映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ
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映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』の概要:酒とギャンブルに溺れる曲者のヴィンセント。隣へ引っ越してきた12歳のオリヴァー。最低オヤジと寂しい少年の奇妙なコンビは、次第に最高の相棒へと変わっていく。ビル・マーレイの渋い演技に脱帽の本作。

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映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』の作品情報

ヴィンセントが教えてくれたこと

製作年:2014年
上映時間:102分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:セオドア・メルフィ
キャスト:ビル・マーレイ、ジェイデン・リーバハー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ etc

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』の登場人物(キャスト)

ヴィンセント(ビル・マーレイ)
家を担保に借金生活を送る変わり者。酒とギャンブルが生きがい。オリヴァーとの出会いで、段々と優しい一面を見せ始める。
オリヴァー(ジェイデン・リーバハー)
父の浮気癖が原因で、母のマギーと家を出ることになった12歳の小柄な少年。マギーが多忙のため、毎日家で寂しい思いをしている。ヴィンセントにシッターをしてもらうことになる。
マギー(メリッサ・マッカーシー)
オリヴァーの母親。夫の浮気に耐えられずオリヴァーを連れて家を出る。看護師の仕事で毎日忙しくしており、中々オリヴァーに構えないことを後ろめたく思っている。夫からオリヴァーの親権を渡すよう言われる。
ダカ(ナオミ・ワッツ)
妊娠中の娼婦。時々ヴィンセントの相手をするが、支払いは曖昧にされている。暴言を吐きながらも、なんだかんだヴィンセントを慕っている。
ロバート・オシンスキー(ダリオ・バロッソ)
オリヴァーと同じクラスで、オリヴァーいじめの主犯格。オリヴァーからヴィンセント直伝のパンチでノックアウトされるが、その後オリヴァーと和解し親友となる。
サンディ(ドナ・ミッチェル)
ヴィンセントの愛する妻。8年前から認知症のため施設に入院しており、ヴィンセントのことは医者だと思い込んでいる。

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のあらすじ【起】

お金がなく借金まみれの曲者ヴィンセント。娼婦であるダカへの代金、酒、更に競馬にお金をつぎ込んでいた。

あるとき、ヴィンセントの資金源である担保金が、ついに借入限度額を超えてしまう。口座を閉じようにもお金がないヴィンセントは、また酒を浴びに街へ繰り出すのであった。

翌日、とある引っ越し業者のトラックがヴィンセントの敷地内へ突っ込む。隣にマギーと息子のオリヴァーが越してきたのだ。マギーは衝突により故障した車についてヴィンセントへ謝罪するも、ヴィンセントは弁償しろと言い家に引っ込んでしまうのであった。

浮気夫から逃げて二人暮らしを始めたマギーとオリヴァー。新たな街で初出勤を控えるマギーは、オリヴァーを一人きりで学校「聖パトリック」へ登校させるのであった。

オリヴァーは、新しいクラスでその小さな身体からイジメの対象となってしまう。いじめっ子のロバートに鍵を盗まれたオリヴァーは、家の前で途方に暮れていた。

そこに帰宅するヴィンセント。競馬場で借金取りのズッコに返済を迫られたこともあり、子守り代を請求するためにオリヴァーを家に上げる。そして、マギーに自らオリヴァーのシッターを申し出るのであった。

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映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のあらすじ【承】

その日から、オリヴァーとヴィンセントの奇妙な関係が始まる。

妊娠を理由に店をクビになったダカの愚痴を聞くヴィンセントに、多忙を極めたマギーからオリヴァーを迎えに行くよう電話がくる。

荒々しい運転で着いた先は、綺麗な施設だった。医者のふりをして、サンディという患者の診察を行うヴィンセント。そしてその夜、ヴィンセントはオリヴァーの喧嘩の練習相手になるのであった。

その日から、ヴィンセントはオリヴァーを色々なところへ連れて行く。競馬やバー、ダカとも知り合いになるオリヴァー。そして、いじめっ子ロバートへついにヴィンセント直伝のパンチを食らわしてしまう。

一方、マギーのもとへ夫から親権譲渡を目的にした裁判通知が届く。泣き腫らした目のマギーを気遣うヴィンセントには、この親子に対する愛情が生まれ始めていた。

しかしある日、学校からオリヴァーの喧嘩騒動について連絡を受けたマギーは、オリヴァーと帰宅した酔っ払いのヴィンセントに喧嘩のことを知っていたのかと詰め寄る。ヴィンセントは、母親なのにオリヴァーを放ったらかしにしているから言えなかったのだろうとマギーに答える。それを聞いたマギーは、悲しみと怒りからヴィンセントに暴言を浴びせてしまうのであった。

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』のあらすじ【転】

サンディが入院する施設の事務室にヴィンセントの姿がある。施設の支払いが滞っていることを伝え、奥様には安い施設をと推薦する院長。サンディとは、ヴィンセントの妻だったのである。納得がいかないヴィンセントだが、言い返す言葉も見つからず悔やむ表情を浮かべていた。

ヤケになり全財産を競馬につぎ込むヴィンセント。絶望の末帰宅すると、そこには借金取りのズッコともう一人が待ち構えていた。二人はヴィンセントからサンディの所持品を取り上げようとする。必死に抵抗するヴィンセントであったが、突然床に倒れこみ動かなくなってしまう。すぐ家を出るズッコ達の後には、1人動かなくなったヴィンセントが残っていた。

オリヴァーに発見されたヴィンセントは、マギーの病院で脳卒中だと診断される。その日から、ヴィンセントのリハビリの日々が始まる。オリヴァー、マギー、娼婦のダカによって、嫌々ながらもリハビリの支えを受けるヴィンセント。ついに、退院のときがやってくる。

時を同じくして、マギーは夫との親権を巡る裁判に出席していた。そこで、ヴィンセントのオリヴァーへの素行を初めて知ることになるのであった。結果的に共同親権になってしまったマギーは、ヴィンセントへ今後一切オリヴァーを預けないと伝える。

一方その頃、いじめっ子だったロバートと和解したオリヴァーには、聖人とは何かという授業で「身近にいる聖人について発表する」という課題が出されていた。

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』の結末・ラスト(ネタバレ)

退院したヴィンセントは、施設から大量の留守電が入っていることに気付く。それは、サンディが亡くなってしまったという知らせだった。ヴィンセントが入院している間の出来事だった。

悲しみに落ちるヴィンセントを気遣うオリヴァー。それに対して、ヴィンセントは自分のような人生を歩まずしっかり生きろと伝えるのであった。そして、さようならと告げるのであった。

その夜、ヴィンセントはサンディの思い出の品や、自分の写真など全てを捨てることを決意する。出されたゴミの中から、オリヴァーは自分が信じていた通り、ヴィンセントがただの飲んだくれではなかったという証拠を見つける。そして、「身近な聖人」をヴィンセントに決めるのであった。

発表会の当日、ダカはヴィンセントを騙してオリヴァーの発表会場へと連れてくる。順番がきて、ヴィンセントの知られざる軍人時代の過去や、自分に教えてくれたことを語るオリヴァー。壇上へ呼ばれたヴィンセントは、聖人の証であるメダルをオリヴァーから贈られ、二人は互いにありがとうと伝え合う。

その後、無事回復したヴィンセントの家には、ダカと生まれたての赤ん坊、マギー、オリヴァーとその友達ロバートが集まっていた。いつの間にか、飲んだくれヴィンセントの周りには沢山の光が差していたのだ。

映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』の感想・評価・レビュー

ヴィンセントとオリヴァーの関係が、父子ともまた違う特別な関係で素敵だなと思った。ヴィンセントはただの飲んだくれではなく、様々な出来事を経験している苦労人でもある。それが少しずつ分かっていくため、物語のラストで皆に囲まれているヴィンセントを見てうるっと泣きそうになった。オリヴァー役のジェイデン・リーバハーの綺麗な目が印象的。人の温かさと優しさに気づかされる物語で、人と人との繋がりって大事だなと改めて感じた。(女性 30代)


