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映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『リップヴァンウィンクルの花嫁』の結末までのストーリー
  • 『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た感想・レビュー
  • 『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た人におすすめの映画5選

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の作品情報

リップヴァンウィンクルの花嫁

製作年:2016年
上映時間:180分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:岩井俊二
キャスト:黒木華、綾野剛、Cocco、原日出子 etc

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の登場人物(キャスト)

皆川七海(黒木華)
声が小さく、おとなしい女性。臨時教員をしながらコンビニでバイトをしていたが、仕事をクビになり、お見合いサイトで出会った彼氏と結婚する。両親は離婚しているが、鶴岡には内緒にしていた。クラムボンという名前でSNSサイトに登録していたが、鶴岡にバレそうになり、カムパネルラという名前に変えた。離婚後は安室が持ち込むバイトをすることになる。
安室行舛(綾野剛)
何でも屋「安室商会」を経営している男性。いくつも名前を持っていて、俳優業もしていると言う。七海から結婚式の代理出席サービスを依頼されて知り合う。ランバラルという名前でSNSサイトに登録し、七海に代理出席サービスの存在を教える。
里中真白(Cocco)
華奢な体つきの明るい女性。表向きは売れない女優と言っているが、プライドを持ってAV女優をしている。結婚式の代理出席のバイトで七海と知り合う。リップヴァンウィンクルという名前でSNSサイトに登録している。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじ【起】

皆川七海は、お見合いサイトで彼氏を見つけた。
ワンクリックで買い物をするように、あっさり手に入った彼氏だった。

七海は正式採用を目指して中学校の臨時教師をしているが、コンビニでもバイトをしていた。
やがて、生徒たちの悪ふざけがきっかけで仕事をクビになる。
登校拒否の女生徒だけは七海を信頼し、ネットを介しての授業を続けることになった。

彼氏と結婚が決まるが、友人が少ないことで披露宴の席が埋まらない。
困った七海は「なんでも屋」の安室に、代理出席サービスを頼むことになる。

無事に式は終わり新婚生活が始まる。
部屋の中で女物のピアスを見つけた七海は、再び安室に会い、浮気調査を依頼する。

突然、自分の彼女と鶴岡が浮気している、という男性が部屋に押しかけてくる。
相手は、同窓会で再会した元生徒だという。

浮気相手の恋人の男から、ホテルに呼び出された七海。
恋人とは別れたという男は、鶴岡への復讐として七海を抱こうとする。
とっさにトイレに逃げ込むと、安室に助けを求めた。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじ【承】

部屋にやってきた安室は、男のことを知っていた。
安室は部屋に仕掛けられていた隠しカメラを回収し、七海を助けたフリをした。

鶴岡家に行くと、両親が離婚しているのを秘密にしていたこと、式の代理出席のことを、義理の母から詰問される。
ホテルの隠しカメラ映像を見せられ、浮気しているだろうと言われた七海は離婚を言い渡される。
翌日、七海は東京の自宅から追い出された。

ホテルに泊まった七海は、そこでパートを始める。

安室から浮気調査依頼の報告を受け、離婚の事を話す七海。
安室は「別れさせ屋」の仕業だろうと告げ、雇った人物は鶴岡の母だろうと推測した。
鶴岡はマザコンで、義理の母と豪華なホテルで食事をしたり、七海がいない時には勝手に部屋に入っていた。

安室から、結婚式の代理出席のバイトを紹介された七海。
そこで、売れない女優の里中真白と出会う。
意気投合してお酒を飲むが、帰り道で真白は姿を消した。
交換したSNSサービスのアカウントにも、返事はなかった。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』のあらすじ【転】

安室から怪しげなバイトを紹介された七海。
住み込みのメイドとして、誰も住んでいない豪邸の掃除をしながら生活するだけのバイトだった。
そこで七海は、もう一人のメイドとして雇われた真白と再会する。

家の持ち主であるオーナーが飼っている、毒のあるクラゲやサソリといったペットの世話をしながら、家事をする七海。
真白は、女優の仕事で外出することが多かった。

ある日、真白は体調を崩す。
電話をしてきた恒吉という女性と共に病院に連れて行こうとするが、真白は仕事に執着した。
そして真白は、七海が簡単におんぶできるほど軽かった。
恒吉から、真白がオーナーだということ、AV女優をしていることを聞かされる七海。

