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映画『闇金ウシジマくん Part2』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『闇金ウシジマくん Part2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん Part2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『闇金ウシジマくん Part2』の結末までのストーリー
  • 『闇金ウシジマくん Part2』を見た感想・レビュー
  • 『闇金ウシジマくん Part2』を見た人におすすめの映画5選

映画『闇金ウシジマくん Part2』 作品情報

闇金ウシジマくん Part2

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:山口雅俊
  • キャスト:山田孝之、綾野剛、菅田将暉、木南晴夏 etc

映画『闇金ウシジマくん Part2』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『闇金ウシジマくん Part2』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『闇金ウシジマくん Part2』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『闇金ウシジマくん Part2』 あらすじ【起・承】

ウシジマの経営するカウカウファイナンスは、法外な利子を要求する代わりに即金を貸す闇金会社である。そんなカウカウファイナンスには様々な客がいる。パチンコ依存症で、カウカウに借金をしている母親を持つ加賀マサルは小物のヤンキー。そんなマサルがある日バイクを盗み壊してしまうが、実はそのバイクは暴走族・愛沢連合のトップ、愛沢のものだった。愛沢は激怒、マサルをカウカウファイナンスに連れていき、借金させ弁償させようとする。じつは愛沢は他の闇金から金を借りていたので、その返済に窮していたのである。しかし、ウシジマは愛沢を追い返し、マサルを自分の手下として使うことにした。だが、ノウハウを知ったマサルは、勝手に人脈ややり方を悪用しひとりで客を取ろうとし、また母親がウシジマ達から過酷な取り立てを受けていることを目撃したのも相まって解雇される。ウシジマ達に恨みを抱くようになったマサルは、どうしても金が必要な愛沢と手を組んで、ウシジマの手下の柄崎らを襲う計画を立てるのだった。

映画『闇金ウシジマくん Part2』 結末・ラスト(ネタバレ)

ホストの神咲麗は、初指名を母親に頼んだという過去を持つ。その母親は練炭で自殺をしてしまっていた。麗はナンバーワンになるためには手段を選ばないようになり、偶然再会したかつて同級生だった彩香を恋人扱いすることで騙し、貢がせていた。次第に金に困るようになっていった彩香は、カウカウファイナンスに借金をし、挙句アダルトビデオに出演するまでになっていた。

一方、愛沢とマサルは高田と柄崎を拉致する。ウシジマは愛沢が借金をしている金融業者のボスでもあるヤクザの熊倉に上納金を渡しに出かけていた。高田たちは金を持っていないことがわかり、焦った愛沢は、高田たちの誘導にひっかかり、熊倉のもとにウシジマを殺しに向かう。しかし、情報屋戌亥の計らいで、全てわかっていたウシジマ達は、見事愛沢をはめて、愛沢は誤って熊倉を射殺してしまうのだった。

彩香のストーカーをしていた男が、彩香と共にいる麗に逆上し、二人を襲撃したが、撃退したのは彩香の借金を回収しに来たウシジマだった。麗は顔をつぶされたため、焼き鳥屋で地道にアルバイトを始めたのだった。麗のことをふっきった彩香は、ウシジマをクズと罵りながらも、しっかり借金の返済に取り組むのだった。

ラスト、愛沢は保険金のためか自責の念のためか、道路を走るトラックの前に飛び出して恐らく自殺。マサルは決死の覚悟でウシジマに拳銃を向けて発砲するが当たらず、全く動じないウシジマに慰謝料追加を言い渡され崩れ落ちた。

映画『闇金ウシジマくん Part2』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『闇金ウシジマくん Part2』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ブレないダークヒーロー

そもそも主人公のウシジマが犯罪者なので、ヒーローと呼ぶのがふさわしいのかどうかはわからないが、間違いなく作品の中ではヒーローだと言える。彼は多くを語るキャラクターではないが、一貫した思想のもと、金を貸し、回収していることがわかる。「金を借りるやつはゴキブリ以下だ」と喚くマサルに対して冷ややかな様子や、一生懸命返そうとする客のことは大切にする(彩香をストーカーから助けるなど)。恐らく常人には理解しがたいけれど、彼には彼なりの確固たる正義があって動いていることが、シリーズ通してわかるし今回の作品でもより強く伝わった。

キャストが豪華

情報屋として、また友人としてウシジマを助ける戌亥を演じる綾野剛はじめ、マサルを菅田将暉、麗を窪田正孝、ストーカー男を柳楽優弥が演じるなど、総じて豪華なキャストなのも、ウシジマくんシリーズの大きな魅力の一つだろう。

こうはなりたくない、と思うための作品

ウシジマがいくらかっこよかろうが、基本的にこの作品に出てくるキャラクターのうち誰にだってなりたくないと思うのが普通の思考回路だろう。フィクションとわかっていながらも、彩香のように普通の女の子がホストにおぼれ、借金にまみれてアダルトビデオに出たり、ヘルスで働くようになる様は観ていてつらい。マサルが始終クズとして描かれるが、そもそも彼の母親がパチンコ依存症なのが発端である。愛沢が面倒みている中学生のヤンキーみたいな連中も哀れだし、総じてこの作品に出てくる人たちは普通から一歩踏み出してしまった、よくいる人々なのだ。がけっぷちの人の優しさを感じると同時に、こうはなりたくないし、なってはいけない、と強く感じる映画も珍しいのではないだろうか。


原作を読んでいたので大体の展開は知っていましたが、映像になると想像以上のリアルさと重さで衝撃を受けました。中でも“情報商材ビジネス”の危うさが生々しく描かれていて、詐欺まがいの手口に騙される若者の姿がリアルすぎて怖かったです。ウシジマの冷酷さと正義感のバランスも絶妙で、今回も見応えありました。(20代 男性)


このシリーズは、ただの犯罪映画というより現代社会の闇を映し出す“社会派ドラマ”として本当に優れていると思う。特に今回は“自分は騙されない”と思っている人ほど陥る罠が多くて、気づいたら深みにハマっていく構成が秀逸。高橋メアリージュンさんの演技も光っていました。(30代 女性)


ウシジマくんシリーズの中でも、Part2は特にリアルに感じました。SNSや副業ビジネスが若者の罠になっている様子が現代的で、自分の周りにもいそうなキャラが多くてゾッとしました。ウシジマの一言一言がグサッと刺さってきて、ただ怖いだけじゃない“教育映画”的な側面も強く感じました。(40代 男性)


正直言って観ていて気持ちいい映画ではないけど、観る価値は十分にあると思います。人間の弱さや欲望、孤独がどう人生を狂わせるのかが容赦なく描かれていて、特に藤森慎吾さん演じる詐欺師のキャラがリアルで印象に残りました。若い世代にこそ観てほしい警鐘のような映画です。(50代 女性)


自分も副業系の勧誘を受けたことがあるので、今回のテーマは本当に他人事じゃなかった。信じた仲間に裏切られ、借金地獄に落ちていく様子がえげつない。でも、最後のウシジマのセリフがすごく沁みて、ただ怖いだけじゃない“正義”がちゃんとあるのがいい。社会の現実を知る一歩になる作品。(30代 男性)


前作に続いて鑑賞。今回もキャストの演技が素晴らしかったです。ユキ(高橋メアリージュン)とマサルの関係性が切なくて、ラストの選択には涙が出そうになりました。ウシジマくんの冷たさの中にある優しさがじわじわくる感じがたまらなく好きです。女性にもおすすめできます。(20代 女性)


原作未読で観ましたが、何がフィクションで何が現実か分からないほど、リアルすぎる内容に衝撃を受けました。言葉巧みに誘導される人たちの心理がうまく描かれていて、すごく勉強になりました。ウシジマの冷静な態度も、他のキャラとの対比でかっこよく見える。(40代 男性)


昔の知人が実際に情報商材に手を出していたので、かなり感情移入してしまいました。自分を“特別”と思い込んでいる若者が、現実を知った時の絶望感が容赦なく描かれていて、観ていて辛かったけど目を逸らせませんでした。シリーズを通して一貫したテーマがあるのも魅力。(50代 男性)


