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映画『アルティメット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アルティメット』の概要:2010年パリ。政府は郊外で起きる事件に頭を悩ませ、街を壁で取り囲み孤立化を図った。だが、その内部では事件が多発し、麻薬なども横行してしまう。壁の中で育ったレイトは、少しでも街を良くしようと動いていた。

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映画『アルティメット』の作品情報

アルティメット

製作年:2004年
上映時間:85分
ジャンル:SF、アクション
監督:ピエール・モレル
キャスト:シリル・ラファエリ、ダヴィッド・ベル、トニー・ダマリオ、ラルビ・ナセリ etc

映画『アルティメット』の登場人物(キャスト)

ダミアン(シリル・ラファエリ)
潜入捜査官。爆弾処理の為、13街区に派遣される。
レイト(ダヴィッド・ベル)
13街区内で生まれ育った青年。正義感が強く、タハから麻薬を奪って処分していた。だが、タハに妹を奪われ、刑務所に収監されてしまう。
タハ(ラルビ・ナセリ)
13街区を取り仕切るボス。
K2(トニー・ダマリオ)
タハの手下。
ローラ(ダニー・ヴェリッシモ)
レイトの妹。兄を尊敬している。気が強く、喧嘩っ早い。

映画『アルティメット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アルティメット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アルティメット』のあらすじ【起】

2010年パリ。郊外で犯罪が多発した為、政府は危険な地域に壁を築き、街の孤立化を図った。その為、“13街区”と呼ばれる壁の中は荒れ果ててしまった。

K2は車から降りると、ビルを護衛している男達に近付いた。そして、麻薬を取り戻しに来たことを伝える。男達は銃を突き付けるが、K2は平然としていた。それでも、男達はK2をビルの中に入れる気が無く、追い返そうとした。K2は連絡先を書く振りをして男達を油断させると、素早く殺してしまう。そして、仲間と共にビルの中へと入った。レイトはK2達が来る気配を感じながら、麻薬を全部浴槽の中に入れて処分した。そして、ビルの中を駆け回り必死に追手から逃げると、屋上に登って別のビルに飛び移り逃走した。

K2達はボスのタハの元に戻った。しかし、手ぶらで帰った為、タハは激しい怒りを見せて、手下達を次々と射殺していった。慌ててK2は考えがあると進言する。それは、レイトの妹のローラを利用して、レイトを誘き出すことだった。

K2は店で働いていたローラを誘拐する。アジトに居た男達はローラにちょっかいをかけるが、ローラは男の顔面を殴って反撃した。タハの客人の為、男達はやり返すことができなかった。K2は無理矢理ローラをタハの元に連れて行くが、K2が部屋に入る直前、タハの元にレイトが現れる。レイトはタハに銃を突き付け、自分の500m 圏内で密売しないことと、自分とローラの自由を約束させた。

レイトはタハを脅したまま、ローラをK2の手から救いアジトから逃げ出した。そして、タハを連れて警察署に駆け込んだ。だが、政府命令で警察署は撤退することになっており、署長はタハの逮捕を渋る。そして、面倒な手続きを省く為、レイトを檻に入れてタハを解放した。タハはローラを連れて去ってしまう。怒ったレイトは、檻に近付いた署長を殺した。

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映画『アルティメット』のあらすじ【承】

6か月後。

ダミアンは潜入捜査を行い、犯罪者であるカルロスの逮捕に成功する。そして、闇カジノを行っていた仲間達も一斉に検挙した。

ダミアンが上司に呼ばれて部屋を訪れると、そこには国防長官と補佐官が居た。そして、爆弾が乗った積み荷の奪還を命令される。奪った人物はタハで、爆弾は24時間の時限装置付きだった。しかも、装置が起動してからすでに1時間は経っており、残り23時間しかなかった。それを聞いたダミアンは不可能だと断るが、拒否権は無かった。しかも、13街区の内部構造が不明な為、街で育った青年にガイドの役割を承諾させなくてはいけなかった。

