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映画『ウォーム・ボディーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ウォーム・ボディーズ』の概要:2013年公開のアメリカ映画。何かのきっかけでゾンビと人間の世界が同時に存在する世の中で、偶然出会った女性と男性ゾンビに恋心が芽生え次第に心を通わせていくラブストーリー。

映画『ウォーム・ボディーズ』の作品情報

ウォーム・ボディーズ

製作年:2013年
上映時間:98分
ジャンル:ラブストーリー、ホラー
監督:ジョナサン・レヴィン
キャスト:ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、ロブ・コードリー、デイヴ・フランコ etc

映画『ウォーム・ボディーズ』の登場人物(キャスト)

R(ニコラス・ホルト)
ゾンビとして生きているが、心優しく恋愛感情を持つ。
ジュリー(テリーサ・パーマー)
ゾンビを取り締まる厳格な父を持った美女。正義感が強く勇敢、人を認める力も持ち合わせている。

映画『ウォーム・ボディーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ウォーム・ボディーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ウォーム・ボディーズ』のあらすじ【起】

この世の中は8年もの間、大きな壁で仕切られている。
壁の向こう側はゾンビ達が暮らす世界で、誰も中に入ろうとはしなかった。
伝染病が流行ってからというもの、こんな悲劇的な世界が作られているのである。

そんなある日ボランティアとして参加したジュリーは、壁の向こう側に入り人類のために薬の調達に出かけることする。
恋人のペリーも一緒であった。
しかし廃墟の病院で使えそうな薬を探しているとき、ジュリーは廊下から変な物音を聞く。
早く逃げようと促すも、恋人のペリーは中々逃げようとしない。
その瞬間、ドアからゾンビ達が入って来た。
急いで銃を構えゾンビ達に発砲するボランティア達。
ゾンビは頭を狙うと殺すことが出来た。
だが彼らもまた手強く、8人居たボランティアも6人殺害されペリーもまた殺される。
そして彼を殺したゾンビはペリーの脳を食べた。

このペリーを食べたゾンビは、空港の中にある今は使われていない飛行機の中で暮らしている。
自分の名前の最初の文字が「R」ということしか記憶に無く、ゾンビ友達もいるが自分に未来があるとは到底思っていない。
この日街に来たのは腹が減り、人間を探しに来たからである。
人間の臭いを嗅ぎつけ、仲間とペリー達を発見すると襲いかかった。
しかしその瞬間、ジュリーという美しい人間の女に恋をしてしまう。

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映画『ウォーム・ボディーズ』のあらすじ【承】

ゾンビが人間の脳を食べると、食べた人間の記憶を少しだけ味わうことが出来る。
普段は思考能力など無い彼らが、人間としての楽しかった気持ちを味わうことが出来る唯一の時だった。
ペリーの脳を食べたゾンビはペリーの記憶から、恋をした女がジュリーという名前だと知る。

人間の思いに浸っていると、他のゾンビがジュリーのもとに寄ってくるのに気がついた。
ジュリーの側に行き、人間の血のついた手を彼女の頬にあて人間の臭いを消す。
もう言葉など話すことが出来ない彼だったが「安全だ」と言い、手を繋いでゾンビが暮らす空港付近のエリアまで連れて行った。
そして自分の暮らす飛行機の中に案内すると、毛布を掛けてあげ親切にする。
てっきり襲われるだろうと思っていたジュリーは意外に思った。
しかし恐怖心がぬけたわけではない。
飛行機の中でレコードをかけ、彼女に「食べないから大丈夫」と伝えると、ジュリーは安心したようだった。

翌朝、お腹が減ったという彼女の希望で食べ物を探しにいった時のこと。
ジュリーはその隙を見て逃げだそうとしたが、臭いがばれて大勢のゾンビが寄ってきてしまう。
間一髪のところを気がついたゾンビに助けてもらった。

映画『ウォーム・ボディーズ』のあらすじ【転】

その日は飛行機の中で食事をとり、レコードを一緒に聴いて楽しんだ。
ダンスをしたり悪ふざけをしたり。
そして彼は「自分の名前はR」と話すと、ジュリーは名前があることに驚いたがRと呼ぶようになり親しくなっていく。

ある夜、2人が近くの廃墟で寝ているときのこと。
夜中に目を覚ましたRは、ジュリーが仲間に襲われているのを見つける。
急いで助けたその時、親友のゾンビがジュリーに気がつきRに「食え」と叫ぶ。
だがRは拒んだ。
そこにガイコツが現れる。
ガイコツは闇の支配者であり、自分達の存在を脅かすジュリー達に目を付けていた。
急いで逃げようとすると、外に親友のゾンビが車を運転し待ってくれている。
ためらうジュリーに「助けたい」と言った。

