映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の概要:デュレルと友人のリージョンは犯罪履歴があったため、働き口が見つからずに困っていた。そんな時、デュレルの元妻が息子を連れて移住することを決めてしまう。デュレルが養育費を払っていないことが原因だった。デュレル達は教会から金を盗むことにした。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:コメディ
監督:デヴィッド・E・タルバート
キャスト:アイス・キューブ、カット・ウィリアムズ、トレイシー・モーガン、ロレッタ・デヴァイン etc
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』をフルで無料視聴できる動画配信一覧
U-NEXT | × |
---|---|
Hulu | × |
Amazonビデオ | ◯ |
dTV | × |
TELASA | × |
TSUTAYA DISCAS | × |
ビデオマーケット | ◯ |
Netflix | ◯ |
※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の登場人物(キャスト)
- デュレル・ワシントン(アイス・キューブ)
- 独学で修理技術を習得する。息子は元妻のオムニークが引き取っている。息子のことを大切にしている。犯罪歴があり、就職先が見つからない。
- リージョン・ジャクソン(トレイシー・モーガン)
- デュレルの幼馴染。里親の元で暮らしていた。出生届が紛失したせいで、誕生日が分からない。デュレルと一緒に犯罪に手を染めている。
- ティアナ(メリンダ・ウィリアムズ)
- 牧師の娘。教会の移転を巡って、執事と対立している。気が強いが、心優しい女性。
- ドリス(ロレッタ・デヴァイン)
- 教会秘書。少年・ティミーを引き取って育てている。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のあらすじ【起】
デュレルは友人のリージョンと働いていたのだが、リージョンが盗みを働いたためクビになってしまう。就職先を探すが、犯罪歴があることで雇ってくれるところが見つからなかった。リージョンが新しい仕事を見つけてきた。それは、24時間以内に高級車椅子を販売する仕事だった。車椅子を車に乗せて移動するが、パトカーを見たリージョンが信号無視をして暴走してしまう。しかも、後部のドアの鍵が閉まっていなかったため、車椅子が路上に雪崩れるように落ちてしまう。リージョンは事故を起こし、デュレルと一緒に捕まった。
デュレル達は5000時間の社会奉仕を条件に実刑判決を免れた。しかし、雇い主に車椅子の売り上げを渡さなければならなかった。リージョンはもし渡さなければ、命の保証はないと脅される。一方、デュレルは元妻のオムニークから子供の養育費を求められ、喧嘩になってしまう。オムニークは現在の場所では生活が成り立たないため、息子を連れてアトランタへの移住を考えていた。しかし、息子は父のことが大好きで、離れることを望んでいなかった。デュレルは養育費を捻出し、息子の移住を阻止しなければならなくなる。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のあらすじ【承】
デュレル達は社会奉仕の一環で、町の清掃を行っていた。その時、美しい女性(ティアナ)を見かける。デュレル達は掃除を止めて女性の後をついて行くことにした。辿り着いたのは、ファースト・ホープ教会だった。中に入ると、皆で歌を歌って盛り上がっていた。デュレル達はその熱気に圧倒される。
ファースト・ホープ教会は集めた献金を使い、新しい教会の建設と現在の教会の修繕をしようとしていた。リージョンはデュレルに教会の金を盗むことを提案した。デュレルは止めた。そんな時、家賃を払えなくなったオムニークが、来週移住先に出発することを決めてしまう。デュレルは移住を止めるために、リージョンの話に乗ることにした。
デュレル達は教会に入るが、金庫の鍵が開かなかった。その時、男性(執事)が部屋に入ってきた。デュレル達は執事を脅して金庫を開けてもらおうとするが、執事は金庫の番号を知らなかった。デュレルとリージョンが口論していると、誰かが部屋を訪ねてきた。デュレル達は強盗犯だとバレないよう装った。部屋に訪ねてきたのは、教会秘書のドリスと息子のティミーだった。教会では関係者が集まり、会議が行われていた。
デュレル達は修理業者を装い、信者達に怪しまれないようにした。執事に会議を中座させようとするが、教会の移転を巡って話し合いが拗れていたため、中座することができなかった。執事は利益を得るために教会の移転を行おうとしており、アーサー牧師の娘のティアナはそれに反対していた。ティアナは集めた献金を、療養所や学童保育所に充てようとしていた。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』のあらすじ【転】