安室に相談すると、七海の雇い主は友達がほしかったのだという。
七海はバイトを辞めると真白に言い、安い部屋を借りて2人で暮らそうと提案する。

部屋を決めた後、七海と真白はウェディングドレスを試着して、記念写真を撮ってもらう。
そのまま豪邸に帰り、2人きりのパーティーを楽しむ。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の結末・ラスト(ネタバレ)

真白は、自分には世界が優しすぎると語る。
お金を払って幸せを買えば、壊れずにすむと泣きながら言う。
そして七海に、一緒に死んでほしいと頼んだ。
七海はそれでいいと答え、2人は愛を誓いあって眠りについた。

翌朝、安室が豪邸にやって来る。
リップヴァンから依頼されたという葬儀屋も、家の前に来ていた。

真白は末期癌に侵されていて、余命わずかだった。
真白から安室への本当の依頼は、一緒に死んでくれる人が欲しいということだった。
ペットの毒で自殺した真白だったが、七海は生きていた。
真白から自殺するというメッセージを受け取った安室は、慌てて屋敷に駆け付けたのだと嘘を吐く。

真白の葬儀には、結婚式の代理出席で家族を演じた人々も集まった。
真白の母は葬儀にも出席せず、遺骨すら受け取らなかった。
仕方なく、真白の母のもとへ向かう七海と安室。
真白の母は娘の仕事を軽蔑しつつ、理解しようと服を脱ぎだす。
安室も泣きながら服を脱ぎ、七海は泣き笑いの表情を浮かべていた。

一人で暮らし始めた七海は、粗大ゴミから家具を調達してきた安室から最後の給料を受け取った。

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

黒木華の醸し出す現実離れしたような空気感、透明感のある映像、そして陥落シーンで流れるクラシック楽曲の全てのバランスが良く、美しくて、映画の雰囲気に序盤から一気に引き込まれました。さすが岩井俊二監督の作品だな、と思います。
Coccoや綾野剛の役柄も、独特な個性を持っているので、少しリアリティに欠ける部分はあるのですが、だからこそとても魅力的に感じさせられました。
観終わった後の余韻も、美しい作品を観たなぁ…と、とても満足した気持ちになります。
心を空っぽにして観て欲しい作品です。(女性 20代)


とても綺麗な映画でした。掴めそうで掴めないストーリーや、演出や音楽から生み出される透明感が魅力的で、岩井俊二監督の独特の世界観だと感じました。
綾野剛さんのこれまでのイメージから、岩井俊二監督の作品に出演するのは意外でしたが、しっかりと作品に溶け込み強い存在感があり、演技の幅広さに驚きました。爽やかそうで怪しいような、でも良い人のような最後までふわふわした不思議な役柄で、この作品の空気感を作り出していたと思います。(女性 20代)


人とまともに関われない七海が、嘘と演出に満ちた結婚生活を経て、真実の居場所を見つけていく過程が痛々しくも美しかったです。安室という存在は救いであり同時に危うさも抱えていて、依存と自立の境界を何度も揺さぶられました。嘘で塗り固められた世界の中で、最後に七海が自分の足で立つ姿は静かな解放感があります。長尺ですが、孤独な人ほど刺さる作品だと思いました。(20代 男性)


SNSや代行サービスに頼らなければ生きられない七海の姿に、現代の孤独が凝縮されているように感じました。結婚という幸せの象徴が、彼女にとっては逃げ場でしかなかった展開が切ないです。安室の破滅的な生き方は眩しくもあり、危険でもありました。ラストで七海が自分を肯定できるようになるまでの道のりは長く、観ていて胸が締め付けられました。(30代 女性)


岩井俊二作品らしい映像の美しさと、現実の残酷さのギャップが印象的でした。結婚詐欺や偽りの人間関係など、物語は重たいのに、どこか詩的に進んでいきます。七海が常に受け身で流されている姿はもどかしいですが、それが彼女のリアルさでもあります。安室の死を経て初めて主体性を獲得する構成は、喪失が成長を促すことを示していました。(40代 男性)


観終わった後、しばらく気持ちが沈みました。それほどまでに、七海の孤独と不安が生々しく描かれています。誰かに必要とされたい一心で嘘を受け入れてしまう姿は、他人事とは思えません。安室との関係は友情とも恋とも言えず、不安定だからこそ強烈でした。ハッピーエンドではないけれど、七海が一人で生きていく覚悟を持てた結末に救いを感じました。(50代 女性)


正直、前半は展開が遅く感じましたが、それも七海の停滞した人生を表しているのだと後から納得しました。結婚生活の崩壊や職場での孤立など、淡々と描かれる不幸がリアルです。安室の破天荒さが物語に風穴を開けますが、彼女自身もまた壊れている存在でした。最後に残るのは、他人に期待しすぎない強さの必要性でした。(30代 男性)


