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映画『われらが背きし者』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『われらが背きし者』の概要:休暇で出会った男から渡された1つのUSBが、自らの運命を劇的に変えていく。紳士的で正義感の強いイギリス男性のペリー。ロシアンマフィアの男から渡されたUSBが元で、マフィアとMI6との抗争に巻き込まれていき、人生を掛けた逃亡劇が始まる。

映画『われらが背きし者』の作品情報

われらが背きし者

製作年:2016年
上映時間:107分
ジャンル:フィルムノワール
監督:スザンナ・ホワイト
キャスト:ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド、ダミアン・ルイス、ナオミ・ハリス etc

映画『われらが背きし者』の登場人物(キャスト)

ペリー(ユアン・マクレガー)
大学教授。過去に教え子と不倫したことで妻との仲は最悪なものに。関係を戻すため妻のゲイルと休暇でモロッコを訪れた際、ディマと出会う。
ディマ(ステラン・スカルスガルド)
ロシアンマフィアの1人で、マネーロンダリングを担当する。家族思いの父親。
ゲイル(ナオミ・ハリス)
ペリーの妻で、法廷弁護士。結婚10年を迎え、夫との仲は冷え切っていた。
ヘクター(ダミアン・ルイス)
MI6の捜査官。料理が趣味。ヴォーリーのメンバーに自分の息子を嵌められ、刑務所に入れられた過去があり、個人的にもヴォーリーの検挙を願っている。
プリンス(グリゴリー・ドブリギン)
2代目ロシアンマフィアのボス。父親の代から一緒のディマやディマの友人を裏切り、暗殺するよう仕向ける。

映画『われらが背きし者』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『われらが背きし者』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『われらが背きし者』のあらすじ【起】

休暇でモロッコに訪れていた大学教授のペリーは、妻と高級レストランに来ていたが、弁護士の妻は仕事で店を出て行く。ペリーは店にいた男ディマに話しかけられ、酒を酌み交わす。その後ペリーは、ディマに誘われ別会場で行われているパーティーに出かける。

美女にお酒やたばこを勧められ、楽しいひと時を過ごしていたとき、全身に入れ墨をした男が女性を犯している姿を目撃する。ペリーが男を突き飛ばし女性を助けると、ディマはペリーを一目置き、早朝テニスに誘う。

そこで、ペリーの妻ゲイルをディマに紹介する。ディマは、今晩行われるディマの娘の誕生日パーティーに2人を招待した。そのパーティーでディマはペリーに、自身がロシアのマフィア「ヴォーリー」の一員で、マネーロンダリングを担当していると話す。

ディマは友人をロシアンマフィアのボスであるプリンスに殺され、更に自分と家族も命を狙われていると告白する。ディマはペリーに1つのUSBを差し出し、それをロンドンに戻ったらMI6に渡して欲しいと頼む。

ディマから、家族もろとも殺されるかもしれないと言われたペリーは、USBを受け取る。

ロンドンに戻ったペリーは、入国審査でUSBをMI6のヘクターに渡す。そこで初めてゲイルにもディマの正体が伝わり、ゲイルはこんなことに巻き込まれたペリーを責めた。

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映画『われらが背きし者』のあらすじ【承】

ヘクターは受け取ったUSBを元に、実業家であるニコライ・ペトロフ通称“プリンス”を追う。プリンスは、ロンドンで新しい銀行を開設し、多額の金を動かし始めていた。サッカーの観戦に来ていたプリンスを監視し、上司にプリンスを追う許可を求めるが、上司はマネーロンダリングの情報だけでロシアンマフィアを追うことはできないと突っぱねる。

数日後、ディマに接触を求めたヘクターは、その席にペリー夫妻も同席するよう条件を出される。当然の如く断る2人に、ヘクターはディマの友人が殺された時の写真を見せ、2人を同席に合意させる。

会場となるフランスのパリで行われるファッションショーにディマが訪れ、休暇を装ったペリー夫妻が美術館で偶然を装ってディマと会う。美術館には、ディマの娘のナターシャもおり、ペリー夫妻は再会を喜ぶ振りをする。そこにはプリンスや、ヴォーリーの面々も揃っていた。

