この記事では、映画『ヴァイラス』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ヴァイラス』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ヴァイラス』の作品情報

上映時間:100分
ジャンル:SF、ホラー
監督:ジョン・ブルーノ
キャスト:ジェイミー・リー・カーティス、ウィリアム・ボールドウィン、ジョアンナ・パクラ、ドナルド・サザーランド etc
映画『ヴァイラス』の登場人物(キャスト)
- ケリー・“キット”・フォスター(ジェイミー・リー・カーティス)
- 貨物船シースター号の航海士。海軍にて務めていたが、上官を殴って退職。中性的な容姿をした女性で男勝り。海事法に詳しく、海軍司令官だった父親を尊敬している。
- スティーブ・ベイカー(ウィリアム・ボールドウィン)
- シースター号の機関士。勇敢で常識的な青年。機関士としての腕も良い。ケリーとは言い合いをする仲であり、恋人のような存在。
- ナディア(ジョアンナ・パクラ)
- ウラディスラフ・ヴォルコフ号の研究員で唯一の生き残り。化学担当官だった女性。解析船の船長とは夫婦で、船の構造を知り尽くしている。
- ロバート・エバートン(ドナルド・サザーランド)
- シースター号の船長。野心家で、金儲けのためなら汚いことも平気でする壮年の男性。傲慢な態度が常。
映画『ヴァイラス』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ヴァイラス』のあらすじ【起】
南太平洋、ロシアのデータ解析船ウラディスラフ・ヴォルコフ号は、主に衛星を追跡しデータの研究や、メカニックの研究を目的とした船である。しかし突如、衛星が謎の電磁波に襲撃され通信が途絶。電磁波はアンテナを経由してウラディスラフ・ヴォルコフ号を襲った。
7日後、南太平洋には台風レイアが発生。貨物船シースター号は航行中にレイアと遭遇してしまう。シースター号の航海士であるケリー・フォスターは、咄嗟の判断により台風の目を目指すよう船長のロバートに進言。船員は助かるために台風の目へと嵐の中を向かった。
船は機関室に浸水しつつも、どうにか台風の目へと到達。今の内に修理をしようとした矢先、船員が停泊船を目撃する。そちらの方へ向かったシースター号は、ロシアのウラディスラフ・ヴォルコフ号を発見するのだった。
2人ほどの船員を残し停泊船へ。中には人っ子1人も見当たらなかった。調べてみるとロシアの解析船である。この船をロシアへ売り捌けば大金を得られる。ロバートは助かるために全財産をかけた積み荷を全て捨ててしまったので、ただで帰るわけにはいかなかった。船員達へも多額の報酬を与えることにして、船内の探索を行うことにした。
ケリーは航海士であったため、船の計器類を調べた。しかし、船のシステムは何者かに操られている様子。錨が勝手に降ろされ、傍に寄って来たシースター号を直撃。
ケリーと機関士のスティーブ・ベイカーはシースター号に残っていた船員2人を助けたが、残念ながらロバートの船は沈んでしまうのだった。
映画『ヴァイラス』のあらすじ【承】
怪我をした船員の手当をするため、医務室へ来たケリー達だったが突然、解析船の生き残りである船員に襲撃される。ガスマスクをした船員は銃で武装していた。この船に何があったのか。スティーブが船員を気絶させたのでマスクを取ってみると女性であった。事情を聞くため、意識を取り戻した女性に話を聞こうとするが、彼女は酷く怯えた様子で船の電源を落とせと言う。
ケリーは彼女を説得し、話を聞くことに成功する。女性の名はナディア。ウラディスラフ・ヴォルコフ号の化学担当官だった。
8日前、衛星宇宙ステーション“ミール”との交信中に、何かが船へ来たと言う。計器の故障かと思い船の電源を切ったが、コンピュータはその何かに乗っ取られ、記録の全てをスキャンされたらしい。宇宙からやって来たものはそうして、人の殺し方を学んだと言う。そして、解析船にあるメカを操り、300人の船員を殺戮したのだ。