教会に聖歌隊が集まり、歌の練習をし出した。デュレルは行動を邪魔されたことに苛立ち、銃を撃って強盗であることを明かした。デュレルは教会を封鎖し、携帯やポケベルなどを回収した。アーサーはデュレルを止めようとするが、銃で脅され椅子に括りつけられてしまう。
金庫の中を確認すると、お金が無くなっていた。教会にいる誰かが盗んだのだ。デュレルが信者達を銃で脅しながら犯人を割り出そうとしていると、息子から電話がかかってきた。デュレルは何が何でも金を手に入れなければならないと決意する。
ティミーがトイレに行きたいと言い出したため、リージョンがティミーをトイレまで連れて行った。その時、ドリスが本当の母親ではないことを知る。ティミーは本当の母親が迎えに来ることを信じており、本当の母親の写真を大切に持っていた。リージョンもティミーと同じような家庭環境で育ったため、気持ちが理解できた。
教会内に清掃のウォリーが入ってきた。鎖が足りず、扉が封鎖できていないところがあったのだ。ウォリーは目がほとんど見えず耳も少ししか聞こえなかったため、強盗事件が起こっていることに気づいていなかった。デュレルは追い返そうとするが、ウォリーは拒んで清掃作業に取りかかった。
警官が訪ねてきたため、人質を地下へと移動させた。そして、聖歌隊ディレクターのリッキーに応対をさせた。警官は教会が所有しているビルで違法行為が行われていたので、それを知らせにきたのだ。リッキーは何とか危機を知らせようとするが、警官は気づいてくれなかった。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の結末・ラスト(ネタバレ)
エアコンが壊れていたせいで、人質が暑さにやられて倒れしてしまう。デュレルはティアナにエアコン本体の場所まで案内させ、修理を行った。一方、残っていた人質はお腹が空いたため、料理を作った。ドリスはリージョンにも食事を分け与えた。そして、リージョンが今まで一度も誕生日を祝ってもらったことがないことを知り、十字架のネックレスをプレゼントして誕生日を祝福した。リージョンはドリスに抱き締められ、涙を流した。
リージョンは人の優しさに触れ、強盗を止めることにした。そこに、金が入った鞄を持ってウォリーが現れる。ウォリーは金を置いて去っていった。警官は遅くまで教会の明かりが点いていることを不審に思い、中の様子を確認した。そして、強盗が起こっていることに気づく。
デュレルが金を持って去ろうとしたとき、1人の女性が立ち上がってデュレルを叱った。デュレルは女性の言葉を受けて思い留まり、お金を置いて帰ることにした。しかし、警官が駆けつけ、教会は包囲されてしまう。アーサーはデュレル達を許し、警官達に誤解だと伝えることにした。執事は反対するが、他の信者達は賛成した。警官が踏み込んできたとき、リッキーは聖歌隊と協力して歌の練習を装った。アーサー達はこっそりデュレル達を逃がした。しかし、デュレル達は警官に見つかり、捕まってしまう。
裁判でデュレルは強盗を認めた。その時、傍聴席にいた執事が立ち上がり、6万4000ドルを盗もうとしたと証言した。だが、献金の金額は3万4000ドルだと報告されており、執事が言った金額と合わなかった。ティアナは執事が金を横領した証拠になる書類を、裁判長に渡した。アーサーと裁判長に問い詰められた執事は、教会が購入すべき土地のエスクローに金を渡したことを告白した。検察側の証人は、執事だけだった。検察官は横領の罪などで執事を訴えることができるとアーサー達に脅され、証人がいないと言うしかなかった。その結果、デュレル達は無実となった。
デュレルはオムニークの部屋に向かった。すると、オムニークに怒られる。家の前に金が置いてあり、デュレルが盗んできたと思ったのだ。デュレルは教会の人がくれたことに気づく。デュレルは移住を止めてくれとオムニークを説得した。オムニークは悩んだ末、現在の地に留まることにした。デュレルは息子を抱き締めて喜んだ。教会は移転を止め、公民館や青少年センターなどを設立した。
映画『悪党(ワル)にもラブソングを!』の感想・評価・レビュー
最後はハッピーエンドで終わったため、とても清々しい気持ちで見終わることができた。デュレルとリージョンはどこにでもいるような男性で、ちょっとした心の緩みで犯罪に走っていたのだと思う。デュレルは息子のことを深く愛しており、大切にしているところが根っからの悪人だとは思えなかった。リージョンも誕生日を祝ってもらって涙を流す場面がとても感動的で、愛に飢えていただけなのだろうと感じた。人の優しさを感じることができる作品だった。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー