この記事では、映画『ホワイトアウト(2009)』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホワイトアウト(2009)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ホワイトアウト』 作品情報
- 製作年:2009年
- 上映時間:101分
- ジャンル:サスペンス
- 監督:ドミニク・セナ
- キャスト:ケイト・ベッキンセール、ガブリエル・マクト、トム・スケリット、コロンバス・ショート、アレックス・オローリン etc…
映画『ホワイトアウト』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ホワイトアウト』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ホワイトアウト(2009)』のあらすじを紹介します。
南極の米国観測基地アムンゼン・スコットに勤務する連邦保安官のキャリー(ケイト・ベッキンセイル)は、見渡すかぎり銀世界の南極にうんざりしていた。6ヶ月も続くという冬を前に、仕事をやめて南極を脱出するつもりで居たのだが、米軍観測基地とロシア基地の間にある氷床で死体が発見され、犠牲者は米国地質学者のワイスという男だった。死体には不可解な点が多く、キャリーの他に国連調査官のロバート、輸送機パイロットのデルフィ、医師のジョンの4人が調査のために観測基地に取り残されてしまった。おそらく、この中に犯人がいる。極限状態の彼らに追い打ちを掛けるように発生したホワイトアウト。次第に明らかになってくるキャリーの過去。果たしてキャリーは無事に南極から脱出できるのか?

映画『ホワイトアウト』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ホワイトアウト(2009)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
期待していたほどでは
私は映画を観る前にあらすじを確認するんですが、あらすじがかなり面白そうだったので、かなり期待していました。殺人事件の犯人かもしれない連中と閉鎖空間に閉じ込められ、外に出てみればホワイトアウト!彼らとくっついて行動しなければいけない状態に……ああ怖い。恐ろしい!これだけでも十分に怖そうだし、B級映画としては申し分ないですよ。なのに、キャリーの過去やら南極の秘密まで明らかになるという親切さ。面白いに決まっている!と思っていたのですが……なんともまあ……中途半端ですね。ケイト・ベッキンセイルは美しいし、白銀世界の恐怖感がそこそこ伝わってくる撮影など、いいところは良いんです。でも、案の定話がどうにも。あらすじ以上の事は起こらないので、かなりガッカリしています。3人の男と一緒に閉じ込められ、これは大変な事になるんだろうなぁと思っていたら、そんなことはないわけで。キャリーの過去もそんなに驚かないわけで。南極の秘密は何がなんだかわからんわけで。これ、多分製作者が別に用意していた映画の企画が没になったのが悔しくて、その映画のプロットを最後に無理やり盛り込んだんじゃないかと思っているんですが、真相はどうなんでしょうね。別に気になりませんけど。結末も「やっぱりね」といった感じでございまして、白銀世界とケイト・ベッキンセイルを楽しむ目的で観るんなら、悪くないんじゃないかな……程度の評価です。
南極という極限の舞台設定が非常に効果的でした。暴風雪に閉ざされた孤立無援の状況で繰り広げられる殺人事件は、観客に強烈な緊張感を与えます。主人公のケイトが信頼できる相手を探しながら真実に迫っていく姿はスリリングで、最後に同僚が黒幕だったと明かされる展開には驚きました。自然との戦いと人間の裏切りを同時に描いた点が印象深いサスペンス映画でした。(20代 男性)
女性保安官ケイトを主人公に据えた点が新鮮でした。過去のトラウマを抱えながらも、過酷な南極で事件解決に挑む姿は頼もしく、同時に人間的な弱さも感じられました。特に吹雪の中で手が凍傷になっていく場面は痛々しく、サバイバル要素も強く感じられました。最後に彼女が仲間を信じられなくなりつつも、自分の直感で真実を掴む姿がかっこよかったです。(30代 女性)
雪に閉ざされた世界でのミステリーは、閉塞感と孤独感が際立ちました。誰が味方で誰が敵か分からない状況で進むストーリーは息が詰まるほどで、観ているこちらも疑心暗鬼になりました。ラストで事件の背景が「冷戦期の隠された秘密」に繋がる点も面白かったです。サスペンスとスリラーを組み合わせた硬派な作りで、大人が楽しめる一本だと思います。(40代 男性)
南極という舞台設定が好きで鑑賞しましたが、想像以上に緊迫感がありました。極寒の中で人間の欲望や裏切りが浮き彫りにされる構成は皮肉的で、自然の恐ろしさと人間の怖さの両方を突きつけられました。ケイトが最後に吹雪の中で犯人と対峙するシーンは、物理的な寒さだけでなく心理的な緊張感も最高潮でした。映像の冷たい美しさが印象に残りました。(50代 女性)
ストーリー展開自体は王道サスペンスですが、南極という設定が物語をユニークにしていました。特に、広大で何もない空間が逆に「逃げ場のない恐怖」を強調していたのが良かったです。誰も信じられない中で真実を突き止めるケイトの姿には共感しました。最後に彼女が事件を解決し、少しだけ心の傷を癒やす描写には救いが感じられました。(20代 女性)