最初は小憎らしく描かれたヴィンセントが、次第に微笑ましく見えてくる。
子供にギャンブルを教えたり、酒場に連れてったりと、なかなか破天荒な行動も、ある意味人生勉強としては有りなのかもと思ってしまう。
ヴィンセントの人となりをオリヴァーが大勢の中で語った後の、照れくさいような誇らしいようなヴィンセントの表情がなんとも言えない。
最終的に、ヴィンセントの家での賑やかな食事シーンが描かれているのだが、ぶっきらぼうな言葉も温かく感じるから不思議である。(男性 30代)


とても好きな映画。
ヴィンセントが引っ越し業者に文句を言っているシーンからもう好き。期待が持てる。
彼は嫌われ者だけど決して誰にも憎まれてはいない。
子供みたいなひねくれた老人と大人びてしまった子供の交流が観ていて楽しい。
「勇気、犠牲、慈悲、人間性こそ聖人の証です」とオリーブが彼を聖人とするシーン。彼の表情に泣いた。
エンディングの煙草を吸っているヴィンセントの姿がまた最高。(女性 40代)


何も知らない赤の他人だが、本当の親子みたいな関係になっていくシーンが印象的であった。ヴィンセントがオリヴァーに教えてくれたことと、オリヴァーがヴィンセントに教えてくれたことがとても大切で、お互いに気付かせてくれるような、プラスになる関係性も見所である。ヴィンセントと関わっていたダカも心優しく、最後は協力してくれる姿も感動した。最初の欠落したヴィンセントから、オリヴァーを優しく見守り、暖かい眼差しをしたヴィンセントに変わっていき、人と人との温もりを感じられる姿も心が暖まった。(女性 20代)


一見クズでろくでもない老人と、近所に住む純粋な少年が心を通わせる物語。
テーマとしてはありがちだけど、血の繋がっていない子どもと大人が心を通わせ、信頼し合っていく様子は、やはり観ていてほっこりするし幸せな気持ちになります。
乱暴なヴィンセントがずっと大切に結婚指輪を嵌めたままでいるところ、本当の人となりが表されているようで、とても好きです。
感動的なスピーチシーンのラストもじんわり心が温かくなって、涙が出ました。
王道で、誰にでもおすすめできる作品です。(女性 20代)


『グランド・ブタペスト・ホテル』を見てからビル・マーレイが大好きになった私は、とても期待して今作を鑑賞しました。
酒浸りでギャンブルも大好き、借金まみれのオヤジであるヴィンセントを演じるビル・マーレイ。こういうダメおやじってとことんクズで救いようがないか、本当は優しさや愛情をしっかり持っていて、救いの手があればすぐに立ち直れるかどちらかなんですよね。彼の場合は後者。そしてそんな彼を立ち直らせるのがお隣に引っ越してきたオリバー。
最初は渋々オリバーのシッターを引き受けるヴィンセントでしたが、少しずつ心を通わせていく様子がとても可愛らしくてほっこりしました。(女性 30代)


常に憎まれ口で、捻くれてて、反省もしない。お金は無いし返さない、皆に嫌われてて彼も皆が嫌い。なのに、人が離れていかない。憎たらしいけど、いないといないで寂しい存在。他の人が教えない事を教えてくれる悪友であり、暴言を思う存分吐ける隣人であり、世話が焼けるけど困ったときに必ず助けてくれる人でもある。記憶を無くしても、愛を絶やさず何年も会いに来てくれる人。

こんなにも不思議な魅力を持つキャラクターに初めて会いました。とても素敵な話です。(男性 20代)


