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映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』の概要:イラン・イラク戦争時。医師のイラジは妻のシデーと娘を家に残し、戦地へと派遣されることになった。アパートの住人が町からの脱出を図る中、シデーは娘と部屋に留まり続けた。そんな母娘に正体不明の存在の魔の手が忍び寄ろうとしていた。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』の作品情報

アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物

製作年:2016年
上映時間:84分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ババク・アンヴァリ
キャスト:ナルゲス・ラシディ、アヴィ・マンシャディ、ボビー・ナデリ、レイ・ハラティアン etc

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映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』の登場人物(キャスト)

シデー(ナルゲス・ラシディ)
娘のドルサと夫のイラジと暮らしている。医師を目指していたが、過去の政治活動を理由に退学になる。母を亡くしている。
ドルサ(アビ・マンシャディ)
正体不明の存在を怖がり、夜中目を覚ますことが度々ある。人形の「キミア」を大切にしている。
イラジ(ボビー・ナデリ)
医師。召集令状を受け取り、医師として戦地に派遣されることになる。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のあらすじ【起】

イラン・イラク戦争は1980年から1988年まで続いた。イランは1979年の革命で急速な変貌を遂げていた。戦争は長期化し、イラクはイランの都市を空爆した。イランも応戦し、人々は恐怖と不安の中で生活していた。

シデーは大学に復学しようとした。だが、過去に極左団体に所属し、政治活動を行っていたことで退学を言い渡される。医師を目指していた彼女にとって、退学はとても辛いものであった。大学の教科書は亡き母がくれた1冊だけ残し、処分することにした。夫のイラジはシデーを慰めた。しかし、イラジはこれでよかったのだと言って、シデーの気持ちを理解してくれなかった。

空襲警報が鳴ったため、シデーはイラジと娘のドルサと共にアパートの地下に避難した。そこで、ドルサは戦争で両親を亡くした男の子(メフディ)に何かを耳打ちした。メフディはドルサに何かを手渡した。

医師であるイラジに召集令状が届き、エラムに派遣されることになった。そこは、戦闘が行われている中心地だった。イラジはシデーに実家に行くことを勧めた。イラクがミサイルを撃ち込んでくるという噂が立っており、皆街を出ていた。しかし、シデーはイラジの両親に迷惑をかけるのが嫌で断った。大学の件で苛立っていたシデーは、イラジと口論になってしまう。その後、シデーとドルサに見送られ、イラジは戦地に旅立っていった。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のあらすじ【承】

ドルサはお化けの「ジン」の存在に怯え、夜を怖がった。ドルサはメフディに相談し、ジンから守ってくれる魔法の猫の毛を貰っていた。しかし、それを無くしてしまい、母と一緒に寝たいと言い出した。ジンはおとぎ話のお化けに過ぎず存在しないとドルサを諭すが、怯えはなくならなかった。ドルサはメフディに、ジンは本当に存在すると教えられていた。

ドルサはメフディを引き取ったエブラヒミ夫人の家を訪ね、娘に怖い話をしないようメフディに言ってくれと頼んだ。しかし、両親が死んでからメフディは言葉をしゃべれないため、何かの間違いだと言われる。

イラジはミサイル攻撃を受けるとラジオで聞き、シデーに連絡してテヘランの町からの避難を促した。しかし、シデーは噂に過ぎないと言って、家を捨てることを嫌がった。シデーはラジオを聞き、テヘランの町が新たな戦場の最前線になろうとしていることを知る。ラジオを聞いているときドルサが邪魔をしてきたため、ドルサが大切にしている人形「キミア」を放り投げて怒ってしまう。

激しい物音が鳴り響き、シデーはドルサと地下へ逃げようとした。しかし、キミアを連れて行くために、ドルサが部屋に戻ってしまう。部屋に戻ったドルサは、本物を見たと言って怯え出した。シデーはドルサの傍にいたかったが、隣人のパーゴルに父が死にそうなので助けてくれと頼まれる。シデーはドルサを知り合いに託し、救助しに行った。すると、部屋の天井からミサイルが突き抜けていた。シデーは心肺蘇生を行うが、パーゴルの父は亡くなってしまう。シデーは本当の医師だから救えなかったのだと落ち込んだ。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』のあらすじ【転】

キミアが紛失してしまい、ドルサは攫われてしまったのだと母に訴えた。ドルサに熱があったため、シデーはキミアを探しておくことを約束して眠らせた。その夜、シデーは抱き締めたドルサがキミアに変わる夢を見る。物音が聞こえたため目を覚ますと、ドルサが部屋を出ようとしており、キミアが上の階に連れて行かれたと騒いでいた。シデーはドルサを抱き締め、ベッドへ連れて行った。

次の日、シデーがいつも使っているエアロビのビデオが無くなる。天井を見上げると、ひび割れが悪化していた。シデーの部屋に、パーゴルが訪ねてくる。パーゴルは故郷に帰る前の挨拶に来たのだった。その時、パーゴルは奇妙な話をシデーにした。パーゴルの父はミサイルが落ちたとき元気にしていた。しかし、パーゴルが部屋を離れたときに悲鳴が聞こえた。パーゴルが戻ると父が怯えた顔をしており、何かをじっと見つめていたと言うのだ。シデーは家族を失った悲しみで混乱しているのだと思い、話を信じなかった。

シデーはベッドで何者かに襲われる。しかし、隣人に確認してもらっても、部屋には誰もいなかった。気味悪く思いながらも普段通りの生活を送っていると、ゴミ箱の中からエアロビのビデオテープが出てきた。シデーはドルサの仕業だと思い叱りに行くが、ドルサはキミアを取り戻そうと上の階に行って騒いでいた。その様子を、エブラヒム夫人が見ていた。

エブラヒミ夫人はシデーにジンは本当にいるのだと教えた。そして、大切にしている物がジンに取られてしまえば、もう逃げることはできないのだと警告した。さらに、エブラヒミ夫人はメフディのことを気味悪がっており、災いをもたらす子だと思っていた。ミサイルが落ちたのも、メフディがジンを連れてきたからだと思っていた。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』の結末・ラスト(ネタバレ)

アパートから人がどんどんいなくなっていった。シデーは具合の悪いドルサを医師に見せた。その医師も週末に避難させた家族と合流する予定だった。医師はドルサを診察し、ストレスが原因で熱が出ている可能性があることをシデーに伝えた。

エブラヒミ夫人の家族もアパートを出て行くことになった。シデーもドルサを連れて出ようとするが、ドルサはキミアがいないと嫌だと言って出て行くことを拒んだ。シデーは部屋中を探し回るが、キミアを見つけることができなかった。夜、シデーがドルサと眠っていると、人の気配がした。追いかけると、その人物は天井の割れ目から消えていった。さらに、ドルサが誰かとしゃべっていた。シデーが確認すると、ドルサは部屋に女性が立っていたと話した。シデーはドルサを抱え、外へと飛び出した。

シデーは正体不明の存在に怯えながら部屋に入り、天井の割れ目をテープで塞いだ。部屋を誰かが訪ねてきたため、ドアスコープを除いた。すると、何かが横切った。シデーは急いでドアを開けて外を確認した。その間に、布を纏った何者かが部屋に入っていき、ドアが開かなくなる。シデーはドルサにドアを開けるよう呼びかけた。部屋の中を確認するが、誰もいなかった。シデーはドルサに女性の正体について確認した。女性はシデーがいないときに現れ、ドルサと遊んでいた。そして、シデーと違ってドルサの面倒を見ることができ、キミアの居場所も知っていると話していた。シデーはドルサの空想だと諭すが、ドルサは母にも見えていることに気づいていた。

シデーはドルサが何者かに連れ去られる悪夢を見る。そんな時、電話がかかってくる。シデーはイラジからの電話だと思うが、相手は正体不明の人物だった。その人物はシデーのことを非難した。シデーはドルサを抱き締めて怯えた。

シデーは上の階で、母から貰った本を見つける。その本は鍵付きの引き出しにしまっていた。シデーが引き出しの中を確認すると、バラバラになったキミアがあった。ドルサは母がやったのだと思い、非難した。シデーは直すことを約束し、ドルサを宥めて寝かせた。シデーはキミアを修理し、ドルサに渡した。その時、ドルサの熱を確認すると、引いていた。

空襲のサイレンが鳴り、シデーはドルサを連れて地下へと避難した。すると、上からドルサの声が聞こえてきた。シデーは目の前にいるのが偽物で上にいるのが本物だと思い、助けに向かった。しかし、上の階にいたのは偽物で、ベッドの下に引き摺り込まれそうになる。何とか逃れたシデーは、地下へと戻った。ドルサは置き去りにされたことに腹を立てていた。

ドルサが布を纏った何者かに襲われてしまう。シデーはドルサを救出するが、底なし沼に足を取られて体が沈みそうになる。ドルサは母の手を掴み、必死に助け出した。シデーはドルサと共に車に乗って逃げ出した。アパートにはシデーが母から貰った本とキミアの顔が残った。

映画『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』の感想・評価・レビュー

ホラーが苦手な自分には、見たことを少し後悔するほど怖い作品だった。もっとサスペンス要素が強いのかと思いきやホラー要素の方が強く、正体不明の存在が母娘に付き纏っている様子がとても恐ろしかった。戦時下のストレスと正体不明の存在に付き纏われる怖さで、母親のシデーの心労が増していくのがよく分かった。シデー親子が正体不明の存在からきちんと逃れられたのか分からない終わり方になっていたため、最後まで恐怖を感じられる作品だった。(MIHOシネマ編集部)


子供って、大人が気づかない所をよく見ていたり、大人に見えないものが見えていたりしますよね。大人が気づかないことにすぐに気がつくのは「すごいね」「えらいね」の対象になりますが、「大人が見たくないもの」が見えてしまっていた時、周りの大人(親) はこういう態度を取ってしまうのかなと感じました。
ホラー作品ではありますが、宗教やその国の情勢などが関係していて少しわかりづらく感じました。納得できていないままストーリーが進んでしまい、消化不良な感じです。(女性 30代)

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