映画『ウォンテッド』の概要:冴えない青年にある日突然声をかけてきたのは、謎の暗殺機関だった!?今まで虐げられてきた青年には、実は特殊な能力があったのだ。青年がその能力と共に、ある陰謀に立ち向かう。
映画『ウォンテッド』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ティムール・ベクマンベトフ
キャスト:アンジェリーナ・ジョリー、ジェームズ・マカヴォイ、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ etc
映画『ウォンテッド』の登場人物(キャスト)
- ウェスリー・ギブソン(ジェームズ・マカヴォイ)
- 冴えない青年。しかし、実は父親から受け継いだ特殊能力があった。
- スローン(モーガン・フリーマン)
- フラタニティのリーダー。織機からの指令を読み取り部下に伝える。
- フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)
- フラタニティに所属する美女。ウェスリーにコンタクトを図る。
- クロス(トーマス・クレッチマン)
- ウェスリーの父親を殺した暗殺者と言い聞かされていたが実は……!?
映画『ウォンテッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウォンテッド』のあらすじ【起】
ウェスリー・ギブソンは、25歳の平凡な社会人。しかし気が弱い彼は、何かと同僚や上司にバカにされていた。会社の社長は彼にキツくあたり、そしてウェスリーの可愛い恋人、キャシーもそんなウェスリーに愛想を尽かし、彼の同僚のギブと不貞を働いていた。そんな辛い毎日の中でウェスリーのメンタルは徐々にボロボロになり、彼はパニック障害の抑制薬を手放せない状況になっていた。
ある日、ウェスリーがいつものように薬局で抑制薬を購入している時だった。そんなウェスリーにある人物が声をかけてくる。その美しい女性の名前はフォックス、どこか不思議な空気を醸し出している美女だった。しかし、そんな二人を突如襲ってくる存在がいた。暗殺者のクロスという男である。
混乱するウェスリーをフォックスは助け出し、そして自分のアジトへと彼を連れて行くのだった。そのアジトはなんと1000年前から存在するという暗殺組織、フラタニティのアジトだった。そしてなんと、ウェスリーが小さい頃失踪した彼の父親も、実はこの組織の一員だったというのだ。
映画『ウォンテッド』のあらすじ【承】
その父親は、先ほどウェスリーとフォックスを襲ってきた暗殺者、クロスによって殺された。そしてフラタニティは、父親の血を引き、彼と同じ能力に目覚めているウェスリーを仲間に引き入れようとして彼に接触を図ってきたのだった。しかし、能力に目覚めていると言われてもウェスリーにその心当たりはない。実は、彼が今までパニック障害によるものだと思っていた症状こそが、彼の能力だったのだ。
ウェスリーは1分間に400回を超える心拍数を刻み、多量のアドレナリンが放出されることで通常の人間にはあり得ない身体能力を発揮することができる。改めてフラタニティに勧誘を受けたウェスリーは、今までの自分の人生を振り返る。今まで虐げられ、パッとすることがなかった自分の人生。ここでこそ、自分は輝けるのではないか。そう考えたウェスリーはフラタニティの一員となる決意を固める。
勿論暗殺者になるための試練は甘くはなく、ウェスリーはフォックスの厳しい試練に必死に耐え続ける。そして、とうとう自分の能力をコントロールすることができるようになったのだ。
映画『ウォンテッド』のあらすじ【転】
フラタニティは、”運命の織機”に従って標的を決めていた。織機は、次に殺すべきターゲットの名前をその繊維の目で示すのだ。そして織機に表示されたその名前をリーダーのスローンが読み取り、ウェスリー達暗殺者はその指示通りにターゲットを殺していくのである。
ある日、ウェスリーの目の前に例のクロスが姿を現した。父親の仇、とウェスリーはクロスを襲うが、なんと危機に陥ったウェスリーをクロスが救ったのだった。そして、ウェスリーは彼から衝撃の事実を知ることとなる。実は、スローンがウェスリーに語って聞かせた父親のことは全てでたらめで、クロスこそがウェスリーの父親だったのだ。
実はスローンは全ての黒幕で数年前に織機が自分の名前を打ち出してからというものの、自分の命を守るため標的を勝手に変えて部下に伝えていたのである。クロスは、そんなスローンに狙われた息子を守るべく、スローンと息子を接触させないように妨害をしていたのだった。
映画『ウォンテッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
そんなクロスは最後まで息子のことを守り、命を落とすこととなる。そして、ウェスリーは自分を騙し、そして父親を死に追いやった元凶であるスローンへの復讐を誓う。ウェスリーは自らの能力を武器にフラタニティに戦争を仕掛ける。フラタニティのメンバーはウェスリーを反逆者とみなし、彼に銃を向けた。
