映画『ホワイトハウス・ダウン』の概要:アメリカ映画。2013年に公開。2012や、デイアフタートゥモローという大災害映画を作ったことで有名な、ローランド・エメリッヒ監督が手掛ける。チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックスがダブル主演。
映画『ホワイトハウス・ダウン』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:132分
- ジャンル:アクション
- 監督:ローランド・エメリッヒ
- キャスト:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェイソン・クラーク etc
映画『ホワイトハウス・ダウン』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ホワイトハウス・ダウン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ホワイトハウス・ダウン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ホワイトハウス・ダウン』 あらすじ【起・承】
議会警察官のジョンは、中学生の娘、エミリーとあまり関係がうまくいっていない。エミリーは大のホワイトハウスや大統領の大ファンであった。そんなエミリーとの関係を修復したいがために、ジョンはホワイトハウスの見学チケットを手に入れ、エミリーを連れていく。実はジョンは大統領の護衛の仕事を志願していたのだが、彼の大学の成績が悪かったこともあり、その申し入れは却下され続けていた。
憧れのホワイトハウスに大興奮のエミリー。そんな最中、ホワイトハウスで大規模なテロ事件が勃発。エミリーは他の見学者たちと共に一つの部屋に閉じ込められ、人質とされてしまう。容赦なく人質に暴力を加えるテロリストたち。大統領ジェームズはすぐさまシークレットサービスを伴って地下シェルターへ避難を試みる。が、そのシークレットサービスのトップ、マーティンは、自分がこのテロ事件を企てたとジェームズに告げる。中東に派遣され散った軍人の中に、自分の息子がおり、無謀な計画を立て実行命令を出した大統領への報復だという。
娘のエミリーとはぐれていたジョンが偶然その場に居合わせ、危機一髪ジェームズをマーティンの手から守ることになり、2人は行動を共にすることになった。マーティンは多額の金額と輸送機を、人質と引き換えに要求する。しかしその真の目的は別のところにあり、なんとしてでも大統領ジェームズを生きたまま捕獲する必要があった。
映画『ホワイトハウス・ダウン』 結末・ラスト(ネタバレ)
ジョンとジェームズが脱出を試みるが、結果ボイラー室を大爆発させることとなり、大統領が死亡したというニュースが流れた。副大統領がその権限を継ぐが、副大統領の乗ったエアフォースワンはテロリストのハッキングによって撃墜。権限はある下院議員の手に渡る。
エミリーを餌に、ジョンをおびき寄せるテロリスト。ジョンはボロボロになりながらも、テロリストたちを退けていく。
そのころ、マーティンは大統領しか知り得ない、核の発射コードを手に入れる。真の目的は、核ミサイルを中東へ向けて発射することだったのだ。しかし、その計画を阻止したのは、死んだと思われていたジェームズである。寸でのところでマーティンを倒し、発射ボタンは押されずに済んだ。
テロリストを倒し、核ミサイルの発射を阻止したものの、ホワイトハウスを爆撃する命令はすでに出ていた。爆撃機がホワイトハウスに飛来するが、人質の生存を教え、爆撃を止めたのは、避難を拒んだエミリーの振る大きな大きな国旗だったのだ。
そして、マーティンに大統領しか知り得ない核ミサイル発射コードを教えた下院議員を見逃すジェームズではなかった。裏切り者として下院議員を逮捕したあと、ジェームズは改めてジョンを自分のシークレットサービスとして採用したのだった。
映画『ホワイトハウス・ダウン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ホワイトハウス・ダウン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
すっきり爽快勧善懲悪
アメリカ映画に対する期待を裏切らない、勧善懲悪のすっきり爽快映画である。最後に正義は勝つ、という単純明快なストーリー。基本的にはアメリカの大統領万歳の精神が根底にあるが、それに加えて、だめなところだらけで娘に嫌われていた父親が、肉体的にはめちゃくちゃ強くて娘を救って関係も修復する、という親子愛が絡む、とにかくわかりやすく面白い話である。ただテロリストをやっつけるだけではなく、黒幕や内通者がいたという設定もストーリーに深みを足している。また、中東との関係についてや、無謀な軍の作戦のため若き兵士が死んだというのも、さもありなんという設定である。
わかりやすすぎて
ただ、ある意味わかりやすすぎて、アメリカ本土ではそんなに大ヒット、とうわけではなかったらしい。確かにヒネリがないと言えば、ない。だがだからこそ誰もが素直に楽しめる映画になっていると言えるのではないだろうか。
ラストシーンは使い古されている気も
事件が起こった場所に爆撃命令が出るのはお約束。また、タイムリミットぎりぎりに事件が解決、しかし爆撃は止まらない、そんなときに身を挺してそれを止める人物が、というのは『プラトーン』『ザ・ロック』で最早有名すぎる演出ではないだろうか。日本映画でも『終戦のローレライ』がそういったシーンを用いている。
この、誰かが命を懸けて爆撃を止める、という流れ、他に演出の仕方はないのだろうか。確かに感動的であるし、今回の様に少女が大きなアメリカ国旗を振るといのはいかにも含みがあって感動を呼ぶが、なんだか惜しい気がした。
映画『ホワイトハウス・ダウン』 まとめ
いい意味で単純明快な勧善懲悪の映画である。大統領を守るシークレットサービスに憧れるだめな男が、実際に大統領を守り切るというアメリカンドリーム要素もあるし、政治問題も絡んでいるので深みのあるストーリー展開となっている。シークレットサービスにスポットが当たる映画はよくあるが、大統領自身がこんなに血まみれになって頑張る映画はなかなかないのでは。
ただラストシーンだけ使い古されているものであるので、そこに関してだけは、なんだか惜しい思いが付きまとう。
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