スウェーデンのコメディ映画『幸せなひとりぼっち』にとてもよく似ているなと感じた。おそらくどちらを先に観ても同じ感想を抱いただろう。なので残念ながらストーリーに真新しさを感じることはなかったが、どちらも人と人のつながりを描いた、ハートウォーミングな物語であることに変わりはない。
個人的にはこちらの作品の方がより脇役たちの個性が目立っているなと感じた。ナオミ・ワッツ演じるストリッパーの絶妙な存在感が良すぎる。エンディングがとてもお洒落。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. アリィ より:

    ヴィンセントは偏屈で横着者。人から忌み嫌われるような存在です。しかし、オリヴァーの面倒を見たり、老人ホームで暮らす妻のことを大切にしています。脳卒中で倒れてからはリハビリ生活となりますが、相変わらずやんちゃだし軽快なので気楽に鑑賞できました。複雑な役をビル・マーレイは力まず、良い味出して演じています。ラスト10分、オリヴァーのスピーチは涙無しでは見られません。これから出会う全ての人の、素敵なところを見つけて生きていこうと決めました。

  2. monta より:

    隣人である偏屈なおじさんと少年が心を通わせていくヒューマンストーリー。よくある感動ものだが、やはりこの手のものは後味が良くてハッピーになれる。
    医者のフリをして奥さんと接しているところや、なんだかんだオリヴァーと仲良くしているところを見ると心底嫌な人ではないことは分かる。愛する奥さんがヴィンセントの入院中に亡くなったのはとても悲しかった。
    そこからの身近な聖人を発表するシーンはグッとさせたし、綺麗にまとまったストーリーだった。
    なんと言ってもブサカワな猫とオリヴァーが可愛すぎた。

  3. 匿名 より:

    最近ビル・マーレィの演技が好きだ。
    昔からこんなに味のある演技をする俳優だっただろうか?
    クリント・イースト・ウッドがそうであったように、俳優は経験と年月で大分奥行きが出る。
    晩年になればなるほど魅力が増し、演技にも人物にも磨きがかかるのかもしれない。

    本作品はアメリカのよくあるタイプのヒューマン作品である。
    頑固ジジィが子供と友達になって人となりが変わっていく。
    王道であるのにも関わらず、やっぱりこの手の作品は後味が良い物である。
    なんてこと無い内容なのだが、心に響きやすいのだろう。
    年代によるが大人が楽しめる作品である。

  4. 匿名 より:

    ①ビル・マーレイが最高

    本作品はビルの演技があってこそ。
    不良で気むずかしいじじぃ役は彼以外にはいない。
    強面の顔立ちでありながら、心根は優しい性格であることがわかるのだ。
    しかもマッチョで格好良いそのたくましい姿には、過去に何かあったのだろうというミステリアスさもしっかり想像させてくれる。

    夜の女と呼んでいたタガとも何かあったのか、それとも優しいから放っておけないか。
    この辺りのヴォンセントの実はお人良しである感じもこの映画を温かいものにしてくれているのだ。

    ②まとまりのある見やすい作品

    本作品の長所は見所が綺麗にまとめられているところ。
    そしてだらだらと同じシーンのエピソードを続けないことだ。
    作品の中にもそういう台詞があるように「詳しく話すな」という意味がわかる。
    しかし結局ヴィンセントは詳細を聞いてあげる優しさを持ち合わせているのだが。

    ヴィンセントの人となりを何となくわからせた後、最期の名シーン。
    オリバーが学校の聖人伝説で発表する時に、彼の人生が全てまとまって観客に明かされる仕組みとなっていた。
    そうかやっぱりね!というエピソードばかり。
    もはや、ジジィのファンになっている自分に気がつくのだ。
    オリバーに喧嘩を教えている時にした、ベトナム戦争に行ったという話もほんとの話で冗談では無かったのだとか、妻を心から愛していたことを周囲の人は知っていたのだろうなどである。

    最後には綺麗にまとめるこの戦法は少々ずるいが、見ている側はスッキリするので良い。

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