美術館からの帰り、夫妻はヘクターに翌日ディマにテニスに誘われ、予約制のマッサージをする予定だと伝える。そのマッサージ室がMI6との密会の指定場所だった。

次の日、ペリー夫妻はディマと会い、ヴォーリーの目を盗んでヘクターと接触する。ディマはヘクターに別のUSBを渡すが、肝心の口座番号が載っておらずディマに追求する。だがディマは、家族の身の安全のためにイギリス行きの航空券を求め、話し合いは平行線のまま終わる。

話し合いが終わり、ヘクターと合流したペリー夫妻は、ディマの家族を助けるようヘクターに食って掛かる。そこで初めて、ヘクターが上司に秘密で行動しているのだと知る。ペリー夫妻は、人手不足だと言うヘクターに協力を申し出た。

映画『われらが背きし者』のあらすじ【転】

スイスのベルンで、口座開設のためディマとプリンス他ヴォーリーのメンバーが集まる。ディマは家族をアインシュタインミュージアムへ行かせ、そこにゲイルも向かう。ミュージアム内の演出で暗くなる隙をついて、ゲイルが子供たちを搬入口へ連れ出す。貨物用トラックに子供たちとディマの妻を乗せ、空港に向かった。

口座開設終了後、ホテルでヴォーリーが集まり乾杯が行われる。その会場から抜け出そうとするディマを、プリンスの部下が見張っていたが、自力で逃げ出すディマをペリーが助ける。

ディマと家族は、空港で再会を喜ぶ。ヘクターがチャーターした飛行機に乗る間際、ヘクターの上司から連絡があり、政界に通じているプリンスの仲間からの圧力で、ディマと家族がロンドンへの入国を拒否されたと知る。

ペリー夫妻はディマとスイスに残る決意をし、ヘクターはアルプスの山奥の隠れ家にディマと家族を匿った。ディマはペリーに、人生を台無しにしてまで関わり、助けてくれたことに感謝する。

山奥に潜んでいる間、ナターシャは恋人でありヴォーリーのメンバーの1人でもあるアンドレイに電話を掛ける。アンドレイはナターシャに愛していると言うが、その電話はヴォーリーの罠だった。

ナターシャの携帯の電波を辿り、深夜隠れ家に殺し屋の手が伸びる。護衛に来ていたヘクターの部下とディマで、殺し屋と応戦する。銃を持つのも初めてのペリーだったが、外で銃撃が始まると居ても立っても居られず、殺し屋に襲われているディマの助けに入った。

映画『われらが背きし者』の結末・ラスト(ネタバレ)

隠れ家が安全ではないと分かり、ディマの家族は隠れ家から場所を移す。MI6の長官に直訴したヘクターが、ディマ1人だけをロンドンへ招集する。

自分だけがロンドンへ行くことに断固として拒否していたディマだったが、ペリーが一緒に行くと申し出、2人はヘクターの用意したヘリの場所まで向かう。ヘリに乗り込む間際、ディマはペリーに残れと伝える。ディマと別れの挨拶をし、ペリーはヘリを見送る。

小さくなっていくヘリを眺めながら、ゲイルに電話でディマが旅立ったと伝えた最中、ヘリは突然煙を出し空中で爆発した。こうしてMI6の働きも空しく、プリンスはロンドンに新しく銀行業務を開始した。

数日後、ディマの家族をロンドンに避難させ終わったペリーは、ヘクターの元を訪れる。ディマの妻から預かったと言う荷物をヘクターに渡すと、その中にはディマがスイスで署名した際に、プリンスから渡された銃が入っていた。

ペリーを見送った後、ヘクターが徐にその銃を構えると妙な音がする。銃の中には、弾の代わりにディマからのメモが隠されていた。そこには、ヘクターが求めていたマネーロンダリングの証拠でもある銀行口座の番号が記されていたのだった。

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