自宅に帰りたいと言う彼女を帰したくないゾンビだったが、希望を叶えてあげようとする。
何とか無事に人間世界の方まで連れてきたゾンビは、近くの空き屋で休むことにした。
彼女をベッドに寝かせ、自分は床で寝る。
Rは自分も夢を見てみたいと願うが、諦めていた。

一方でゾンビ達に変化が起こっていた。
手を繋いでいるポスターを見て、Rとジュリーが手を繋いでいたのを思い出し心が温かくなるのを感じているのだ。
思考を持たないゾンビだったはずなのに、変化が起きているのだ。

映画『ウォーム・ボディーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、エリアを巡回しているジュリーの父親を発見。
彼女は無事に父の元に戻った。
しかし彼女を忘れることが出来ないRは、変身して人間が暮らすエリアに足を踏み入れることにする。
ジュリーの自宅を探し当てたRは、ベランダから彼女を呼び気がつかせた。
彼女もまたRに会いたかった。

親友にもばれたジュリーは自宅でRを匿い、ゾンビ達に起こっている変化を話した。
それを聞いたジュリー達は父親に話に向かう。
しかし現場ではなにやらぴりぴりした雰囲気が漂っていた。
ゾンビのエリアに襲撃をかける予定なのだと言う。
本当のことを話したジュリーだったが、Rのことを気がつかれ父親と緊迫状態。
そこで親友の女が父親に銃を向けている間に、ゾンビのエリアに向かった。

R達が仲間のところに向かうと、ガイコツとゾンビ達が闘うところだった。
駆けつけた人間の軍隊はその様子をみて驚く。
ガイコツとゾンビは仲間だと思っていたからだ。

一方でRとジュリーは父親に見つかってしまう。
身体の温かさを取り戻し始めていたRに喜ぶジュリーだったが、幸せもつかのま。
父が発砲しRの左胸を撃ち抜いたのだ。
すると赤い血が噴き出した。
ゾンビは血など出るわけも無いのに、Rから出ていることに大声で驚くジュリー達。
人間になったのだ。

Rとジュリーの関係性がゾンビの思考に刺激を与え、人間であるときの記憶を蘇らせていた。
すると次第に人間に戻っていくという仕組み。
これ以降ゾンビは人間エリアに行き来できるようになり、人間と接することで人間らしさを取り戻し完璧な人間になっていく。
ついに壁は取り壊された。
ジュリーはRに本当の名前を知りたくないか?と尋ねたが、「Rのままで良い」と言い幸せを噛みしめる2人だった。

映画『ウォーム・ボディーズ』の感想・評価・レビュー

ここで出てくるゾンビたちは最初から文化的な生活をしていると言える。ドアの開け閉め、椅子に座るなどの簡単な動作はもちろんのこと、掃除を行い、音楽をかける。ゾンビ同士でコミュニケーションも取る。そもそもがゾンビらしくないゾンビで始まるのである。
ゾンビと人間の恋というのがメインなので、人間vsゾンビだけの構造ではなく、vsガイコツ、と第3の勢力が存在することで敵の敵は味方、というようにゾンビと人間の壁が壊れるように作られている。
恋人を食べられたのに結局食べたゾンビに恋してしまうところや、たくさんの仲間を食べられたのにゾンビ全体を許してしまう人間側には少々ツッコミたいが綺麗にするにはなかなか難しい設定だったのかなと思う。(女性 20代)


ゾンビの青年と人間の女の子のラブストーリーということで、B級作品にありがちなシナリオに不安を持ちながらも鑑賞しました。
ものすごく面白かったです。まず、ゾンビの青年がゾンビっぽくない愛らしさがありました。演じるのはニコラス・ホルト。『マッドマックス』ではウォーボーイを演じていましたが、彼はこういう白塗りのキャラクターがものすごく似合います。
そして、ストーリーのベースは『ロミオとジュリエット』なので王道のラブストーリーです。不器用なゾンビがとても愛らしく、応援したくなる作品でした。(女性 30代)


ゾンビを克服するという、想像以上に素敵な映画でした。話せないだけで、内心色々考えているのかもしれない。ガイコツになっては手遅れかもしれないが、ゾンビの姿はまだウイルスと戦っている状態なのかもしれません。ゾンビのイメージが変わった作品です。主人公がウイルスに打ち勝って、みるみる人間に戻っていく姿が希望に満ちていてほっこりします。他作品のホラー満載のゾンビ映画を観るたびに戻って観たいです。(男性 20代)

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