営むクールな男性。友人、関口から相談を受け、久遠寺家にまつわる謎を解きにいく。
関口巽(永瀬正敏)
作家。久遠家の噂を聞きつけ興味を持つ。
榎木津礼二郎(阿部寛)
京極堂と関口の先輩。他人の記憶を読み取るという能力を持つ。
久遠寺涼子(原田知世)
久遠寺姉妹の姉。失踪した牧朗の調査を依頼する。
久遠寺梗子(原田知世)
久遠寺姉妹の妹。20ヶ月もの間妊娠状態が続いている。
久遠寺牧朗(恵俊彰)
梗子の夫。現在行方不明

映画『姑獲鳥の夏』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『姑獲鳥の夏』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『姑獲鳥の夏』のあらすじ【起】

舞台は昭和27年のむせ返るような夏の日です。雑司ヶ谷で医院を営んでいる久遠寺家には、ある噂が立っていました。何と、その医院の娘である梗子が、20ヶ月もの間妊娠を続けていると言うのです。更に、梗子の夫である牧朗は謎の失踪を遂げています。更に、医院で出産した赤ん坊までもが次々と姿を消していたのでした。これには何かあると睨んだ作家、関口巽は知り合いの拝み屋である中禅寺秋彦に、一連の事件について相談します。

すると、中禅寺秋彦こと京極堂は、子を攫うと言い伝えられている中国の妖怪「姑獲鳥」について話し始めました。京極堂は関口に、榎木津礼二郎という探偵を紹介します。彼は京極堂の学生時代の先輩で、何と他人の記憶を見る事ができるという特殊能力を持っていました。関口は榎木律の事務所を訪ねますが、あいにく彼は留守でした。

そこに何と、梗子の姉の涼子が現れたのです。涼子は、以前行方不明の牧朗の捜索を依頼に来たのです。そして話の流れから、翌日関口が久遠寺委員に向かうこととなりました。

映画『姑獲鳥の夏』のあらすじ【承】

翌日、関口は京極堂と彼の妹敦子、そして榎木律と共に久遠寺家を訪ねました。家族の話によると、牧朗は梗子の父親に結婚を認めてもらうためにドイツへ渡り、そして医師免許を取得する程梗子を愛していたといいます。無事結婚は認められましたが、こうして牧朗が自宅の書庫に入ったきり行方不明となってしまったのです。また、家族の証言によるとその頃の梗子は度々ヒステリーを起こしていたといいます。

一行は、牧朗が姿を消したという書庫から調査する事としました。その書庫にはベッドが運び込まれており、梗子が横たわっていました。梗子の姿を見た榎木律は何かに恐怖し腰を抜かしてしまいます。書庫を調査してみると、書庫には京極堂達が入って来たドアとは別に、違う部屋に続くドアがありました。そして、その部屋は更に小さな部屋に繋がっていたのです。しかし、そのドアには厳重な南京錠がかかっており、鍵の所在も不明です。つまり、施錠されたこのドアからは牧朗は姿を消せないという事でした。

映画『姑獲鳥の夏』のあらすじ【転】

京極堂は、独自に牧朗と梗子の過去について調べあげました。彼らが結婚する前の学生時代、なんと彼らの間には子供ができていたのです。しかし、誰もその子供がその後どうなったのかを知りません。

また、京極堂の知り合いである刑事、木場が彼の元を訪ねて来ました。なんと、久遠寺医院の連続赤ん坊失踪は、久遠寺家の人間の仕業という噂が立っているというのです。さらに、久遠寺の家系は昔蛙の呪いにかけられたという過去があるというのです。それは、久遠寺の人間がとある修験者を蛙の毒で殺害した為にかけられたものでした。

関口は梗子の為にその呪いを解いてほしいと拝み屋である京極堂に依頼します。そして、書庫にてその憑き物落としが始まりました。するとなんと、その場は一転、阿鼻叫喚といった空気に包まれます。家族全員が取り乱し始め、なんと梗子の腹部が弾け飛び散ったのです。そして、書庫にある衝立が倒れました。そこから何と、牧朗の死体が出てきたのでした。

映画『姑獲鳥の夏』の結末・ラスト(ネタバレ)

その惨状について、唯一冷静な京極堂が説明し始めます。実は、かつて牧朗が交際をしていたのは梗子ではなく涼子でした。涼子は過去に受けた精神的傷のせいで、複数の人格を持つ多重人格者となっており、牧朗と交際していたのはその内の「京子」という人物だったのです。

牧朗はその後、医師免許を取得するためにドイツへと渡りました。そして帰国した牧朗は再度「きょうこ」に子供を作ろうと提案しました。しかし牧朗が伝えたその相手は、妹の梗子だったのです。牧朗が「梗子」を「きょうこ」と読んだ為です。しかし、当然梗子には牧朗の記憶がありませんので梗子は元々持っていたパニックを起こし牧朗を刺してしまったのです。

20ヶ月続く梗子の妊娠は、所謂想像妊娠でした。以前授かった子供を失ってからというもの、涼子は院内の子供を誘拐し殺すようになりました。事件が解決した時、医院に恨みを持つ人間らが集結し病院に火を放ちました。そしてその火に包まれ、涼子は笑いながら息を引き取りました。

映画『姑獲鳥の夏』の感想・評価・レビュー

京極夏彦の同名小説を映画化。「姑獲鳥」という妖怪を巡り、憑き物落としの京極堂と仲間たちが20か月も身ごもったままの女性の謎を解いていくストーリー。昭和初期のレトロな雰囲気に妖しくおどろおどろしい感じがとても良かったです。妖怪や昔の伝承などが出てくるので、そういった民俗学が好きな人にはとてもおススメです。そして注目なのは主要キャストには堤真一、阿部寛、永瀬正敏、その他にも豪華なキャストが勢ぞろいしているところです。さらに作者の京極夏彦も傷痍軍人(水木しげる)役でカメオ出演しているので見つけてみて下さい。ストーリーは複雑ですが、原作の世界観をよく再現できていたと思います。(女性 30代)


京極夏彦の小説の映画化です。原作はかなり長いもので、見る前はこれを1本の映画にできるのかな、というのと、かなり映像化が難しいと思われるストーリーなので、見る前は少し不安でした。ですが、原作ファンの方も満足できる内容だったと思います。
また、原作にあるオカルトな雰囲気や戦後直後の雰囲気も再現されており、今までわからなかった雰囲気も知ることが出来ました。
俳優の皆さんも、原作のイメージを壊さず、また複雑な話をコンパクトにまとめているので、ぜひ原作を知らない方にも見て欲しい映画です。(女性 30代)


少し寂れた遊園地にある、自分で歩くタイプの「お化け屋敷」。遊園地内でも端っこの方にあり、薄暗くて古びた感じが余計に怖さを誘う。今作はそんなお化け屋敷を思い出すような、薄気味悪い作品でした。
京極夏彦の人気小説を映画化した今作。小説を読んだことがある人はわかるかと思いますが、小説では作品の半分くらいが助手とのおしゃべりなんです。それをどのように映像化するのかとても楽しみでしたが、期待を上回る完成度でした。
原作に近い「気持ち悪さ」を感じられる今作は日本の昔ながらのホラーと言った感じなので、見終わったあとの「気味の悪さ」が醍醐味です。(女性 30代)

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