ナディアの話は到底、普通では考えられない話である。恐らくは、たった1人生き残ったために正気を失っているのだろうと思われた。
その頃、機関室に残して来た仲間と連絡が取れなくなったスティーブ。心配になって機関室へやって来るも、仲間の姿が見当たらない。無線で他の仲間を呼び寄せると、彼らは最新技術のマシン室でロシア人に襲われたと言う。
そこへ、人影が現れる。襲って来たロシア人と思われたが、その身体はほとんどがメカで改造されていた。スティーブと仲間達は交戦を開始し、襲撃者を倒した。そして、制御室へ。
そこにはロバートとケリー、ナディアがいた。
映画『ヴァイラス』のあらすじ【転】
遺体を持ってきたスティーブに詰め寄られたナディアは、仕方なく全てを語り始めた。襲撃者は解析船の船長だと言う。ミールから来た電磁波が船中のシステムを汚染し、まずはガスで船員67人を殺害。そして、マシン室でメカの製造を始めた。更には半分が人間で半分がマシンである改造人間、バイオ・メカノイドをも造ったと言うのだ。残った船員は海へ身を投げ逃亡。ナディアと船長は電磁波の生命線である電気エネルギーを絶つため、船の電線を断ち切ったのだった。
電磁波は未知の生命体だ。細胞体でもなく知的な電気の塊であるため、身体を必要としている。奴は船に残った死体とメカで自分の身体を作っているらしい。
そんな折、船の外を見たケリー。台風レイアがじきに襲い来ることを叫ぶ。だが、逃げる間もなく解析船は台風の暴風へと晒されることになる。
仲間達は揺れが収まるのを見計らって、制御室から退避。船は電磁波が操作し、台風の大波に向かっているようだ。
船内にいれば台風から逃れられるが、船内には電磁波が操る殺人マシンが往行している。窮地に追いやられる船員達。姿を消していた仲間の1人はバイオ・メカノイドに改造され、もう1人は人型のメカに殺害されてしまう。
通信室へと逃げ込んだ一行だったが、この期に及んでロバートが船を持ち帰ると言い出す。ケリーはロバートを一喝。彼女はナディアの拘束を解除した。
仲間が通信室で生きている機器を見つけ出し、電磁波生命体と交信することにした。すると、奴は学習した結果、人間は全ての存在において有害あり、ウィルスで病原菌だと言う。だから、抹殺しなければならないと言うのだった。
一行は反対意見を述べるロバートを置いて行動を開始。船員達が姿を消した後、ロバートは電磁波生命体に自分の身体を差し出し、船を持ち帰ろうと考えるのだった。
ケリー達一行はメインコンピューター室へ向かった。全ての根源であるメインコンピューターを破壊すれば、電磁波生命体の危機から逃れられると思ったが、メインコンピューター自体が姿を消していた。恐らくはそれを軸にして、改造しているのだ。故に、自ら安全地帯へ逃げたと思われる。
映画『ヴァイラス』の結末・ラスト(ネタバレ)
船から逃げようと考えた一行だったが、扉を溶接され逃げ道を塞がれる。ナディアの案内にて制御室へと向かう途中で外へ出たが、暴風と荒波に晒され仲間が1人行方不明となる。
3人は制御室へどうにか到達し、船の行先を予想する。奴は英国情報部の基地があるロードハウ島へ向かうつもりのようだ。その基地は南半球の全ての通信衛星とリンクしているため、侵入すれば世界中を網羅し支配することができる。
その時、救難信号を受信した調査船から応答が入る。だが、電磁波がいる船に調査船を近づけるわけにはいかなかった。
そこへ、改造を遂げたロバートが登場。彼は無残な姿へと変貌を遂げていた。3人は力を合わせ、奴に手榴弾を食らわせて倒す。
その後、制御室から下の層へ移動。1人で先に逃げた仲間と遭遇するも、彼は正気を失い単独で巨大な爆弾を作り、船を沈めようとしていた。
3人は船の各所へ爆弾を設置。逃げ出そうとしたが、行く手に巨大メカが立ち塞がる。メカの破壊に巻き込まれたケリー。彼女はゴミ捨て場と化している船倉へ落下し、奴に捕まってしまうのだった。
起爆装置がどこにあるか拷問されるケリー。スティーブ達の助けにより、どうにか逃亡に成功するも、スティーブとはぐれてしまう。