ストーリーの重さに加えて、映像演出や音の使い方も良かったです。現代の“貧困ビジネス”の実態がわかりやすく描かれていて、社会への問題提起も強く感じました。怖さの中にあるメッセージ性が『闇金ウシジマくん』の魅力ですね。リアルさでは今作が一番印象に残りました。(30代 女性)


普段はこういうジャンルをあまり観ないけど、友人に勧められて初めて観ました。怖かったけど、最後まで一気に観れた。特に、マサルの転落と再起の描写には心を打たれたし、ユキのキャラクターにも感情移入できました。エンタメでありながら、人生について考えさせられる映画でした。(20代 男性)

映画『闇金ウシジマくん Part2』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん Part2』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ミナミの帝王 THE MOVIE

この映画を一言で表すと?

金にまつわる人間の欲と業を鋭くえぐる、浪速のリアル社会派ドラマ!

どんな話?

大阪・ミナミを舞台に、金貸し・萬田銀次郎がさまざまな借金トラブルや詐欺事件を解決(もしくは処理)していく人気シリーズ。金融・法律の裏を描くことに特化し、金に翻弄される人々の姿をリアルに描く。

ここがおすすめ!

『闇金ウシジマくん』と同じく「金に振り回される現代人」の実態を描いており、リアル志向のドラマが好きな人にぴったり。萬田銀次郎の“理不尽な正義”がクセになる、関西風味の金融エンタメの決定版。

冷たい熱帯魚

この映画を一言で表すと?

表の顔は善人、裏の顔は…!実話をもとにした凶悪な闇が暴かれる衝撃作!

どんな話?

熱帯魚店を営む男が、カリスマ経営者に巻き込まれながら、想像を超える凶悪事件へと引きずり込まれていく。実際に起きた連続殺人事件をモチーフに、園子温監督が描く人間の狂気と裏社会。

ここがおすすめ!

序盤の平和な空気から一転、徐々に露わになる狂気が圧倒的。『ウシジマくん』の“日常と非日常の境界”が好きな人には間違いなく刺さります。倫理観を揺さぶられる覚悟で観てください。

凶悪

この映画を一言で表すと?

人間の“最も恐ろしい部分”が炙り出される、実録犯罪ドラマの真骨頂!

どんな話?

死刑囚からの告発を受けたジャーナリストが、過去の殺人事件の真相を探るうちに、冷酷非道な殺人者と“本当の凶悪”が明らかになっていく。実話をもとにした衝撃の犯罪映画。

ここがおすすめ!

山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーの怪演が圧巻。金と支配欲にまみれた狂気の世界が、現実の犯罪と地続きであることを痛感させられます。リアルな社会の闇を描く点で『ウシジマくん』と相性抜群。

ナニワ金融道

この映画を一言で表すと?

金を借りる人間の“本性”が見える、金融業界の現実を描く笑って学べる名作!

どんな話?

東京から大阪にやってきた若者が、街金業者に就職し、金の貸し借りを通して“金の怖さ”と“人間の弱さ”を学んでいく。コミカルながらも現実的な金の話がリアルすぎてためになる。

ここがおすすめ!

『ウシジマくん』より少しソフトでユーモアもあるが、描かれる社会の闇は同じくらい鋭い。堺雅人主演版など複数あるが、どれも“お金で人はどう変わるか”を教えてくれる名作シリーズです。

リアル鬼ごっこ(2015年版)

この映画を一言で表すと?

追われる側の地獄、それでも生き抜け──現代社会の不条理をシュールに描くサバイバル劇!

どんな話?

「佐藤」姓の人間が謎の勢力に次々と狩られるという異常な世界で、主人公が必死に逃げながら真実に迫っていく。園子温監督ならではのカオスな世界観とメッセージ性が交錯する作品。

ここがおすすめ!

社会的に弱い立場にいる人間が、理不尽に追い詰められる姿は『ウシジマくん』にも通じるテーマ。テンション高めの映像と演出で一気に観られます。現代社会の残酷さをポップに描く異色作。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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