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映画『ワイルド・ブレイブ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ワイルド・ブレイブ』の概要:山で製材所を営む主人公は、認知症を患う父が起こす騒動の収拾に頭を悩ませていた。そこで、父とじっくり話し合うべく山奥の小屋へ向かうことに。だが、その小屋には犯罪組織が勝手に大量の麻薬を隠しており回収に来てしまうのだった。

映画『ワイルド・ブレイブ』の作品情報

ワイルド・ブレイブ

製作年:2017年
上映時間:94分
ジャンル:アクション
監督:リン・オーディング
キャスト:ジェイソン・モモア、ギャレット・ディラハント、ジル・ワグナー、スティーヴン・ラング etc

映画『ワイルド・ブレイブ』の登場人物(キャスト)

ジョー・ブレイブン(ジェイソン・モモア)
製材所を営む男性。体格が良く山での暮らし方に詳しい。非常に愛情深く穏やかで優しい性格。父リンデンを尊敬し、妻と子を大切にしている。
カッセン(ギャレット・ディラハン)
麻薬組織の上役。賢く冷酷無比な性格。意に沿わないとすぐに暴力へ訴え、殺してしまう。
ステファニー・ブレイブン(ジル・ワグナー)
ジョーの妻。黒髪の美しい女性。ブレイブン家の家事一切を担い、一家の世話をする良妻賢母。家族をとても愛している。弓とナイフを使う。
リンデン・ブレイブン(スティーヴン・ラング)
ジョーの父親。その昔、若い頃は町で一番の強者であった。2年前、事故に遭い頭部を負傷。以来、認知症を患い徐々に悪化している。物忘れをしている自覚はあるものの、まだ現役だと思っている。
シャーロット・ブレイブン(サシャ・ロソフ)
ジョーの娘。母親に似て可愛らしくも、利発な女の子。父と祖父のことが大好きで、いつも一緒にいたがる。父の言うことをよく聞く賢い子。
ジェントリー(サラ・ベイカー)
製材所の従業員。ジョーの弟分のような存在で可愛がられているものの、少々チンピラ風。

映画『ワイルド・ブレイブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ワイルド・ブレイブ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ワイルド・ブレイブ』のあらすじ【起】

雪山にて製材所を営むジョー・ブレイブンは、妻ステファニーと娘シャーロット、父リンデンの4人家族。ジョーは穏やかな気質で妻と子供を深く愛し、父をとても尊敬していた。だが、リンデンは2年前、事故に遭ってから認知症を発症し症状は少しずつ悪化。バーで騒動を起こし警察沙汰になること数回。知り合いの警官には今回で最後だと告げられる。医師にも専門医にかかるか、手伝いを雇うことを勧められ思い悩むジョー。

父を施設に預けることなどできない。彼はどうにかリンデンの行動を緩和させられないかステファニーに相談。すると、彼女は思い出の山小屋で父親とじっくり語り合ってくればいいと言うのだった。

同じ頃、麻薬組織と関わりを持ち、運び屋の仕事を受け持っていたジェントリー。彼はジョーの製材所で働く従業員で弟分だったが、トラックが雪山で立ち往生してしまい、ひとまずはブレイブン家の小屋へ麻薬を隠そうと提案。組織の者達は日を改めて、取りに来るつもりだった。

翌朝、父と2人で山小屋を訪れたジョー。だがリンデンは、自分は老いていないと頑なで、全く話にならず。父と子の会話は平行線を辿る。
その頃、ジェントリーの案内で組織の上役カッセンが麻薬の回収にやって来る。だが、いるはずのないジョーが山小屋を訪れていることを知り、慌ててしまうジェントリー。カッセンは道を封鎖し、ジョーを殺して麻薬を回収することにした。

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映画『ワイルド・ブレイブ』のあらすじ【承】

小屋の様子を見て回り、異変を発見した親子。更にガレージに隠されていた麻薬を見つけてしまい警戒を強める。その上、こんな時になぜかシャーロットが現れる。娘は父親と祖父のことが大好きで、いつも一緒にいたがる。故に、車に隠れてついて来てしまったのだった。

父子はすぐさま車に乗って帰ろうとするが、嫌な予感がして山小屋へ引き返す。何かが変だと感じたのは父子同時だった。山小屋へ戻り娘を隠した後、リンデンは猟銃を手にする。ジョーは無線機を使って救助を要請しようとしたが、あいにく電波の状態が良くない。

小屋の2階から組織の姿を発見した父子。その中にジェントリーを見つけてしまうジョー。そこで、彼は麻薬を盾に交渉を試みることにした。父はスコープを使って、森に潜む手下の人数を確認中。カッセンはぐだぐだと言うジェントリーを銃殺し、麻薬を全部くれたら命は助けると言う。その態度と行動を見る限り、とても信用できそうにない。

ジョーは残りの麻薬を持って来ると言い訳をして、ひとまずはシャーロットを避難させる。そして、リンデンに心意気を確認後、相手と一戦交える準備を行った。
ぬいぐるみを入れたバックを戸口に出し、手下の1人を誘き寄せる。ドアの小窓を覗いた瞬間を狙って、まずは弓矢で1人を倒した。

映画『ワイルド・ブレイブ』のあらすじ【転】

その後、麻薬のバックと娘を抱いたジョーは、バイクで小屋から脱出し途中でシャーロットを山中へ逃がす。カッセンは部下を車で追走させ、自分は銃を持って先回りしジョーを狙い撃った。

ジョーが倒れたところで、手下がバックを取りに来る。ジョーはそれを狙って手下と殴り合い、敵をバイクに繋いで海へ。だが、ジョーは手下に捕まえられたまま崖下へ一緒に落下してしまう。幸い、ジョーは海の方へ落下した。

携帯の電波が届くところまで登山をしたシャーロット。彼女は母親へ状況説明と救助の電話をする。それを聞いたステファニーは、すぐさま警察へ一報。救助を要請した。
同じ頃、山道を探っていたカッセンは、小屋に幼い娘がいたことを察する。更に、崖下で息絶えている配下を発見。

ジョーは死んだ敵から衣服を剥ぎ取って着替えると、崖を登って車へ到達。ナイフを入手しタイヤを潰して移動。
その頃、カッセンから麻薬がまだ小屋にあると通信を得た配下は、2人がかりで小屋へ接近。だが、リンデンは老いてもジョーが尊敬する強さを誇る男だ。彼は侵入して来た手下を捻り殺した。

雪山を小屋へ戻っていたジョーは、こちらに向かって来る手下を発見。木登りをして奴を始末しようとしたが、そこへカッセンが登場したため、すぐさま逃走。
小屋へ戻ったジョーは、父の無事を確認。だが、リンデンは狙撃兵に狙い撃ちされ、頭部を負傷した衝撃で正気を失ってしまう。息子は暴れる父を宥めどうにか1階へ。父を物置に隠し、猟銃を持って再び出発。

映画『ワイルド・ブレイブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

同じ頃、ステファニーは娘を救出するため、弓矢を手に山へ。しかし、そこへ追手が現れたので、ステファニーはナイフと弓で抵抗して娘を逃がした。車道へと逃れた娘は、助けを求めて警察と合流し山小屋へ向かう。

小屋に侵入して来た手下を倒したジョーだったが、カッセンによってリンデンを人質に取られてしまう。息子は父を助けるため、命乞いをしたが、恐慌状態に陥ったカッセンはリンデンを刺殺。父は息子の腕の中で息を引き取ってしまう。

悲しみに暮れるジョーの前にまたも敵が現れる。そこへステファニーがようやく到着し、夫婦で協力して倒した。ジョーは妻に娘の捜索を頼むと、麻薬を回収して逃走したカッセンを追いかける。

父を殺したカッセンだけは許さない。ジョーはカッセンを騙し討ちにして崖へと誘い込む。彼は奴が辿り着く前に罠を仕掛けたが、カッセンにはすぐにばれてしまう。奴はステファニーとシャーロットをリンデンと同じように刺殺してやるとほくそ笑んだ。

怒りを爆発させたジョーは自ら罠を踏み、カッセンと共に崖へ。奴は反動で崖下へ転落したが、ジョーは罠につけられたワイヤーで落下を防いだ。
その後は自力で崖上へ。そこへ警官と一緒に妻と子が到着し、家族は抱き合って無事を確かめるのであった。

映画『ワイルド・ブレイブ』の感想・評価・レビュー

自分家の山小屋に麻薬が隠されていて、組織がそれを回収に来てしまう。組織の上役は非常に冷酷で、無駄な発言を許さない。しかも、すぐに殺す。故にとても短気なのだろうと思う。その上、信用できない怪しい雰囲気を持っているので、こういう人物の言う助けるほど信用ならないことはない。

最強の父を持つ息子もまた最強で、その嫁も実はなかなかの腕前を持っている。作品自体は状況説明を簡素にし、一番見せたいところをこれでもかと言わんばかりに描いている。実に理に叶った作り方をしていると思う。(MIHOシネマ編集部)

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