しかし、再びケリーとナディアの前に奴が現れる。ナディアはケリーを助けるため、奴と相打ち覚悟で爆死。だが、メカは爆発に巻き込まれても斃れなかった。
スティーブと合流したケリーは、更に逃亡を開始。電磁波はしつこく追いかけて来る。運良く脱出シートを発見。2人は襲い来るメカから脱出シートにて船外へと無事に逃亡した。
仲間の1人が作っていた仕掛けが作動し、船が爆発。電磁波生命体も消滅した。
調査船はその爆発を目にし、派手な照明弾だと呟く。そうして、戦いは終わりスティーブとケリーは、無事に救助されるのだった。
映画『ヴァイラス』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ドナルド・サザーランドという俳優を知っていますか?数多くの作品に出演する名優で『ハンガーゲーム』のスノー大統領役でもお馴染みです。そんなベテラン俳優のとんでもない姿を見られるのがこの作品。
宇宙から来た電磁波を操る生命体と探査船の乗組員との戦いを描いたSF作品なのですが、そんなストーリーはどうでもよくなってしまうほどドナルド・サザーランドがすごいことになっています。
彼を見るだけでもこの作品を見る価値があります。(女性 30代)
今作の原作はダークホースコミックスの同名コミックらしい。
電磁波生命体が宇宙から襲来し、人類抹殺を企てるという内容だが、海のど真ん中で行動範囲が船内だけという追い込まれ感はなかなか面白い。メカと人造人間に襲われるという設定もなかなか良かったが、ちょっと盛り込み過ぎな感じも否めない。
大物で名優のドナルド・サザーランドが大変なことになる姿は他ではあまり見ないので、そういう意味ではちょっと魅力的ではある。とは言え、衛星から地球に降りるなら船ではなく、別の場所でも良かったのではないだろうか。つっこみどころはあるものの、切迫感や危機感、スリルはあるのでそこそこ面白いと思う。(女性 40代)
宇宙から来た知的存在が機械を支配し、人間を部品のように扱うという発想が面白かった。船内で機械化された人間のビジュアルはかなりグロテスクで印象に残る。終盤で中枢の存在を破壊する展開は王道だが、閉鎖空間での緊張感がしっかり続いていて楽しめた。(20代 男性)
ホラーとSFが混ざった独特の雰囲気が魅力的だった。特に人間が機械に取り込まれていく描写は不気味で、ただのパニック映画ではない怖さがある。ストーリー自体はシンプルだが、その分テンポよく進み、最後まで飽きずに観ることができた。(30代 女性)
設定自体はよくあるSFホラーだが、海上という閉鎖された舞台がうまく活かされている。逃げ場がない状況が緊張感を高めており、敵の正体が徐々に明らかになる過程も興味深い。ラストは比較的分かりやすく、安心して観られる展開だった。(40代 男性)
機械と人間の融合というテーマが不気味で印象に残った。敵の目的が「人間を利用すること」にある点が、単なる怪物とは違った怖さを感じさせる。キャラクターの行動も比較的現実的で、ストーリーに入り込みやすかった。(20代 女性)
映像的には少し古さを感じるが、その分実写の質感が逆にリアルで良かった。機械に取り込まれた人間の姿はかなりショッキングで、強烈な印象を残す。シンプルな構成ながら、テーマ性もしっかりしている作品だと思う。(50代 男性)
全体的にテンポが良く、無駄のない展開が好印象だった。機械生命体という設定が分かりやすく、恐怖の対象として機能している。最後の対決も派手すぎず、現実的な範囲で描かれている点が良かった。(30代 女性)
SF要素とホラー要素のバランスが良く、気軽に楽しめる作品だった。ストーリーは複雑ではないが、その分キャラクターの行動や状況が分かりやすい。ラストの決着も納得感があり、後味も悪くなかった。(20代 男性)
閉鎖空間でのサバイバルという設定が好きな人にはおすすめできる作品。敵の正体が徐々に明らかになる過程が面白く、緊張感を維持している。グロテスクな描写もあるが、それが作品の個性になっている。(40代 女性)
映画『ヴァイラス』を見た人におすすめの映画5選
イベント・ホライゾン
この映画を一言で表すと?
