映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の概要:交通事故のトラウマを抱える主人公が、自分が見ているものは幻覚なのか霊的な存在なのか思い悩むサスペンスホラー。監督は「ソウ6」「ソウ ザ・ファイナル3D」などを手掛けたケヴィン・グルタート。
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の作品情報
上映時間:82分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ケヴィン・グルタート
キャスト:アイラ・フィッシャー、アンソン・マウント、ジリアン・ジェイコブス、ジム・パーソンズ etc
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の登場人物(キャスト)
- イヴリー(アイラ・フィッシャー)
- 通称イヴィー。1年前に交通事故に遭い、車に乗れないなどのPTSDの影響で、うつ病の治療を受ける。妊娠をきっかけに、お腹の赤ちゃんに影響があるかもしれないと考え、坑うつ剤を飲むのを止める。交通事故の原因はイヴリーには無かったが、赤ちゃんが亡くなった事が気になり、もう一台の車に乗っていた人物に何度も連絡を取ろうとしていた。妊娠して引っ越した後、幻覚を見るようになる。
- デヴィッド(アントン・マウント)
- イヴリーの夫。夫婦の夢だった「イヴリーぶどう園」を作るために必死。
- セイヴィー(ジリアン・ジェイコブス)
- 妊婦向けヨガ教室でイヴリーと意気投合し、友達になった。イヴリーと同じ時期に妊娠。本当はイヴリーとの事故で赤ちゃんを失い、妊娠できない体になっていた。イヴリーの赤ちゃんを自分の子供として育てようと企む。
- ヘレナ・ノール(ジョアンナ・キャシディ)
- 敏腕バイヤーで、彼女に認められる事は成功の証だと言われている。他人よりも感性が鋭く、幽霊の存在を感じ取ることもできる。厳しい女性だが、助けを求めるイヴリーに対しては優しい一面も見せる。
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』のあらすじ【起】
交通事故に遭ったイヴリー。
事故に遭ったもう一台の車の中には赤ちゃんが乗っていたが、助からなかった。
それから1年後。
ワイナリーを作るため、LAから田舎町に引っ越したイヴリーと夫デヴィッド。
そしてイヴリーは妊娠していた。
引越しパーティーには、地元の有力者ナポリ、敏腕バイヤーのヘレナも訪れる。
イヴリーはヘレナから、お腹が目立っていないのに妊娠していることを指摘される。
さらにはイヴリーたちのベッドの側で、取り憑かれたかのように、謎の行動をするヘレナ。
その晩、イヴリーは悪夢を見た。
検診に行ったイヴリーは、交通事故のPTSDの治療の薬を止めた代わりに、妊婦向けヨガ教室を紹介される。
そこで妊婦セイディーと親しくなり、交通事故に遭いPTSDで悩んでいた過去を打ち明ける。
やがてイヴリーには幻覚が見え始める。
セイディーは母の勘だと励ますが、それは日増しに酷くなる。
そして、デヴィッドと病院へ行くことになる。
お腹の赤ちゃんに影響は無いと言われても、薬を飲むことを拒否するイヴリー。
![](https://mihocinema.com/wp-content/uploads/2022/08/VisionsKurayami01-160x90.png)
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』のあらすじ【承】
セイディーと夫ベンを自宅に招いたイヴリーとデヴィッド。
イヴリーから話を聞いたセイディーは、家が呪われているのではないかと言う。
そして家で事件などが起こっていないか調べてもらうが、そんな過去は見つからなかった。
しかしイヴリーは、再び幻覚を見て声まで聞いてしまう。
その日の夜、デヴィッドが別人に見え、怪我まで負ったイヴリーは坑うつ剤を飲むことになる。
偶然セイディーと再会したイヴリーは、薬を飲んで得をするのはデヴィッドだけだと言われる。
そしてデヴィッドが、女性と一緒に車から出てくるところを目撃してしまう。
帰宅したデヴィッドは、大手バイヤーと会って来たと嘘を吐く。
家の前の持ち主、ポーター家への手紙が届く。
図書館に返していない本のリストだったが、超常現象や心霊現象にまつわるものばかりだったため、思わずポーター家に電話してしまう。
イヴリーが自分の体験を説明すると、同じようなことがあったと言われ、アドバイスを受ける。
そして坑うつ剤を捨て、ヘレナに会いに行く。
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』のあらすじ【転】
ヘレナは不思議な力を持っていて、イヴリーの力になると約束する。
そしてイヴリーが最初に幻覚を見た、家の裏の廃墟の池に向かう。
そこで2人は何かを目撃する。
確かにそこで何かがあったと語るヘレナだったが、もともと心臓が弱かったヘレナは、心臓発作で命を落としてしまう。
その後、地元の人間のひとりが家の前で不思議な行動をしていることに気付くイヴリー。
意味を聞くとお守りだと言い、イヴリーが来てからひどくなったと言われてしまう。
さらに使用人のエミリオたちも、デヴィッドにお守りを渡していたと知る。
そしてイヴリーは、デヴィッドを残して家を出た。
翌日、ナポリ家に向かったイヴリー。
ヘレナが倒れる前に、イヴリーは問題の廃墟はナポリ家のものだと気付いたのだ。
その屋敷では、奇妙な出来事が何度も起こっていた。
そこに住んでいたナポリの曾祖母が呼んだ、霊媒師の書いた絵を見たイヴリーは驚く。
それはイヴリーやデヴィッドの姿だった。
慌ててデヴィッドに連絡すると、家まで迎えに来て欲しいと言われる。
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の結末・ラスト(ネタバレ)
デヴィッドを迎えにいったイヴリーは、アイリーンや医者、それからデヴィッドがバイヤーだと嘘を吐いて相談していた女性セラピストを紹介される。
しかしイヴリーは、セラピストがコインを立てている様子を見て、これまで見ていた幻覚は未来に起こることなのだと気付く。
そして破水してしまったから助けて欲しいと、セイディーとベンが来る。
だがセイディーとベンは銃を持ち出し、抵抗するセラピストや医者、アイリーンを殺害。
デヴィッドはセイディーのお腹を刺すが、彼女は妊婦のふりをしていただけで、デヴィッドは逆に刺されてしまう。
家の外に逃げたイヴリーは隣人レオに会うが、彼も殺されて廃墟の池に沈んでしまう。
イヴリーとの交通事故で赤ちゃんを失ったセイディーは、妊娠できない体になってしまい、イヴリーの赤ちゃんを奪おうと考え実行したのだった。
しかし悪夢の内容を思い出したイヴリーの機転で、セイディーは命を落とした。
ベンも、イヴリーの幻覚にあった銃の話を思い出したデヴィッドに撃たれた。
映画『ヴィジョン 暗闇の来訪者』の感想・評価・レビュー
『シックス・センス』を初めて見た時に人には第六感があるということを知り、自分もその第六感が冴えてしまう日が来るのかななんて怖くなったのを覚えています。この作品はその第六感が冴えてしまった妊婦さんのお話。
妊娠を機に引っ越した先で不可解なものが「視えて」しまった彼女。次第に視えるだけではなく、超常現象まで起こるように…。
ありがちなストーリーなのでラストの展開もありがちなやつだろうと予想していたら、まさかの大どんでん返しがありました。とにかく最初から集中して見てほしい作品です。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー