映画『るろうに剣心 京都大火編』の概要:とうとう剣心の最大の敵、志々雄真実が動き出す。原作でもファン人気の高いパートを映画化。人気キャラクターである志々雄真実を演じた藤原竜也、そして瀬田宗次郎を演じた神木隆之介が高い評価を得た。
映画『るろうに剣心 京都大火編』の作品情報
上映時間:139分
ジャンル:アクション
監督:大友啓史
キャスト:佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高 etc
映画『るろうに剣心 京都大火編』の登場人物(キャスト)
- 緋村剣心(佐藤健)
- かつて明治維新の頃に暗殺者として活躍し、その圧倒的実力から人斬り抜刀斎という通り名がつけられた伝説的な存在。自分の後輩分である志々雄真実の企みを止めるべく大久保利通に依頼され京都へと向かう。
- 神谷薫(武井咲)
- 現在剣心が居候している神谷道場の師範。勝ち気な性格であるが剣心の事を深く思っており、一人京都へと向かった剣心を左之助と共に追いかけた。
- 四乃森青紫(伊勢谷友介)
- かつて御庭番の首領を務め、御庭番史上最強と言われた実力を持つ存在。散って行った仲間たちに「最強」の称号を手渡す為、剣心を追っている。
- 相楽左之助(青木崇高)
- 喧嘩屋を営む血の気の多い若者。剣心と共に数々の修羅場を乗り越えてきた。
- 瀬田宗次郎(神木隆之介)
- 志々雄真実の手下で、剣心の逆刃刀を折るなど圧倒的な実力を持つ青年。
- 志々雄真実(藤原竜也)
- 剣心の後に暗殺者として暗躍していた人物。しかし政府に裏切られ全身に火をかけられた事を恨み、今回新政府に対して復讐を果たそうとする。
映画『るろうに剣心 京都大火編』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『るろうに剣心 京都大火編』のあらすじ【起】
明治維新の頃、かつて人斬り抜刀斎と恐れられた一人の暗殺者がいました。圧倒的な力で次々と敵を打ち倒していた抜刀斎ですが、現在は緋村剣心と名を変え平和な日々を送っていました。剣心は戦争の後人を殺すことのできない逆刃刀を持ち、「不殺」を自身に誓っています。暫く流浪の旅を続けていた剣心でしたが、東京に立ち寄った際に出会った神谷薫の営む神谷道場に現在は居候をしています。
そんな時、剣心は日本におけるトップである大久保利通に突如と呼び出されました。剣心はかつて抜刀斎をしていた際に大久保と面識があり、その実力を買われ一件の依頼を受けるのでした。その依頼とは、志々雄真実という男を打ち倒すことです。
志々雄は緋村剣心が暗殺の任を降りた後に雇われた二代目であり、彼もまた高い実力を誇ってきました。しかし新政府に尽くしたにも関わらず、最終的には裏切られ、志々雄真実は全身を焼かれ今まで死んだとされていたのでした。しかし、実は志々雄真実は密かに生き延びていたのです。
映画『るろうに剣心 京都大火編』のあらすじ【承】
政府に強い恨みを抱いた志々雄が、仲間を集めて新政府を討ち倒さんと動き出したのです。剣心は、自分の後輩である志々雄を止めるのは自分の役目、とその依頼を引き受けます。しかしその1週間後、志々雄の手の者と思われる刺客に大久保が暗殺されたのでした。剣心は大久保の死を受け、本格的に志々雄を倒すべく京都へ向かいました。
道中で、剣心は操というクノイチと出会い共に旅をする事になりました。操は、以前剣心が出会った蒼紫の仲間で、行方不明になった彼を探して旅をしています。そしてとうとう、二人は志々雄の部下であり大久保を倒した宗次郎と対峙するのでした。宗次郎は志々雄が集めた強力な刺客、「十本刀」を担っている人物で天才的な剣客です。そして何と、宗次郎は今迄無敵を誇ってきた剣心の逆刃刀を折ってしまうのでした。
逆刃刀を折られた剣心は、何とか京都に辿り着き、操の家である葵屋に居候する事となりました。旅館である葵屋の主人は、かつて御庭番として活躍していた忍で、剣心の正体を知っていました。
映画『るろうに剣心 京都大火編』のあらすじ【転】
剣心が今後志々雄に立ち向かっていくためには、逆刃刀に代わる新たな刀を手に入れる必要があります。そこで剣心は、逆刃刀の作者である新井赤空の捜索を翁に依頼します。全国にネットワークを広げている翁は直ぐに新井に関する情報を集めますが、既に新井は亡くなった後でした。新井に一人息子がいるという話を聞き、剣心は駄目元で息子、青空のもとを訪ねます。
しかし、青空は生活用品に必要な刃物を作ると行った程度で、刀は作らないといいます。そんな時、十本刀の張という人物が二人の前に現れ、人質として青空の子供を連れ去ってしまうのでした。青空は、父親が最後に作成した逆刃刀・真打の存在を思い出します。そしてその刀を剣心に託し、剣心は逆刃刀・真打と共に張を倒し赤ん坊を奪還することに成功します。
そして剣心は、剣心を追って京都へやってきた薫と左之助と合流しました。斎藤一は捉えた張から明日の11:59に志々雄が京都に火を放つという情報を聞き出します。
映画『るろうに剣心 京都大火編』の結末・ラスト(ネタバレ)
明治維新の頃を生きた志々雄は、かの有名な池田屋事件を模して犯行を行おうと画策していたのです。そして京都に向かった一行の前に、張の言った11:59丁度に志々雄達一行は現れました。その強大な勢力は次々と京都の街に火を放ち、それを止めようとする警察の鉄砲隊と激しい戦いが始まります。
また、暴れているのは志々雄だけではありませんでした。かつて御庭番で体調を務めていた蒼紫です。蒼紫は死んでいった仲間達に「御庭番こそ最強」という手向けをするべく、剣心を狙っていたのでした。しかし、蒼紫の動きに気づいていた翁が蒼紫の前に立ちはだかります。老いても尚高い実力を発揮する翁でしたが、復讐に駆られた蒼紫の前に奇しくも破れます。
そして、一方の斎藤と剣心も志々雄の目的がただ京都を火の海にすることではないという事に辿り着きます。その裏で、実は志々雄は東京を征服しようと暗躍していたのでした。そして、何と志々雄は薫を拉致してしまうのでした。薫を追う剣心でしたが、荒れる海に飲まれてしまいます…。
映画『るろうに剣心 京都大火編』の感想・評価・レビュー
豪華キャスト達による、素晴らしい演技とアクションを繰り広げられており、とても良かった。志々雄の登場や、蒼紫の思いなど様々な感情が掻き立てられた。剣心の心優しく、また刀さばきの強さがさらに多く出ており、魅了させられた。特に志々雄と戦うシーンが緊迫した演出であり、息を飲むほど緊張し、見入ってしまう程である。仲間たちとの再会や、翁の剣心への強い気持ちなど、全て見所であると言ってもいいほど、目を離せないシーンがたくさん詰まっていた。(女性 20代)
佐藤健扮する緋村剣心は、かつて人切り抜刀斎として暗殺を行っていたが、現代では殺さずの誓いを立て、殺さずに様々な剣客を退けてきた。本作品では、剣心が暗殺から手を引き、かつて、その跡目を継いだ志々雄真実と戦うといった内容。志々雄は全身の体温がコントロール出来ない重症であり、漫画では人を切った後の脂を利用して、炎をまとった技を使用するが、本作品でも割と忠実に再現されている所が好ましい。もちろん志々雄真実以外の人物も非常に個性的に描かれているので、一度は見て欲しい作品である。(男性 30代)
マンガやアニメが実写になった作品は、期待外れな物が多いのですが、本作は楽しく観ることができました。カメラアングルや低姿勢での移動で、スピード感あふれるアクションシーンに仕上がっていて、原作やアニメの剣心のイメージも損なわれておらず良かったです。アニメも全話観ているので、全部のキャラクターがイメージ通り…とはいきませんが、キャスティングもほぼ満足できました。恵さんがもっと狐っぽいメイクだと良かったと思いました。(女性 40代)
『るろうに剣心』映画2作目の作品。藤原竜也がラスボスとして登場するが、個人的に印象に残っているのは神木隆之介のアクションシーンである。佐藤健のアクションシーンの素晴らしさは然ることながら、神木隆之介の駆け抜けるシーンや殺陣シーン、全てにおいて魅了される演技であった。
あらすじにおいても、逆刃刀を造った新井赤空の話は胸を打つものがあった。刀に刻まれていた「子に恨まれんとも 孫の世のため」という言葉、原作を知らなくてもこのシーンを観れば赤空がいかに格好いい男だったかが分かる。
原作を読んでみたくなる程、心惹かれる良作。(女性 20代)
3作目が控えているためか、今作だけではテンポが悪く少し盛り上がりが足りないように思う。次回作への引きとしてはとても良く、次回作を続けて見たくなる。
新鮮な殺陣で観客を飽きさせないのと、佐藤健と神木隆之介のアクションが素晴らしい。それに加えて、藤原竜也が包帯ぐるぐる巻き巻きなのに彼だとわかる存在感が凄い。江口洋介もカッコいい。原作との差異はあるものの上手く実写映画用の脚本に落とし込んでいるので見やすい。(男性 30代)
関連作品
次作 るろうに剣心 伝説の最期編
前作 るろうに剣心
みんなの感想・レビュー
このシリーズが後1作で終わってしまうなんて勿体無いですね。本当にそう思います。せっかく大迫力アクションが楽しめる映画なのに。
で、気になるのは、シリーズの制作配給が「ワーナー・ブラザーズ」だということ。近年邦画界にちょくちょく手を出していますけど、この現場で培われたノウハウはどこで発揮されるんでしょうか?また別のアクションシリーズを立ち上げるのならいいけど、ハリウッドに持って行かないで欲しいですね。殺陣アクションは日本が最高峰であって欲しいので、なんとかノウハウを活かした別シリーズを!
映画『るろうに剣心』シリーズは相変わらず高クオリティでした。アクションだけ。物語は相変わらず退屈な場面が多いですね。ドラマパートが長すぎるんですよ。アクション!ドラマ!アクション!ドラマ!とテンポよく進んでいけば相当楽しめるのに。香港映画との差はテンポですね。本作ではアクション!ド〜ラ〜マ〜アクション!ド〜ラ〜マ〜って感じ。巻いて!撮影も映画も巻きでお願いします!
アクションは邦画界の最高峰ですね。ハリウッドと比べちゃいけませんが、ここまでの迫力あるアクションを他の邦画に求めちゃいけません。相変わらず良かったですよ。退屈しないアクション。ただ、志々雄真実との戦いは『あずみ2』のオダギリジョー戦っぽくてちょっと期待はずれでした。