閉鎖空間で狂気が増殖する、圧倒的に不穏なSFホラー。
どんな話?
消息を絶っていた宇宙船イベント・ホライゾン号が突如として姿を現し、救助チームが調査に向かう。しかし船内には説明のつかない異変が広がっており、乗組員たちは次第に恐怖と幻覚に追い詰められていく。宇宙という逃げ場のない環境で、未知の力と対峙することになる物語。
ここがおすすめ!
閉鎖空間でのサバイバル、不気味な船内の空気、正体不明の脅威という要素がヴァイラスと非常に相性の良い作品です。機械そのものの恐怖ではないものの、空間全体が敵になるような圧迫感は共通しており、じわじわと精神を削る怖さを味わえます。重厚なSFホラーが好きな人にぴったりです。
デス・マシーン
この映画を一言で表すと?
暴走する殺戮兵器が牙をむく、ハイテンションな近未来ホラー。
どんな話?
兵器開発企業で働く人々は、社内に隠されていた恐るべき殺人マシンの存在を知る。やがてそれは制御を失い、建物内で人間たちを次々と襲い始める。逃げ場のないビルの中で、生き残りをかけた戦いが繰り広げられる。機械の暴走が生む恐怖を前面に押し出した作品。
ここがおすすめ!
機械が人間に牙をむくというシンプルで強烈な恐怖を味わいたいなら最適です。ヴァイラスが持つメカニカルな不気味さや実体のあるクリーチャー感が好きな人にはかなり刺さるはず。アナログ感のある特撮やデザインも魅力で、90年代SFホラーらしい濃い空気をたっぷり楽しめます。
スフィア
この映画を一言で表すと?
海底で未知の存在に翻弄される、知的で不穏なSFサスペンス。
どんな話?
海底に眠る巨大な宇宙船を調査するため、心理学者や科学者たちが海底基地へ向かう。しかし調査が進むにつれ、説明のつかない現象が起こり始め、メンバーたちは恐怖と疑心暗鬼に飲み込まれていく。未知の知性と人間の深層心理が絡み合う、静かで重苦しい物語。
ここがおすすめ!
海上や海中という孤立した舞台、未知の存在がもたらす恐怖、そして徐々に崩れていく人間関係など、ヴァイラスと通じる魅力が多い作品です。派手なアクションよりも不安感を積み上げるタイプなので、設定をじっくり味わいたい人に向いています。SFらしい謎解きの面白さもあります。
ゴーストシップ
この映画を一言で表すと?
呪われた豪華客船に隠された秘密が牙をむく、海上ホラーの快作。
どんな話?
サルベージチームが漂流する豪華客船を発見し、宝探しのつもりで船内へ乗り込む。しかしその船には凄惨な過去があり、乗り込んだ者たちは次々と奇怪な出来事に巻き込まれていく。華やかなはずの船内が、やがて恐怖の迷宮へと変わっていく。
ここがおすすめ!
海に浮かぶ巨大な船を舞台にしたホラーという点で、ヴァイラスが好きな人にはかなり楽しめる一本です。閉ざされた空間の不気味さや、船内を進むごとに真相へ近づいていく構成が魅力。視覚的なショックと分かりやすい恐怖演出があり、気軽に観られる娯楽ホラーとしても優秀です。
遊星からの物体X
この映画を一言で表すと?
正体不明の侵略者が人間関係まで壊していく、究極のSFホラー。
どんな話?
南極基地で働く観測隊は、犬に擬態した謎の生命体と遭遇する。その存在は人間や生物に同化し、誰が本物か分からない状況を作り出していく。極寒の閉鎖環境で、隊員たちは未知の存在だけでなく互いへの疑念とも戦うことになる。
ここがおすすめ!
未知の存在が人間の身体を利用し、グロテスクなビジュアルで恐怖を生む点はヴァイラスと非常に近い魅力です。特殊効果の完成度が高く、今観ても強烈なインパクトがあります。閉鎖空間で少しずつ追い詰められていく緊張感も見事で、SFホラーの名作を味わいたい人には外せません。



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