映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』の概要:2013年パリ。政府はバンリュー13地区を取り囲む城壁を取り壊すことを宣言した。しかし、それから3年経っても、未だに壁は取り壊されていなかった。城壁の中で暮らすレイトは、街の存亡を心配し1人で壁を取り壊す作業を行っていた。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:SF、アクション、サスペンス
監督:パトリック・アレサンドラン
キャスト:シリル・ラファエリ、ダヴィッド・ベル、ダニエル・デュヴァル、フィリップ・トレトン etc
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』の登場人物(キャスト)
- ダミアン(シリル・ラファエリ)
- 31歳。陸軍大尉・特殊部隊に配属されている。捜査官としてとても優秀で、大統領からも信頼されている。正義感が強い性格。
- レイト(ダヴィッド・ベル)
- ダミアンの友人。犯罪が横行している城壁の中にある街、バンリュー13地区内の住人。壁を取り壊そうと1人奮闘している。身体能力がとても高い。
- ウォルター・ガスマン(ダニエル・デュヴァル)
- 秘密保安介入局(DISS)の局長。建設会社と結託し、バンリュー13地区を壊そうと画策する。
- 共和国大統領(フィリップ・トレトン)
- 平和主義者。ガスマンに騙され、バンリュー13地区の破壊計画に利用される。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』のあらすじ【起】
2013年パリ。レイトは妹と共に城壁の中にある街(バンリュー13地区)へと戻っていった。来週には壁を取り壊し、警察署と学校が再開する予定だった。レイトは政府が約束を守るか心配するが、陸軍に所属するダミアンが見張ることを約束した。2人は固い握手を交わした。
3年後。政府は約束を反故し、壁を取り壊さなかった。街の中では大人も子供も関係なく、麻薬の売買に関わっていた。レイトが爆弾を設置して壁を取り壊すが、警察に追われてしまう。他の住民は街で自由に生活ができるため、壁があることを苦には思っていなかった。だが、レイトはいつか政府が住民を追い出し、街を取り壊すのではないかと恐れていた。
ダミアンは女装をして、中国マフィアのアジトに潜入した。そして、中国マフィアのボスが油断している隙に、椅子に縛りつけて捕らえた。次に、麻薬の取引に来ていた犯罪者達を一人ずつ呼び出し、捕まえていった。ダミアンはボスの部屋にあった抜け穴を通じて、本部の部隊へ犯罪者達の身柄を渡していった。だが、穴が小さすぎて、部屋にあったゴッホの絵を持ち出せなかった。ダミアンは仕方なく部屋のドアから出ることを決め、数十人の用心棒達を倒していった。ダミアンが無事に脱出すると、上司から明日の午前中はゆっくり休むように声を掛けられる。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』のあらすじ【承】
ダミアンが家に帰ると恋人が待っていた。第7地区で不審車を発見したと無線連絡が入るが、恋人に言われ他の者に任せることにした。その頃現場では、警察官が不審車を職務質問していた。不審車に乗っていたのは免許を持っていない若い女の子で、ラジオを聞いているだけだった。だが、麻薬の売買に加担している恐れがあるため、警察官は少女達を車から降ろして確認しようとした。するとそこに、警察関係者の男達が車に乗ってやって来た。警察関係者の男は少女達に車ごと移動するよう命じた。その様子を近くの車から少女達の友人達が見ており、現場の様子を不審に思って携帯のビデオに収めていた。警察関係者の男は職務質問をしていた警察官を射殺した。
夜中。バンリュー13地区の街の中に、トラックの荷台からパトカーが捨てられた。街の男達はそれに気づかず、街の中にパトカーがあるのを不審に思って近づいて行った。すると、近くで先程の警察関係者の男が、街の男達に向かって発砲した。街の男達はパトカーから攻撃されたと思い、銃を乱射させた。警察関係者の男はその様子をビデオで収めた。レイトは遠く離れたビルの屋上におり、発砲音がした現場から、DISSのプレートをつけた不審な車が逃げて行くのを見ていた。
ダミアンは麻薬所持という無実の罪で逮捕されてしまう。その一方で、大統領が昨夜起こったパトカー乱射事件のビデオを見て、怒りを露わにしていた。大統領はダミアンに捜査を任せようとするが、逮捕されたと聞き困ってしまう。すると、部下からDISS局長のガスマンに任せてはどうかと進言される。大統領はそれを了承した。大統領は2日間サミットへ行く予定だったため、ガスマンに自由裁量権を与えて捜査を命じた。その後、ガスマンはパトカーが乱射されているビデオを、ネットに流すよう部下に命じた。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』のあらすじ【転】
ガスマンは監視カメラを確認し、少女の友人の少年が、DISSの局員が警察官を射殺している様子をビデオに収めていたことを知る。ガスマンは部下に少年の捜索を命じた。その頃、少年はビデオデータをレイトに渡していた。銃撃戦はでっち上げであることを伝えて逃げるが、黒服を着た男達に捕まり連れて行かれてしまう。その車にはやはり、DISSのプレートがつけられていた。
ダミアンは警察官を締め上げ携帯を奪うと、嵌められてパリ警視庁の独房にいることをレイトの家の留守番電話に残した。そして、移送される前に脱獄を手伝ってくれと頼んだ。ガスマンはダミアンの電話相手を突き止め、レイトを捕まえるよう部下に指示を出した。
レイトは少年から預かったビデオの内容と、ダミアンが捕まった事実から、政府が裏切ったことを知る。レイトはショックを受けるが、不審者が部屋の前に近づいてきていることに気づき、急いで窓から逃走した。
レイトは警視庁でわざと捕まり、独房に案内されたところで警官達を襲い、ダミアンの元に向かった。ダミアン達は再会を喜んだのも束の間、襲ってきた警官達を倒して逃走した。その頃、大統領はバンリュー13地区で暴動が起こったことを知り、頭を抱えていた。数時間で近隣地区に飛び火するほど、危険な状態だった。ガスマンは半日でバンリュー13地区を無人にし、建っているビルを破壊する案を出した。大統領はガスマンの案を受け入れ、バンリュー13地区内に住む住民を丁重に扱って退避させるよう指示を出した。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
逃走途中、ダミアンはレイトからパトカー襲撃事件について話を聞き驚愕した。DISSは秘密保安介入局のことで、将軍か大統領の他には報告義務がない部隊だった。かつてダミアンも入局を誘われ断っていた。レイトは証拠としてビデオのデータがあることを伝えるが、ダミアンはそれだけでは証拠能力が低いと考え、局長室に忍び込んで他の証拠を盗む案を出した。
ダミアンが警察官を相手に暴れている間、レイトが局長室に忍び込んで証拠品を探した。レイトは局長のパソコンのハードディスクを奪い、ダミアンの元に戻った。レイト達は車を奪うと、建物の中を走って局長室から飛び出して逃走した。ガスマンはダミアン達が逃走したと報告を受けるが、軍が動き出していたため、もう後戻りはできなかった。部下に2人を殺害するよう指示を出した。
ダミアンはレイトの知り合いで中国ギャングのボスであるタオを頼り、ハードディスクを解析した。それにより、ガスマン達がバンリュー13地区の5棟のビルを破壊しようとしていることを知る。ガスマンが黒幕で、大統領が破壊を指示し、企業が再建するという計画だった。その時、ヘリコプターがビルの真上を飛んでいる音が聞こえてきた。ミサイルを発射させるために目印を置きにきたのだ。
ダミアン達はバンリュー13地区で暮らす住人達を招集した。殺し屋のアリ・K、大鉈の使い手のモルコ、頭突きで車を潰せるカール、銃の使い手のモンタナなどが集まった。タオは集まった男達に事情を説明した。男達がバンリュー13地区を守ることに賛成したため、ダイアンが後を引き継いで計画を話した。5時間以内に残りの住民を避難させ、素手で戦うことを命じた。そして、作成指令本部に侵入して敵を倒すのだ。
大統領はバンリュー13地区内に住人が1000人程残っていることを聞き、退避を続行させるよう指示を出した。今回のビル爆破の計画に尻込みしているとガスマンから、バンリュー13地区の住民は暴力を行う蛆虫だから殺すしかないと進言される。しかし、大統領はガスマンの意見には屈しず、退避を完了するまで爆破は行わないと宣言した。
将軍は大統領に住民の退避が終わったことを告げた。大統領がミサイルを発射しようとしていると、男達(ダミアン達)が部屋に入ってきた。ダミアンはDISSの局員が警察官を射殺した映像を大統領に見せ、ガイアスのハードディスクを渡した。ガイアスは自分の悪事がばれたことを悟り、大統領を人質に取ってビル爆破を続行しようとした。しかし、レイトが気を逸らせた瞬間を狙い、ダミアンやタオ達に殴られ捕まえられる。大統領はレイト達に感謝し、48時間以内に街を再建すると約束した。しかし、レイトがそれを止め、ゼロから街づくりをしてはどうかと提案した。大統領はその案を受け入れ、ダミアンに監督責任者を任命した。そして、大統領はミサイルの攻撃ボタンを押した。
映画『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』の感想・評価・レビュー
抜身のアクションの迫力が素晴らしかった一作目に続く作品。アクションの見ごたえは衰えていないがストーリーが大仰になりすぎており、バランスを欠いてしまいファンタジー色が強い。前作でもストーリーハあってないようなものであったが、シンプルにアクションを見せる映画として邪魔をしていなかったのに対して、今回は核爆発を防ぐという目的があることで胡散臭さが出てしまい、ストーリーに入り込みにくい。ストーリーは二の次の映画と言ってもノイズになるのはいただけない。(男性 30代)
「パルクール」を使った派手なアクションが人気の『アルティメット』シリーズ二作目。前作にも増したアクションシーンが素晴らしかったです。飛ぶ、回る、戦う。ある意味なんでもありで、このパルクールがあれば「脱獄」も簡単に出来てしまいます。
見ていて爽快で、撮影方法もかなりこだわっているためカメラワークなども独特で、ストーリー、映像どちらも大満足でした。
前作に続くコンビで、安心感があります。ぜひ、前作を見てから鑑賞して欲しいです。(女性 30代)
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