この映画は、優しさと残酷さが常に隣り合わせだと教えてくれます。助けてくれる人が必ずしも善人ではなく、善意が必ずしも救いにならない。その曖昧さが怖かったです。七海が嘘を重ねることでしか人と繋がれない姿は痛々しく、見ていて辛い場面も多いです。それでも、最後に自分の居場所を自分で選ぶ姿が印象に残りました。(20代 女性)


年齢を重ねた今だからこそ、七海の不器用さが若さゆえのものだと感じました。社会の中でうまく立ち回れない人間が、どれほど簡単に搾取されてしまうのかがよく分かります。安室の極端な行動は理解できない部分もありますが、彼女なりの愛情表現だったのでしょう。静かで重たいですが、忘れがたい余韻のある作品です。(60代 男性)


物語の中で何度も登場する「演じる」という行為が印象的でした。結婚式も仕事も友情も、すべてが演出で成り立っている世界は、現実そのもののようです。七海がその中で本当の自分を見失っていく様子は切なく、同時に共感も覚えました。ラストで仮面を外した彼女の表情が、この映画の答えだと思います。(40代 女性)

映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

花束みたいな恋をした

この映画を一言で表すと?

一緒にいた時間の尊さと、すれ違いの切なさを描いた現代恋愛劇。

どんな話?

偶然の出会いから恋に落ち、同じ趣味や価値観を共有していた男女。しかし社会に出て生活が変化するにつれ、少しずつ気持ちはすれ違っていく。恋が終わるまでの過程を、淡々と、しかしリアルに描いた物語。

ここがおすすめ!

人との距離感や価値観のズレが静かに心をえぐる点が『リップヴァンウィンクルの花嫁』と共通。派手な展開はないものの、現実的で共感性の高い感情描写が胸に残ります。恋愛と自己喪失を同時に描いた作品が好きな人におすすめです。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

血縁ではない人々が築く、歪で温かい家族の物語。

どんな話?

万引きで生計を立てる一家が、偶然出会った少女を家族として迎え入れる。しかし、ささやかな幸せの裏には多くの嘘と秘密が隠されていた。やがてその関係性は崩れ、家族の本質が問われていく。

ここがおすすめ!

嘘の上に成り立つ人間関係や、社会からこぼれ落ちた人々の孤独が『リップヴァンウィンクルの花嫁』と重なります。優しさと残酷さが同居する描写が印象的で、「居場所とは何か」を考えさせられる一本です。

ブルーバレンタイン

この映画を一言で表すと?

愛が壊れていく過程を容赦なく描いた、痛切なラブストーリー。

どんな話?

情熱的に始まった夫婦の関係が、時間と共に冷え切っていく様子を、過去と現在を行き来しながら描く。かつての愛が、なぜ失われてしまったのかが浮き彫りになっていく。

ここがおすすめ!

結婚という制度の中で個人が消耗していく姿は、『リップヴァンウィンクルの花嫁』と共鳴します。救いのない展開ながらも、感情のリアルさは圧倒的。人間関係の終わりを真正面から描いた作品を求める人におすすめです。

彼女がその名を知らない鳥たち

この映画を一言で表すと?

歪んだ愛情が導く、破滅的で不穏な恋愛劇。

どんな話?

過去の恋を引きずる女性と、愛情を一方的に注ぐ男。不安定な関係の中で、執着と依存が次第に狂気へと変わっていく。観る者の価値観を揺さぶる物語。

ここがおすすめ!

依存関係や自己否定といったテーマが『リップヴァンウィンクルの花嫁』と重なります。登場人物の選択に共感できなくても、目を離せない感情の渦があり、人間の弱さを直視したい人におすすめです。

愚行録

この映画を一言で表すと?

平凡な人生の裏に潜む、静かな狂気を暴く心理ドラマ。

どんな話?

一家殺害事件を追う中で、被害者家族の「理想的な生活」が次第に崩れていく。取材を通して明らかになるのは、誰もが抱える嫉妬や劣等感だった。

ここがおすすめ!

表向きの幸せと内側の孤独のギャップは、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の世界観と非常に近いです。派手な演出はありませんが、人間の本音を鋭く突く構成が心に残る作品です。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. ノリカ より:

    モヤッとしたけど、綾野剛のカラダが良かったッス。冷酷そうな顔も好きだし。