主人公ケイトの人物描写が印象的でした。彼女はただの強い女性ではなく、過去の罪悪感や孤独を抱えながらも任務を果たそうとする姿がリアルでした。犯人が身近な仲間だったという展開はありがちなようで、極限の状況だからこそ強いインパクトがありました。最後に凍える大地に一人立つケイトの姿は、彼女の孤高さを象徴していたと思います。(30代 男性)
雪と氷に閉ざされた世界を舞台にしたサスペンスは珍しく、映像の雰囲気に引き込まれました。冷たい青と白の映像が物語の緊張感を高め、観ているだけで寒さを感じるほどでした。事件の真相が単なる私欲ではなく、冷戦時代の遺産に関わっていた点は予想外で興味深かったです。人間の業と自然の厳しさを同時に見せるバランスが絶妙でした。(40代 女性)
吹雪の中で犯人を追うクライマックスは手に汗握りました。視界ゼロの状態で誰がどこにいるのか分からない恐怖は、観客をも巻き込むような臨場感がありました。主人公が命を懸けて真実に辿り着く姿はヒーロー的ではなく、等身大で人間的なリアリティを持っていました。ハリウッドらしい派手さは控えめですが、その分骨太な緊張感が楽しめました。(50代 男性)
サスペンス要素と同時に、心理的なドラマとしても面白かったです。主人公ケイトが抱える心の傷が物語を通して描かれ、彼女自身が事件を通じて少しずつ前を向くようになる展開が感動的でした。単なる「犯人探し」ではなく、キャラクターの成長物語としての側面が強い点が好印象。氷の世界に咲く小さな希望を感じられる作品でした。(20代 男性)
全体を通して緊迫した雰囲気が漂い、ラストまで気が抜けない映画でした。極限の環境でのサバイバルと殺人事件の組み合わせは斬新で、派手なアクションがなくても十分にスリルを味わえます。ケイトが最後に事件を解決しても、彼女の孤独や南極の過酷さは変わらないという余韻が強く残りました。地味ながらも心に残るサスペンス映画でした。(30代 女性)
映画『ホワイトアウト』を見た人におすすめの映画5選
ザ・グレイ
この映画を一言で表すと?
極寒の荒野で生き残りを賭けた男たちのサバイバルスリラー。
どんな話?
飛行機事故でアラスカの荒野に不時着した石油採掘員たち。極限の寒さとオオカミの群れに追われる中、リーダー的存在のオットウェイ(リーアム・ニーソン)は仲間と共に生き残りを懸けて戦う。自然と死の恐怖に抗う人間の姿を描く骨太なサバイバル劇。
ここがおすすめ!
極寒サバイバルの臨場感と、人間の精神力を問うドラマが融合しています。緊張感あふれる雪原の追跡劇は『ホワイトアウト』同様に息が詰まるほど。自然の厳しさと人間の儚さをリアルに感じたい人におすすめです。
ザ・シング(1982)
この映画を一言で表すと?
南極基地を舞台にした究極のSFホラーサスペンス。
どんな話?
南極の調査隊が未知の生命体と遭遇。寄生された人間が仲間を装うため、誰が敵なのか分からない極限の心理戦が展開される。閉ざされた基地と雪嵐の中、恐怖と疑念が連鎖していく名作ホラー。
ここがおすすめ!
閉ざされた極地、疑心暗鬼の人間関係、そして圧倒的な孤立感。『ホワイトアウト』が持つ「極限のサスペンス」をさらに濃密に楽しめます。ジョン・カーペンター監督ならではの緊迫した映像は今でも強烈なインパクトを残します。
ザ・コール 緊急通報指令室
この映画を一言で表すと?
限られた環境で繰り広げられる極限の心理サスペンス。
どんな話?
緊急通報センターのオペレーター・ジョーダンが、拉致された少女からの電話を受ける。電話越しに手がかりを追いながら犯人を突き止めようとする緊迫の物語。密室的状況での捜査劇が展開する。
ここがおすすめ!
閉ざされた環境で展開される緊張感と、「時間との戦い」のスリルが魅力。『ホワイトアウト』と同じく孤立無援の状況で主人公が奮闘する姿に引き込まれます。リアルな心理戦に没入したい人におすすめです。
エベレスト 3D
この映画を一言で表すと?
実話を基に描く、人間と自然との壮絶な死闘。
どんな話?
1996年、実際に起きたエベレスト大量遭難事故を描く。頂上を目前に控えた登山者たちが、突如訪れる猛吹雪と酸素不足に直面。仲間を助けようとする人間の勇気と悲劇がリアルに再現される。
ここがおすすめ!
圧倒的な映像美とリアルな自然の脅威に圧倒されます。『ホワイトアウト』と同じく雪と氷に閉ざされた世界での極限状況を体感できる一本。人間の限界と自然の偉大さを味わいたい方に強くおすすめです。
ポーラー・ストーム
この映画を一言で表すと?
氷の大地に迫る地球規模の脅威を描いたパニックサスペンス。
どんな話?
隕石の衝突によって地球の磁場が崩壊し、氷河期レベルの極寒が世界を襲う。科学者とその家族は人類滅亡を防ぐため、過酷な環境と戦いながら奔走する。自然災害の恐怖を描いたパニック大作。
ここがおすすめ!
極寒の世界を舞台に、人間がどう生き抜くかを描くスケール感ある作品。『ホワイトアウト』の閉ざされたサスペンスをよりグローバルな視点で楽しめます。災害系スリラー好きにおすすめの一本です。
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