刑務所に収監されていたレイトは、別の囚人と共に移送される。その人物とは、囚人として潜入しているダミアンだった。ダミアンは家族の敵を討つ為にタハに会いに行くことと、タハの元に薬漬けにされたローラという名前の女性が居ることを話した。そして、鍵を使って手錠を外しドアをこじ開けると、運転手を襲撃して護送車を乗っ取った。

全てダミアンの計画通りに事が運んでいると思ったが、レイトはダミアンが刑事だと気付いていた。その為、不信感を抱いたレイトは、ダミアンに手錠をかけて車に繋いでしまう。ダミアンはとりあえずレイトの指示通りに車を走らせるが、検問で警察から銃を乱射されて車が操縦不能になってしまう。何とか13街区内で車を停車させるが、レイトはダミアンを置いて立ち去ってしまう。

ダミアンは13街区内の男達から激しい攻撃を仕掛けられるが、手錠を外すとリーダー格の男を人質にして、何とかその場から逃げ出すことに成功する。

映画『アルティメット』のあらすじ【転】

レイトがタハの様子を隣のビルから眺めていると、ダミアンが突然現れて顔面を殴られる。そして、手錠をかけられ手摺に繋げられる。ダミアンは興奮しながら、爆弾が13街区に持ち込まれており、後2時間の猶予しかないことをレイトに話した。そして、ローラの救助と爆弾の解除の協力を頼んだ。レイトはその話を受け入れ、タハに電話をかけて警察が居ることと現在の居場所を話した。ダミアンはこっそり潜入しようと思っていた為、勝手な行動をするレイトを怒る。だが、レイトは警察で教わったことは13街区で通用しないことを説明した。

タハはK2に刑事を生きたまま連れて来いと命令する。その頃、ダミアンは1人でタハのアジトに乗り込もうとしていた。しかし、レイトがそれを引き止め、一緒に連れて行って欲しいと頼んだ。2人が言い争っている内にK2が現れた為、ダミアンはレイトの手錠を外した。

レイトとダミアンはK2に連れられ、アジトに足を踏み入れた。タハは爆弾を渡す代わりに金を要求する。ダミアンは仕方なく2000万の支払いを約束する。それを聞いたタハは爆弾の場所を教えるが、爆弾は城壁の外に向かって飛ぶようにセットされていた。しかも、その下にはローラが手錠で繋がれて倒れていた。

ダミアンは上司に振込の件を連絡するが、そんな大金は無いと断られる。しかし、タハにばれないように電話を切り、振り込まれると嘘を吐いて爆弾を解除しに行こうとした。だが、タハは銀行に確認してからだと言ってダミアンを引き止める。しかし、銀行が開くまであと30分もあった。ダミアン達は別室に連れて行かれる。レイトは警察の対応に疑問を抱き、守る価値はあるのかと問い掛ける。だがダミアンは、自分が守っているのはレイトと同じ信念だと答えた。

映画『アルティメット』の結末・ラスト(ネタバレ)

爆破まで残り37分。レイト達は見張りに嘘を吐いて抜け出し、アジトにある抜け道を利用して逃げた。タハはレイト達が逃げたことに怒り、見張りの男を射殺した。しかも、警察からお金が振り込まれていないことも判明し、激しく憤る。しかし、手下から口座にあったお金が全て消えていることを聞かされて唖然とする。仲間達は給料が振り込まれないことが判明し、タハを射殺する。

ダミアン達は二手に別れ、必死に追手から逃げた。だが、合流した時に追手に捕まってしまう。爆破まで残り9分しかなく慌てていると、K2は爆弾を解除するようにダミアン達に頼んだ。その頃、ローラは足でガソリンを蹴って零し、火を点けようとしていた。

ダミアン達が走って行くと、大男が待ち構えていた。タハの置き土産だった。大男がダミアンを襲っている内に、レイトは紐を用意して男に巻き付けた。そして、ダミアンがブロックを男の頭に投げ落として倒した。

レイトはローラが擦ったマッチを掴んで火を消した。そして、ローラを抱きしめた。ダミアンは国防長官に連絡をして解除コードを聞いた。それを入力しようとした時、レイトに止められる。解除コードが13街区の地区番号に当てはまっていることを不審に思ったのだ。だが、ダミアンは爆弾を止める為にはコードが必要だと譲らなかった。しかし、レイトも役人が13街区を救う筈がないと言い返す。ダミアン達は激しい攻防を行う。そして、ダミアンが入力しようとした時、ローラに止められて入力できなかった。

爆弾が爆発しなかった為、ダミアンは騙されたことを理解してショックを受けた。ダミアンはレイトと共に、爆弾を持って国防長官に会いに行き詰問した。だが、国防長官は13街区は邪魔な存在だと開き直った。ダミアンはカメラマンを呼んでおり、国防長官との会話をニュースに流した。

レイトはローラと共に13街区に戻ることを決めた。来週には壁が壊され、警察署なども再開することが決まっていた。ダミアンはレイトのおかげだと感謝して別れた。

映画『アルティメット』の感想・評価・レビュー

監督のピエール・モレルは『96時間』や『パリより愛をこめて』という全編アクション満載の痛快な映画で知られる監督だが、その鮮烈なデビュー作がこの映画である。低予算ながらもCGなしの本格アクションが満載で気持ちのいい逸品だ。初頭のマンションから脱出シーンだけでも十分に元がとれるほどクオリティが高く、これは良い作品を見つけたと嬉しくなる。キャラクターの掘り下げなどは最低限でアクションで勝負することに賭けた作品ながら完成度はピカイチ。(男性 30代)


スタントマンのシリル・ラファエリとパルクールが得意なダヴィッド・ベルが共演しているだけあり、アクションシーンがとにかく凄い。CGを一切使っていないため、人ってここまで動けるのかという驚きを何度も感じることができる。むしろ、途切れない動きに美しさすら感じる。アクション映画が好きな方なら、満足できる作品だと思う。ストーリーもありきたりだがつまらないとは思わず、ハラハラしながら最後まで楽しむことができた。(女性 30代)


本作の舞台となる危険地域に住む人々を淡々と見せていく。銃を持ちながら肉を焼いている男など、何やら悪いことをしていそうな者たちが大勢いる。そんな彼らが本当に悪いことをしているというわかりやすい内容だ。良い者と悪い者がはっきりしているというわかりやすさもある。

しかし、最後にそのわかりやすい正義と悪の在り方が揺れ動く展開が用意されているのが本作の肝である。スピード感のあるアクションと話のテンポの良さにいきなりブレーキがかけられる。この度肝を抜かれる感覚を味わえるのも本作の魅力だ。(男性 20代)


日本でも徐々に知名度を上げてきた「パルクール」というスポーツ。目の前にある建物や障害物など、地球と自分さえあれば出来るニュータイプのスポーツです。その「パルクール」を使ったアクションが存分に発揮されているのがこの『アルティメット』。普通のアクションとは全く違います。生身の人間が身体だけを使うアクションなので、迫力と疾走感がものすごいです。
相棒と組んで敵に立ち向かうなど、ストーリー的にも面白くとても楽しめました。(女性 30代)

関連作品

次作 アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ

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みんなの感想・レビュー

  1. 隈さん より:

    こんな人にオススメ→「アクション映画が好き」「新感覚アクション映画を観たい」

    最初の逃走シーンは今までにない感覚です。

    主人公のレイト役のダヴィッド・ベルはもともとパルクール選手?らしく軽快な身のこなしは見ていてハラハラしましたね。

    相棒のダミアンとタッグを組んだバトルシーンも勿論必見です。

    が、「えっ!そこから逃げれんの⁉︎」って感じでバトルよりもパルクールを生かした戦闘、逃走がとても斬新でしたww

    話も奪われた妹を助けるべく2人が悪に立ち向かう至ってシンプルな内容なのでストーリーも掴みやすいですよ。