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映画『私というパズル』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『私というパズル』の概要:我が子を死産で失ってしまったヒロイン。以来、深い悲しみに暮れ夫との関係も悪化。そんな時、母親が助産師を訴えると頑なになり、ヒロインも仕方なく証言台へ立つことになる。子供の死や夫、母親と向き合うことで自身を取り戻していく姿を描く。

映画『私というパズル』の作品情報

私というパズル

製作年:2020年
上映時間:126分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:コルネル・ムンドルッツォ
キャスト:ヴァネッサ・カービー、シャイア・ラブーフ、エレン・バースティン、モリー・パーカー etc

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映画『私というパズル』の登場人物(キャスト)

マーサ・ワイス(ヴァネッサ・カービー)
初産で娘を死産で失い、人が変わってしまう。非常に愛情深く娘の死を受け入れることができず、内に籠もってしまう。
ショーン・カーソン(シャイア・ラブーフ)
マーサの夫。フェリーの乗組員として働いており、出産を心待ちにしていた。心優しく穏やかで、愛情深い男性だったが、マーサとの関係が悪化してしまいスザンヌと関係を持つ。
エリザベス・ワイス(エレン・バースティン)
マーサの母親。有り余る資産を持ち、ショーンに車を買ってあげるなど孫の誕生を心待ちにしていた。娘のマーサを慮ってはいるが、心に寄り添うということに考えが至らない。イヴを刑務所に送れば、マーサが立ち直ると思っている。
イヴ・ウッドワード(モリー・パーカー)
助産師。急遽、マーサの出産に立ち会うことになったが、冷静に指示を送り一生懸命、出産をフォローしてくれる。とても優しく穏やかな人物。
スザンヌ(サラ・スヌーク)
マーサのいとこで検察官。イザベラからの依頼でイヴを被告人として民事訴訟を請け負う。ショーンと関係を持ち、性欲解消を手伝う。

映画『私というパズル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『私というパズル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『私というパズル』のあらすじ【起】

9月、ボストンに住むマーサ・ワイスは自宅での出産を間近に控え、準備を万端に整えていた。夫のショーンも我が子の誕生を待ち侘び、不器用ながらもマーサを支えてくれる。そして、臨月を迎え陣痛が始まった。ところが、頼りにしていた助産師が別の人の出産に立ち会っており、来られないと言う。そこで、助産師は別の助産師イヴ・ウッドワードを紹介してくれるのだった。

あまりの痛みに吐き気を催す。不安を募らせるマーサだったが、イヴが自宅へ到着。初見の助産師だったが、穏やかで優しい人だったため、少しだけ安心する。産道も開き赤子も下り始めている。子宮口の拡張も順調。イヴは赤子の心音を確認しながら、マーサの出産をフォロー。しかし、出産も半ばで赤子の心音が聞こえなくなる。このままでは赤子の命が危ないと察したイヴは、マーサに出産を急がせ同時にショーンへは救急車の要請を頼む。

どうにか出産を終え、赤ん坊も息を吹き返した。マーサもショーンも赤子の泣き声を聞き感動したが、その泣き声が徐々に小さくなる。イヴは危険を察して容態を確認し処置を施した。救急車が到着した頃には、赤ん坊の泣き声も呼吸も完全に止まってしまった。

1カ月後の10月、仕事へ復帰したマーサ。我が子を亡くした痛みは1カ月程度で癒えるはずもない。あれ以降、ショーンともどこかぎくしゃくとしている。2人はなぜ赤ん坊が命を落としたか、その原因を互いに述べ合い悲しみと怒りの矛先を決めようとしていた。しかし、司法解剖の結果、子供の死因は特定することができず原因不明と断定される。

映画『私というパズル』のあらすじ【承】

11月、赤ん坊の墓石を、母親のイザベラを加えて検分。しかし、亡娘の名前の綴りで口論となる。マーサは怒りのあまりこんなのは無駄だ、葬式もしないと言い捨て帰ってしまう。ショーンもイザベラもマーサの行動には呆れ果て、溜息を吐くばかり。イザベラは赤ん坊が亡くなったのは助産師のイヴのせいだと頑なに言う。彼女はマーサのいとこで検察官のスザンヌに頼み、イヴを訴えようとしていた。

ショーンはイザベラの話を聞き、民事訴訟を起こそうとマーサに相談。だが、マーサは出産以降、人が変わったように冷徹となり娘の遺体を大学病院の献体に出すとまで言う始末。当然、訴訟などにも興味がない。ショーンは妻に泣きながら献体には出さないで欲しいと頼んだ。

12月、ショーンは訴訟の書類をスザンヌへ渡すため、弁護士事務所へ。その頃、マーサはバスで帰宅途中だったが、車内には幼い子供達が多く乗車している。どうしても子供に目が向いてしまうマーサ。彼女は帰宅後、子供部屋の片づけを始める。ショーンはこのままでは2人の関係が悪化するばかりと考え、関係を修復しようとしているが、マーサはそれに中々応えずショーンは1人で涙に暮れた。

映画『私というパズル』のあらすじ【転】

1月、イザベラが購入してくれた車をショーンが勝手に売却。マーサはと言うとイザベラの電話を一切拒否して、1人の時間を満喫していた。そんな時、自宅に妹が訪れる。イザベラが急に老け込んで家を燃やしかけたと言う。加えてショーンが車を売却したこと、車に残っていたアクセサリーとフィルムを現像に出したと聞いた。しかし、渡されたアクセサリーはマーサの物ではない。

一方、ショーンは持て余す性欲をスザンヌで解消し、民事訴訟の準備を進めていた。法廷でショーンが証言すれば、イヴを刑務所送りにできる。世間でもこの訴訟が注目されており、ニュースにまでなっていた。そして、夫婦関係は今や最悪な状態となっている。

2月、イザベラ宅でホームパーティーが開かれた。集まったのはスザンヌとマーサ夫妻、妹夫妻。パーティーの目的は訴訟に勝訴するため、スザンヌから法的な意見を聞くというものだった。マーサはその目的に激怒。イザベラは裁判に勝ってマーサを守りたいと言うが、マーサ自身が望むことはそういうことではない。母と子の意見は対立。イザベラは裁判に勝てばマーサが立ち直ると頑なに信じているが、やはりマーサは母親の考えに賛同はできないのだった。

パーティーはマーサが飛び出して行ったことで、食事が始まる前に終わってしまった。残っていたショーンにイザベラは大金を渡し、マーサから解放されろと言う。ショーンはスザンヌにシアトルへ帰ることにすると告げた。
ほどなくして、マーサが荷物をまとめたショーンを空港へ送る。2人は一切の会話も交わさないまま別れた。

映画『私というパズル』の結末・ラスト(ネタバレ)

3月、訴訟が開廷。マーサは証人として法廷へ立つことに。その中で赤ん坊を抱いた瞬間、どう思ったかを聞かれ言葉が詰まってしまったマーサ。裁判長に休憩を望み、法廷を一旦休憩にした。その間にフィルムの現像を頼んでいた写真屋へ。フィルムを見せてもらい、その中に我が子を抱いた自分の写真があることに気付く。彼女はその写真を見つめて初めて涙を流した。

そうして、法廷へ戻りイヴには何の過失もなかったと証言。むしろ助産師として一生懸命、子供を取り上げようとしてくれたことを感謝した。それから、この裁判は無意味であることを述べ、賠償金や償いでは何も取り戻せないこと、自分の娘はこんなことのために生まれたわけではないことを告げた。

娘の死をようやく受け入れたマーサは、どこか晴れやかな表情である。彼女は果物の種を冷蔵庫で密かに培養していたが、その種が芽吹いているのを発見。その後、イザベラとも和解し、家族で食事に行くこともできた。
そして、4月。マーサは娘の遺灰を橋の上から川へと散骨するのだった。

映画『私というパズル』の感想・評価・レビュー

我が子を死産で失ったヒロインをヴァネッサ・カービーが演じ、深い悲しみを切実に描いている。夫婦関係の悪化について、ヒロインも内に籠もって心情を明かそうとはしないし、夫も妻の本心が分からないから悲しみを理解し、共有することができず苦悩している。男女では悲しみの度合いが違うのは当たり前のことだが、ただ傍にいて寄り添っているだけでいいところを、無理矢理に前へ進めと言うのだから、誰もが苦しむ。そんなすれ違いがきちんと描かれていたし、母親が訴訟を起こすのも間違いではないが、ヒロインにとっては間違いだということもきちんと描かれている。奥の深いところに訴えかける何かが秘められた作品。(MIHOシネマ編集部)

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