ウェスリーに秘密を暴露されたスローンは、ウェスリーもまだ知らなかった新たな事実を打ち明ける。実は、織機が打ち出した名前はスローンのものだけでなく、フラタニティに所属する全員のものだったのだ。つまり、織機はこの世に暗殺機関は不要であると判断したのだ。自分はメンバーを守ろうとしたというスローンの主張を、フォックスは静かに聞いていた。そして彼女は織機の指示通りスローンとウェスリーを除く全員を殺し、そして自決するのだった。
それから少し経ち、スローンがウェスリーを殺しに現れた。しかし、その人物はウェスリーが用意した囮だったのだ。まんまと囮に嵌められたスローンは、反対にウェスリーの手で倒されるのだった。
映画『ウォンテッド』の感想・評価・レビュー
パッケージからアンジェリーナ・ジョリーの映画かと思いきや、主人公はジェームズ・マカヴォイ。でもやっぱり最終的にはアンジーが持っていっちゃう、そんな映画だ。つっこみどころは数えればキリが無いSFアクション作品だが、それでも最後まで楽しんで見られるのは娯楽映画の醍醐味。ポップコーンを思い切り頬張りながら楽しんでほしい映画。何たって、銃弾をカーブさせるんだもの。
とは言え本作のテーマは、自分は何者でもないと諦めている大多数の大人に刺さるはずだ。ラストの台詞、「最近何か(意味のある事を)やったかい?」・・・答えはNOかもしれない。だからこそ本作を見た後、「自分も頑張ろう」と思えるはずだ。(男性 30代)
何者でもない自分が特別な存在になる。
それは誰でも持っている理想ですが、主人公のウェズリー・ギブソンを演じるジェームズ・マカヴォイがまだ日本で無名だった出世作です。
どうしてもアンジェリーナ・ジョリーに目を奪われがちですが、現在ではハリウッドを代表する俳優の一人となったジェームズ・マカヴォイのコミカルな演技が面白い上にカッコいいのです。
そして、本作で魅せる弾丸の軌道を曲げるシーンはインパクトがある。
魅力的なキャラクターが多く、話題となったDAIGOの吹き替えも楽しめる作品です。(男性 30代)
自分に自信がなく我慢をして生きてきた主人公。ある日、生き別れた父が殺し屋だったこと、そして殺害されたことを知る。父を殺した犯人を探すべく、殺し屋のチームに加入し特訓を受けメキメキと成長し頭角を現す姿が何ともかっこいい。ド派手な銃撃戦とあり得ないド迫力アクションがこの映画の見どころ。自分を馬鹿にしてきた上司に罵声を飛ばし、自分の彼女と隠れて寝ていた裏切り者の同僚をキーボードでブッ飛ばす。仕返しをするところはスカッとする痛快アクション映画だ。(女性 30代)
アンジェリーナ・ジョリーが好きで観に行ったんですが、展開が早くて字幕に気を取られているとついていけなくなるなと思いました。ただ、映像はとても綺麗ですしアクションシーンも見応えはありました。
ただ、敵が味方になったり味方が敵になったりコロコロ変わるので、少し納得出来ない部分もありました。(女性 30代)
今やハリウッドを代表する俳優となったジェームズ・マカヴォイが主人公を演じ、ヒロインのアンジェリーナ・ジョリーと暗殺組織のボスであるモーガン・フリーマンが脇をしっかりと固めた揺るぎない作品。
作中では銃の弾道を曲げるという超絶テクが暗殺の肝となるが、実際の検証では弾道を曲げることは不可能と証明されており、弾道曲げは完全に作品としての演出となっている。当時、ジェームズ・マカヴォイはまだ駆け出しの俳優であったためにアンジーやモーガン・フリーマンに演技負けしているように思えるが、終盤では現在の存在感を垣間見せる演技を見せる。主人公の成長と相まってジェームズ・マカヴォイも成長する様子を見ることができる不思議な魅力がある作品だと思う。(女性 40代)
パッケージはアンジェリーナ・ジョリーしか写っていないのですが、主演はジェームズ・マカヴォイ。彼は役の幅が本当に広くてどんな役でも演じますね。今作で彼が演じるのはとにかく冴えない青年。恋人を寝盗られたり、上司に嫌がらせをされたりストレスを抱える日々。
そんな彼の元にいきなり現れる謎の美女からのあまりにも衝撃的すぎる知らせにより、冴えない彼の生活が一変してしまいました。
色々な要素が詰め込まれた作品で、テンポのいいストーリー展開にものすごく見応えがありました。(女性 30代)
序盤はコメディチックな要素を挟みつつも殺しに特化したハードな作品かと思ったが、中盤につれ、父親の正体、真の殺しの目的が明らかになっていくことで殺し屋映画の作品でも家族愛が出ていて深く魅入る作品だった。自らの手で殺された実の父クリスのことを思うと心が痛むが、クライマックスの殺しの才能が覚醒したウェスリーが宿敵を倒したのは圧巻だった。
エンディングの観客に呼びかける終わり方は新しく年代にしては斬新だったため、スッキリと終わることができた。(男性 20代)
みんなの感想・レビュー
作品のパッケージなどを見てアンジェリーナ・ジョリーが主役だと思っていたため、脇役だったことに驚いた。ウェスリーは冴えない人生だからと言って、そんな簡単に暗殺組織に入ることを決めても良いのだろうか。そんなことを言っていたら映画が始まらないのだが、少しだけ突っ込みたくなった。彼を必死に守ろうとしていた父親の死が悲しかった。戦闘シーンはもちろんのこと、カーアクションのシーンは見応えがあってカッコ良かった。